中カツ!通信 第242号 半年で155万人ものコロナ死亡者を見過ごせるのか?
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こんにちは。中カツ!通信の野村です。
「三歩進んで二歩下がる」
「振出しに戻る」
人生ゲームでやスゴロクではありません。
コロナによる封鎖が始まってから、これらの言葉を日々、実感します。
現実ですのでゲーム以上に落ち込んだり、イライラするもんですね~
先週35日ぶりにゲットした小区(団地)の外への入出許可書は、4日目で失効しました。
中カツ!通信 第241号 上海ロックダウンで社会はノックダウン?!
同じ小区(団地)の中で、陽性が出たからです。
使われなくなった5/9以降の出入証のスペース。
見えていた可能性が閉ざされたことに、仮釈放の身分だったということを思い知らされます。
ルール上は14日間、新たな陽性が出なければ再度、小区からの外出許可が出るはずです。
「このカードは、(14日後に再利用するために)保管しておいた方がよいですかね?」
という質問に対して、居住委員会の人は
「ご自由に(苦笑い)」
小区外へは出れなくなったものの、陽性者が出た棟の住人以外は、敷地内を自由に移動することが可能です。
先週の社群团购(グループ購入)をしてからというもの、実は、いろんなものが買えることが分かってきて、普段買っていたものだけでなく、買わなかったものまで、
「まぁロックダウンだし、しかたないよね」
と、意味不明の説明で購入しては自分で配布場所の広場まで取りに行ってます。
こんな感じなので、たまに日本の方から
「上海は餓死しそうな状況だって聞いたけど、大丈夫?」
と、ご心配頂きますが、私に限っては、むしろ体重が増えていますので大丈夫です!(いや、それはそれで大丈夫じゃない…)
前回の記事で書いたように「社会人」デビューもしましたので
中カツ!通信 第241号 上海ロックダウンで社会はノックダウン?!
体重だけでなく、挨拶をする顔見知りも増えてきました。
日系企業に勤めている人や、なぜか日本語ペラペラのおじいちゃんなど意外にも日本語が分かる人が多くいることも分かりました。
今後は、「どうせ日本語分からないだろう」という油断で口を滑らすことがないよう気を付けないといけませんね(笑)
また自分の下の階の人と挨拶するようになると、
「いつも何の運動しているんですか?子供達も元気ですよね(笑)」
と、やはり騒音で迷惑をかけていることが分かったり、社会人デビューすると、社会性を身に着ける必要性を感じますね・・・
それ以降、刘畊宏の運動するときは、ちゃんとヨガマットの上で、行うようにしています。今度、音が少しは小さくなったか聞いてみようと思います(笑)
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ロックダウンという非日常でビクビク、イライラしていたのが、
小区(団地)の塀の中でも、知り合いが増えてきたり、食べたいものが買えたりと日常のポカポカ、プクプクを感じるようになってくると
「そもそも、なんでロックダウンしているんだっけ?」
と、最初の目的を忘れかけそうになります。
そんな中、最近、
「0コロナ政策を中止すると半年で1.1億人が感染し155万人が死亡の可能性。ICUの必要ベッド数は現状の15.6倍」
という衝撃的な予測の研究が発表されました。
復旦大学公衆衛生学院の余宏杰教授の研究チームが、権威ある学術誌「Nature Medicine」のオンライン版で発表した、この内容は、中国のネット上でも多くの議論を巻き起こしております。
【知乎:https://zhuanlan.zhihu.com/p/512623627】
一番上のコメント
ここ数年Withコロナを実行した大国で中国以上の経済成長率が高い国があるか?中国は他国に比べて死者数が少なく、経済も発展している。Withコロナを主張する人たちは、いったい何を考えているのだろうか?
