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中カツ!通信

「中カツ!通信」は中華圏歴19年を超え、湖南省出身の妻と娘と上海で暮らす野村が「中国で勝ちたい人」のために、「日々ちょっと活力を得られる情報」を、お届けするブログです。

中カツ!通信 第280回 Withコロナ新年の景気は?医療体制にバルスは起きた?

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こんにちは中カツ!通信の野村です。

やっと7連勤が終わりました…

春節7連休で、ほぐれ切った心と体に
サウナ後の水風呂のように効く7連勤。

シャキッと仕事モードが整う人もいれば、
ヒートショックのように眩暈がする人も。

「遠足が家に帰るまで」だとしたら

「春節は7連勤終わるまで」と考えないと

休み明け早々に体調を崩してしまいます。

いや遠足と同じく

「家に帰るまで」も油断できません。


今回は連休最終日に
帰省先から上海に移動しました。
中カツ!通信 第278回 中国のアザーサイド、農村の年末は?
中カツ!通信 第279回 強い血縁社会は本当か?中国新年の変化の兆し

高鉄(新幹線)切符が予約できず焦るなか、
某ネットサービスでは

「乗車駅から上海の席は売切れです。
 ただ始発駅から買うならあります。」


「切符代は始発駅から乗車駅までの
 料金も追加して払う必要があります。」


という???のチケットが出現。

「指定区間だけ売ってくれよ!」

と、最初は無視していたものの、
数日待っても指定区間の切符は買えず
しかたなく乗らない区間分も含めて購入…


買えたのは上海に23時半到着という便、
深夜だしタクシーも空いているかと思いきや
ネットアプリ上も、駅のタクシー乗り場も
もの凄い行列。

駅員の方がハンドスピーカーで

「タクシーは2時間以上待つので、
 アプリで車呼んでください」

とアナウンスしています。


アプリ上も表示最大人数の
200人どころじゃない人数が
待っているのがわかります。

そんな時、地下鉄の臨時便アナウンスが
聞こえてきます。


上海虹橋駅から2号線、10号線の
一部の駅のみに停まる臨時便がありました。

家までは帰れないものの、
上海虹橋駅から離れたら
流しのタクシーもつかまるだろうと
とりあえず移動してみます。

地下鉄に乗る前に、
降りる駅を出発地としてアプリで
車を呼んでおきます。

通常の車だと174人1時間以上待ちの表示…

「まぁ、流しのタクシーも多いだろうし」

と、とりあえず地下鉄で移動してみると
そこにも車待ちの人で溢れていました。

さすがにヤバいと思い
早く配車できるよう
全選択肢をアプリで追加します。


結果、約1時間後に
7人乗りのビュイック(BUICK)が
やっとつかまりました。

普段タクシーで帰る場合の
4倍の費用というところでしょうか。
私達は近いので、まだまし。

路上には白タクが何台も列をなし、

「嘉定方向の奴いるか?すぐ出発するよ!」

と方向の同じ客が満席になったら
出発する乗り合いタクシー方式で客引き。


聞く人は多いものの、
通常の倍以上の値段で
多くの人が躊躇します。


運転手が、態度悪く追い打ちをかけます。

「あと3時間待っても、
  普通料金の車なんてつかまらないよ!

  この金額払えないなら、零下の寒空で
  5時間待ってバスの始発で帰れ!」


現在のネットによる評価社会、
配車アプリのドライバーが
こんな発言をしようものなら
すぐに最低評価やクレームを受け
しばらく運転停止ものです。


20年以上前の留学生時代、
鉄道の駅で強引かつ態度の悪い
白タクの客引きを思い出しました。


田舎から大都会に戻ってきたつもりが、
昔に戻ってしまったようです。


こういう光景がみられるのは、
春節ならではかもしれませんね(笑)

さて戻ってきたと言えば、

「景気はゼロコロナ前に回復したのでしょうか?」

文化観光部データセンターによると、
今年2023年の春節休暇中に

全国で延べ
3億人以上の国内観光旅行があり、
前年同期比23.1%増。

国内観光収入は
3,758.4億元(約7.3兆円)を達成
前年同期比30%増!!


確かに全国の有名旅行地で、
人だらけ大混雑の写真を
多く見かけました。


西安の兵馬俑博物館では
兵馬俑以上の密度です。
長沙ではレストラン4538人待ちの写真がSNSで拡散

图片

图片

また遠出せず映画を観たという
知人のSNS投稿も多くみかけました。

調べてみると、
延べ客数は1億2,900万人
興行収入は67.6億元(約1,308億円)で、
前年同期比11.9%増


好調だった2022年の日本の映画市場。
その年間映画興行収入が2,131.1億円、
たった7日で日本一年の60%分を超える売上です。


ゼロコロナからWithコロナになり、
今まで打撃を受けていた業界には
明らかに景気回復の兆しがみえますね!


