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「中カツ!通信」は中華圏歴20年を超え、湖南省出身の妻と娘と上海で暮らす野村が「中国で勝ちたい人」のために、「日々ちょっと活力を得られる情報」を、お届けするブログです。
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Happy 牛(niu) Year!
明けましておめでとうございます!
中カツ!通信の野村です。
牛は中国語でniuと読み、Newと発音が近いのですが
「このダジャレは日本では通じないなぁ…」
と思っていたら「ハッピー牛(ギュー)イヤー」というSNSの投稿を見かけました。この人は去年は「ハッピーチューイヤー」と投稿していたのだと思います。
中国では旧正月がメインなので、「Happy 牛 Year!」は約1か月後に、また使えるチャンスが来るので使ってみてください。どうしても日本で使いたい方は12年後に!
2020年大晦日の夜は上海の「うまや」さんの送別会でした。
商売繁盛にも関わらず日本の鉄道親会社の経営戦略上、上海3店舗が閉店とのこと。最終営業日のお別れイベントには100人近くの方が訪れていました。
日本人だけでなく、TVドラマの舞台にもなり一世を風靡し中国人のお客さんにも人気の店だったので非常に残念です。個人的にも、イベント会場として使わせて頂いたりお世話になりました。改めて今までありがとうございます。
どんなお別れも悲しいとはいえ、日本では人知れず閉店していくお店が増えていると聞くので、100人規模のお別れ会が開ける上海は、まだ恵まれていますね。
今年の上海は日本人がよく行く店は、むしろ例年に比べ年末最後まで混んでいたのではないでしょうか?
通常の年ですと多くの日本人が正月休暇で帰国する年末年始、今年は一度出国すると中国入国時は14日から21日間の隔離が必要となりますのでStay Chinaを選択せざる得ない人が大幅に増加しました。
加えて家族の日本帰国、家族向けビザ発給厳格化により中国に帯同できないなどで、中国で一人年末を迎える男性も多く年末ギリギリまで外で飲む回数も増えたのだと思います。
私も単身赴任中の友人達と共にウイスキー、柿ピー、蕎麦でしっとりと年越しの瞬間を迎えました。
幸いに私は家族が近くにおりますので元旦は朝から長女と一緒に昨年も訪れたアピタに新年の運試しに行ってきました。
昨年記事:第116回 元旦から上海で数百人が並ぶ日系スーパーあの商品
去年はものすごい行列だったのですが、今年は到着した10分前で20人ほどと驚くほど少ない。
コロナで密に並ぶのを嫌がり人が減ったというよりは、去年の抽選券1枚をもらうのに必要なショッピングカードの額面が200元から、500元と2.5倍に値上げされた影響でしょうね。
とはいえ人気スーパー アピタ主催の豪華賞品が当たるイベント。そこからは続々と人が集まってきて、購入が始まる時には200人以上の行列になっていたと思います。
でも、元旦からこの行列に並んでいる人って、どんな人たちなんでしょうか?
後ろに並ばれていた方が、たまたま日本人のご夫妻だったので話しかけてみると、上海初赴任で1週間前まで隔離中だったとのこと!
年の瀬に隔離で、まだ引越し荷物も届いてない中、大晦日は上海の有名な蕎麦屋で年越しそばを食べ、元旦の朝はフリーペーパーの広告でみかけたスーパーでおみくじとバタバタしながらもお正月気分を味わえ良かったそうです。
逆に困っているのは、まだ銀行口座とスマホ決済との紐づけができておらず現金しか使えないこと。スマホ決済ができないとタクシーも呼べないので、やはり上海は現金だけだと不便ですね…

