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中カツ!通信

「中カツ!通信」は中華圏歴19年を超え、湖南省出身の妻と娘と上海で暮らす野村が「中国で勝ちたい人」のために、「日々ちょっと活力を得られる情報」を、お届けするブログです。

中カツ!通信329回 祝!餅ついて、お手付き100万円が戻ってきた?!

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こんにちは、中カツ!通信の野村です。
 
お正月の風物詩といえば餅つき!



 
先週、今週と機会があり
子供連れで餅つきをしてきました。
 
やはり自分達でついた餅は
美味しいですよね!
 
もう一つの正月の風物詩である
「お年玉」も元の由来は
”おもち”だと言われています。
 

 

お年玉は、お金ではありませんでした。
年末年始に祀る鏡餅と関係しており、
 
歳神さまの力が宿った玉のような餅を
分け与える習慣からお年玉という
名前になったそうです。
 
それが核家庭化、餅をつく家の減少で
お金が代替品となったそうです。
 
 
確かに自分が小さい頃は
母型の実家が年末についた餅を
送ってくれていました。
 
あれがお年玉だったんですね。
 
米の年貢(税金)や、
月でウサギが餅をついているなど
米や餅は日本人と密接に
結びついていました。
 
 
今年は、うっかりポチ袋に
現金で娘たちに渡してしまいましたが
日本文化の教育のためにも
来年からは餅だけにしようかなぁ(笑)

 
実は、この正月の餅つき時期に
大人である私達にも
ウサギから嬉しいお年玉が届きました!

それは、もう月の彼方に
忘れさってしまいたいと願っていた
約5万元(約100万円)のお年玉でなく
ウサギの落とし穴
 
 
中カツ!通信 第307回 シンデレラは間に合うか?習い事の閉店で高い授業料。
 
 
ウサギのマークのバレェ教室に
うかつにも目先の割引率につられて
5万元もチャージしてからの営業停止…
 
そのバレェの授業が再開したのです!

再開といっても、
元のバレェ教室の資金状況が改善し
事業が復活したわけではありません。
 
別の会社が事業継承をし、
以前の会員に対して振り込んでいた
授業料分のレッスンを、ほぼ無料で
行ってくれることになりました!
(初回の手続きに50元の費用徴収のみ)
 
元々のIseeシンデレラの事業を
引き受けてくれたのは
魏公村艺术综合体。
 

 
継承の規模は決して小さくありません。
 
 北京、上海、杭州、成都など8つの都市
直営店舗およびフランチャイズ事業、
約2万人の学生、700人以上の教職員。
 
そして我が家を含む、
 直営店舗の学生が既に支払った残額
約18億元(約360億円)に対して
無償で授業サービスを行うというもの。
 
 
この話が出る前も、
 
 

「困っている親御さんの皆様へ、

 今、残っているコマ数の授業を

 引き継いであげます!」

 

という誘いで倒産先の生徒を

獲得しようという話はありました。
 

ただ、

 

・その会社の授業を新規契約しないと

既存の残り授業を消化させないとか

 

・1コマを消費させるのに追加で50元を

新しい契約先に支払うなど

 

既に払い込んでいる我々からすると

なんとなく納得しにくいものでした。

 

なので、魏公村艺术综合体の

追加費用不要の知らせは

本当にありがたかったです。
 
ただ全てが元に戻ったわけではありません。
 
なぜなら魏公村艺术综合体は、
この事業継承の話が出た当時
 
・上海に教室がない(多分、北京だけだった)
・バレェも教えていない
 
という状態でして、
引き継ぎますと聞いても
 
実現されることはない
空手形の匂いプンプンだったのです。
 
2万人、約360億円もの授業の不履行、
返金不能は社会的にも影響が大きいため
上の方からの働きかけがあり、
形式的に救済発表が行われただけではと
多くの家庭が懐疑的でした。
 
そんな中、魏公村艺术综合体の地元
北京でまず学生の復帰が始まり、
上海でも、本当に授業が再開されたので
 
全員が大喜び、めでたし、めでたし
 
とは、もちろんなっていません…
 
 
魏公村艺术综合体の母体である
北京魏公村国际艺术传播有限公司は、
2020年に成立されたばかりの企業で
先ほど書いたように
 
上海に教室もなければ、
バレェの先生もいません。
 
また、元々のIsee シンデレラの教室も
家賃未払いのため既に立ち退きを
させられています。


 
 