ただ2019年のノーコロナ時代と
比べると、どうなのでしょう?
映画は客数こそ2019年の98%なものの
客単価が17%上がったので
興行収入としては14%増!
(2020年春節は映画館の営業が
禁止されていたため空白)


ただ国内観光収入は2019年対比では73.1%
まだ完全回復とは言えない状況です。


ちなみに私が新年を過ごしていた
地方小都市は3年ぶりに帰省した人も多く
活気にあふれていました。


朝食店では10時過ぎでも多くの人。

人気メニューの小籠包は
値上げした後でも、この量で7元
この街の小籠包は
元々、肉が少なめ設定少。

ただ、インフレの影響か
以前と比べても肉が
更に少なくなったような…

次回は別のものを注文します。
街の広場には子供連れの人混み。


子供が一年で一番お金を持っている時(笑)
食べ物、オモチャ、遊具で子供の財布を狙っています。


以前取り上げた
中カツ!通信 第258回 奶茶界のサイゼリヤ、雪だるま式に増えて上場か?
蜜雪冰城も大盛況でした。
ソフトクリームは上海と同じく3元

なかには初めてみる商売もあります。
輪投げが入れば賞品をもらえる
というルールは一般的なものの

賞品はオモチャでなく「金魚」や「亀」


柔らかいプラスチックコップなので
当たり所がわるいとコップが倒れて
金魚が出てきてしまいます…

他のコップには金魚のエサもあります。



金魚は取れずにエサだけ取れたりしたら
ちゃんと持って帰るんでしょうか?



夜になっても人混みは続きます。



大人の時間になれば道路にも屋台が出現し
上海では珍しい串焼きというか虫焼きが
食べられたりします。

图片图片

川辺は奇麗にライトアップされ

橋の上では、遅い時間でも子供狙いの露店が並びます。

图片

明るく光る提灯を、よくみてみると

「中国福利彩票」(宝くじ)の字が見えます。

親戚に聞くと、この提灯をはじめ

水辺のイルミネーションの設置・運営は

政府の費用で行われているとのこと。

明かりが灯ると

心まで明るくなった気がします。

そして今回、数年ぶりに

再度、行ってみたい場所がありました。

それは2019年5月に紹介した

ロボットレストラン「ベッカムハンバーガー」

出前ドライバー270万人のうちの20人と1台のロボットが集う町


当時の、この街にとっては

オーパーツ級のレア度の配膳ロボット。

コロナを経て復活しているのでしょうか?

遠くから看板を見つけると

嬉しさのあまり、駆け出したくなります。

ただ現実とは残酷なものです。

看板のみを残してお店は真っ暗で

2階にあがる階段も封鎖されていました。

ロボットレストランの建物

橋の上からみると空に浮かぶ

ラピュタのようにも思えてきます。

まだ1階の別の店が、

ちゃんと営業しているのが救いです。

さもなければ、

このゼロコロナの間に

「バルス」が唱えられて

建物自体が無くなっていたでしょう…

 この「バルス」という言葉。

天空の城ラピュタの中では

「滅びの言葉」として、

主人公が唱えた後に

ラピュタの崩壊が始まります。

ただトルコ語では

平和という意味を持つそうです。

グーグルやマイクロソフトといった

世界のトップテック企業が

リストラや厳しい決算を発表しました。

GDP世界第2位の中国による

Withコロナ転換。

私が、見聞きしている範囲では

懸念していた医療体制のバルスは

おこっていません。

むしろゼロコロナからの転換で

春節中は全国各地で3年ぶりの

平和な光景が広がりました。

中カツ!通信 第278回 中国のアザーサイド、農村の年末は?

中カツ!通信 第279回 強い血縁社会は本当か?中国新年の変化の兆し

ここからさき中国経済が

平和へむけた光の道筋を指す

飛行石となるのか?

それとも、、、

私は早く平和的な値段になった

飛行機に乗ってジブリパークに

行ってみたいです。

本日も、最後までお読み頂きありがとうございます。

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中カツ!通信 第279回 強い血縁社会は本当か?中国新年の変化の兆し

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新年好!兔年大吉!
中カツ!通信の野村です。

中カツ!通信 第278回 中国のアザーサイド、農村の年末は?
前回、少し紹介したように
今年は3年ぶりに妻の実家で
年越しを迎えました。
農村の新年は、とにかくにぎやか。

日付が変わると各家庭が
花火や爆竹で新年を祝います。
車の音もしない静けさの中に
突如おとずれる、四方からの爆音と光に
寝ていた鴨たちもビックリして
グゥアグゥア鳴きだします。
上海市の中心部では、既に禁止の爆竹。
この騒音を聞くのも3年ぶりです。
この億万富豪という45発入りの花火、
一箱110元と予想以上に、お買い得です。