アピタの500元のショッピングカードも現金でお支払い。
これで無事にキャッシュレスデビューですね!(中国でここしか使えないけど…)
年を越し2021年になったものの、昨年のコロナは世界に今も続く大きな変化をもたらしました。我が家で定着してしまった変化といえば、妻が動画で覚えた料理を作り出したこと…
昨年の春節で帰省していた時のお菓子作りから始まってクッキー、チマキ、月餅、腊肉(干し肉)など普段あまり食べないものを作ってはSNSに投稿するようになりました。
試作を繰り返すごとに調理器具と体重が増えていくのですが、年末にはおせち用のお重まで買っていました…
妻のSNSの写真には、お重の蓋までしっかり映っているだけでなく、料理より手前に置かれています(笑)
知り合いの日本人奥様に教えてもらった、Youtubeのチャネルをみながら作られるお節です。見た目はともかく味は期待していなかったのですが予想以上に美味しい!
はんぺんが冷蔵庫に入っているのをみた時に
「お節とおでんは別物だよ…」
と勘違いを注意をしたつもりが
「だて巻きの材料がはんぺんなのも知らないの?!」
と逆に無知ぶりを注意をされました。
日本料理つくりに頼るべきは近くの日本人夫よりYoutubeですね!
味まで伝わるYoutuberの教え上手に感心するとともにオンライン料理教室の市場に未来を感じます。
ただ、夜中に切っていたオリガミが手作りの鏡餅の飾りになっているとは思っていませんでした。
少し微妙な感じなので、これはSNSに投稿される前に勇気をもって注意してあげたほうが良かったかも
コロナで海外に行けなくなったものの、ネットで世界が学べる時代。このように自家製の各国風料理が世界各地で作られているんでしょう。
妻の日本の正月を再現しようというおもてなしに感謝しつつ更に日本気分に浸ろうと昨晩の紅白を見始めます。
すぐに無観客なことに気づき、日本のコロナの現状を感じ酔いが少し冷めてしまいます。視聴率は40.3%と昨年よりも3ポイント高かったこともステイホームのおかげと考えるとNHKも単純に喜べないですよね。
中国でも各TV局で紅白のように有名歌手をたくさん集めた年越しライブ番組が行われています。
多少の違いはあるもののコロナ対策がとられており
・浙江TVはNHK同様に無観客
・人気の湖南TV、上海東方TVなども観客を絞っての開催
とのこと。
しかも観客は全員がPCR検査の陰性証明をもってないと入場できないとの条件付き
中国では既にコロナによる日常生活の制限もほとんどなくなってきていますが、やはりWith コロナは今でも現在進行中なのです。
ただWithコロナの先進国である中国ではPCR検査も大衆サービス化しております。
同僚が、31日夜の上海東方TVのライブチケットが手に入ることが30日の夜中にわかり31日の朝に病院で検査を受けて、数時間後には陰性証明がネットで入手できていました。
時間だけでなく値段も大衆化しています。検査代は120元(約2000円)です。年越しライブのチケットは同僚曰く、今年はプレミアがつき1万元(約16万円)の価値があるそうなので入手できたとなれば2000円のPCR検査代は躊躇なく払えますね。
来年は各種のイベントに
「中国ワクチンの接種証明がないとコンサート入場できません」
とワクチンまでもが条件化されているかもしれません。
ネットでなんでも観れる時代であっても、会場で五感で体験するライブ感というのはやはり代替することができない魅力がありますし、ワクチンの副反応というリスクを背負っても摂取する人もいるでしょう。
いろいろなイベントで接種者が増えれば治験もたまり大衆サービス化に近づいていきます。それでも2021年も大半の人にとって国境を越えた行き来が難しい年になると思います。
中国に来れない人が多いままの今年だからこそビジネスでも、人付き合いでも情報の発信の仕方は気を付けなければいけないと思います。
分かりやすいクリアカットの刺激的な賛美、危機感扇情といった中国情報は他のメディアにまかせて、
中カツ!通信では牛カツくらいのミディアムレアな多くのHappyが伝えられるような発信をしていきたいと思います。
今年もどうぞ、よろしくお願いします!
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こんにちは中カツ!通信の野村です。
2020年の最終号となりますので、恒例の
「今年の中国流行語」
で1年を振り返りたいと思います。
【過去3年の流行語は以下からご参照ください】
第115回 中国の流行語と猫で振返る2019年と2020年の予測
流行語の発表は雑誌「咬文嚼字」が発表するものと、国家語言資源研究センター他で組織する汉语盘点が発表するものがあり、今回は「咬文嚼字」が発表したものを紹介します。
さっそく12月4日に発表された10の言葉を見ていきましょう!
一、人民至上,生命至上
新型コロナの流行は中国国民の生命と健康にも重大な脅威をもたらしました。
5月22日第13期全人代の第3回会議で習近平総書記が発したのがこの言葉。「国民の命と健康を第一に考える」という意味ですね。
二、逆行者
2020年の新型コロナが爆発的に広がる中、一般市民は感染を避けるためにステイホームが求められました。一方、多くの医療従事者、警察、技術者などはウイルスと戦うべく発生地である武漢を始め最前線に向かっていきました。
逆行者とは彼らのことをさす言葉です。
発生当初の武漢は、まだ新型コロナへの理解も少なく、医療従事者の中にも命を落とす方が少なくありませんでした。中には結婚式をひかえて、招待状を送れずに、この世を去った若き医師も
今、こうして上海で日常生活を送れているのも、そういった逆行者がいたからこそ。改めて感謝をしたいと思います。
三、颯
颯爽の「颯」で、元々は風の音を表現する言葉です。今年は爽やかな見た目を賛辞する形容詞として多く使われました。
対象は多くの場合、女性の医療従事者です。統計によると、医師の約5割、看護師の9割以上が女性です。
新型コロナの最前線で戦う女性を「勇ましく、美しい」と表現する報道が多くされました。
四、後浪
5月4日青年の日の前夜にBiliBiliに投稿された「后浪」が注目を集めました。俳優の何冰は、新世代の若者を「後浪」と呼び称賛、激励しました。
主に90年代以降、00年代以降の若者を指しており、元々は「反抗的」「ろくでもない」と否定的な見方をされることが多かったのですが、多様な個性、自身の興味あることの追求、自由を選べる権利などの賛辞。
多くの共感する意見とともに、「若者にこびているのでは?」といろいろな議論を巻き起こしました。
五、神獣
新型コロナによるオンライン授業は多くの親を悩ませました。
学校の閉鎖により在宅で授業を受ける子供達は素直に授業を受けてくれる子ばかりではありません。システムの不完全なところをついてサボったり、オンライン授業のAPPに悪い評価をつけ、ダウンロードできなくしたりと可愛くも、手ごわい子供たちを称したのが、この「神獣」という言葉。
学校が再開され、「神獣」が檻の中に早く戻ってくれることを祈っている親が多くいました。
子供だけでなく大人も外出できない時間をどのように過ごすかは、いろいろな方法が流行りましたね!
第126回 新型肺炎状況7 不自由なのは中国?それとも日本?
六、直播带货(ライブコマース)
ライブコマースは今までのEC店舗の販売手段の一つという位置づけから、新型コロナでの移動制限、既存商流が麻痺した中で地方の農家や工場の生き抜くための頼みの綱として一気に普及しました。
数多くの生産者だけでなく、Ctripをはじめ有名企業のCEOや地方自治体の長などが次々とライブコマースを行い話題になりました。
しかし、良いことばかりだけでなく、同情を誘う作り話、宣伝と違う粗悪品、アフターサービスがおいつかないなど問題も起きており、効果的な規制や対策が急がれています。
七、双循環
第14期国家経済社会発展5カ年計画と2035年ビジョン目標の策定に関する中国共産党中央委員会の提案でも提唱されたのが、この言葉。
新型コロナ、米中対立などの外部要因もあり、中国の長期的な発展と安全保障のためにも内循環(国内市場)を強化し外循環(海外市場)との二重戦略的展開をしようというもの。
この双循環は、今後もキーワードになっていきますね。
八、打工人
打工とは仕事をするという動詞なので、打工人は直訳すると「働く人」とです。特に肉体労働者や地方から出てきて働く人をさす言葉として使われていました。
9月にネット上に投稿された
「働き者はすでにクレーン作業を始めようとしているのに、まだ毛布の中でぬくぬくしているのは、自分の生活を大事にしていない、 "おはよう!打工人" 」
という動画が注目を集めました。「働かざる得ない人」として自虐的に使われたりすることが多く、ホワイトカラーも含め社畜などに近い用法で使われました。
九、内巻(化)
元々は人類学などで用いられる「内巻化(involution)」という、農業開発が一定程度の発展に達した後に生産量が停滞するものの、時代にあわせて変化していくことができないことを指しています。 学生の間での非合理的とも思える熾烈な内部競争を指す言葉として流行語になりました。
時間を惜しんで自転車に乗ってる時も本を読む人、パソコンを使っている人、ベッドの上に本の山を広げている人などが「巻王」と呼ばれてました。
学校で良い評価をもらうために5000字のレポートという課題に対して8000字、1万字と多く書くというような本質的でない内部競争が起きてしまっている時などに「内巻化」を使います。
社内での出世競争のためだけに意味の少ない仕事をしている状況なども内巻にあてはまると思います。
十、ベルサイユ文学
日本の漫画、「ベルサイユのばら」からきた言葉で「さりげなく見せびらかす」という意味で使われます。
SNS上にはブランドもの、高いレストランなど自身の優越感をしめす投稿が溢れています。それを直接的に表現するのはいやらしいので、表面的には不満を漏らしながら、しっかりと自慢しているみたいな表現方法です。
例として、
「夫がランボルギーニを買ってくれたんだけど、色がダサい。本当にセンスが悪いんだから…」
のように、さりげなく、何気なく見えてすごく自慢しているのがベルサイユ文学の特徴です。
「この11カ月、毎週心と時間を込めて書いている中カツ!通信のWechatフォロワー数が、やっと410人まで来ました!皆様ありがとうございます。まだの人は是非フォローしてくださいね!」
も、ベルサイユ文学風にかけば
「好きなことを適当に書いてたら、少しだけど見てくれる人が増えてきてね。まぁまだ11カ月だけど、たったの410人しかいないから超恥ずかしいんだけどね(笑)」
という感じになるのでしょうか?
あれ?
フォローしてくださる方、1人1人が私の誇りであり、410人は嬉しいんですけど自慢できる数字ではないかも…
嫌味な感じはするものの、あまり良いベルサイユ文学の例ではなかったですね…
でも、フォローしていない人は是非、下記のQRからフォローお願いします(笑)

