中カツ!通信 第221号 流行語になった中国のメタバースって何だ?入門編
□■□■□■□■□■□■□■□■□■
中国で勝つための、
ちょっと活力を得られる情報をお届け!
メルマガ無料登録URL
http://eepurl.com/c7GHF
□■□■□■□■□■□■□■
中カツ!通信 第221号 流行語になった中国のメタバースって何だ?入門編
こんにちは!中カツ!通信の野村です。
先週の記事で紹介した2021年の10大流行語にも含まれていた元宇宙(メタバース)
中カツ!通信 第220号 あなたは何個知っている?2021年中国10大流行語
私と同じように分かるような、分からないようなモヤモヤ感がある人も少なくないはず。
そんな私同様の初心者を対象に、来年2022年は、もっと盛り上がるであろうメタバースの話題に、ついていけるよう調べてみたことを紹介していきます!
とりあえずグーグルで「バース」で検索してみるとトップには懐かしい元・阪神のランディ・バースが出てきました。
私の周辺では、こっちの「バース」で話が盛り上がる人の方が、まだ多そうですよね(笑)
メタバースの「メタ(meta)」は超越、高次のという意味です。
「超越・高次のバース?」
たくさんのホームランを、かっ飛ばしそうですが、バースは「ユニバース(宇宙・巨大な空間)」 の略でメタと組み合わせた造語です。
このメタバースという造語はSF作家のニール・スティーヴンスンが1992年に発表した小説『スノウ・クラッシュ』に出てくる仮想空間サービスの名称でした。
その後、テクノロジーの進化によって実際にさまざまな仮想空間サービスが登場すると、それらの総称や仮想空間自体の名称として主に英語圏で用いられるようになったとのこと。
昨年、日本で大流行した「集まれどうぶつの森」、
以前、流行した「アメーバピグ」、「マトリックス」などを思い出してもらうとイメージが付きやすいと思います。
メタバースは、ざっくりと3つの要素に分けられると思います。
①仮想世界のプラットフォーム(空間自体の提供)
②仮想世界内のコンテンツ(ゲーム、イベントなど)
③仮想世界を楽しむためのハード(ゲーム機、グラス、コントローラー等)
①仮想世界のプラットフォーム
あつ森、アメーバピグ、フォートナイト、ファイナルファンタジー14など、皆が集まれる仮想空間自体です。
②仮想世界内のコンテンツ
ゲームが一番分かりやすいと思います。目的やゴールがあるものだけ伝なく、ゲームクリアという概念がなく、ずっと続くものも増えてきています。
他には、コンサートや展示会、会議、ライブコマースなどもコンテンツにあたると思います。
③仮想世界を楽しむためのハード
ゲーム機、PC、スマホの他にも更なる仮想世界への没入感を得るためにVRグラスがありますね。
マトリックスであれば、あの体全体が入っているカプセルがハードです。
さて、なんとなく阪神タイガースとは関係ないことが分かってきたところで中国の状況を見ていきましょう。
元宇宙(メタバース)が流行語になるくらいなので、政府としてもデジタル経済の重点産業としてVR、ARを挙げています。
今年2021年3月に発表された
「中华人民共和国国民经济和社会发展第十四个五年规划和2035年远景目标纲要」(国家経済社会発展 第14次5カ年計画及び2035年ビジョンの概要)
に、おいてもクラウドコンピューティングやブロックチェーンとならんで虚拟现实(VRバーチャルリアリティ)、增强现实(ARオーギュメンテッドリアリティー)が入っております。
ちなみに、このVRグラスの市場規模では、既に中国が世界トップになっております。
各ショッピングセンターにはVRゲームを体験できる店舗がいくつもあります。
IT大手各社も積極的に投資、買収をしております。
TikTokで有名なバイトダンスは今年8月にVR機器大手picoを90億元(約1620億円)で買収しました。この買収にはテンセントも名乗りを上げていたと言われています。
美股研究社の記事にあった上記の表によると(https://blog.csdn.net/weixin_43963826/article/details/120603402)
今年の第三四半期まででも、かなりの投資額が動ていることが分かります。
また百度はメタバースのプラットフォーム「希壌」を27日の開発者向けイベントで発表すると明らかにしました。
希壌(xi1rang3)は中国の文化を取り入れた仮想都市になっていて、27日のイベントも、この仮想都市のなかに最大10万人を収容して開催するということです。
https://vr.baidu.com/product/xirang
https://vr.baidu.com/product/xirang
上記のURLの中に効果を体験できるパートがあります。
現在は誰もいない寂しい空間ですが、27日当日の仮想都市は人に溢れているんでしょうね。
ページの下の方にはVRの応用シーンとして
・VR教育
・VR営業
・VR展示会
・VR実習
・VR産業パーク
が挙げられています。
それぞれについているイメージビデオを観ていると確かに平面のスマホで見るよりもリアルに近く効果がありそうです。
メタバースになると、こういったコンテンツを大人数で同時に交流しながら楽しめるようになるのは、確かに面白そうです!
メタバースという概念は昔からあったものの、ここ最近で特に注目されてきたのは様々な技術の進歩が要因です。
2010年代以降、PCやゲーム機の性能が向上し、表現できる世界感がより大規模かつ精緻になってきました。
合わせてネットの高速化やサーバー能力の強化で同時接続可能人数が増えてもスムースに体験できるようになってきました。
百度の希壌のように同時に10万人が実現できるようになってくると会社や小さい自治体のメンバー全員が入るなんてことも可能になってきます。
ハードもVRグラス、ヘッドマウントディスプレイの量産化により価格が下がり普及しやすくなったことも大事な要素です。
そのうち、今のスマホのように1人1台ヘッドマウントディスプレイを所有する時代が来るかもしれませんね。
さらに最近注目されているNFTを活用することにより、各仮想世界のプラットフォームを跨いで自身が購入したデジタルグッズを使えるようになることも予想されております。
購入したスニーカーのデジタルデータを、どこのプラットフォームでも自分のアバターにはかせられるとなると、デジタルグッズの所有にも更に火が付きそうですよね!
実は最近、上海で仮想デジタル世界?っぽいもので没入体験をしてきました。
チームラボ(TEAMLAB)の無界(ボーダレス)美術館
常に変化し続けて、自分が起こした行動によって映像や音が変わっていく様子は、現実なのか仮想なのか、よく分からなくなってくる、まさにボーダレスの不思議な感覚でした。
家族や他の来場者の反応も見ながら自然と感想を共有したりしならが、ハードが発展していったメタバースの中も、こんな感じなのかなぁと思いました。
同時に自分で作ったアバターを仮想空間に投入することもできます。
この「中カツ!福フグ」は子供たちが書いた可愛らしい絵に交ざって元気に泳いでました。
Zombie Zooみたいに高額で買ってくれる人が現れたりしないかなぁ~
きっと福はあっても、フグのような毒はないはずなので
「中カツ!福フグ」の画像データが、ほしい人は是非お声がけ下さい(笑)
本日も最後までお読み頂きありがとうございます。
*****************
【Wechatでも配信始めました!】
メールが迷惑メールに入る、
そもそも届かないという方、ぜひフォローお願いします!
第119回以降のログもご覧頂けます。
中活通信アカウント
野村個人Wechat ID
ご登録頂くことにより
最新号を直接お届けいたします!
是非、ご登録ください。
メルマガ無料登録URL
******************