ただ、花火は一回だけではありません。

・正月朝、ドアを開ける時に开门红(開門紅)で点火
・新年挨拶に伺う時に、持参し点火
・1月5日は財神を迎えるといって点火

と、新年期間中に爆竹と一緒に
昼夜とわず打上げるので
最初に見たときの感動も、
ダンダンと薄れてきます。


图片
しかも、新年初日は、
福を家から出さないように、
掃きそうじ禁止、ゴミ出し禁止という
習わしがあります。

そのため各家庭の入り口には、
惨劇の後のような光景が
広がっているわけです。
そして新年が明けると
挨拶回りが始まります。
基本的に年下が年上の人を
訪問するルールのため
私達が子供たちを連れ、
義父母の兄弟姉妹といった
親戚の家を1軒1軒、
訪ねていきます。
手ぶらではなく、
新年手土産を持参します。
手土産の鉄板としては、
・油(5リットル瓶)
・牛乳(250ml×24本)
・新年お菓子パック
・お酒(白酒)
・果物
+必需品で爆竹や花火
2018年の年越しにあった
ホース爆竹は健在です!

中国、もう一つのキャッシュレス社会(農村のキャッシュレス)衣食住

相手の家につくと、
まずは門で爆竹を鳴らして、
到着したことを伝えます。
日本でやったらカチコミと
勘違いされかねません(笑)
その後は、家に入り用意されている
お菓子、お餅、甘酒などを頂きます。
時間帯によって、ご飯を頂くことも。
お年玉も、この訪問で頂きます。
うちの実家のルールとしては、
年齢に関わりなく、
・結婚していない
・仕事をしていない
は、全員みなし子供として、
お年玉をもらえます。
以前は歩いて訪問できる親戚も
数軒ありましたが、
今では、多くの親戚が、
車で約30分の街に
引越してしまいました。
中カツ!通信 第278回 中国のアザーサイド、農村の年末は?
新年だと
タクシーを村まで配車するのも難しく、
仕方なく訪問する先のいとこに、
先に迎えに来てもらいます。
約30分の山道をゆられ街につくと、
ここも新年の雰囲気に溢れていました。
まだ半分近くのお店が正月休み中です。
一方、開いている店の多くが、
新年挨拶手土産を店頭販売しています。

やはり、爆竹も含め、
定番品がならんでいます。
ただ、聞こえてくるのは
車のクラクションばかりで、
爆竹の音は聞こえてきません。
聞いてみると街では、
大晦日、正月一日、二日のみ可能で
その他の日は、禁止とのこと。
この日は、正月三日なので、
もう鳴らすことはできません。
売られている爆竹も、
これから周辺の農村に
挨拶回りに行く人が
買っていく用なんです。
家に着いたら、
カチコミではないので
普通にインターフォンを押して
部屋の中に入ります。
この日は受け入れ先の負担も考えて
6家族が一緒に訪問することにしました。
そのため、各自持参した
新年の贈り物が一気に
廊下を占領します。
子供たちは新年の挨拶をすると、
お菓子の場所にまっしぐら。
普段だったら「食べ過ぎない!」と
怒られそうな量を、わしづかみしても
お正月だから大丈夫(笑)

ちなみに一番前の漬物は、
生姜の甘酢漬けで、お口直しに最適です。
大人はコタツに入って、
落花生やヒマワリの種を食べながら
久々の世間話に花を咲かせます。
日本のコタツとは違って足元が暖まるタイプ

村では、炭で暖を取っていたので
形式は同じでも安全かつ衛生的ですね!
そして、子供達待望の紅包(お年玉)!
今回、下は6カ月、上は14歳まで総勢10名
一人200元としても、なかなかの出費です。

子供がいない大人にとっては、毎年出費のみ、
「早く結婚、子供を作って回収しよう!」
という動機に少しだけなるとか。
前回の記事でも触れたように
人口が減っていくステージに入った中国
中カツ!通信 第278回 中国のアザーサイド、農村の年末は?
「新年紅包(お年玉)の義務化」を
少子化対策として実行する、
地方政府でてこないですかね(笑)
ただ挨拶回りが難しい、
離れた土地に住んで、帰省もしなければ
新年紅包(お年玉)を配らずに済みます。
その都市から若者が減ってしまう
逆効果になってしまう可能性が高いかも…
この日は、
街に引っ越した4軒の訪問予定ですので
世間話も、そこそこに、次の家に向かいます。
親戚のおじさんは家に残し、
おじさんの息子である、いとこも加わり
別の親戚(いとこの父母)の家、
つまり、いとこの家に行きます。
結果的に、いとこの互いの家を
訪問し合っていることになります。
ハロウィンの時に、
クラスメートの親同士で
事前に取り決めて子供達が互いの家を
訪問してるのを思い出しました。
ただ新年の場合は、
お菓子だけじゃなく、お金もあげないと
帰ってくれないですが(笑)
それにしても、どのいとこの家も
奇麗で、こじゃれています。

ただ、新居の儀式に使う薪は、ちゃんと置かれていました!