ということで、一部宣伝も入りましたが、今年の流行語はいかがでしたでしょうか?
やはり1年前には予想だにしなかった新型コロナに大きく影響された2020年だったと思います。
そして新型コロナの影響は2020年と共に去ってくれるわけでなく、2021年の私たちの生活にも大きな影響を与え続けます。
中カツ!通信としては、
・Wechatでの配信開始
・オンラインサロンの開始
など新しいチャレンジも行い、中カツ!通信がきっかけで復旦大学、交通大学でお話する機会や上海TVへの出演という昨年にはなかった経験ができました。
・いつもお読み頂いている皆様
・ご意見、ご感想を頂ける皆様
・様々な新しいチャレンジのきっかけをくださる皆様
そして週末の時間を中カツ!通信の取材や制作に充てることに協力してくれている家族
本当にありがとうございます!
来年も中国でカツ(勝)ための、日々ちょっとカツ(活)力を得られる情報を届けられるよう頑張ってまいりますので、引き続きご愛顧のほどどうぞ、よろしくお願いいたします。
本年も最後までお読み頂きありがとうございます。
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こんにちは中カツ!通信の野村です。
先週はタピオカミルクティーの話を紹介しました。
中カツ!通信 第168号 チーズのバブルで20代が億万長者に
「どの店が美味しいですか?」
「何が美味しいですか?」
と、ご質問を頂くものの、それほど日常的に飲んでいるわけではないので確かな答えをできず…
そんな時、湖南省長沙に出張に行っていた中カツ!通信オンラインサロンのメンバーから他の繁盛店にはギフトセットもあるとのシェアが。
茶颜悦色という長沙発の人気チェーンのギフトセットをもらったとのことで、中国古来のデザインをオシャレに仕上げているあたりは国潮というトレンドにも合致していて、単なる渇きを癒す飲み物ではなく、プレゼントにもなるブランドに育ってきているのを感じます。
中国で飲み物のトップブランドと言えば白酒の貴州茅台酒。
2020年6月に時価総額が中国工商銀行を抜き中国本土上場株でトップとなり、中国ではテンセント、アリババに続く第3位、世界の時価総額ランキングでもJPモルガンに次ぐ17位です。
このコロナ環境下で上がっているのは株価だけでなく、商品自体も投機商品としてメーカー小売り希望価格よりはるかに高い値段でやり取りされています。
そして盛り上がっているのは中国酒だけではありません。我らが日本酒も、このコロナの中でも確実に中国市場での存在感を増しております。
ということで、今日はSAKE-Chinaの執行委員長である君島さんにインタビューした内容を紹介させて頂きます。
http://www.sake-china.com/pg836.html
野村:
そもそもSAKE-Chinaってなんですか?
君島さん:
日本酒の美味しさを伝えるだけでなく、中国人に本当に合う日本酒を楽しんで頂く機会を広げる目的で「SAKE-China」という品評会を行っています。
野村:
有名ソムリエが薦めたワイン、利き酒師が薦めた日本酒みたいな感じで中国の美食家に投票してもらうんですか?
君島さん:
いや、本当に日本領事館や実行委員会のチャネルで中国人の方に限定して一般募集しています。2020年10月30日から3日間上海で行った品評会には男女半々、年齢も35歳以上と35歳以下で半々くらいと幅広い年齢の方690人にご参加頂きました。
中国は大きく各地域で味覚の方向性も大きく異なるので今後は現在の北京、上海以外にも広げていく予定です。
日本酒も今回は17府県の29蔵から総数80種類が品評会にだされました。中国の方が好む傾向が明らかになればメーカーも今後の酒造りの参考として頂き中国における日本酒の消費拡大につながると確信しております。
野村:
そもそも中国での売上って増えているんですか?コロナで一時期お店も閉まっていたし、北京の市場でサーモンから菌が出て、日本料理には逆風でしたよね。
君島さん:
はい、中国でコロナが発生して2月から5月は昨年2019年を下回りましたが、そこからは急速に回復し、10月末までの輸出額累計では2019年同期までの金額を上回りました!
野村:
そうなんですね!日本酒は日本料理屋でしか飲まれていないイメージなんですが、日本料理屋が増えたから日本酒の輸入量も増えているということなのでしょうか? 獺祭の箱が大量にディスプレイされている日本料理屋とかよく見かけますもんね。
君島さん:
日本料理屋の店舗数増加だけではないと考えています。
中国での、お酒市場で
「白酒→赤ワイン→日本酒」
というトレンドを感じます。
・健康ブームで日本食への注目
・訪日中国人の増加で日本食文化への理解浸透
・大人数での接待が厳しくなったことによる、少人数でも接待の格式を保てる日本食の高級化
「食文化の発展」と「接待やギフト」という2つの大きな要素があり今の日本食、日本酒市場の今があります。
現在では日本酒の輸出国としてアメリカを抜いて中国が世界で一番になりました。
ここに来るまでには約四半世紀の時間がかかっていますからね…
野村:
確かに、今年の輸入博でのJETRO日本酒ブースは凄い人だかりでした。
コロナがなければ、多くの中国の方がオリンピックで訪日され日本酒を飲んでいたと思うと残念ですね。
君島さん:
日本酒好きの中国人のかたが、直接レンタカーで酒蔵を訪れて飲み比べして爆買いしていくなんて光景もあったので、期待していたのですが…来年には、その光景がみれるのを楽しみにしています。
ただ、日本食は接待などハレの日の外食という位置づけではなくなってきています。北京の某日系スーパーでは、コロナのステイホームの期間で日本食の売上が300%、日本酒の売上も200%になったと聞いています。
中国の若い方の間では、日本人が
