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中カツ!通信

「中カツ!通信」は中華圏歴19年を超え、湖南省出身の妻と娘と上海で暮らす野村が「中国で勝ちたい人」のために、「日々ちょっと活力を得られる情報」を、お届けするブログです。

中カツ!通信327回 アレ知ってる?流行語で振り返る2023年の中国

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こんにちは中カツ!通信の野村です。

2023年最後の中カツ!となりました。
 
ということで、
以前からの読者の皆様にはおなじみの
雑誌「咬文嚼字」(こうぶんしゃくじ)が
発表した2023年流行語を紹介します。
 
お休みで時間がある方は
過去の流行語も合わせてご覧ください!
 
中カツ!通信 第275回 あなたは何個、知っている?流行語で振り返る2022年
 
中カツ!通信 第220号 あなたは何個知っている?2021年中国10大流行語
 
中カツ!通信 第170号 中国の流行語で振り返る2020年
 
さて、あなたが知っているA.R.Eは
入っているのか?
 
早速見ていきましょう!

一、新质生产力(新しい生産力)
 

9月に習総書記が黒竜江省視察で

言及した新しい用語。

 

従来の生産力とは異なり、

高い科学技術をもって

産業革新を推進し

「新しい生産力」を

早く形成しようと発言しました。

 

伝統的な産業に加え

デジタル技術、バイオテクノロジー、

新エネルギー、新素材、環境保護、

そして航空宇宙・海洋産業などが

「新しい生産力」を牽引すると

考えられています。

 

 
二、双向奔赴(双方歩み寄り)
双向奔赴とは関係者が
共通の目標に向かって一緒に努力し、
お互いに近づくことを指します。
 
台湾のテレビドラマ「想見你」で、
このセリフが流行しました。
 

 
2023年も世界では争いが
絶えない年でした。

双方の言い分があるのは承知の上で

2024年は双向奔赴を願っています。

 
三、人工智能大模型(大規模言語モデルAI)
 
ChatGPTを始めとして、
ホワイトカラーの仕事のあり方を
大きく変える可能性があるAI
 
中カツ!でも何回か取り上げました。
 
中カツ!通信 321回 必ず最後に愛(AI)は勝つ!
 
中カツ!通信 第294回 もうChatGPTを超えた?!スター企業の火花ちるAI競争
 
中カツ!通信 第281回 ChatGPTを超えた?本家より早く収益化した中国のCloseAI
 
四、村超(村プレミアリーグ
 
中国語ではイングランドのサッカー
プレミアリーグを英超と訳します。
 
ここでの村超の「超」は、
プレミアリーグの方をもじったもの。
 
貴州省の和美村で開催されたリーグ戦は
近くの村8チーム含む20チームが参加。
 
サッカーファンが多いこの地域、
アマチュアの試合にも関わらず
一試合での最高入場者数は6万人を超え、
ネット閲覧数は480億回を超えました。
 
このブームにのって他地域での
 
「村BA」(村バスケットボール大会)
「村排」(村バレー大会)
 
なども注目を集めました。
 
 
五、特种兵式旅游(特殊部隊式旅行)
 
コロナ明けで旅行が復活した2023年。
限られた時間とお金で多くの場所を回る
"特殊部隊式旅行"がネットで流行。
 
1日で3つの都市を訪れる、
7つの観光地を回るなどの攻略法が
SNSの記事に多く投稿されました。
 
 この旅行スタイルは費用節約だけでなく
コスパとタイパの重視も感じます。
 
しかもパフォーマンスは
SNSの「いいね」の数。
 
観光地の写真アルバムや、お土産が
旅行を他人に自慢する時の
KPI だった頃が懐かしいですね(笑)
 
 
六、显眼包 (目立ちたがり屋)
 
外見・性格の特徴が人目を引く人で
もともとは皮肉的な意味として
使われていたものの、今のネット上では
中立から、やや褒め言葉的に使われます。
 
今では人だけでなく物も含め
「目立つ存在」という意味でも使われます。
 
 
七、搭子(仲間)
 
八、多巴胺〇〇(ドーパミン〇〇)

この2つは先週の記事でも紹介したので
詳しくは、そちらをご覧下さい!
 