中カツ!通信 第158号 新居に入る際の注意点

キッチンもオシャレで、
換気扇は触れなくても手をかざすと、
自動で、せり出しスイッチが入ります。
村の時の、指をいれたら、
血が吹き出す、むき出しのハネの
換気扇とは大違いです。

円卓の上の台は、
自動で回るだけでなく、
中央部は電磁調理器になっており
火鍋もできます。
周辺部分も料理が冷めるのを防ぐ
保温機能がついています。


まだ新しい冷蔵庫の中を
お願いして、のぞかせてもらうと、

そこには一羽丸ごとの鶏や
自家製の白菜の漬物といった
村の冷蔵庫と似たような光景で
少しホッとします。
图片
食事の時間になると、
何を飲むか聞かれました。
「赤にしますか?白にしますか?」
まさか帰省中にワインを
飲めるなんて思ってもいませんでした!
唐辛子のフライ、唐辛子まみれの鶏の足
辛い湖南料理とワインも悪くないですね。

ちなみに、白は白ワインではなく
アルコール度数42度の白酒です…
ワインを1本飲んだ後は
「ここからは白ですね!」
と、有無を言わさず白組に強制参加…
普段は私に気を使って
標準語で話してくれていても
お酒が入ると、方言メインなので
何言っているか、ほとんど分かりません。
居酒屋で、
スゴイ騒々しい、外国人のテーブルに
一人で相席させられて
ひたすら乾杯に巻き込まれる場面を
想像してみてください。
案の定、男性だけのテーブルで
続く乾杯に耐え切れず途中退場、
ソファーで30分の休憩です。
それでも不思議なもので
酒を酌み交わすと、親戚としての
実感が湧いてきます。
おっさん達が、
大声で酒を飲んでいる一方で
子供たちの世代は、
黙々とスマホをみています。
抖音をみたり、ゲームをしたり
それぞれが自分の世界。
妻の実家では、
家族が集まらなければいけない
イベントがいくつか決まっています。
・冠婚葬祭
・新居を建てた(買った)時
・節目の誕生日(40歳、50歳とか)
・新年
特に上の2つは、
伝統的には人手が必要でした。
家で結婚式を挙げるのが普通だった時、
親戚や近所の助けを借りなければ
200人分の料理なんて、
とても用意できません。
家関連も
村には大工専業の人はいないので、
互いに助け合いでした。
(逆にいうと、皆それなりにできる)
2018年に帰省した時は、
隣の家の解体作業を、
親戚やご近所で手伝っていました。

中国、もう一つのキャッシュレス社会(農村のキャッシュレス)②「食」

また誕生日や新年で
定期的に親戚が集まるのは
情報交換をするための
大事な機会です。
こういった場では、
お年玉、贈り物、身なり等から
誰が儲かっているのかも
分かりやすいです。
親戚間で、
お金の話はタブーではなく、
むしろ積極的に開示が求められます。
私の場合は、妻が
「日本人は、そういうのを非常に嫌がる」
と、事前に強めの布石を
打ってくれたおかげで
質問攻めからは何とか逃れています。
出稼ぎから戻った親戚から
労働条件が良い工場の情報を聞けば
年明けに、親戚数人で
働きにでたり
子供が上海に進学するとなれば
遠い親戚や、同じ村の人など
頼れる人がいないかを確認したりと
これらの親戚の集まりは
儀式的な意義だけでなく
実利的にも価値があるから
今まで続いてきたんだと思います。
ネットとスマホが普及した時代。
今の若者にとって、
分からないことがあったとき
相談する相手は、年上の親戚ではなく
スマホの中の専門家というのが普通。
見ていて、気分は良くないですが
嘆きたいわけでも、
心配しているわけでもありません。
日本でも
血縁、地縁を核とした社会から
終身雇用の会社での付き合いが
中心となりました。
そして終身雇用も崩壊する中で、
「無縁社会」
なんていう言葉も生まれています。
親戚の子供たちは、
農村生まれであっても、
全員がスマホネイティブ。
住む場所は違えど
同じゲーム、同じスポーツチームなど
共通の趣味や志向をきっかけに
新しいネットワークを
作り始めています。
多分、本当に
心配しなければいけないのは
血縁、地縁、社縁も中途半端なのに
新しいスマホ文化についていくのも
面倒くさがっている私達かも…
どの縁も、良し悪しがあります。
中国のカレンダーでは、
春節休みも今日で終わり、
明日1月28日から出勤日。
今年2回目の新年。
気持ち新たに、新しい縁の根を
伸ばしてみては如何でしょうか? 
どんな縁がよいか迷い中の方、
「中カツ!通信オンラインサロン」も
ぜひご検討ください(笑)
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こんにちは、中カツ!通信の野村です。