「今日はイタリアンにする?中華にする?」
という感覚で、日常的に日本食を楽しんでおり、ステイホームであっても日本食を食べたいという人が増えているのです。
野村:
ちなみに日本酒の味の好みって日本人と変わらないんですか?
君島さん:
実は3年前の1回目の品評会では、ゴールデンドラゴン賞という最も高い評価を受けたお酒が普通酒だったんですね…
野村:
最も高い評価を得たのが大吟醸ではなく普通酒だったんですか?!
君島さん:
はい… それにより、周囲からは
「中国では日本酒の味は理解されない!」
「一般の人による品評会などあてにならない!」
などの批判がありました。
ところが、2回目、3回目と回を重ねていくごとに日本で選ばれるものがSAKE-Chinaの品評会でも選ばれるようになってきています。
2020年、今年は三和酒造株式会社の臥龍梅 純米吟醸 直汲み 生貯蔵がゴールデンドラゴン賞に選ばれました。
私は中国人の方の味覚は非常に鋭いと思っています。
開催当初は2018年は
「飲みやすいもの」
「甘いもの」
が受けていた印象で、年代ごとでかなり違う結果がでていました。
今年は年代ごとで1-3位は入れ違うくらいで、同じものが選ばれる傾向にあります。
ただ今でも性別でみるとかなり結果が違ってきます。
野村:
単に「この日本酒美味しい!」というだけでなく、性別、年齢ごとに厳密に飲み比べをしたうえでの統計データがとれているのは凄いですね!
これに地方ごとの統計も加わってくると、
「上海料理にあう日本酒」
「広東料理にあう日本酒」
のように中華レストランでもワインと並んで日常的に日本酒を飲む人が増えてきそうです。
野村:
今後、日本酒が中国人にとって当たり前のお酒になるためにはどのような課題があるのでしょうか?
君島さん:
一つはニセモノですね…
全国各地で日本料理屋が増えていく中で大都市では獺祭や十四代など日本でも人気の日本酒が飲めるようになっている一方で、内陸部では偽物が数多く流通しております。
ニセモノを飲んだ人が「日本酒を飲んだが美味しくない・・・」という感想を持っているようです。取り締まりを厳しくするとともに、SAKE-Chinaによる”本物の日本酒”の啓蒙活動を進めていく必要があります。
三年前から日本の農林水産省と中国政府所管の中国食品工業協会と共に地道な普及・体験活動を実施しています。我々も複数の都市で販売を含めた開催を考えてはおりますが、中国では許認可等の問題も有り、直ぐには展開出来ないのが現状です。
野村:
確かにニセモノかも?って日本酒ありますね…
日本円約7000円の中国資本の食べ飲み放題日本料理屋が上海でも流行っています。ボタンエビ、マグロなどの刺身は新鮮で美味しいのですが、日本酒はマズいを超えて、飲んじゃいけない感じの味がします。
君島さん:
もう一つは関税です。現状、清酒は40%の関税です。
ビール 無税
ボトルワイン 14%
ウイスキー 5%
焼酎 10%
と比較しても関税率が高いです。
野村:
あれ?先日のRCEPが話題になっていた時に日本酒の関税が下がると聞いたような気がしますけど
君島さん:
はい、段階的に撤廃されるのですが20年間かかります…
https://www.nta.go.jp/taxes/sake/yushutsu/pdf/0020010-014.pdf
野村:
20年ですか…
だから、若い次世代の市場を作る人の好みを把握しておくことが大事なんですね。
1996年天津で法人設立し日本酒の販売を続けて24年、君島さんはSAKE-Chinaの今後の目標はなんですか?
君島さん:
ゆくゆくは「SAKE-China」を世界No.1の日本酒コンテストにしたいです!
まずは日本を除く海外での品評会のベスト3に入るように努力しています。
a)IWC(イギリス)
b)全米日本酒歓評会
c)KuraMaster(フランス)
野村:
おぉーっ!壮大な素晴らしい目標ですね!
世界一の日本酒コンテストになった時には、世界各地の酒蔵から素晴らしい日本酒が提供されるようになっているんでしょうね。
野村:
ちなみに今回、上海のSAKE-China品評会に参加するにあたっては日本から来られ14日間隔離されたんですよね?
確かお酒はの持ち込みは禁止されていると聞いたことがあるので、14日間の断酒は非常に辛かったのではないですか?
また隔離明けの日本酒は格別に美味しかったのではないですか?
君島さん:
…お酒の持ち込み禁止されているんでしたっけ?
ホテルによってはデリバリーで頼めるところもあると聞いてますけどね…
はい! おっしゃるとおり14日間の隔離明けの日本酒は絶品でした!
本当に命の水だと感じました!
野村:
あれ?持ち込みだけでなく、デリバリーまで…
まぁ、細かいことは抜きにして、君島さんにとって日本酒は命の水ということがよくわかりました。
君島さん:
日本食、日本酒を通じて日本文化をより広く普及させていきたいですね。
野村:
ありがとうございます!
++++++++++++++++++++++++++++++++
君島さんは「親分」と呼んでしまいそうな威厳と貫禄をお持ちなのですが、日本酒や日本食の話題になると少年のような笑顔で話されます。
SAKE-Chinaが世界一の日本酒コンテストになる日を祈願して、私も次回の飲み会ではハイボールでなく日本酒を飲もうと思います!
本日も最後までお読み頂きありがとうございます。
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こんにちは中カツ!通信の野村です。
中国では様々な富豪ランキングがあります。
2020年10月20日に発表された2020胡润百富榜では100番以内に入る足切りラインは450億元(約7200億円)
そして都市別の富豪数をみると
1位北京、2位は上海でなく深センなんですね。
しかも年間の増加数が84人とトップ。

