中カツ!通信 第236号 上海ロックダウンでもロックンロール!
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こんにちは。中カツ!通信の野村です。部屋に籠って4日目。最近、窓の外側の汚れが気になります。
現在、日本のニュースでも頻繁に取り上げられているので、ご存知の方も多いと思います。上海は現在ロックダウン中です。
先週の記事配信した夜に、
中カツ!通信 第235号 ゼロコロナ政策の上海で高騰、売切れ続出の意外な〇〇とは!
上海を2つに分けて、4日(96時間)ずつ順番に、都市封鎖を行うとの発表。 上海版 ロックンロール(Lock & Roll)ですね。
浦東で3月28日‐4月1日
浦西で4月1日‐4月5日
の予定に対して27日の晩に
「数時間後から封鎖するよ」
なんてクール(というか冷たい)発表を受けて浦東では、最後の買いだめラッシュが起こり、おばちゃん同士が野菜を争って叩き合うなんていうハードな動画もチラホラ。
「世界の経済都市である上海を封鎖することはないでしょ~」
という見方が大方だっただけに、かなりの衝撃が走りました。
今までもマンションやオフィスの一棟、もしくはマンションエリア全体(小区)単位での封鎖隔離は、ありました。
その時は、封鎖外のインフラやサービスは動いているので、ネットショッピングもできれば、日本食やコーヒーだってデリバリーできます。
今回は医療、一部の食品など社会インフラを支える仕事以外は全て活動停止になるので、レストランもだめですし、コンビニだってお休みです。地下鉄もバスも休止です。
お札がはがされる頃には賞味期限切れてしまっているであろうパンのことなど心配している余裕もありません。
私の住んでいる浦西は4月1日の夜明け前からの封鎖スタートにも関わらず、事務所の1つは31日の15時には全員退勤するように通知が出され、17時には先ほどのコンビニも含め街中の店も、ほぼ閉まっておりました。
一店だけ、封鎖された自店の前で八百屋さんが販売していました。
ただ、お客さんは少なく、値段も、まだ高いままなのでコンサートが始まった後のダフ屋のように、このままだと売れ残ってしまうのではと心配です。
妻に買う必要があるか電話してみると
即答で
「いらない。私たちの地区にも政府からの救援物資の大礼包(豪華なセット)が、今夜配られるYO」
と、朝の野菜が足りないかもと不機嫌だったときから一転して、ご機嫌。
確かに、自宅の小区に入るとコンサートグッズのようにおそろいのカラーの配給の準備がされていました。
今までも封鎖をされている家庭向けに地区ごとに、食材の詰め合わせが配給されているというのはSNSで知っていました。
政府への感謝と同時に
「こんなに、もらっちゃったよ!イェーィ!」
というSNSで自分の福袋の中身を見せびらかすノリで次々と写真がアップされていきます。
野菜、キノコ、果物、鶏肉、豚肉、お菓子、漢方薬まで含めて本当に各地区でバラバラですよね。
最初は、もらえるだけで感謝をしていたのに、SNSで他の人と比較しだすと
「あそこの街道(町内会)はお金持ちだから中身が豪華だとか」
妬みがでてきます。
また、さすがマンションオーナーが多い上海、自分の推しマンが恥をかかないよう
「救援物資が貧弱だと自分の地区の地価相場が下がりかねない。自分が購入したものも紛れ込ませ救援物資の写真をとってSNSにあげよう」
というスローガンのもと投稿がされていました。
バレェ教室のママ友がアップしていた写真。
家に高級酒の茅台(白酒)が5本もあるんですね。どこに住んでいるかは知りませんが、この人が金持ちなのは再確認できました…
そして我が家に届いた大礼包の中身はコレ!
カーリングの岩のような異様にでかいキャベツ、
かなり長めのニンジン、
普通サイズの鶏の胸肉
(※トマトジュースは大きさ比較のために置いただけで配給品ではありません。マンションも自分のでないし下がったら家賃も安くなるかも)
キャベツは中国語で包菜とも言いますので、まさに大礼包...
SNSで48以上の救援物資の写真を見た中で間違いなく我が家のキャベツ(包菜)が一番大きいです!
