第132回 新型肺炎11 ロケットで疫病退散?!LukinCoffeeは
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第132回 新型肺炎11 ロケットで疫病退散?!LukinCoffeeは
みなさん、こんにちは。
中国では4日から6日まで清明節で3連休です。
清明節は中華圏では、ご先祖を思いしのぶ日です。通常であればお墓参りをし親戚同士でご飯を食べたりするのですが、今年は新型コロナ肺炎の特殊時期ということもあり、自粛している方が多いです。このご先祖様の中には自身の血縁だけでなく国家としてのご先祖様も含まれるため、北京をはじめとする全国の英雄烈士が祭られている場所には例年多くの人が訪れますがこれも自粛となっております。
そこで注目を集めているのがネットお墓参り。
退役軍人事務部のホームページは献花できるようになっており、4月5日時点で約1898万人が参加しています。
そして、この英雄に今年は医師、看護婦、警察をはじめとした新型コロナ肺炎で亡くなられた方が加わりました。
オンラインだけではなく4月4日の10時から3分間は全国での黙祷時間として車、列車、船はクラクションや汽笛を鳴らし、防空警報が街に鳴り響き哀悼の意が示されました。中国国内および世界各国の中国大使館でも国旗が弔意を示す半旗となりました。
オフライン上での哀悼の意は退役軍人事務部だけでなく、普段は色とりどりの様々なアプリのトップ画面も白黒のものに変わりました。
アリババ系の淘宝
動画サイトのYOUKU
ECシェア三位の拼多多(pingduoduo)
良い意味でとらえれば中国全土で他人に哀悼の意を示せる余裕がでてきたとも考えられますね。オフラインの街でも活気を取り戻してきており家の近くの遊歩道には陽気の下でコーヒーを楽しむ人がおり、外国人による英語教育の街中での勧誘も始まっておりました(授業自体はオンラインで行われる)
緊張も緩んできた、せっかくの3連休お花見でも楽しみたいところですが、あいにく桜自体はほぼ落ちてしまったので来年までおあずけ。外出自粛が推奨されている東京をはじめとする日本の皆様も今年は桜を見ながら大声ではしゃぐことはできなかったと思います。
オリンピックも延期になってしまった今、次に人混みを理由に中止になりそうなのが夏の花火大会。
そもそも花火大会はなぜ夏に開催されることが多いかはご存知ですか?
きっかけは約300年前の江戸時代1733年にさかのぼります。享保の大飢饉に加え疫病であるコレラが流行しておりました。この被害者への慰霊と疫病退散を祈願する目的から8代将軍・徳川吉宗が両国で水神祭を花火を打ち上げたのが日本での花火大会の起源と言われています。
まさか疫病という共通点があったとは…
疫病退散という意味では,もし夏にまだ新型コロナ肺炎が終息していなかったとしても花火の打ち上げは行うべきかもしれません。
中国でも今週、大きな「打ち上げ」の話題がありました。
外出が規制されている中でより盛り上がりを見せているEC。その中でもライブコマースはエンターテイメントとしての要素もあり、時間がある巣ごもりでますます活況です。
エイプリルフールの4月1日に、ライブコマースの人気KOLがタオバオのプラットフォームでロケットを販売しました。
金額は定価から500万元(約7500万円)引きの4000万元(約6億円)
もちろん実際にロケットを自宅まで郵送してもらうことは無理なので販売内容としては
「ロケットの命名権」
「荷物をロケットで運んでもらう権利」
「発射の際に現場で立ち会える権利」
等となっております。
この冗談のような商品ですが実際にライブコマースが始まって5分で800人以上が50万元(約750万円)の手付金を支払い最終的には長光衛生技術有限公司が買うことになりました。この会社は衛星の会社であり需要があったことに加え「お得な安い値段だった」というのが購入動機だそうです。
ちなみに販売主は航天科工火箭技術有限公司という企業で、今回の新型コロナ肺炎で大きく被害を受けた武漢にあります。
実際の打ち上げ自体は6月以降になるそうですがロケットが高く高く浮揚するのをイメージして、景気浮揚に肝心な気持ちも上向きになるかもしれません。
日本国内にもホリエモンが投資しているインターステラテクノロジズという民間のロケット会社がありますが、2019年5月4日に日本国内企業としては初のロケットの打ち上げに成功しております。
しかも費用はなんと数千万円!(金額の多さでなく、少なさに!マークです。)
性能が違うので一律に比較できませんが同じ民間でテスラのイーロン・マスクがCEOをつとめるSpaceX社では1回に数億円かけているのでインターステラテクノロジズの打ち上げ費用は格安ですね。
ネットで調べてみたところ隅田川の花火大会も1億5000万円ほどかかっているようですので到達高さで考えたらホリエモンのロケットもコスパいいかも(笑)。
今週の話題といえば気分が高揚する話だけではなく、「急降下」も注目を集めました。
鹿のマークのLuckin coffee。
過去の中カツ!通信でも何度か取り上げてきた打倒スタバのコーヒーチェーンです。
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2018年8月15日
①半年弱で500店舗以上の店舗を一気に展開
http://chuukatsu.blog.shinobi.jp/shichang/luckin%20coffee
②鹿は本当に「安くて」「便利」なのか?!
http://chuukatsu.blog.shinobi.jp/shichang/luckincoffee2_54
③マーケティング手法と商品
http://chuukatsu.blog.shinobi.jp/shichang/luckincoffee3
2019年5月19日
④ジョウジョウの奇妙な冒険~ビールおばちゃんとラッキンコーヒー
http://chuukatsu.blog.shinobi.jp/shichang/luckinipo
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創業から1年半でNASDAQに上場し、店舗数も中国国内ではスターバックスを抜き1位の4500店舗以上となりました。
実は1月31日の時点で売上をはじめ財務諸表が偽装されているという報道がでていたのですが4月2日に自社から発表がありなんと2019年第二Qから第四Qまでの売り上げ22億元(約310億円)が虚偽だったと報告され株価が約75%下落しました。
ちょうど1日前の4月1日にはアプリに届いた82%OFF券でLuckin coffeeを飲んだのですが、このような驚愕の割引率と驚くべき店舗展開速度はやはり異常だったのですね。
新型コロナ肺炎の最前線でコーヒー完全自動販売機を贈呈するなど飽きられない話題づくりが常にされていましたが、そもそもオフィスワーカーの利用が多い業態ですし、行き詰まりで自白したのかもしれません。COOの責任ということになっておりますが、CEOをはじめとする幹部は持ち株を既に現金化しているらしく承知の上で売り逃げしたと酷評されています。
地図上に日に日に増えていく鹿のマークは、昨今よく見るマップとは別の意味での危うさや違和感がありました。
打倒スタバ!創業から半年で525店舗。鹿のマークのLuckin coffee①
http://chuukatsu.blog.shinobi.jp/shichang/luckin%20coffee
2018年8月15日の中カツ!通信で書いた際の店舗網の様子
(※今はアプリのUIが変わっています)
4月8日0時には武漢の都市封鎖も解除されます。これにより移動も自由になり活発になります。ただワクチン、特効薬、集団免疫がない状況では、まだまだ不安も残ります。
Luckin coffeeの店舗は終息したら目で見て分かりますが、新型コロナウイルスは見えませんので、引き続き自身での防衛は必要です。
新型コロナ肺炎の感染者数がLuckin coffeeの株価のように急降下して、世界中の街頭で皆がマスクなしでコーヒーを飲め、停止した生産が再開したコロナビールを花火を眺めながら飲める日が早く来ることを祈ります。
本日も最後までお読み頂きありがとうございます。
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