上海に元々10教室あった中で、
教室を確保できたのは、
 
いまだ次のテナントがはいっておらず
前の内装設備が残っていた大华中心。

 

 
同じ上海といえども
各教室の距離は離れており
多くの家庭にとって送り迎えは
時間がかかりすぎます。
 
なので再開されたと言っても
多くの地区の人にとっては
近くの教室が再開されるのを
待っている状態です。
 
ただ全員が待っていては、
いつまでたっても処理が進まないので
魏公村側が指定した教室の生徒は
今回の大华中心に通わないならば
復学権利の放棄とみなすという
通知がありました。
 

 
我が家も最寄りではないものの
通えない範囲ではないので、
しぶしぶ承諾。
 
営業停止から半年近く経っており
生徒だけでなく当時いた先生も、
他のバレェ教室などに転職しており
戻ってきたのは4名のみ。
 
それに対して、
今回復学を申し込んだのは
各レベル、年齢の約300名。
 
当然、授業時間の選択肢は少なくなり
既に他の習い事を始めている人も多く
払込金額が少なかった家庭では、
復学しなかった人もいます。

 

それでも1レッスンの生徒数は
以前は8名程度だったのが
14名などと詰め込み気味です。
 
我が家でも大人数レッスンの時間割だと
他の習い事にも影響するので仕方なく
1回500元(約1万円)分を使用する
 
1対1レッスンにしたそうです…
 
授業効率の観点だけでなく
復学をする際に
 
「別途、返金の請求をしない」
 
という契約書を結ばされているので
 
払い込んでしまっている5万元を、
また何かの不履行が起きる前に早く
使い終わりたいという考えもあります。
 
まぁ不満は残るものの、
100万円ほぼ損失確定状況から
授業が再開されただけでも
不幸中の幸いだったと思います。
 

 

というのも急な営業停止で、
払い込み金が戻ってこないケースは
本当に日常茶飯です。
 
もちろん行政としても
このようなことが起きないように
規制は強めており
 
現在ではバレェ、絵画、音楽等の
非学科系習い事であっても
 
事前に徴収できる授業料の上限が
 
・3か月以内
・60コマ以下
・5,000元以内
 
という制限が正式に施行されました。

違反の場合は
 
・違法な利益の没収
 
重大違反の場合は、
 
・生徒の募集停止
・許可証取消し
 
という厳しい罰則付きです。
 
今回の教室にも、
上記の3つの制限以外に
契約書に基づいて、
 
「いつでも無条件で(未使用分)返金」
 
というポスターが張られています。
 
 
ただ習い事系の企業の多くが
先払いで得た資金を、
新しい教室開店の初期投資に充てて
迅速に拡大する戦略だったので
今後は見直しが必要とされますね。
 
この時期、外部からの資金調達も
容易でないので事業者にとっても
通わせている消費者側にとっても
心配な時期が続きそうです。

 

 
ある知り合いのママさんは
昨年に子供の水泳教室が潰れたけど
日系だったからか、
ちゃんとお金が戻ってきたそうです。
 
習い事の教室を選ぶ時に、
授業料、先生の質、立地だけでなく
 
つぶれた時に、お金が戻ってくるかを
見極める必要があるなんて
なんだかモヤモヤしますね…
 
ただ高い授業料を払いたくなければ
非常に大事なポイントですので
習い事以外でも、
サービス料の事前チャージは
くれぐれも、お気を付けください!
 

私としては昨年の反省をしつつも

昨年のお手付き高額チャージが
新年の餅つき頃に復活してきたのは
今年の運がついてきた兆しだと
感じています。
 
このツキが餅のように
あなたのところまで伸びることを
祈念しております!

 
中カツ!通信との
末永いお付き合いも
宜しくお願いします!
 
ただ餅のようなお腹の贅肉は
ちぎり落としていかないとなぁ…
 
今回も、最後までお読み頂きありがとうございます。

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