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中カツ!通信

「中カツ!通信」は中華圏歴19年を超え、湖南省出身の妻と娘と上海で暮らす野村が「中国で勝ちたい人」のために、「日々ちょっと活力を得られる情報」を、お届けするブログです。

中カツ!通信 第223号 明けまして結婚おめでとうございます。

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中カツ!通信 第223号 明けまして結婚おめでとうございます。

こんにちは!中カツ!通信の野村です。

明けまして、おめでとうございます!中カツ!通信の野村です。

この毎年、いい慣れた言葉。

例年ですと、

「明けました!さて?何が おめでタイガーなのか?」

とか思ってしまうわけですが、今年は文句なく、めでたい正月を過ごしています。

大切な友人の結婚式が元旦に行われるということで、家族でPCR検査を受けて大晦日に前日入りです!

「盆と正月が一緒にきたよう」という言葉があります。

うれしいことや楽しいことが重なること、非常に忙しいことの例えです。

ただ結婚式と正月が一緒にやってくる方が嬉しさも、忙しさも「盆」よりも倍増です!

今後、中国で結婚式を挙げる可能性がある方の参考のために今回、経験してきた元旦結婚式のダイジェストを紹介したいと思います。

結婚式関連の会食は前日から既に始まっています。

翌日の結婚式では新郎新婦は大忙しで、きちんと挨拶をできない可能性もあるので手伝ってくれる友人や、近い親戚を集めた前祝いが行なわれます。
图片

結婚式本番の朝は早いです。

今回は新郎の部屋に6時40分に集合。

今でも多くの地方で、結婚式は、新郎が新婦の家に迎えに行く儀式から始まります。

もちろん、

「結婚式場に相乗りしていくために寄って行くね!」

という軽いノリではありません。

正装をした新郎が黒塗りのベンツ6台に、お付きの人を引き連れて盛大に迎えに行くのです。



日本で早朝のマンション前に黒塗りのベンツが6台も停まって、こんな人たちが何十人も続々と入ってきたら、その後に銃声でも聞こえてくるのではと、心配になりそうですよね(笑)

これだけ大勢を引き連れて家についても、そう簡単に新婦に会うことはできません。

新婦の友達や親戚が、

「そう簡単に嫁にはやらん!誠意を見せてみろ!」

と、ドアを開けてくれないのです。

ドアを開けるための手段は合言葉ではなく紅包(ご祝儀)です(笑)

紅包を袖の下ならぬ、ドアの下から1つ、2つと滑り込ませていきます。

ドアの向こうからは

「まだまだ、足りない!こっちは人数が沢山いるのよ!もう一声!」

と催促の声が。

元旦の8時前から賑やかな、やり取りが続きます。もう何個の紅包が吸い込まれたのか忘れたころに第一の門が、やっと開きます。

それでも、まだ新婦を拝むことはできません。

中に入ると新婦の寝室の前に第二の門が立ちはだかります。

ここでも、威力を発揮するのは紅包(ご祝儀)

ドアの下から次々と吸い込まれていく間も、向こうとこちらでワイワイガヤガヤと笑いながらの、やり取りが続きます。

「あと何個必要なんだろう?」

「紅包が尽きてしまったら、開かずの扉になってしまうのか?」

など、私の方が心配になってきます。

やっと、やっと扉が開いたところで、感動の新婦とのご対面です。

でも、ここからも試練が続きます。

新婦の友人達が、お金で解決できない過酷な、お題で新郎の覚悟を試してくるのです。

手を使わずに、試練(ラップ)を打ち破ってみろ!


コスチュームは用意してあるから踊りで新婦を喜ばせてみろ!

他にも、さるぐつわのような器具を口にはめたまま、ろうそくの火を吹き消す試練など、新婦の友人や、ご家族親戚が見守る中で、アドリブでのパフォーマンス力が必要になります。

あずき色の服を着ている伴郎という新郎のお付きの方も、一緒に挑戦させられます。彼らが前夜祭で、手厚くもてなされている理由が分かりました(笑)

