中カツ!通信 第235号 ゼロコロナ政策の上海で高騰、売切れ続出の意外な〇〇とは!
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こんにちは。中カツ!通信の野村です。上海でも桜が奇麗な季節になってきました。
自宅近くの公園でも日曜の朝8時からたくさんの人が集まっています。
ただし、この公園に集まった人の目的は、お花見ではありません。
この大きな建物は病院。そうPRC検査を受けるために行列を作っているのでした。
小さくない公園はPCRを並ぶ人のためにのみ開放されているのです。
公園の中は通路が細かく区切られており1000人以上が並べるようになっています。
3月12日の中カツ!通信で上海の幼稚園を含む学生が一斉にPCR検査を行ったことを紹介しました。
中カツ!通信 第233号 ウクライナ、オミクロンよりも怖いリスクとは?
翌週末18‐20日には、更に大規模に大人を含む3千万件のPCR検査を実施。
21日には、この3千万件の結果として、24名の新規感染者+734名の無症状感染者が発表されました。
この2つを足した感染率は、0.0025%
≪3月26日のNHK特設サイト新型コロナウイルスより≫
日本の3月25日時点での都道府県別、直近1週間感染者数と同じ、人口10万人あたりに換算すると 3.05人(※上海人口2487.09万人で計算)
日本で最も少ない島根県の更に約24分の1です。
21日に、この数値を見たときは、
「これで、来週には、また自由に外出、外食できる日が戻ってくるぞ!」
と喜んだものでした…
ところが、この予想が実現するのは、もう少し時間がかかりそうです。
この1週間で開花したのは桜だけでなく、感染者も大幅に増加してしまいました。(と言っても、1週間10万人あたり41.30人で日本の各県と比べたら圧倒的に少ないです)
ただ今まできわめて”0”に近かった上海としては一大事。
今週末の上海では重点地域は外部のPCR検査、そうでない地域は各自が自主検査ということで、各家庭やオフィスに人数分のキットが配られ、その結果を報告するように通知が出ました。
自分でグリグリして、結果が出るまでは緊張の時間です。
無事に陰性だったので、喜んで証拠写真をとって提出しようとしたものの、
「陽性じゃなければ、特に証拠を提出する必要はない」
とのこと…
「今回は何故に、こんなに性善説なんだ?陽性を隠す人いたら、大丈夫か?」
と、さっきまで自分が、
「陽性が出てしまったら何か良い方法あるか?」
と考えていただけに逆に不安になってきます。
週末の結果が翌月曜の28日には発表されると思います。
増えすぎていても、逆に全く増えなくても心配ですね…
私は幸運なことに、まだ自宅隔離はされておらず重点地域ではないものの、オフィスビルに入るためには5日以内のPCR検査の陰性証明が必要なので、今朝は自主的なPCR検査になります。
一方で同僚の中には自宅マンションが、10日以上封鎖されている人もいます。
感染者の濃密接触者が同じ棟にいた場合に2+12という隔離措置がとられます。
2は2日(48時間)の完全封鎖で家から出ることができず、マンションの入り口には24時間体制で見張りがつきます。
この48時間の間に複数回のPCR検査が行われ、陽性がでなければ次の12の段階に移行します。
12は12日で健康管理期間で不要不急の場合は外出しないでくださいということなので、外出できる可能性が残されております。
ところが少なくない同僚や友人が
2+2+2+2+‥‥
という最初の2日(48時間)が終わりそうになると、次の2日の完全封鎖の通知が来て、結局出られないというのを繰り返しています。
なので、同僚に出勤できそう?と聞くと
「すいません、まだ无限循环(無限ループ)から抜けられません。明日から新しい2の始まりです…」
なんていう答えが返ってきます。
ヴィクトール・E・フランクル『夜と霧』の一節が思い出されます。
「ある収容所は1944年のクリスマスと1945年の新年の間の週に、かつてないほどの大量の死者を出した。この大量死の原因は、多くの被収容者が、クリスマスには家に帰れるという、ありきたりの素朴な希望にすがっていたことに求められる、というのだ。」
周りに無限ループの人がいたら
「あと48時間たてば出れるよ!だから、それまで頑張れ!」
という声がけでなく、
「必ず出れる時が来るから、それまで心身の健康に気をつけてな!」
が良いのかもしれませんね。