は、0コロナ支持派ですから、155万人の死者の可能性という記事は、我が意を得たりというところでしょうか。
逆に一番下の
過剰にコロナ対策がされたことによる、二次災害の超過死亡数と比較をしていないのだから無意味な記事だ。
というのは、0コロナ対策の副作用も重視派。
コロナ自体で亡くなる人は減っていても、ロックダウンにより持病があっても通院できなかったり、経済的、精神的なストレスで別の病気になる人もいるだろうと。
日本のテレビでも中国のSNS内でもみかけることができる痛ましい内容ですね。
下から二番目のコメントは、一番下のコメントへの返答で
統計でましたよ。超過死亡数について2021年の数値は2019年の数値と比較して大きく上回るものではありません。
とのこと。
この超過死亡数とは、感染症による死亡だけでなく、他疾患を含めたすべての死亡数が平年に比べて増減したか示す指標です。
インフルエンザの流行が社会に与えた影響を把握するため開発され、世界保健機関(WHO)が評価指標として推奨しています。
つまり、0コロナ対策の結果、他の要因で亡くなる人が増えていれば、統計に反映されるので、それぞれの国の対策の効果測定の一つとしても活用できます。
さて、この超過死亡者数についてWHOからも5月5日に衝撃的な発表がありました。
2020年、2021年の2年間で新型コロナウイルスのパンデミックによる世界の死者が統計よりも約3倍の約1,490万人に上っているというのです。
【参照:WHOのホームページ】
特にインドは公式発表の10倍に当たる470万人で、世界の死者のほぼ3分の1を占めているとしているとのこと…
日本は、約マイナス2万人
通年と比較して、この2年間は超過でなく過少となっています!
マスク着用、手指の消毒により、インフルエンザを始めいくつかの病気の感染者が減ったのですね。
そして中国はというと、こちらも約マイナス5万人の過少状態ですので、現在までのコロナ対策により、この2年間でみると、むしろ例年よりも死者が減っているということになります!
実際の生データもこのページからダウンロード可能です。
あぁ、昨年からの移動規制や、各地で行われた都市封鎖、毎回の移動時の健康コード提示も、きちんと成果に結びついていたんだなぁと。
「今の上海ロックダウンも誰かの命を救っているんだ」
と思うと、お寿司、焼肉を外食できないのはストレスだけど我慢するかというモチベーションも復活してきます。
最近、読んだ「上流思考」という本の内容を思い出しました。
あの佐藤優氏、山口周氏が絶賛!
「頭の悪い人」がよくやってしまう残念な思考法
という刺激的なキャッチコピー(笑)
この本の中で多くの政府機関の事例が出てきます。
現在のコロナ対策で考えると、コロナ感染による死者数の減少を目標とするならば
感染患者を収容、治療する病床数を確保するだけなのは下流
ワクチン接種率を上げ、人々の行動を抑え感染そのものを防ぐのが上流
と言えそうです。
また、上流思考の本の中で
うまくいくほど「冷遇」される
という事例が出てきます。
「公衆衛生で成果を上げると、誰も病気になっていないじゃないかと、予算を削られる」
どうしても予防よりも、実際の問題が起きてからの対策の方が、優先されがちかつ効果的に見えてしまうと。
今回のコロナ対策であれば、Withコロナと0コロナの国で比較ができるため、まだ国民も納得がしやすいと思います。
ただ現実として0コロナ対策の方が、感染者や亡くなる人を減らすためには効果的だと分かっていても、コストや権限的に実施するのが難しい国もたくさんあります。
また時間軸でも短期的に得られる効果と長期的に得られる効果を比較した場合に、国民の1人1人の生命が絶対最優先でないと判断する場合もあると思います。
現在だとロシアやウクライナの状況を考えれば分かりやすいと思います。
そういう意味では上流思考の中にも書かれているように
めざす「目標」を明確にする
ということは何よりも大事ですね。
それにより、優先順位や判断基準も変わってきますので。
それぞれの人にとって、
「外出すること」自体は、ただの手段で、
「外出して、美味しいものを食べる、友人と会う、景色を見る」
その結果
「幸せな気持ちになる」ということが目標だと思います。
ならば個々人にとっての上流思考の対策は
私たちの運命を大きく変えてしまうかもしれない
まだ会ったことのない155万人が半年で、この世からいなくなるのを防ぎ、私の未来を大きく変えてくれたと鮮明に想像して、少し幸せな気持ちになることかもしれません。
小区は狭くても、想像は広く!
中カツ!通信の皆様が、幸せな気持ちになれるよう
狭い部屋から、大きいつもりの心で祈っています!
今回も、最後まで、お読みいただきありがとうございます!
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