中カツ!通信 315回 国慶節8億人の大移動、農村では血が流れる日常。
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今回は前回の記事で触れた
普段、飛行機でなく高鉄で行くのは
費用が相対的に安いこと以外に
もう一つの理由があります。
それは飛行機の後に長距離バスに
乗らないと妻の実家に着かず、
むしろ高鉄より移動時間が長いから。
長沙から長距離バスに乗り、
妻の実家の村に近い街まで
通常でも5時間半かかります。
ましてや国慶節など祝日は
高速料金が無料になることもあり
通常以上に渋滞します。
案の定、遅々として進まないバス
いつサービスエリアに着けるか
分からずトイレが心配なので
喉が渇いても水もできるだけ我慢。
やっと、それほど大きくない
サービスエリアにつくと、
そこも人だらけ。
売店で一番売れているのは水。
箱積みされている量もスゴイですが
多くの人が数本買っていくので
1日経たずに売り切れそうな勢いです。
今回の往路では結局、9時間半を
長距離バスの中で過ごしました。
バスの終点の近くの街には
親戚に迎えに来てもらい
更に乗用車で20分近く移動。
上海の家を朝5時に出てから、
15時間半後の20時半に
やっと妻の実家へ到着。
東京の実家に帰るより
時間かかってます。
近そうで遠い妻の実家…
たた苦労した分だけ
ご飯を食べずに待ってくれていた
妻の家族や友人家族と一緒に囲む
食卓は格別でした。
一日中、座り続けていると
何も動いていないのに
一日が終わったことに
達成感すら感じてしまいます(笑)
ただ本番はもちろん2日目から。
今回は同じ年の子供がいる
妻の友人家族も一緒に帰省中。
10月なのに30度を超える陽気で
子供達は川遊び。
せっかく持ってきた竿で
魚は釣れなかったものの
タニシを素手で捕まえては
ペットボトルに入れていました。
うちの娘達は虫は苦手なのに
タニシはOKだという新しい発見も。
ただタニシをとっても
食べられませんので、
大人は食べるための手伝いです。
義母が育てているトリたちは、
もちろんペットではなく食用。
今回も僕らが帰省したせいで
何羽ものガチョウ、鴨、鶏が
小屋から消えていきました。
ただ私達の胃袋に消える前には
それなりの工程が必要です。
さすがにシメるのは難易度が高く、
その後の羽抜き作業を手伝います。
最初はムシャムシャと抜けていき
爽快感もありパパ友に
農村体験という名目で
押し付けていましたが
流石にしのびなくなってきて
3人がかりで手伝います。
本当にエスティシャンの修行かと
思うほど気が遠くなります。
私と友人が、
「羽の芯があっても食べられます」
「決して文句は言いません」
と投げ出した後も義父が黙々と
一人でピンセットで抜いていきます。
BGMがつけばプロフェッショナルの
1シーンのような背中をみながら
結局、毛抜きだけで3時間以上。
最後に産毛を火で炙って
湯がいて解体された姿を見た時には、
感慨深くなってきます。
毛抜きも指が痛くなるまで続けると
確かな達成感を得られるものです。
そしてようやく口に入れた後は、
我々が刈り取った野菜は
カモや鶏はひなの状態で
外で髪をきっている姿に
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