今年の中国は、今日21日が大晦日、明日22日から新年となります。

2022年12月のゼロコロナ政策の緩和により、ようやく省を跨ぐ際の手続きや規制もなくなりました。

20日の時点で、すでにリゾート地の海南島でも

3時間で300mしか進まない大渋滞

が起きているなんていうニュースもありましたし、今年の新年は3年ぶりに帰省する人や、旅行に出かける人で全国大移動が起きると予想されております。

我が家も3年ぶりに妻の実家で年越しすることにし、一足早く18日早朝5時半の高鉄(新幹線)で上海を離れました。

虹橋駅は、早朝4時半でも、このにぎわい。コロナ前の春節と比較しても切符が、なかなか買えなかったのが納得の人混みです。

上海の自宅を出発して約11時間、高鉄と親戚の車を乗りついで着いた、庭の前の景色は、以前と変わらずノスタルジーに溢れています。

今までだと、会社の休みが開始する大晦日の夜に到着することが多かったのですが、今回は3日間早めの移動。

帰省中とはいえ、打合せもありましたので、いわゆるワーケーションです。

ただ、海南島の海辺で、波音を聞きながらといったオシャレなものではありません。

コケコッコーの声で目を覚まし、放し飼いの鶏やカモの鳴き声をBGMにしての仕事。イケてる感のあるワーケーションというよりは、ワコケーションという感じです…

一方で子供たちは宿題の合間に、鶏に餌をあげたり、凧揚げをしたり、お正月の飾りつけを一緒に手伝ったり、よいスタケーションになっています。

祖母が用意してあった、「モコモコ服+袖カバー+布靴」という農村仕様に着せ替えられて過ごした時間により、冬休みの宿題「私のお正月」の内容は、他の上海の生徒と一味違うしあがりになるのではと期待しています(笑)

それにしても農村の年末は忙しい。

いつもは準備が整った大晦日の夕方に到着し、用意して頂いたご馳走を飲み食いするだけだったのが、今回3日前について、その準備がいかに大変だったかが、ようやくわかりました。

料理をする時に必要な薪は、


義父が山から切ってきた木を、乾燥させておいたものを、使いやすい大きさに割ったものを使います。

「おじいさんは山へ柴刈りに~~」というのが、昔話ではなく、リアルな生活の中に残っているのです。

お正月の席に欠かせないお肉。鶏3羽、鴨3羽、ガチョウ1羽を処理するのも4時間はかかりました。

包丁を研いで、しめて、血を抜いて、お湯につけて羽をむしって、内臓を処理してと、いくつもの工程があります、

ネットスーパーで注文したら、携帯動画を観ているうちに30分で、すぐに調理できる鶏肉が手に入るのとは事情が違います。

もちろん、しめる前には育てている時間もあります。

昨日の地鶏たちは、8カ月近く育てていたとのことで、新年に向けての準備は、夏から既に始まっているんですね。

全国各地の農村に、帰省で一気に人が増える一方で、夏から留守を守っていた鶏、鴨、ガチョウ、豚の数が一気に減るというわけです。

そして減っているに関して、全国規模の大きなニュースがありました。

国家統計局の発表があり、2022年末の

中国人口は14億1157万人と、昨年に比べて85万人減ったことが分かりました。

出生数は1000万人を切り956万人と、昨年より106万人減少しました。

(出典:21世纪经济报道のHPより)

10年前の年間1000万人(7.34%)も増えていた頃とはことなり、中国は人口が恒常的に減っていくステージに入ります。

更に、国連の推計によると、今年中にインドが中国の総人口を抜きます。

この人口減少、農村にとっては

「もう一つの人口減少」

に、直面しています。

それは農村から

「総人口だけでなく、特に若者の人口が減少している」

ということ。

1978年には17.9%だった都市化率は、2022年時点で(常住人口)都市化率63.9%まで上がりました。

(出典:独立行政法人労働政策研究・研修機構のHP)

社会の工業化に伴い、働き手として若者が都市に移住するのは、どこの国でも起きてきたことです。

村の唯一の公道で開かれる市も、大晦日1日前だというのに、5年前と比べて3分の1程度の出店数。コロナ感染を恐れて、出店者が減っているというのも聞きましたが、それにしても寂しさを感じてしまいます。

また年越しに必要な、お餅などの食材はともかく、飾りつけは若者からすると微妙そうなものが多いです。

偉人画は家に貼る必要があったとしても、Angela babyや范冰冰、どこかの可愛い赤ちゃんのポスターを、どのような層が、新年に家に貼るのかは想像がつきません(笑)


妻の実家の周りにも空き家が増えています。

若者が、車で20分程度の街で仕事をし、結婚する時に新居を構え、家族で引っ越してしまい、農村の実家は、そのままにするという事例が多いのです。

2軒隣りの家の庭には、収穫時期を過ぎた白菜が放置されたまま…

農村の利便性も、どんどん向上しております。

農村でも、ECで注文すれば数日で欲しいものが届きますし、美団優選のサービスを使えば、翌日には生鮮品、冷凍品、日用品が受け取れます。

民間企業による利便性の提供だけでなく、政府からも新農村建設プロジェクトという名目で、暗かった庭の前に、太陽光の街灯が設置されたりと、農村での生活の品質も上がってきております。