こんな大きいキャベツを1000戸以上に配ったのか?が気になってボランティアの人に後から聞いてみると、私たちの小区は救援物資として届いた各種の食材を現地で袋に分けていったので、各家庭がもらっているモノがバラバラの福袋状態だったとのこと。
しかも各家庭に届ける前に、自分から降りてきて袋を選んでいったおばちゃんもいるので、一番奥の棟の我が家には個性的なプレゼントが残ったようですね。
隔離生活が始まってから4日目、キャベツも、やっと完食したところで今まで家の外にでれた時間は合計15分間。
1日目と4日目のPCR検査の時だけです。
このPCRもできるだけ接触をさせないようにマンションの各棟、各階で細かく時間管理がされています。
封鎖中2回目となる今日のPCRは、早い人は6時から開始です。
これらの連絡は封鎖前日に作られた各家庭の代表者1名が参加するチャットグループの中で行われます。
このチャットグループではPCR時間の通知以外にも、
・ゴミの回収時間(家の前に出しておけば持っていってくれる)
・自分が購入した食品を持ってきてくれる時間(団地の入り口から家までのラスト1マイル)
・自主抗体検査キットの配布と連絡
・住民からの質問への回答
といったコミュニケーションに使われます。
妻が仲良くしているマンションの清掃管理をしている王さんは、今回の非常事態に簡易ベッドしかないマンションの管理事務所に急遽泊まり込みで対応です。家では面倒を見る人がいないので、しかたなく小学生になる娘も連れて…
4日間の泊まり込み対応しなければいけないことはギリギリで決まったらしく、カップラーメン以外は準備もあまりできず政府の配給品も住民に配り終わった後は野菜が残っていないという状態。
「あのキャベツを半分にすれば、良かったのに!」
という私のツッコミを無視して、封鎖2日目の夜に、このことを知った妻は早速、明日の昼の2人分の温かいお弁当の準備です。
既に夜なものの先に5リットルの水と娘さん用に、私のロックダウン スナックコレクションの約半分が献上されることに…
いやぁ、身近にあれば、ついつい食べて太るので、昼間は一人で寂しい思いをしている娘さんに少しでも喜んで頂ければ本望ですよ!
「あの新発売のお菓子だけは、一口試してみたかったなぁ…」
とかの未練は全然なかったですね!本当に…
王さん以外にも多くの方が無償のボランティアで休みなく働いてくれているおかげで家の窓から外を眺めているだけでも生活できるのですから本当に感謝です。
そしてボランティアや支援は上海市内だけにとどまりません。
既に全国から2万名上の医療関係を含む救援者が上海に駆けつけています。
もちろん、これだけの大規模な救援があるのは、上海が中国にとって最重要拠点の1つであることを意味すると同時に、上海だけのリソースでは楽観視できない事態まで追い込まれていることも意味します。
中カツ!通信では紹介しませんが、住民と管理側でのいざこざや、緊急体制のため通常の医療体制が利用できないといった、様々な大小のひずみも発生しています。
五里霧中とは現状が分からず、手探りで進もうとしているさまを表現しています。
4月4日本日は再度、全上海で約2500万人のPCR検査が行われています。
このロックダウン状況下での全住民一斉PCR検査により、
六里霧中(ロックに夢中)の霧が晴れて、部分的な開放と経済活動の再始動がされていくと期待しています。
多くの友人、知人も現在上海で隔離中です。しかも96時間の封鎖前から隔離中かつ今回も開放とならず、終わることないアンコール。 ロックがローリングしている人も少なくないです。
ストレス発散法の一つに大きな声を出すことがあります。
実際に住民が窓を開けて皆で大きな声で励まし合っているマンションの動画をSNSで見ました。
音楽を聴いて、お酒を飲んで無口でいるよりも、窓を開けて大きな声で歌ってみるのもいいかもしれませんね。
有名な曲なら、他の人も乱入して合唱になりますので一気に盛上れる可能性大です!
様々な大きな影響を国内外にもたらしている上海のロックダウンは、
すでに世界をあっと言わせているのかもしれません。
ここから先は、良い意味で
We(上海) Will Rock You(世界)!
となるようなオミクロンの対応事例と結果がでるといいですね!
本日も最後までお読み頂きありがとうございます。
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