別途発表されていた深センに限定した富豪ランキングでは一番若い富豪は1991年生まれ29歳の聂雲宸さんで45億元(約720億円)の資産。
聂雲宸さんは2012年21歳の時に始めた事業でここまでの成功を築きました。
中国の若者であれば誰もがしっているその事業とは?
そう Hey Tea 喜茶です。
この「帰ったら、まずは手洗い、うがい」みたいなマークが

今では深センだけでも100店舗以上、全国では684店舗(2020年12月7日時点)展開されており、2020年中に700店舗を突破すると思われます。
ドリンクがメインの店で8年で700店舗というと中国では驚くほどでないように聞こえますが、すごいのは
・2020年の開店数が300店舗以上
・全部自営でありフランチャイズではない
ということ。コロナの影響があった今年に昨年末の390店舗から倍近い店を開いているんですね。
創業者の聂雲宸さんは、元から飲食経験者なのかと思って調べてみると、2011年までは携帯販売ショップの経営と未経験者…
2011年当時も既にCOCO、Happy Lemonなど多くのミルクティーを販売するチェーン店がありました。
聂雲宸さんは市場をみていて
「巷のほとんどの店はフルーツ味はフレーバーの粉、お茶も、ミルクも粉を使いこだわりがない。本物のお茶とフルーツを使えれば、きっと人気が出るはず!」

