第122回 新型肺炎状況4 今、上海で外出はできるのか?
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第122回 新型肺炎状況4 今、上海で外出はできるのか?
みなさん、こんにちは。
帰省先の湖南省の家内の実家から私一人で上海に戻ってきました。今日は戻る過程の様子と翌日買出しに出た時の上海の様子を紹介します。
この時期に私が一人で上海に戻ったのは長期化に向けて自宅にある娘の常備薬や粉ミルクを送る為と10日から始まるであろう仕事の帰省ラッシュを避けるためです。
高鉄(新幹線)に乗るには隣の県まで高速道路を通るのですが、都市間の長距離バスは運行を停止しているので、親戚に送ってもらいます。
道路が封鎖されていることを心配していたのですが、なんとか無事に通過できました。「なんとか無事に」というのは、封鎖はされていなかったのですが、体温チェックがありました。
高速を下りる車の全ての乗車者に対して体温検査が行われています。ちょうど数台前の人は検温の後に降ろされて臨時の検査所に連れて行かれていました。後ろの人はカメラマンですかね…
到着すると駅舎に入る前に、全員体温検査があります。
二週間前とは違ってさすがにマスクの着用率は100%
普段だと新幹線に乗った後は多くの人がお菓子やカップラーメンを食べるためいい匂いが漂ってくるのですが、今回は皆マスクを外したくないのでこの路線で今までにないくらい無臭です(笑)
そうすると車内販売なんて買う人がいないはずなのに、多くの人が呼びとめてQRコードをスキャンしています。マスクでも売っているのかなぁと覗き込んでみると、上海に着く人は全員駅に入る前に登録が必要とのこと。
実際に開いてみると、職場情報(職がある人のみ)、交通手段、乗った列車や湖北省からの出発や経由でないかなどを記載してきます。
もちろん、全員がスマホでできるわけではないので駅に着いた後に紙の申請表で提出することも可能です。その後にスマホの場合は完了した後に携帯に届くSMSを見せるか、記入した紙を提出し、再度検温をしてから一般エリアに入ることができます。
地下鉄に乗ると更に警戒態勢の人も見かけます。衣服への飛沫の付着を防ぐ為にレインコート、眼にはゴーグル、手と携帯にはビニル袋をかぶせております。
上海市内は地下鉄もバスも全路線運行しております。
地下鉄からDIDIで車にのり自宅のマンションの敷地内に入ろうとすると警備員から降りるように指示されます。24時間体制で入り口でチェックをしているのです。
駅で書いたのと同じ情報を記入し、ここでも体温を測られてからやっとマンションエリアに入ることができます。タクシーだけではなく、デリバリーも郵便宅配も門のところまでしか入ることができません。
なので野菜の宅配や荷物もこのように置かれて住民が受け取りに来ます。
荷物を送る時も、この門のところまで持ってこなければいけないので重たい時は大変です。逆をかえせばドアの前まで来てくれる今までの通常生活が便利だったのですが、失ってみて気づく便利のありがたさです。
翌朝は、もの凄いノックの音で目が覚めます。居委会(マンションの居住者管理会)のおじさんです。
再度、上海出戻り登記手続きをする必要があるので賃貸契約書と身分証明書を持って管理事務所に行くように言われます。
訪れてみるとここにも全身防護体制(レインコートですが…)の管理会の人が待っております。私以外にも何人か登録の人がいますが飛沫感染を恐れてか2m以上間隔を空けて並んでいます。
普段はエレベーターや地下鉄でドアが開いたら、いち早くはいるため密着して並ぶことが多いのでこんな時でないと見れない珍しい光景です。
登録と同時にマスクの購買予約件も受領できました。ただ、これを持っていけばすぐ買えるわけではなく、入荷されたら電話が来るのでその後にこの紙を持っていくと買えるという仕組みです。一日半経ちましたが、現状電話での連絡はありません。
昔の配給制度や兌換券の時には店頭にものが少ないから、こんな感じで入荷待ちをしていたのですかね。
