にほんブログ村 経済ブログ アジア経済・中国経済へ
にほんブログ村 海外生活ブログ 上海情報へ
忍者ブログ

中カツ!通信

「中カツ!通信」は中華圏歴19年を超え、湖南省出身の妻と娘と上海で暮らす野村が「中国で勝ちたい人」のために、「日々ちょっと活力を得られる情報」を、お届けするブログです。

中カツ!通信 315回 国慶節8億人の大移動、農村では血が流れる日常。

■□■□■□■□■□■□■□■□■
中国で勝つための、
ちょっと活力を得られる情報をお届け! 
メルマガ無料登録URL
http://eepurl.com/c7GHF
□■□■□■□■□■□■□■

 

こんにちは中カツ!通信の野村です。


今回は前回の記事で触れた
中秋節・国慶節の帰省について
中カツ!通信 314回 ペット、うつ病、アニメ。月餅でみえてくる今の社会。
いつもは高鉄(新幹線)で行きます。


ただ、今回は切符販売開始となる
15日前の朝から申し込んでいたのに
結局、切符が買えませんでした…


前回の春節に帰省した時でさえ
2駅前分の追加課金で買えたのに、
今回は出発12時間前まで待っても買えず
渋々、高い飛行機で帰ることに…


そして朝7時台の飛行機に乗るために
空港に着くと、6時前だというのに
もの凄い人の数。


それもそのはず今回の連休中の
旅行者延べ数は8.26億人


前年同期比71.3%増加、
コロナ前2019年と比べても4.1%増加。
国内観光収入は7534億元(約15兆円)で
前年同期比129.5%増加です。

前回かろうじて追加課金で切符を買えた
春節休暇中の旅行者数が3.08億人なので
その倍以上だったんですね。
中カツ!通信 第278回 中国のアザーサイド、農村の年末は?


高鉄(新幹線)切符が買えないのも納得できます。

普段、飛行機でなく高鉄で行くのは
費用が相対的に安いこと以外に
もう一つの理由があります。

それは飛行機の後に長距離バスに
乗らないと妻の実家に着かず、
むしろ高鉄より移動時間が長いから。

長沙から長距離バスに乗り、
妻の実家の村に近い街まで
通常でも5時間半かかります。

ましてや国慶節など祝日は
高速料金が無料になることもあり
通常以上に渋滞します。

案の定、遅々として進まないバス
いつサービスエリアに着けるか
分からずトイレが心配なので
喉が渇いても水もできるだけ我慢。

やっと、それほど大きくない
サービスエリアにつくと、
そこも人だらけ。

売店で一番売れているのは水。

箱積みされている量もスゴイですが
多くの人が数本買っていくので
1日経たずに売り切れそうな勢いです。


今回の往路では結局、9時間半を
長距離バスの中で過ごしました。

バスの終点の近くの街には
親戚に迎えに来てもらい
更に乗用車で20分近く移動。

上海の家を朝5時に出てから、
15時間半後の20時半に
やっと妻の実家へ到着。

東京の実家に帰るより
時間かかってます。


近そうで遠い妻の実家…

たた苦労した分だけ
ご飯を食べずに待ってくれていた
妻の家族や友人家族と一緒に囲む
食卓は格別でした。


一日中、座り続けていると
何も動いていないのに
一日が終わったことに
達成感すら感じてしまいます(笑)