ちょうど一年半前に街に引っ越しした親戚に聞きました。

「なんで農村を離れてしまうの?」

その答えは予想通り現実的でした。

「街の方が仕事をするにも、生活をするにも便利だし、娯楽の種類からいったら比べものにならないからね…」

「年越しの時こそ、親戚も農村に戻ってきて活気もあるし、伝統的な雰囲気も楽しめるけど、普段は閑散としていて寂しいもんだよ…」

「若い人で、農村で暮らしたいという人は多くないと思うよ…」

その言葉には、普段は大都会の上海で暮らし、正月や家族のイベントの時に、数日しか戻ってこない私達では語れない重みがあります。

都市以上に高齢化が進む農村。

5年後、10年後と、この傾向が続いた時、地鶏や白菜を、地元で育てて、若者の帰りを待ってくれている人が、どれくらいいるのでしょうか?

まだまだ、思考を深めたいところですが、もう飾りつけも終わり、新年の足音とともに美味しい匂いが漂ってきました。

郷に入っては、郷に従え!

農村の未来を憂うより、まずは現在の農村での一家団欒を楽しみたいと思います。

ここまで読んで頂いた、あなたに

新的一年 

财源广进!

万事顺利!

心想事成!

祝大家新年快乐!

本日も、最後までお読み頂きありがとうございます。
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こんにちは、中カツ!通信の野村です。

先週の記事から
中カツ!通信 第276回 行列は火葬場だけじゃない!Withコロナの実態
街には更に活気が戻ってきています。

上海の有名観光地の一つ、歩行者天国になっている南京東路の1月8日(日)の15時ごろの写真です。

歩行者天国内の移動用バスも満席。買物した袋を持っている人も多く、上海以外から観光に来ている人もたくさんいました。

街に活気が戻ってきたのにはWithコロナ以外にも理由があります。

そう!

中国では、もうすぐお正月です。
今年は1月21日が旧正月の大晦日となり、1月21日から27日までは多くの会社が休みになります。
街には正月らしい飾りがならび、



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お世話になった人との外食や、年末のお買い物をする人が増えています。

日本人からすると、1月1日に正月を迎えているので、この時間差で来る旧正月までは

新年With年末

という、少し不思議な感覚で過ごします。

我が家でも、上海に初雪が降った1月15日(日)には、新年餅つき大会に参加した後に、

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スーパーに行って旧正月の年越し用品を買いに行くという流れでした。

お正月が2回も楽しめて嬉しい反面、中国の会計年度としては2023年がスタートしているので、

「今年の目標は達成できるかなぁ?景気はどうなるんだろう?」

と、仕事上は新年モードです。

1月10日には、中カツ!通信オンラインサロンの月例ぶっちゃけ勉強会を開催しました。

テーマは

「2023年 中国大予想!&討論会」

・両国のメディアで報道されているGDP予測値のまとめ
・マッキンゼーの消費者レポート
・中国SNS上の個人トレンド予想

などを、皆で確認した後に、各業界からの参加者が、それぞれ自分の予測をシェアするなど、とても有意義かつ刺激的でした。

一部を共有させて頂くと、

2023年の中国GDP伸び率の予想は、

日経新聞社の記事にあった36人の中国エコノミストの平均だと4.7%となっております。 他社の予測も4.5%から6%のレンジでした。




真面目な話題も豊富な ”中カツ!通信オンラインサロン2期”、まだ若干名、募集しておりますので、ご興味がある方は下記をお読み頂きご連絡ください(笑)

感謝!千人超え!2期メンバー募集します!

景気の観点からすると、ゼロコロナ政策への、揺り戻しがないことが、ポイントになりそうです。

ただ、今まで厳しいコロナ政策を、約3年間続けてきた中で、消費者のトレンドも変わってきております。

そんな

今の、若者の生活状況や、トレンドについて知りたい!

という人のために参考になりそうな報告書がありました。

《2023小红书年度生活趋势》(2023小紅書年度生活トレンド)

は、昨年末に、小红书(RED)と中国社会科学院社会学研究所が連名でだした報告書です。

多くの方は、ご存知だと思いますが、小红书(RED)は、インスタ+Amazonとも言われる、月間使用者数が2億人を超えるアプリです。

《2023小红书年度生活趋势》(2023小紅書年度生活トレンド)では、投稿された、膨大な内容を整理し、専門家や業界関係者と若者たちが議論・検証してまとめられたものです。

タイトルは
「投入真実生活」(本当の生活に、力を入れる)
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構成は、

01で現在の若者の3つの境遇

02で2023年のライフスタイルトレンド10個が紹介されています。
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境遇1
高度経済成長期に生まれて、経済減速期に社会人になる。

境遇2
リスク社会の中で、コロナが発生

境遇3
SNSで生活し、生活でSNSを繋ぎとめる

報告書では、このような境遇に対して、若者には、3つの対応パターンがあるといいます。


対応パターン1 自分らしさを保つ
身体、心、観念を含め、更に自分に注目し、大事にする。
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対応パターン2 周囲に目を向ける
地理的な周囲だけでなく、人間関係の周囲も、より重視する。