家内の実家への荷物を郵送した後は買出しです。本来は以前にも紹介したことのある生鮮品を最短30分で届けてくれる叮咚买菜でそろえる予定だったのですが、6時10分からオーダー開始で5分後にはほぼ完売。
(「抢光了」は売り切れの意味です)
しかもやっと購入できたものも、30分どころか300分経っても配達に来ません。それもそのはず、聞いてみると自宅近くの小さい配送拠点だけで6時からの30分で250件のオーダーという普段の20倍以上が来てるそうです。しかも買い溜めする人が多いので1件あたりの点数も多く、本来8時に配送するものが12時になってもピックアップ作業が終わらないという状況とのこと。配達員も田舎から帰って来れない人が多いので配送にも時間がかかっております。
仕方なく買えなかったものの補充にスーパーに行ってみると野菜を始めとする生鮮品も充実しており、私が苦労して家内の実家から5キロ持ってきた白菜も豊富にありました…
約1週間前に友人から送ってくれた上海のスーパーの様子とは大違いです。
買出しの帰りにファミリーマートにコーヒーを買いに寄ってみると、店内はかなり混みあっています。なじみの店長に聞いてみると「他の飲食が閉まっているところが多いので普段以上に売れている」とのことでマスクの下はかなりの笑みであることが予想される声のテンションです。
確かに上海の飲食店は地方の人が働いている場合が多く、春節時に店を開けない路面店が多いです。ただ既に戻ってきていても店が開けられない事情があります。
テナント管理側の自主規制で上海以外に出た場合、戻った際の登録ならびに戻ってから14日間の潜伏期は開店ができないように決めているところが多く、必然的に春節中も閉めなかったレストラン(といっても、利用されているほとんどはテイクアウトかデリバリーですが)やコンビ二に客が集中しているわけです。
そして毎回の丁香园からの統計情報ですが、
https://3g.dxy.cn/newh5/view/pneumonia?from=groupmessage&isappinstalled=0
全国で見ると相変わらず増え続けています。
しかし増加数が湖北地方でも頭を打ちました!
今までは病院施設が不足している為に実際は感染していても感染が確定されない人が多く施設や人員の増加とあわせて感染数が増えていたことが予想されますが、それが一段落したのでしょうか。
死亡率に関しても武漢をはじめとする湖北省とそれ以外の地方で大きな差がありますが、これも診断、収容施設が足りない為に重症になってから病院に運ばれることにより死亡率が高く見えている可能性が大きいです。
適切なタイミングで治療を受けた場合の死亡率が湖北以外の数値に近いとすると死亡率は0.5%以下なのかもしれません。
逆に言えば湖北省の感染者数は統計よりももっと多いということですが…
2月10日に多くの都市で予定されている仕事再開に向けて新幹線の帰省ラッシュが始まりますが、密集による感染リスクを懸念し乗車率を抑えるために既に購入されていた一部の切符が取り消しになったりしているようです。
移動制限下での終わりの始まりが見えてきたところで、この2月10日からの14日間の潜伏期を全国で乗り切れば、本当の収束に近づきます。
10日からの勤務を在宅にしたりなど既に対策を採られている日系企業も多いですが、中国にいる方も、日本にいる方もまずは自己防衛!
武汉加油! 中国加油!
まだまだ各種のデマが出回っていますが、くれぐれも盲信しないように気をつけてくださいね!
下記は同じく丁香园の昨日のデマランキングから
ある家の子豚がしゃべりだした。これは疫病の前兆か?
丁香医生の回答:?????
?????他にも家で9個卵を茹でると、平安が保たれる?????
さすがにコレには騙されないですね(笑)
心の平安は卵頼みではなく自分と家族で保ちましょう!
本日も最後までお読み頂きありがとうございます。
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