「でも、外出しないで食材調達大丈夫なの?」
という質問に今まででしたら
「上海はスマホがあれば、なんでもデリバリーできる!」
と答えていたのが、この10日間はそうでもなくなってきました…
特に影響を受けているのが野菜。
ネットで出回っている、この写真を見ると、野菜がどれくらい貴重品になっているかを感じて頂けると思います(笑)
SNS上には、普段の5倍以上の値段になっている野菜の写真などが次々と投稿されています。豚肉よりも野菜の方が高くなってしまったなんていうコメントも。
この野菜価格高騰の理由として
・上海の多くの大きな野菜市場がコロナの影響で閉鎖中で流通量が減った。
・中国の南の地方で採れる野菜が寒波の影響で流通量が減った。
・中国の北の野菜の生産地もコロナの影響で流通量が減った。
などが挙げられています。
また、必要以上に便乗値上げをしているところもあったり…
上海高島屋の棚で野菜を販売していた業者には、さっそく市場監督管理局の調査が入り10万元の罰金命令が出ました。
それにしても、この値段でも買う人がいるんだから高島屋は、お金持ちのお客様を抱えているんですね。
そして、市場監督管理局から大手小売企業に対して白菜は6元/kgを超えないように等の正常な範囲での野菜供給をするようにとの面談が行われたとのこと。
近くのスーパーでは野菜の品ぞろえは少なかったものの、常識の範囲内での値上がりで販売されていました。
以前紹介した钱大妈は、朝から野菜も豊富にあり、たくさんの人が。
今は、お店の特徴の毎日の半額セールまで野菜は残らないでしょうね…
中カツ!通信 第207回 1年で約1500店舗出店、やり手の「銭おばさん」钱大妈とは?
ただ、私のように外出できる人はよいものの、問題なのは隔離されていて動けない人や、外出したくない人。
団地ごと隔離されているところでは、門の前まで野菜を売りに来てくれる人がいたり
政府からも各家庭に食料が配給されたりしております。
そして私の妻は外出制限はないもののコロナ感染を恐れて、外出をせずにネットで食材を買っております。(というより普段もネットで買ってます)
ただ、ここでも大きな影響を受けています。
いつでも、どこでも買えるのがネットのよさだったのが、今では朝6時に目覚ましで起きて買っているのです。
というのも野菜があっても、デリバリーする人がいないので、すぐに予約が埋まってしまうから。
なので、予約が開始される時間に起きて直ぐに選んで、配達時間を指定するというのが日課になっています。
他にもECプラットフォームごとに注文開始時間が異なっており、プラットフォームごとの攻略法なんていう記事も上海市政府管轄のアカウントから発表されています。
デリバリーをするには48時間以内のPCR検査陰性証明が求められておりますし自身が陰性でも住まいが隔離されて出勤できない人もいます。
今朝のPCR検査でも何人ものデリバリーの人をみかけました。
また配達効率を上げるために野菜の抱き合わせ販売も行われております。
野菜が値上がりしている中で、団地の中に自生している食べれる植物が摘み取られているなんていう投稿も。おばちゃん、たくましい!(笑)
今回の件で、団地(小区)の緑化計画の一部は野菜を植えるべきだなんていう声も実際に上がってきています。
こんなに野菜が注目されるなんて、私自身も初めての経験です。
「パンがないなら、お菓子を食べればよい」とは言えても、
「野菜がないならお肉をたべればいいじゃない」
というのは、栄養素が違うから、かなり無理な気がしますよね…
だったら、元カゴメ社員として言いたいのは
「野菜が買えないなら、野菜ジュースを飲めばよい!」
今までは割高に感じていた10元/本近い値段も、本物の野菜の高騰で、割安感が出てきました!
カゴメのトマトジュースも好きですが、この野菜高騰時期は
抱き合わせ販売野菜の種類より多い16種類の「野菜一日これ一本」が更にお得感あります!
この上海のコロナの状況も、厳格な管理体制も、野菜の高騰も必ず終わりが来ます。
その時が来る日を、トマトジュースでも飲みながら、焦らず、ちょっ とまと うではありませんか。
野菜だけでなくダジャレもストレスに効くらしいですよ。
ただし野菜と違って無料だからと連発しすぎると、周りにストレスを与えるので、「ダジャレ一日これ一個」くらいがよさそうですね。
本日も最後までお読み頂きありがとうございます。
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