出前ドライバー270万人のうちの20人と1台のロボットが集う町
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出前ドライバー270万人のうちの20人と1台のロボットが集う町
皆さん、こんにちは。
前回に続き家内の実家へのGW帰省で
見てきたことを紹介していきます。
前回の記事は以下から
中国で昭和を体験!食材は徒歩3分圏内?!
今日はこの村から一番近い
バスで30~40分で行ける鎮(町)の
様子を紹介いたします。
ここは四线城市(4級都市)である
湖南省の市の下の県に所属し
2019年4月16日には念願の
脱贫摘帽(脱貧困)認定された
町になります。
道を歩いていて最初に思ったことは
外卖(出前)のバイクが無くて
歩きやすいなぁということ。
上海では出前の運転手が
・携帯見ながらの運転
・道路の逆走
・歩道での爆走
など何度もヒヤリとしたことがあります。
ところが運転手は見かけないのに
いろんなレストランに
大手デリバリーサイトの
美团(meituan)、饿了吗(ele.me)の
ステッカーが貼られております。
見上げてみると屋外広告も
路地裏にはドライバー募集の広告も
4000元というのは、
この都市の給与からすると
とてもとても高いレベルです。
しかもドライバーと
業務マネージャーが同じ4000元
スタートと言うのもすこし気になります。
ということで実際にどのような
給与体系になっており、
本当に高給なら親戚に紹介しようかと
電話をして聞いてみると
最低賃金は保証は無し!
1件あたり3元の完全歩合制!
勤務時間は7時半ー19時半(2時間休憩含む)
とのことで決して4000元からでは
ありませんでした。
実は他の都市でもあり歩合の階段は
以下のようになっているようです。
300件までは3元
~450件 5元/件
~550件 6元/件
~650件 7元/件
650件~ 8元/件
4000元を越すには月間782件が
必要です。21日出勤だとすると
一日あたり37件が必要な計算になります。
さて気になりだすと広告は
よく見つかるものの
肝心のドライバーが中々みつかりません。
そんな時、やっと美団の
ドライバーをみつけました!
ただ、お昼前の時間帯野なので
37件達成の邪魔になるかと思い
話しかけるのを一度は躊躇しましたが
私がパン屋に入って10分後に
出てきたときも、まさかの
まだ同じ場所にいました!
思い切って突撃インタビューしてみます。
野村「この町にドライバーは何人いますか?」
ドライバー
「饿了吗(ele.me)は8人しかいないけど
美団(meituan)は10人、いや20人はいるよ」
言い直したのが少し気になりますが
多分20人はいるそうです。
他にも給与など聞きたかったのですが
携帯で動画をみていて忙しそうだったので
やめておきました。
2018年の美団の報告によると
ドライバーは全国に270万人いると
されております。
その中の20人ですから
かなりのレアキャラですね(笑)
ただ結構暇そうでしたので
給与4000元もらえるだけの
オーダー数が市場のパイとしてあるのか
心配になってしまいます。
そもそも先ほどの人材募集の電話で
「配達に使う電動バイクを
借りる為に2000元のデポジットを
先に払ってもらう」
とのことだったので、
手元に貯金がないと
出前市場が盛り上がるまでは
ドライバーの給与だけで
自立していくのは厳しそうです…
現在、美団も饿了吗(ele.me)も
地方都市の開拓には力を入れているので
今後は消費者もレストランも
デリバリーを活用する機会は
増えていきそうです。
さて話は変わり、
今日のもう一つの話題
ロボットレストラン。
確かに最近、中国でも調理や配膳する
ロボットレストランが出始めております。
ただ、このような町に
ベッカムの名をもじったような
ハンバーグ屋で屋号の下に
ーロボットレストラン(机器人餐庁)ー
とはかなり怪しい雰囲気を
かもし出しております。
そもそも、この町一番の広場には
麦肯基ハンバーガーという
マクドナルド(麦当劳)と
ケンタッキー(肯德基)の2つを
あわせて作った店舗が
まだ残るような地域です。
ますます眉唾…
ただ1階の蘇寧易購は
蘇寧グループはECの巨頭であり
上海では無人ショップも開くほどの
先進企業です。
その2階にあるロボットレストラン
もしかしたら本当にロボティクスの粋が
つまった近未来が見られるかもと
私は吸い寄せられていきました。
上がってみるとファストフード店の
ような店構えでハンバーガー屋?
店内には埋め込まれたレールの
ようなものがあり…
レジの右奥にいました!
間違いなくロボットです!
どうやら配膳用のロボットです。
地面に埋めこまれたレールが
各テーブルの傍まで延びており
そこに向かってオーダーを
運ぶ仕組みのようです。
早速店員にロボットに
運んでほしいんだけどと
何かを注文しようとすると
店員「いや、料理直ぐできるから
自分持っていって下さい」
野村「うん?いや、ロボットに
運んで欲しいんですが…」
店員「今日はリモコンがないので
動きません!何、頼みますか?」
(かなりイラついた口調で)
野村「ちょっと、考えます・・・」
レジを離れロボットに近寄っていくと
手の上の配膳台に積もっている
ホコリがみえます。
脳裏には、ふと天空の城ラピュタの
ロボット兵が思い浮かび、
昔は元気に動いていたんだろうなぁと
哀愁のまなざしを向けながら
私は店を後にしました。
少し考えてみると
ファストフードで皆が
オーダーで並ぶ動線を横切って
ロボットが配膳するって
かなり危ないですよね。
レジオーダーかつ
料理は比較的軽く
調理を待つ時間も少ない
そして、そもそもウェイターがいない
ファストフード店にとって
ロボットで配膳する意味があるのか?
ぜひリモコンが見つかった後に
勇姿を見に行きたいと思います。
前回、今回の地方都市、村の紹介を
通じて日本の読者の皆様にも
「中国ってさ~」と
ひと括りにしてしまうことが
いかに大雑把すぎるかを
少しは感じて頂けたかと思います。
中カツ!通信では今後も中国の
多面性を意識して紹介していきたいと思います。
本日も最後まで
お読み頂きありがとうございます。
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