(確かに今でもフルーツはかなりたくさん入っています)
ということで、携帯販売で貯めた20万元を使って未経験の業界に挑戦します。
ただ素人が簡単に成功するほど甘くはありません。ひどい時は一日の売上が20元だったこともあったそうです。
それでもお客様の声を聞いて改善を続けることで、最初の店は行列もできるようになり、チーズフォーム(ラテの泡の部分にチーズが含まれていて濃厚な味がする)が他の店に真似されるような爆発的なヒットとなり更に火が付きます。
上海に2017年に進出した時は、すでにSNSで話題になっていたことから多い日で1日に4000杯を売るなんて次々とニュースになりました。
その頃は百貨店が開店する前から喜茶を買う人の行列ができており、7時間待ちなんて状態。消費者の代わりに並ぶ代行業者がたくさんおりました。
代行業者はトレンドに敏感にはみえないおじさん、おばさんの方が多かったからか
「喜茶が雇って並ばせて行列を演出しているんだ」
と噂になり
「飢餓感マーケティングだとしても粗利額の少ない飲料で何時間もならばせる人件費をかけて元がとれないでしょ?」
という反論に対しても
「直営店を少しだけ開いて加盟店展開の時に加盟料で大きく儲けるに違いない」
と多くの人が、この一杯のチーズフォームのミルクティーのために長時間ならぶ若者のことを理解できませんでした。
実際に喜茶は今でも加盟店を募集しておらず全店直営です。