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対応パターン3 理性的に決める
消費も、婚姻も、仕事も理性的に


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このような対応パターンの具体例としてあげられている10のトレンドの中でも、伸び率が高かった3つは以下の通り。


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闲置循环(不要なもののリサイクル)は昨年と比べて関連の記事数が814%上昇。

中国でもメルカリのような“闲鱼”、“转转”といったアプリもありますし、オフラインでのフリマも開催されています。

闲置循环が、ここまでのトレンドになった背景として以下の2点があげられています。

①若者のエコ意識の浸透

②コロナ(ロックダウン)により物資の重要さを再認識すると同時に、ご近所さん等の他人が欲しているものにも意識が向き、自分が使わないものは必要な人にあげたいと思うようになった。
若者の間で、今まで以上に、中古品売り買いへの心理的抵抗がなくなれば地球環境には、良い影響ですね。


メーカーにとっても、どんどん新商品を売るだけでなく、今まで以上にリサイクルの仕組みも含めて、消費者に提案していく必要があるでしょう。

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「お茶を飲みに行こう」関連の投稿数が532%上昇。

コンビニの棚でも甘くないお茶が増えてきた中で、若者は水を飲む代わりに、お茶を飲む人が増えてきています。

また囲炉裏茶のように、お茶を飲む過程の儀式感もSNSで発信するのに相性がいいこともあり、多くの若者が茶館に行くようになりました。

中国のお茶は種類も多く、自身のこだわりをみつけやすいため、健康的なイメージと合わさって、流行ってきているようです。

儀式感といえば日本の茶道!

日本の茶道が、中国の若者の間で流行る日も近いか?!



プチストレス解消が303%の上昇。


現在が、多くの若者にとってもストレスフルな社会であることは間違いありません。

そして中国の若者もタイパ重視ということで、0から10分という短い時間でストレス解消できる方法が人気です。

5分間のヨガ、ASMRなどもあれば、鼻の毛穴から汚れをとる動画など好みが分かれそうなものまで、そろっています。



本来であれば、ストレスを根本的に解決するために、”原因を自分のものとしてとらえて、心の持ちようを調整する”といった心理学的なアプローチは、それ自体が若者のストレスになってしまうということも書かれていました。

この《2023小红书年度生活趋势》(2023小紅書年度生活トレンド)を読んでみて

「なるほど!確かにそんな感じする!」

と思える一方で、これが「中国の若者のトレンド」だとは言い切れないなぁとも感じます。

大きな中国、いろんな若者がいます。

可処分所得の差も、消費の好みの差も大きいです。

各分野の市場が均一的に4.7%伸びるわけでもなければ、同じ業界の各社が均一的に成長するわけでもありません。

各種のメディアを参考にしながらも、若者だけでなく各社、各人が、

①自分らしさを、よく理解し
②周囲との関係を重視しながら
③理性的に決定、行動していく

ことが2023年も必要です。


トレンドが分かるだけでなく、プチストレス解消にもなると噂?!の「中カツ!通信」を、2023年もよろしくお願いします。

本日も、最後までお読み頂きありがとうございます。

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中カツ!通信 第276回 行列は火葬場だけじゃない!Withコロナの実態

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明けましておめでとうございます。中カツ!通信の野村です。

今年も、あなたが新赛道などの中国事情を拿捏し各業界での天花板になれるよう踔厉奋发(chuō lì fèn fā)していきますので精神内耗した時の気分転換もふくめて中カツ!通信をご活用下さい!
黒太字の2022年の流行語の意味が「???」な人は下記をご参考ください(笑)
中カツ!通信 第275回 あなたは何個、知っている?流行語で振り返る2022年

お正月の挨拶で、日本の方からも
「大丈夫ですか?ニュースみてると上海も大変そうですね~」

というお言葉を頂きました。
ゼロコロナ政策転換後に、私も漏れなく陽性になったことは以前にも紹介させて頂きました。
中カツ!通信 第273回 ゼロコロナ解禁の実際の影響は?
中カツ!通信 第274回 ゼロコロナ解禁の個人への影響は?天に選ばれていますか?


