第131回 新型肺炎10 中国の景気対策
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第131回 新型肺炎10 中国の景気対策
みなさん、こんにちは。
上海でも桜が満開ですが、
新型コロナウイルスも世界で満開となってしまっております。
(Coronavirus COVID-19 Global Cases by the Center for Systems Science and Engineering (CSSE) at Johns Hopkins University (JHU)から引用)
https://gisanddata.maps.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/bda7594740fd40299423467b48e9ecf6
上海では3月23日から日本が重点地域リスト対象を解除され入国者は14日間隔離が免除という発表がなされ国際的な経済活動正常化に向けての大きな一歩と期待しました。
結局28日からは24か国の重点地域どころか全ての外国人は入国が一時停止(外交官など特別な人を除く)23日の朗報を聞いて中国に戻る切符を買ったのに、結局戻れずじまいという方も何人もいらっしゃいます。
この
一進一退? 2歩進んで3歩下がる?
ような現状では改めて経済の先行きに対して不安になってきますが中国ではどのような景気対策がとられているのでしょうか?
企業に対しては
·金融機関による中小企業への融資
·3種の社会保険料の減免
などが発表されています。
またオフィス物件オーナーにもよりますが半月から2か月の家賃免除措置がなされているところも多いです。
一方、国民に対しても各地方によりますが、
・江蘇省南京では3.18億元の消費券(飲食、体育など選べる)
・浙江省紹興では1.8億元の消費券
・広西では各住民が268元相当の暖心カードの配布
など電子マネーの形で配布が始まっており、貧困層には別途、油交換券なども配られているようです。
南京では3月15日の消費券第一弾予約から1週間で約200万人による540万枚以上の申請が受理されました。やはり巣ごもり疲れか飲食券が一番人気で183万枚の申請があったようです。
体育券も人気で南京のバトミントン場では、すでに多くの券を持ったお客さんが訪れています。巣ごもり期間は球技や対戦スポーツはできなかったですからね。
ただ、消費券だけで2か月落ち込んでいる売上の回復は見込めず、あくまで
こもりきってた人を外に連れ出し消費を促進するきっかけ作り
という位置づけです。
もちろん
「現金を直接配ったほうがいい」
「効果の高い業界に絞ったほうがいい」
「所得制限を付けたほうがいい」
といった、議論は引き続きされております。
消費券となると地方政府権限(財源)の判断要素が多いので、各省、各市によってこれからもバラエティに富んだ施策が出てくるはずです。
ちなみに今のところ「お肉券」と「お魚券」はみかけておりません(笑)
中国国内での感染数収束傾向を受け旅行業への振興策も始まっています。
河南省では県の管理する観光地のチケットを無料や半額にする条例が出されたり浙江省、江西省、甘肃省では条件を満たした企業に対して旅行に行きやすくするために
4月1日から3か月の限定で週休2.5日制度(金曜の午後から休み)が推奨
されたりしています。ただ休みが増えるというわけでなく半日分は月曜から木曜で残業するのですが…
もちろん、人混みにより感染者の再増加も懸念されており、踏んだブレーキを緩くしつつアクセルを踏むような方法しか取れない現状では旅行業の劇的な改善を期待するのは難しいです。
今回の経済の落ち込みがリーマンショックと比較されるのをよくみますが大きく違うのは、お金だけでなく人や物の移動まで制限されてしまったこと。人とモノが移動できないと、お金があっても消費が限られます。
そして、まだ根本の不安原因自体に対策が見つかっていないということ。
リーマンショックで直接病死した人はいませんし「自分には関係ないわ」と思っていた人も多くいたと思いますが、今回の新型コロナは英国のジョンソン首相や保健相が自身の感染を発表したように貧富の差なく、ほぼ全員が危険と隣り合わせなわけです。
医療資源が新型コロナウイルス対策に大幅に割かれると、通常であれば入院する必要がある他の疾病を持つ患者が後回しになって、手遅れになって命取りになるなんていう間接死亡者も発生します。
特効薬、ワクチン、集団免疫の獲得など新型コロナウイルスが怖くないと社会が認知されるには最短でも一年はかかると思います。その間に経済は確実に悪化していきますから自殺者という間接的死亡数も上がってきます。
各国政府としても新型コロナウイルスによる直接死亡者数と間接死亡者数のどちらが多くなるのかを天秤にかけながら様々な判断をしているはずですが現在の外出規制、入国規制の厳格化状況を見ていると直接死亡者数も一部の世論で見受けられるほど少なく収まらないのでは?というのが私の予想です。
政府は国民の生活を守る役割があるとはいえ、このような状況ですから政府に期待しすぎるのも良くないと。
各自が自身と家族の安全を心配しながら、経済活動に精をだすという今日の命と今後の命の心配を同時にしなければいけないという二重苦が続きますね。
ナチスのアウシュビッツ強制収容所から奇跡的に生き残ったユダヤ人、精神科医のフランクルはベストセラーとなった「夜と霧」の中で、生きる希望について書いています。
収容所でクリスマスに解放されるとの噂が嘘だったと分かった後に、急に力つきてしまう人が多かったとことを挙げ短期的な希望(楽観的な希望)は実現しなかったときに絶望に変わるとして書いています。
「ただの風邪でしょ?」
「1か月くらいで収まるんでしょ?」
と思ってた時から株価が下がり、市場がパニックを起こし何度も起きるサーキットブレーカーに絶望しかけた人も少なくないと思います。
一方でアウシュビッツで生き残った人は運がよかっただけではなく、
どんな状況でも未来への希望を捨てず、
今を大事にして、ユーモアがあったと言います。
「人生(世界や社会や他人)に何を求めるかではなく、人生が私に何を求めているかを問う。」
とも書かれており自分の本分を尽くし、人の役にたつこと。そこに生きがいを見いだすことが大事
政府に期待して失望するのではなく、やはり我々一人一人が何ができるのかを考え実行していくことが必要ですね。
そして「お肉券」や「お魚券」も政府ならではのユーモアの提供だったのかも(笑)
自分ができる人の役に立てることについて、前回の中カツ!通信でも告知いたしました
急遽でありますが3月30日18時半から20時(中国時間)で世界最大のコーチングファームの上海代表でもある小池さんと一緒にオンラインワークショップを開催することにいたしました。
・自分は日本、メンバーは中国。皆の仕事の様子が分からなくて不安
(自分が上海、メンバーは中国全土などもあるかも)
・修正目標達成に向けて一致団結しなければいけないのになんだかメンバーのやる気度が感じられない。
・リモートワークになったらコミュニケーションが減ってしまい皆が自立して仕事をしているのか不安
・メンバー各自いろいろと不安も抱えているようだが、どう向き合ってよいのかわからない…
というようなことでお悩みの方向けに
「リモートワークでも
チームの目標達成意識を上げる
対話型コミュニケーション」
のテーマでワークショップおこないます。
オンラインですので参加者数の調整もしやすいため、ご興味がある方は私のメール(yoshiki_nomura@inet-support.cn)もしくは文末にある私のWECHATまで30日16時までに下記の情報とともにご連絡ください!
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会社名:
役職:
お名前:
メールアドレス:
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※頂いたメールあてに、当日参加のZOOMのURLをお送りいたします。
※中カツ!通信を今後配信させて頂きます。
30日のワークショップでもユーモアを大事に実施していきたいと思いますので世界各地からのお申込みお待ちしております~
本日も最後までお読み頂きありがとうございます。
本日も最後までお読み頂きありがとうございます。
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