HP(https://www.heytea.com/)にも、
「加盟や代理は一切ありません。偽物が加盟店と偽っているから気を付けてください」
ということが書かれております。
ネットで検索してみると確かに、うさん臭い加盟店募集がゴロゴロあります。
「喜I茶」

「喜HEYTAA」

TEAですらないのに騙される人がいるのでしょうか?(笑)
流行りすたりの激しいドリンク業界で一般的なフランチャイズのように一気に面で多数店舗展開をし知名度を上げるというやり方でなく、一店舗ずつ行列を作って利益を出して、それから開店していくというやり方が結果的に飢餓感マーケティングに繋がったというわけですね。
各都市に初出店するとなると、このような行列が全国でできていったのです。
私自身、行列を何度もみていたものの飲んだことはないまま半年以上過ぎていました。
ある平日の午前に10人くらいしか並んでいないのをみて「ラッキー」と20分くらいならんで買ったのが初めてです。
今年は上海でも喜茶が本当に増えたので並んでない店が増えてきました。
それでも
「並んでない時に買っておかないともったいない!」
と、今でもふと心の中で思ってしまいます。
ただ実際にはデリバリーのオーダーも増えたので、店舗にお客さんが並んでいなくてもオーダーしてみたら前に15人待ちということもあるので注意が必要です。
チーズフォーム自体は、今では多くのお店で売られているので珍しくなくなってしまったのですが、それでも喜茶が人気があるのは、その商品力だけでなく若者が好むブランドづくりが上手だからだと思います。
「Inspiration of TEA」
「灵感(Inspiration)」
「设计(デザイン)」
「茶」

で、このロゴって面白いですよね。
そもそも創業者の聂雲宸さん自身がまだ20代ですし発想が若いのだと思います。現在使われているテイクアウト用の紙袋はMade in Chinaが8個も書かれた中国推しです。

他にも店舗にはお客様用の小さな薬箱があったり


自由に書き込みができるノートが置かれていたりします。


何が書かれているのか開けてみると
「もう少し早くならないですか?」との可愛らしい書き込みが。
確かに若い子の感性を捉えているのかもしれません(笑)
行列が出来ていたころは、男の子が何時間もならんで買った喜茶を女の子にプレゼントをすることで自身の愛情の深さを伝えるなんていう話もありました。
今ではシステムが整ってきて事前にネットで購入をすまし、出来上がったらお店に取りに行くこともできるので愛情表現のツールとしては価値が落ちてしまったかもしれませんね。
喜茶も通常の席がある店だけでなく「喜茶GO」というテイクアウト専門の店を増やしています。
特にコロナの時は「非接触」でドリンクが受け取れるロッカーが大活躍しました。