ただ本番はもちろん2日目から。

今回は同じ年の子供がいる
妻の友人家族も一緒に帰省中。

10月なのに30度を超える陽気で
子供達は川遊び。

せっかく持ってきた竿で
魚は釣れなかったものの
タニシを素手で捕まえては
ペットボトルに入れていました。


うちの娘達は虫は苦手なのに
タニシはOKだという新しい発見も。

ただタニシをとっても
食べられませんので、
大人は食べるための手伝いです。

義母が育てているトリたちは、
もちろんペットではなく食用。

今回も僕らが帰省したせいで
何羽ものガチョウ、鴨、鶏が
小屋から消えていきました。

ただ私達の胃袋に消える前には
それなりの工程が必要です。

さすがにシメるのは難易度が高く、
その後の羽抜き作業を手伝います。

最初はムシャムシャと抜けていき
爽快感もありパパ友に
農村体験という名目で
押し付けていましたが

流石にしのびなくなってきて
3人がかりで手伝います。


ただ1時間ほど抜いても

「ここにも残っている」
「羽の芯が残っていると食感が悪い」と


義父からOKがでません。


これが初めて来た時だったら
姑の嫁いびりのように、
よそ者を試していると
誤解してそうなくらいです。



仕上げには毛抜きを使って、
目元、口もと、下半身まで
全身脱毛をしていく作業は
本当にエスティシャンの修行かと
思うほど気が遠くなります。

私と友人が、

「羽の芯があっても食べられます」

「決して文句は言いません」

と投げ出した後も義父が黙々と
一人でピンセットで抜いていきます。

BGMがつけばプロフェッショナルの
1シーンのような背中をみながら
結局、毛抜きだけで3時間以上。

最後に産毛を火で炙って
湯がいて解体された姿を見た時には、
感慨深くなってきます。

毛抜きも指が痛くなるまで続けると
確かな達成感を得られるものです。


妻たちも記念撮影
食べ物で遊んでいるわけでなく
心と時間をこめた愛情の証です。



そしてようやく口に入れた後は、
今まで当たり前だった
羽の芯が当たらない食感に対して
感謝の念が湧いてきます。


来年あたりは娘達の忍耐力と
集中力を鍛えるために
羽抜きさせてみたいですね。


朝一番にシメないと
夕食に間に合わないだろうけど(笑)


今の娘達でもできる
お手伝いは野菜の収穫です。


早朝から畑にお手伝い(遊び)に
ウキウキと出かけていきます。





でも、こんなに時間かけても
食べるのってあっという間なんですよね。


しかも私達は最後の刈り取りを
しているだけで、義父義母たちは
その前の数か月の時間を使って
育てているわけです。



ちょうど5日に一度の赶集と呼ばれる
市が開かれていました。


我々が刈り取った野菜は
元々は種で、



カモや鶏はひなの状態で
売られています。

都市であれば
食べ物は買うものであり
いつの間にか、当たり前のように
スーパーやレストランに
並んでいるモノであり
食べることは休憩。




ただ、この場所では食べ物は
毎日、自分達の前で
育てていくものであり、
食べることは生活そのもの。




私なんて料理をするのですら
一苦労に感じてしまうのに
義母達にとっては畑仕事も
薪割りもメール返信するくらいの
ルーティンワーク。



この村に来ると、
私達が普段、考えている
生活必要スキルって
かなり限定的な脆いものだと
感じてしまいます。



都市の子供が民族衣装を着たり
タニシで喜んでいるのは、
地元の子の目には
どのように映るんでしょうね?






外で髪をきっている姿に
スマホのカメラを向ける私を
子供達が不思議そうに見ていました。

その隣のテントで髪を切っている
(剃っている)お爺さんの頭からは
一筋の血が流れ落ちていますが、
誰も気にしてません(笑)


日々、生き物の命を頂く過程で
血の流れを目の当たりにしていれば
自身の多少の流血なんて
PC作業で肩が凝ることくらい
些細な日常なのかも(笑)



たまにしか帰省しないのに
非常に自分勝手な言い草ですが
この村の生活が都市のリズムに
吞み込まれないといいなぁと
思ってしまいます。


・バスに長時間座る
・羽を長時間むしる
・畑まで40分歩く


普段であればイライラすることも
長期休暇で時間があるからこそ、
できる贅沢なのかもしれませんね。

本日も最後までお読み頂きありがとうございます。

*****************

【Wechatでも配信始めました!

メールが迷惑メールに入る、
そもそも届かないという方、ぜひフォローお願いします!
第119回以降のログもご覧頂けます。

中活通信アカウント

野村個人Wechat ID

*****************
【新規メルマガ無料登録

http://eepurl.com/c7GHFL

ご登録頂くことにより、最新号を直接お届けいたします!ブログに来て頂く手間が省け、記事更新の見逃しも防げます。
中カツ!通信 - にほんブログ村 にほんブログ村 海外生活ブログ 上海情報へ
にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村 経済ブログへ
にほんブログ村 ニュースブログ 海外ニュースへ

拍手[1回]

PR