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中カツ!通信

「中カツ!通信」は中華圏歴19年を超え、湖南省出身の妻と娘と上海で暮らす野村が「中国で勝ちたい人」のために、「日々ちょっと活力を得られる情報」を、お届けするブログです。

中カツ!通信 第227号 無感染でも強制隔離?!中国内帰省の規制に5つのダメ!

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中カツ!通信 第227号 無感染でも強制隔離?!中国内帰省の規制に5つのダメ!

こんにちは。中カツ!通信の野村です。

今年の中国では旧正月が2月1日となっており、1月31日から2月6日までが7連休の長期休暇となります。

ただ元々、7日とも祝日ではなく、祝日3日+土日+代休2日=合わせ技7連休という構成です。

今年は代休2日分は前週の土日に振替なので、今日は7連休前の7連勤目です…

そして春節には国民大移動と言われる実家への帰省となるはずでしたが、今年も妻の実家への帰省をあきらめました。

というのも、昨年と同じく「就地过年」(就業地での年越し)が推奨され

「あまり、省を跨いでの移動はしないでねー」

という方針が各地の政府から発表されているからです。

もちろん理由はコロナの感染対策です。

思い起こせば、私にとってのコロナの始まりも春節でした。

2年前の春節帰省時。

行きの高鉄(新幹線)では、15%程度のマスク着用率だったのが、一気に中国国内で感染が拡大し、実家に帰省したものの

「新年の挨拶訪問禁止、家族のみで過ごすこと!」

と対策も急展開し、急遽、春節休みが延期されるまでの大事態となりました。

第119回&120回 日本人からみる新型肺炎の状況1

そして、この時は日本から見れば対岸の火事だったんですよね…

日本の知人、友人から心配と同情のメッセージ、たまに上から目線のあわれみとも似た偏見のようなメッセージも頂き、下記の記事を書きました。

第126回 新型肺炎状況7 不自由なのは中国?それとも日本?

昨年2021年の春節の際には、すでにワクチン接種も開始され感染者もおさまってきたものの、やはり「就地过年」(就業地での年越し)が推奨され帰省できませんでした。

中カツ!通信 第177号 ウシなわれた正月に犇めいていたもの

そして、今年2022年。

ワクチンのブースター接種、3歳以上の未成年者への接種も推進され

ワクチン接種回数は、もうすぐ30億回に迫る世界一

1人当たりの接種回数も2回を超えています。

(NHK特設サイト 新型コロナウイルス 世界のワクチン接種状況より)

https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/vaccine/world_progress/

「久々に実家の親戚と春節に白酒かなぁ~」

などと思ったら、ここ最近のオミクロンもあり

29日には全国で国内新規感染者が54例と、また増えてきてしまいました。

2月4日から冬季オリンピックが開かれる北京でも20例の新規感染となっています。

1月30日発表の東京都の新規感染者数1万5895人と比較すると北京の20人なんて誤差の範囲にも思えますが、ゼロコロナ政策の中国としては、”0”か、それ以外なわけです。

実際に中国国内でも感染者が出た地域を中・高リスク地域と指定し隔離や移動制限の措置をとっております。

https://ncov.dxy.cn/ncovh5/view/pneumonia

例えば北京や大連では、直近14日以内に感染者が1人でも発生した地域から入る人に対して、PCR検査や2週間の隔離や健康観察などを義務づけることが公表されています。

そして、やっかいなのが省や市のレベルでなく、その以下の行政単位でも公表されていない外地からの来訪者への規制が存在していることです。

ネット上の記事によると

https://xw.qq.com/cmsid/20220130A04M2Q00

上海から陕西に自家用車で帰省した男性が高速道路から下道に降りようとしたところスマホ上で上海に滞在していたことが分かると、

「この出口では降りれない、次の出口まで行きなさい」

と複数の出口でたらいまわしにされ、結局地元付近についてから1日もの間、高速から降りれなかったとのこと。

他にも、北京からハルビンに帰省した女性は家に到着して1日後に行政(社区)から電話がかかってきて

「7日間の自宅隔離」

を命じられます。家のドアは外から封鎖され、実家の両親も外に出れなくなってしまいます。

その自宅隔離が始まった翌日の夜に再度、かかってきた電話にでると、

「14日間の集団隔離の準備をしてください。しかもホテル代は自費です」

と言われてしまいます。

48時間以内のPCR検査の陰性証明を持っていても、このように公表されていないルールで自宅隔離や集団隔離を強制されてしまいます。

国、省、市、区と行政単位が下に行くにつれルールが厳格化の方向に追加されてしまうという現象が起きているのです。

”言われてもいないことまで、厳格なルールを追加するって、どういうこと?”

と、不思議に思いますよね?

ただ、そこには自分の管轄範囲から感染を発生させたくない切実な理由があるわけです。

例えば、昨年2021年の感染拡大時には南京市、張家界市、大連市でも感染拡大への対応の遅れで幹部らが処分されています。

昨日には、江蘇省規律検査委員会が、東部空港グループの元党書記兼会長、元党副書記兼総経理などに対して、コロナ対策の不足等の理由で党の除籍、公職から解雇等の処分を行ったとのニュースがありました。

このようにコロナの感染拡大への対応しだいでは自身のクビが飛びかねないので、外地からの帰省者というリスク要因は、なるべく入れたくないという動機があるわけです。

ただ、家族と過ごす正月を楽しみにして、せっかく所定の手続きをして帰省した人にとっては公表されていないルールで隔離というのは、やるせないですよね…


もちろんSNN上には、不満の声が溜まっていきます。

それを見かねた国家衛生委員会(国家卫健委)から29日に

「5つのダメ!」(5个不得)

が発表されます。

内容としては以下の通り。

1,外地から正月の帰省を恣意的に禁止してはダメ。

2,外出制限の範囲を勝手に拡大してはダメ。

3,外出制限の範囲を中高リスク地域から、その所在する市および省全域に拡大するのはダメ。 

4,低リスク地域から帰省した人に対して、強制帰還や集中隔離などの措置をとってはダメ。

 5,集中観察隔離および自宅観察隔離の期間を恣意的に延長してはダメ。

この5つのダメが1月初めに発表されていれば帰省していただろうなぁ…

今となっては、移動のチケットも取れませんので春節中は上海で大人しく家族や友人と過ごしていたいと思います。

この記事に2年前に書いたように、外出できなくても楽しく時間を過ごせる事例を示してくれた先人がたくさんいますので(笑)

第126回 新型肺炎状況7 不自由なのは中国?それとも日本?

中国のコロナの権威の一人である张文宏医師も

「コロナの大流行は今年で終わるかもしれない」

と発言しております。

「モー、嫌だなぁ」

「モー、またかよ」

という愚痴は旧暦の牛年で終わりにし、北京オリンピックでの各選手の活躍を観ながら、自分も虎年の新年にトライする気持ちを養っていきたいと思います。

それでは、皆さん 新年快乐!!

本日も最後までお読み頂きありがとうございます。

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