そして、お茶系ドリンク以外の商品も続々と増えてきています。

以前からあったアイスクリームに加え、波波(タピオカと同じようなもの)入りの食パンであったり

ポップコーンや じゃがりこ のようなコップ型のポテトスティック

コンビニでも買える、フルーツソーダ水や果物ジュースなどの自社商品を販売しております。

今日は11時過ぎにお店に入ったのですが31元(約496円)のドリンクって、平日昼間のご飯の値段と大して変わらないですよね。

飲み物というよりもデザートを消費している感覚に近いので単に喉が渇いた、お腹が空いた時の消費よりも値段の高さが気にならないのかもしれません。
広東省の小都市 江辺からスタートしたお店は既にシンガポールには出店しています。
日本にも2020年に新店舗がオープンするという計画があったそうですが、現状はコロナの影響かまだ出店できてないようです。
20万元の手元資金から始めた企業も今では大手の投資機構から出資を受けて企業価値としては160億元(約2560億円)ともいわれています。
出資を受けたからには投資家へのリターンも必要となってきます。今年の大量出店も、成長の加速を求められていることが背景にあるのでしょう。
昨今の大量出店のドリンク業態といって思い出されるのがスピード上場のあとに不正会計で上場廃止となったラッキンコーヒー
チーズの泡(フォーム)から始まった喜茶サクセスストーリーは急激な膨らみで弾けてしまわないといいですね。
本日も最後までお読み頂きありがとうございます。
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第167号 コロナ禍の師走でも走りまわる人達とは?
こんにちは中カツ!通信の野村です。
今年も早いもので12月になってしまいました。
年初から始まったコロナの問題に右往左往し、すぐに収束するとの期待はかなわず師走となった12月も世界中で忘年会(日本だけ)、クリスマスパーティーの自粛がされております。
人の外出、移動が制限される中で、そのぶん大忙しで走り回っているのは配達(デリバリ―)の方ですね。師走の一カ月というより、今年一年中、そして来年以降も走り続けなければいけない可能性大です。
ニューヨークではコロナが蔓延してきた3月以降でUber Eatsだけで3.6万人、他業者も含めると5万人のデリバリー従事者が増えたといいます。
ちなみに中国でデリバリーの最大手、美団(Meituan)は7月の時点で登録されている出前ドライバーの数が493.9万人!
2019年末の時で約400万人という報道があるので半年で約94万人も増えているのですね。
この出前ドライバーの増加に対応すべく中国の職業分類表にも「ネット注文配送員」(网约配送员)という項目が今年、追加されました。
もう社会に必要な職業として認められたことを意味します。
美団は会社の伸びとしても著しく、Hurun Reportが2020年11月26日発表した中国民営企業500強ランキングでは企業価値が去年の3倍近くまで増加しテンセント、アリババに次ぐ第三位にランクインしました。

株価もコロナ後も絶好調だったのですが、11月30日第三四半期の決算発表後は1日で7%も下落しました。

決算の中身をみてみると
・売上高は354億元(約5600億円)で前年同期比23.8%増、前四半期比43.2%増の成長となり市場予想以上
・純利益も前年同期比374.1%増の63億2000万元(約1000億円)大きな成長を達成。
この事実だけを見ると好業績に思えるのですが、問題なのはその利益構造。
63億2000万元の純利益のうち、58億元は主にEVメーカーの理想汽車への投資収益です。
出前事業も昨年と比べ伸びているものの営業利益は前年同期の3億3000万元(約50億円)から7億6800万元(約120億円)と63.2億元の純利益に占める割合は大きくありません。
その他の新規事業も売上は増加しているものの、立上げ時期で投入も大きく結果、営業損失が拡大しております。
上場するタイミングでシェアサイクル大手のオレンジ色のMobikeを買収する時も多額のお金を使いましたが、結果的に今の上海では美团の黄色い自転車が一番多くなっております。

私も以前は頻繁にMobikeを使っていたのですが、街でほとんど見かけなくなってしまいました。久しぶりにAPPをひらいてみると12月14日でAPPやミニプログラムの運営が終了するとのこと。

Mobike自体の車両は残るものの、今後は美団のAPPやミニプログラムを使わないと使用できなくなるため、美団ユーザー以外は使えなくなってしまいますので、これを機に美団のAPPを開く回数が増え、自然とAPP内の多様な他の生活サービスを知り、使う人も増えてくると思われます。
このように着実に我々の生活に広く食い込んでいるものの、収益としては投資によるものが圧倒的に多いというのは、コロナ後の実体経済の回復以上に世界中で株高となっていることと相関性があるように思えます。
出前のドライバーが世界各地で増えているのはネットで出前ニーズが増えているという要素に加え、他の職を失った方や副業をしたい人が増えているから急速に応募が増えたという要素も忘れてはいけません。
忘年会の由来の一説として
「その年に起きた苦労や嫌なことを忘れるために行われる宴会」
といわれておりますが、日本では今年は忘れたいことはたくさんあっても肝心の忘年会が開けないのであればしかたありません。
今年起きた嫌な変化や苦労を忘れずに、来たるべく新年を良くすることに備えていきましょう。
来年は東京オリンピックで多くの外国人が訪れリベンジ消費による実体経済の回復にと忘れたいことが無い、素晴らしい年になるはずと信じて、2020年の残り1カ月弱も頑張っていきましょう!
本日も最後までお読み頂きありがとうございます。
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