第120回 新型肺炎の状況2 外出せずに何してる?新作映画を無料公開
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第120回 新型肺炎の状況2 外出せずに何してる?新作映画を無料公開
みなさん、こんにちは!
みなさん、こんにちは。
昨日に続き厳戒態勢の中国ではありますが
今日は少し生活の様子を
お伝えしていきたいと思います。
まず本日28日時点での感染数などの状況です。
前回のメルマガでの数値から40時間後です。
この2日でかなり数値が伸びてきています。
1月18日、19日頃から春節の移動が始まって
約10日ですから、各地で二次感染が
でているのでしょう。
それにしても4つの数値を一軸のグラフで並べるって…
死亡と治癒は増加がほとんど見えませんし緑色の治癒が
上に表示されるようになっているので黒の死亡の線は
ほとんど見えないです。
本当にグラフは作成者の意思を反映します。
現在は上海市内の一部のスーパーでも
長期の外出控えにそなえて野菜などの大量購入がおき
品不足状況になっているようです。
ただ、これは一時的な現象だと思います。
そもそも春節時期は農家や野菜市場も
休んでいる人が多く供給不足と重なったのだと。
生産自体が問題なければ、
皆が外食も控える中で需給は解決されるはずでしょう。
それよりも深刻なのはマスクです。
上海では市内の薬局1000箇所に
毎日300万枚のマスクを
通常価格10枚4.6元(約73円)で
販売すると発表しました。
あれだけ人混みを避けるように言われていても
やっと買えるマスクの為なら仕方ありません。
買い求める為に長蛇の列ができています。
皆マスクをつけているとはいえ
気温3度の中に並んでいるうちに
何人かは風邪をひいてしまいそうですね。
せっかく並んだのに
すぐに売り切れなんてことも多く
店員と言い争いになったりと
余計なストレスは免疫力を下げますから
やはり外出をしないのが一番!
普段はこの春節の時期にあわせて
多くの新作映画が投入されるのですが
今年は映画館自体が閉まりましたので
多くの作品が軒並み延期を発表しました。
そんな状況下、放映を決定し
注目を集めている映画があります。
通常映画チケットは600円くらいですが
なんと無料公開!
でも映画館は閉じてますよね...
皆家にこもってすることといえば
やはりスマホですね。
そう新作映画をいきなり
ネット配信したのです。
徐峥という有名な監督兼主演の
囧妈(jiong3 ma1)という作品ですが
除夕(旧暦大晦日)の24日に
「全国の観客の健康のために偉大な決定をしました。
歓楽と健康を皆様に!正月1日から無料で家で観れます!
お正月一日目 家族と一緒に囧妈を観てね。」
と発表され、これには世論も拍手喝采。
ただ、「いい話だね~」だけでは
もちろん終わりません。
全国各地の映画館が連名で
国家映画局にネットでの無料放送の差し止め申請をします。
映画館としてはお金をかけて各種の宣伝をしてきたのに
ネットで公開されてしまえば無駄な投資になってしまいます。
現在まで国家映画局の反応はないようで、
今でも無料で見ることができます。
またネット配信する外部プラットフォームとしては
日本ではtik tok(抖音)で有名な字節跳動(バイトダンス)の
抖音(ショートムービーAPP)、今日头条(ニュースアプリ)、
西瓜视频(動画APP)になりました。
確かに我々、消費者は無料で見れるのですが
字節跳動(バイトダンス)自体は版権代として
映画制作会社に6.3億元(約100億円)を払っています。
中国では一般的に制作側の売上分配が約34%なので
興行収入が18.5億元(約290億円)が必要です。
「天気の子」の興行収入140億円の2倍以上は
いくら人口が多い中国といえども相当難しく
元々、興行収入の前評判がよくなかった
囧妈の制作側としては世論の賞賛を受けただけで無く
ビジネス的にもうまく売り抜けたと言えます。
字節跳動(バイトダンス)としても
無料で放送することにより各APPのユーザー数を
増やしたいという思惑があります。
ちょうど抖音(Tik Tok)のライバルにあたる
ショートムービーAPPである「快手」が
日本の紅白歌合戦以上の年末番組である
「春節晩会」のスポンサーになっていました。
このタイミングでの新作正月映画の
無料放映は対抗策として
ユーザー獲得に加え好感度上昇効果もあり
6.3億元という巨額が動いたのだと思います。
消費者は大喜び
バイトダンスも喜び
制作会社も胸をなでおろしている中で
映画館だけが怒り心頭です。
ただ世論は無料放送の差止め申請をする
映画館に批判的で映画館としては
尚更やりきれない心境でしょう。
今後、この制作会社や監督の作品は
映画館で放映されないので大変だという
見方がある一方で、
中国でもネットフリックスのように
映画館を通さない新作映画の始まりで
映画館自体が不要になってくるという
見方もあります。
どちらにしろ春節休暇直前の
新型肺炎の状況悪化から数日の間で、
これらのことが決定されていく
スピード感は中国ならではかもしれませんね。
(関係者間の利害調整はされていないままですが…)
今の新型肺炎が収束し、
皆が映画館で見れる日が
一日でも早く来ることを望みます。
また写真や情報をご提供頂いた
上海の皆様、ありがとうございます!
本日も最後までお読み頂きありがとうございます。
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