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中カツ!通信

「中カツ!通信」は中華圏歴19年を超え、湖南省出身の妻と娘と上海で暮らす野村が「中国で勝ちたい人」のために、「日々ちょっと活力を得られる情報」を、お届けするブログです。

令和時代の中古品の新ビジネス

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令和時代の中古品の新ビジネス


皆さん、こんにちは。
フリータイム最後の週末は友人と
1泊2日でフィリピンに行ってきました。

フリータイムの最後の思い出
旅行に行きたくて
理由と場所を探していたのですが
ちょうど不動産を見に行く人がいたので
便乗してきました。

そこでも中カツ!に関わるような
事項があったのですが、
記事にするには間に合わないので
回を改めて書きたいと思います。

昭和から令和に変わる際に
平成で新しく生まれた職業
無くなった職業という
TV番組をみました。

無くなった職業としては切符きり
生まれた職業としてはYoutuberなどが
取り上げられていたのですが
本日紹介するのも今の時代だから
出てきた職業と言えます。

しかもECのカスタマーサポートを
生業とする私達からしたら見過ごせない
ビジネス、その名は「返品屋」

返品屋と聞いてどのようなビジネスを
思い浮かべますか?

・他人の返品代行をして手数料収入?

・返品があったB級品を安く仕入れて
 転売する?

そうではありません。

返品ビジネスとは
買った物を返品しないビジネスです。

それ普通の買物じゃん!

と突っ込んでくれた方
ありがとうございます。

普通じゃないのは

返品はしないが返金はさせる

という点にあります。

つまり無料で商品をゲットし
それをメルカリのような中古売買サイトで
販売(転売?)しお金を稼ぐという仕組み。

無料でゲットといっても
サンプル品ではありません。

どのように返品を通じて
商品を無料でゲットするのでしょう?

その説明の前にビジネスとまでは
いかなくても制度が
悪用されている事例を紹介します。

5月中旬にあるECの返品が
世間で物議を醸しました。

ことのあらましとしては
黄さんという20代女性がGW連休前に
アパレルのEC店舗で服を18件
4600元(8万円弱)分と
かなりの額を購入。

EC店舗は大口のオーダーに
喜んだのもつかの間、連休後に
「気に入らなかったから」
という理由で返品申請がきます。

現在タオバオでは7日間以内かつ
再販売に支障がなければ、
理由は問わず返品できる制度を
利用しての申請でした。

これは店舗側も受けざる得ないので
返金を承認しつつ、返品された理由を
ヒヤリングする為に
WECHATで黄さんに友達申請をします。

WECHAT上で友達になると
相手(黄さん)のモーメンツ(SNS投稿)が
見れるようになります。

EC店舗側は黄さんの投稿をみてビックリ。

なんと旅行にいった際の写真には
返品請求があった洋服をきてポーズを
とっている黄さんが写っている!


つまり旅行用に服を調達して
旅行が終わったら返品ということで
レンタル感覚で利用していたと…

激怒したEC店舗側は、この事実を
黄さんの投稿内容をネットに拡散。

見事に炎上し黄さんへの批判の嵐
そして住所や電話番号まで流出。

黄さんの携帯には嫌がらせの電話と
ショートメッセージが溢れ
不眠と食事も喉を通らない状態に
追い込まれてしまいます。

黄さんは

「確かに旅行に着ていった服を
 返品したのは私が悪かった。
 ただ8件は購入したので
 18件全部返品したというのは嘘だ。」

と反論するものの焼け石に水。
携帯電話番号も変えざるえなくなります。

黄さんの例は、まだ可愛らしいもので
この返品制度を更に悪用する人もいます。

返品相互扶助と呼ばれる方法は
こんな感じです。

①自身で洋服を買って普通に着用

②少し古くなってくる。

③友達に同じEC店舗で同じ商品の
 購入をお願いする。

④新しい同じ服が届いたら、
 着古したものを友達から
 7日以内に返品してもらう。

制度を悪用したすり替えですね。

店舗側も返品された服を見れば
自分達が数日前に送ったもので
ないことは一目瞭然ですが、
同じ商品であるだけに
すり返られたことを証明するのは
至難の業で泣き寝入りすることも
多いようです。

このすり替えを更に進化させると
段々とビジネスになってきます。

返品屋のモットーは先にも
書いたように

「返金させるけど返品しない」

一度ECで購入し物は受取る
その後にお金だけ返金してもらい
手元にある商品を転売です。

でもEC店舗側は、
なんで返金だけして商品を返して
もらえないのでしょうか?

実際、EC店舗を運営していると
稀に商品に欠陥があることがあります。
そういう場合は当然返金はしますが
返品もしてもらい原因を確認する
必要があります。

では、どういう状況だと
返品を要求できないかというと
店舗側がお客様に弱みを握られている時。

例えば、偽物や本物だけどメーカーから
正式に販売許可を得てない商品など。

商品を受取った後に、
お客側から

「これ偽物ですよね?
 返金してください。
 返品はしなくていいですよね?」

といった申請がこれば店舗としては
ECの運営プラットフォーム側に
通告されるとEC店舗自体がペナルティ、
最悪は閉店せざるえないので、
返金だけして返品という
対応で水に流そうとします。

ところが返品ビジネスは
これで終わりません。

なんと、そのような
脛に傷のある店舗を調べて
リスト化しその情報を販売しています。

詐欺師が騙された経験のある
カモ名簿を他の詐欺師に売るように
一度、返品屋に目をつけられた
店舗は次々と同じような返金要求を
受けざる得なくなります。

例え在庫が余っていても
その問題商品を販売画面から
下ろす必要がでてきます。

返品屋からすれば、
このような候補はいくつもあるので
新しい店舗を探して
自身で返品なしの返金が
できるかを試してみて成功?すれば
その情報を販売するということを
繰り返していきます。

この行為をネットから偽物を
排除する世直しだと
開きなおる返品屋までいる始末。

もちろん本物を売ってない
EC店舗側も悪いですが、
隙があればつけこまれる
中国ビジネスの縮図を感じます。

ちなみに、悪質なお客様向けの対策も
きちんとタオバオ、TMALLには
用意されております。

云标签(クラウドラベル)という
仕組みがあり、店舗側も
悪質な客をECプラットフォームに
申請することができます。

これはラベリングされた
客側は見えないように
なっております。

店舗側では情報が共有され
購入される前に気をつけて
対応することも可能です。

実際に返品、返金要求など
クレームが入り店舗とお客様の間で
解決されずECプラットフォーム側が
仲裁に入る際にも客側が
悪質ラベルがついているかどうかの
参考にもされます。

悪質ラベルが累積すると
最悪、アカウントが凍結され
ECプラットフォーム上で
買物ができなくなることも
あるそうです。

芝麻信用(セサミクレディット)と
同様に個人の信用力が可視化される
仕組みとなっているのです。

以前にも監視カメラを取り上げた
ことがありますが、

2年後には監視カメラが4億台?!

本当に多くの言動がデータとして
採取されております。

自分の身から出たさびは
月にかわってお仕置きされる
仕組みが着々とできているわけです。

やはりビジネスの基本は誠実です。

ECのカスタマーサポートをする
弊社にとっても返品は本当に嫌なものです。
返送、再送となれば
地球環境にもやさしくありません。

特に品質に問題はないんだけど
7日間たってないから
返品しちゃおうかなぁと言う時は
この記事を思い出して
もう一度記録が残ることも
考慮して判断してみてください。

ちなみに返品は嫌ですけど
中カツ!通信への返信は
大歓迎です。

皆さんの優しい返信を
お待ちしております。

本日も最後まで
お読み頂きありがとうございます。

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