大笑いの中、新郎とお付きの伴郎が試練をクリアすると誓約書の読み上げが始まります。


これもゲームの一環なので、内容の一部を紹介すると

今後は、

私が、ご飯を作って、あなたが食べる。

私が、洗濯をして、あなたが着る。

私が、稼いできて、あなたが使う。

奥様が東と言えば東、西と言えば西、1+1=3と言えば3

このような不平等条約?夫婦円満の黄金律?を片膝をついて声を出して宣誓しサインをして提出です。

图片


ここから更に新婦の履く靴が隠されており、それを探すゲーム(ヒントは紅包で買う)と続き、やっと新婦を部屋から連れ出すことができます。

その後は真面目な雰囲気で新郎から、お義父様、お義母様への献杯(お茶)の儀式が行われ、

最後は家の中でパーンと派手に鳴らして、やっと出迎えの儀が終わります。

そこからやっと、本日の結婚式場に移動することができます。

新婦の家から車までは、いとこの男性が新婦を背負い、

ホテルについてから部屋までの間は新郎がオンブをして背負い、新婦は地に足を着けずに移動します。



いやぁ、財力、パフォーマンス、体力まで兼ね備えてないと結婚式までたどり着かないんですよ。

ホテルの部屋も結婚式仕様になっています。

喜ぶを2つ重ねた双喜のシールが窓や鏡に貼られ、縁起の良い赤で統一されています。



タオルに書かれている数字はタオル会社の電話番号ではありません。


その発音が近いことから

「521は我爱你」

「1314は一生一世(一生をかけて)」

を表しています。

数字しか送れないポケベル時代の14106(あいしてる)などと同じようなもんですね。

時間になって結婚式の会場がある階にいってみると、そこには既に人だかりが

「元旦なのに結婚式やるの?」

と思っていたものの、この地元で有名な高級ホテルでは元旦に5組の結婚式が行われていました。

西洋風の人もいれば(トイレの途中で通りかかった時に撮った知らない花嫁入場の後ろ姿)

清朝時代?の服装の花嫁姿もいたり

千差万別です。

間違って別の式場に入ってしまわないように各会場の前には、名前だけでなく、ちゃんと写真が飾られています。

受付では、到着の署名をして持参したご祝儀を渡します。

そしてお菓子や、たばこ、引き出物などを頂きます。

横目で見ていると、ご祝儀は、その場で開けられて数えられて、ちゃんと記帳されています。誰がいくら包んだかが後で分かるためになのでしょうが、額が少なくて舌打ちとかされないか心配になってきます(笑)

会場に入ると、そこは幻想的な空間が広がります。

式が始まるとプロ司会者の進行で新郎、新婦の入場、ご両親へのご挨拶、誓いの盃などの儀式が続きます。


本来であれば、新郎の日本のご両親も参席されたかったでしょうに、コロナの影響でビザの問題などもありビデオメッセージとリモート中継でご参加されおりました。

改めて新郎からの言葉、新婦のお父様からの言葉の後は新郎、新婦が20卓はあろうかという各テーブルを一つ一つ回りながら挨拶と乾杯をしていきます。

ここからは中国でも出し物の時間。

まずは、お色直しをした新郎による弾き語り、

後には、どこかのおばさんによるアカペラの歌劇などが続きます。

途中では司会者までもが流行歌を披露します。

ただ歌うだけではなくマジシャンのトランプカード飛ばしのように、紅包をスナップをきかせて各テーブルの方向に投げていきます。

私が熱心に動画を撮っていたせいか、わざわざ歌いながら紅包を手渡しに来てくれました(笑)


新郎だけでなく中国の結婚式司会者も多芸でないと務まらないですね…

歌って、踊って、紅包を投げるスキルまでないと一人前にはなれません。

また中国の結婚式は老若男女問わず参加できることが多いので、ぬいぐるみを商品とした子供向けのクイズ大会があったり、なかなかの総合エンターテイメントです。

そして一通りのプログラムが終わると、あとは流れ解散です。

残ってお酒を飲んで盛り上がっているテーブルもあれば、残った料理をテイクアウトしているテーブルがあったり、ホテル側も人がいなくなったテーブルから、どんどん片づけを進めており、かなり自由な感じです。

こうして式が終わり親戚や友人のお見送りが終わると新郎、新婦もやっと一息つけます。

前日は遅くまで準備、当日は衣装やお化粧で5時半には担当の人が、それぞれの家(ホテル)に来るとのことで2時間しか寝ていなかったとのこと。

結婚式の感傷に浸ってジーンとしているのは列席者で、当の本人達は式が終わるまでは緊張状態で普段の仕事以上のハードスケジュールをこなしているんですね。

自分たちの結婚式ではあるものの、地元で行う以上、列席者は自分達もよく知らない親の関係者なども多く、様々なメンツや人間関係に配慮した家族としてのお披露目の場であるという要素は色濃いわけです。

この儀式を通過点として、様々な人間関係も含め継承されていくとなると時間やお金をかけて盛大な式を準備するのも納得がいきます。

私にも二人の娘がいます。

将来、どこで誰と結婚するのか、しないのかについて、現時点で私には全く想像がつきません。

継承してあげられるような立派な財産や人脈があるわけではないので、娘たちの好きにすればよいと思います。

ただ、もし相手の男性が私の意に沿わないようなタイプで、今回のような一連の結婚儀式が行われるとしたら下から紅包を差し込めないように、しっかりとドアの隙間を塞いでおきたいと思います(笑)

最後に、このような素晴らしい、おめでたい門出に立ち会わせて頂いた友人と、その素晴らしい奥様に感謝です!

二人とも末永くお幸せに!

年初から最後まで、お読み頂き本当にありがとうございます。

今年も中カツ!通信を、

どうぞ、よろしくお願いします!

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