その後はというと、味覚・嗅覚に少し違和感があるものの、その他は順調に回復しています。
お正月も妻と日本食材のスーパーのおかげで、お腹いっぱいで過ごし、コロナ陽性で唯一、よかったと思っていた、減った体重も、あっという間に戻ってしまいました(笑)

戻ってきているのは、私のお腹周りだけでなく、自社や取引先でもオフィス出勤が増え始めています。

当初の予測より少し早く、上海のゼロコロナ転換後の第一波は終わりそうです。

【12月24日のミニプログラム城市数据库画面】

【1月7日のミニプログラム城市数据库画面】

私の周りだと80‐90%が、既に感染済みで回復中という感覚です。働き盛りの相対的に健康な人が多いので、特に重病化したという話も聞いたことがなく、症状に差はあれど「集団で重い風邪にかかった」という印象です。

日本の人から
「火葬場に行列ができている、ひどい状況だっていうけど本当なの?」

とも聞かれるものの、そもそも日常生活で火葬場をみかけないし、職員の方も陽性で稼働率落ちているのかなど? よく分からず回答に困ってしまいます。
確かに中国のSNS上でも、

「北京の火葬場は24時間体制になった」
「(12月25日時点で)1月初旬にならないと順番が回ってこない」
「火葬場の順番待ちのダフ屋が捕まった」
という情報がありますので、通常時の想定を超えた数になっているのだと思います。心より、ご冥福をお祈りいたします。

昨年2022年5月のロックダウン中に書いた下記の記事が現実を帯びる中で、
中カツ!通信 第242号 半年で155万人ものコロナ死亡者を見過ごせるのか?

超過死亡数の数値から、また振り返ることもできると思いますし、現実は既に動き出しているので、残された私達は前に向かって生きていかなければなりません。

実際に、アクティブに街に戻ってきている人も増えてきています。

近くのショッピングセンターのスケート場には、元気な子供たちの声が響いており、順番待ちでした。



久々に社外訪問した、お客様の近くの商業施設のルイヴィトンの店では、入場制限で外で10数名の人が待っている光景も見かけました。

ブランドバッグは、外出する前提での買い物でしょうから、これらの人はWithコロナの中でもアクティブに活動していく予定なのでしょう。

先月は、個人間取引では400元なんて暴騰をするほど品薄だった抗原検査キットも、今では4元と正常値に値下がりし、買い占めた人が投げ売りしているなんていうニュースもありました。(抗原検査キットは、半年後くらいに、また活躍しそうな気もしますが…)
そして生活の一部だったPCR検査は、今までの無料検査場が無くなり、1月8日から有料になり必要な人のみが行うようになります。

自宅小区内の仮設無料PCR検査場も、「閉鎖」の張り紙があり、その役目を、いつの間にか、ひっそりと終えていました。


会社近くの薬屋の解熱剤の棚にも、冬が終わり、大地に芽吹いてきたようにポツポツと風邪薬が並んでいます。

おばちゃんに聞いたら、入荷はされ始めたものの、もうすでに感染し回復した人が、常備薬として

「あら、風邪薬があるなんて!とりあえず買っておきましょう」

というかんじで購入していっているそうです。

「今までは、熱が出てから薬を買っていたのが、最近では薬を買って熱が出るのを待っている」

なんていうことが、ネット上で書かれているように多くの人は、すでにコロナにかかるリスクを想定内とした行動様式に変化しております。

オンラインサロンメンバーの飲食業のかた達からも

「上海での12月の宅配売り上げは8月よりも売れた」

と感染拡大期の中食需要が増えたことや、別の業態では

「クリスマスや年末は、コロナの影響がないくらい店内飲食の売上が増えた。」

という業態によっては外食需要が戻ってきている話も聞きました。

3年間コロナは怖いという情報を浴びていたわけですから、全員が一気に180度転換してWithコロナを受けて入れているわけではなく、グラデーションがあります。

徐々にコロナとの共生に慣れていく人が増えていくのでしょう。

そもそも今までは、学生は自分の住んでいる省から外に出て、戻ってくると7日間は自宅隔離で、通学できない等の規制がありましたので移動のデメリットが大きすぎました。3年間、旅行にも行けず、自身の省や、市から出ていないという子供もたくさんいます。

移動記録の提示や陰性証明の提示が一気に必要なくなり、個人の判断でリスクを取る余地が生まれてきました。

春節までは、ほとんどの学生がリモート授業という政策は変わっていないので、親子連れで三亜のリゾート地に宿泊に行き、昼間はホテルからオンライン授業に参加し、授業が終わればビーチで遊ぶなんていう

ワーケーションならぬスタケーション(スタディ+バケーション)のような現象も、お金持ちの間では起きています。

コロナの特効薬が普及したわけでもないなかで、ゼロコロナからWithコロナになるというのは、社会として相応のリスクを伴います。

一度、陽性になって抗体ができたからといって数か月後に別の変異株に感染する可能性だって十分あります。

2023年の今年は兎年です。

イソップ寓話の「ウサギとカメ」は、最後にカメが勝つので有名な話ですよね。

ただ、今年の中国は、今までの、亀のように甲羅に守られて一歩一歩、恐る恐る様子をうかがっていた状態から、

ウサギのようにピョンピョンと走れる人から速く進んでいって、油断して感染して、半年に一回くらいは寝込む時があるという状態に変わっていく年なのかもしれません。

私、個人としては、もちろんウサギ派。
中国が因幡の白兎になることなく、Withコロナを渡り切っていけるのか?


今年も中カツ!通信で発信していきたいと思います!

新年も、最後までお読み頂きありがとうございます。

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