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中カツ!通信

「中カツ!通信」は中華圏歴19年を超え、湖南省出身の妻と娘と上海で暮らす野村が「中国で勝ちたい人」のために、「日々ちょっと活力を得られる情報」を、お届けするブログです。

打倒スタバ!創業から半年で525店舗。鹿のマークのLuckin coffee②

打倒スタバ!創業から半年で525店舗。鹿のマークのLuckin coffee①


皆さん、こんにちは。

前回では打倒スタバを目指し、
鹿のマークのLuckincoffeeが

半年弱で500店舗以上の店舗を
一気に展開している。

"新零售(ニューリテール)を使って、
 中国のコーヒー市場に存在する
「高い」「不便」の2つの問題点を
解決する!”

という目標を掲げていることを紹介しました。

前回の中カツ!通信は下記のリンクから
http://chuukatsu.blog.shinobi.jp/shichang/luckin%20coffee

新零售(ニューリテール)は

・データテクノロジーの最大活用
・オンライン、オフライン、物流の結合

ですから、この視点でスタバと比較して
どのように「高い」「不便」を
解決しようとしているのか?
を見ていきたいと思います。

まず「高い」について

スタバのトールサイズと
値段を比べてみましょう。

Luckin coffeeですが自社カップは
統一で 大(スタバでのトール)です。

【価格比較】
アメリカン Luckin21元 スタバ27元(差額6元)
カフェラテ Luckin24元 スタバ34元(差額10元)
抹茶
フラペチーノLuckin27元 スタバ34元(差額7元)

たしかに、スタバに比べると安いですね。
配達の場合、注文が35元未満の時は
送料が6元必要ですが、それを考慮位に入れても
スタバより高くならないように設定されています。

でも、なんで安くできるのでしょうか?

 ①店舗での人件費節約

・オーダーは店舗でも全てAPP経由のため
 注文取りの人材はおりません。

・支払いも全てAPP経由のキャッシュレスです
 のでレジ担当者もおりません。


この二つは、まさにテクノロージーの活用が
されていると言えるでしょう。

他にも

・営業時間が短い 
  平日 7時ー20時 
  土日 8時ー18時

 スタバは7時から22時が多いので
 この点でも人件費を抑えられているはずです。

②店舗家賃の節約

スタバがthird placeという場所自体が
 商品コンセプトの一つであるのに対して


 Luckinコーヒーにとっての
 ほとんどの店舗は配送拠点であり
 テイクアウト拠点という位置づけなので
 店の場所もショッピングセンターでなく
 オフィス街が中心です。
ということでスタバと比較して家賃を安く
抑えられていると思います。

 「ほとんど」はと書いたのは
 Luckin coffeeでは店が4つのタイプに
 分かれております。

旗艦店Elite
悠享店Relax
快取店Pickup
快閃店Flash

この悠享店Relaxに行ってみると
確かに以前に行った快取店Pickupに
比べて広さも設備もリラックスできそうです。
  



快取店Pickupだとハイチェアーのみで
内装も簡素ですね。
 

値段の話に戻しますと
今はキャンペーン中で

买2赠1(2杯買うと1杯プレゼント)
买5赠5(5杯買うと5杯プレゼント)

など実質的に半額で買える状態で
アメリカン24元→12元となれば

コンビニコーヒー10元にも
迫る安さです。


次に「便利」ついて

出勤前やお昼休み前後の時間帯、
場所によっては一日中並ぶ
必要があるのがスタバ。

それに対して、
Luckin coffeeはAPPで注文すると
テイクアウトでも配達でも
予測時間が表示されます。

  
今回テイクアウトの場合は
3分後にはできるわけですから
オフィスから出る前に注文して
お店に降りた時は待たずに
テイクアウトできるくらいの時間ですね。

予定時間だけでなく、実際に完成すれば
再度携帯にショートメッセージで
飲み物ができたことが通知されます。
 
お店に行けば既にドリンクが置かれていて
赤丸で囲んだQRコードリーダーで自身のAPP上の
QRコードをかざして、それで終わりです。

一言もしゃべらなくても大丈夫です。

また配達の時は
30分以内の配達を約束しております。

30分以内に届かない、
コーヒーがテイクアウトの袋の中で
こぼれていたなどがあれば
APP上で無料申請をすることができます。

今後の店舗開拓戦略としても
配達注文データを参考にして
注文が多い地点を優先的に
開くことができます。

注文が多いところは
潜在的なテイクアウト需要による
売上も期待できます。


それ以外にも価格帯の選択肢の減少
(自社飲料は種類ごとに21元、24元、27元で統一)
サイズの統一というのも消費者が選択する時間を
短くしてくれるという点で利便性を
提供していると言えそうです。

ここまで見てきて、打倒スタバの
イメージがついてきたでしょうか??

実は私はまだピンときておりません。
ただ、その最大の理由が

「私がLuckin coffeeの
 メインターゲット像でないから」


だと思っております。

最近はファミマで
アイスコーヒーに
+2元で濃いめにすれば
12元で済みますので24元という価格も
安いとは思いません。

短い営業時間などから
オフィスワーカーが
仕事のある日に利用するシーンを
想定しているのはわかります。

ただ私は朝にスタバで並ぶこともなければ
ドリンクをデリバリーすることもありません。

主にスタバを使うのは、
・週末の外出時、
・お客様への訪問前後の空いた時間など

オフィス外での時間ばかりです…

ということで、
「安い」「便利」
を十分に感じられないのかと

それでもLuckin coffeeは
注目に値すると思っております。

それがマーケティング手法の大胆さ。
ターゲットでない私でさえも気になってしまう
マーケティングとは??

ということで次回は、

商品、広告、販促について
紹介していきたいと思います。

本日も最後まで読んで頂き
ありがとうございます。

 
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