中カツ!通信326回 2023年 中国消費10大トレンド
 
今回の、この画像も
ドーパミンを意識した
色付けになっているんですね。


 
ちなみに2022年の画像は
こんな感じの色でした。

 
九、情绪价值(感情価値)
 
本来、マーケティングの概念ですが、
最近では「感情価値」という言葉は
人間関係の説明にも使われ、
他人の感情に影響を与える
能力を指します。
 
他人に快適で楽しい、安定した感情を
与えることができる人ほど、
その感情価値は高くなります。
 
 
感情価値の流行は、
現代社会において「よい生活」の定義に
心理的ニーズがあることを
反映しています。
 
中カツ!通信も、
単なる情報だけでなく、
「クスっ」とできる感情価値を
提供できるよう頑張っています!
 
 
十、质疑〇〇,理解〇〇,成为〇〇 (元々は〇〇を疑っていた、そして〇〇を理解できるようになり、今では〇〇になった)
 
十数年前の「爱情公寓」というドラマで
林宛瑜は彼氏のプロポーズを断り、
仕事の夢を追求することを決意します。
 
当時の視聴者が理解せず、
批判的な意見が相次ぎました。
 
最近になり、
愛情は人生に必須ではないと気づき、
宛瑜を理解するようになり、
 
中には自分自身が宛瑜であると
言う人もいます。
 
今年初めに、
「宛瑜を疑問視し、宛瑜を理解し、宛瑜になる」
 
という言葉がSNSで広まり、
 
「疑問視〇〇、理解〇〇、〇〇になる」
 
という文型が流行しました。
 
若い時は上司の発言を”质疑”
 
だんだんと”理解”できるようになり
 
今では自分自身が当時疑問視していた
上司と同じに”なっている”
 
 
のような使い方ですね。
 
以上ここまで10個の流行語を
紹介してきました。
 
あなたは何個知っていましたか?
 
今回の記事をみて年明けには
中国の同僚や友人に、
ぜひ使ってみてくださいね!
 
「難しくて覚えきれないよ…」
 
という私と同じ感想をお持ちの方に
紹介したい商品があります!
 
アリババ系の淘宝(タオバオ)が
発表した2023年トップ10商品にも
選ばれた、その商品とは!
 
「アインシュタインの脳!」
 

 
一番売れているタイプで
5,000人以上が購入!
 
このキーワード検索で
関連商品数は3,400点以上!
 
この商品、もちろん脳の破片が
送られてくるわけではありません。
 
自己啓発的な名言集かと思いきや
なんと何も送られてきません!
 
購入すると、自動的に購入者に
アインシュタインの脳が
ダウンロードされるらしいです(笑)
 
入試や公務員試験の直前になると、
売上が伸びる学業成就のお守りのような
買われ方をしています。
 
これと比べたらお守りに失礼ですね…
 
まさに情绪价值というか、
多巴胺(ドーパミン)が
少しだけ増えそうな商品です(笑)
 
 
アインシュタインだけでなく、
マルクス、孔子、ニュートン、魯迅など
世界の各種天才の脳が
格安でダウンロード可能です(笑)
 
10大用語を覚えられなくても、
これをダウンロードした話をすれば
显眼包として、2024年の初笑いは
いけるのではないでしょうか?
 
ただ上司としての何かを質疑され
理解されるまでに時間がかかっても
責任は取れませんので
 
誤解を解く方法は
人工智能大模型に聞いてください(笑)
 
今年の中カツ!通信も残り僅か。
 
 
中カツ!通信(読み方はチュウカツ)は、
 

日々ちょっと活(カツ)力を得られる

中国情報を提供することを通じて

中国の勝ち組を増やすこと

 

を目標としています。

※勝ち組の定義は、こちらで確認

 

2023年の状況を振り返ると

 
 
「中国勝ち組なんて」と
疑問視したくなる気持ちの人も
少なくないでしょう。
 
ただ、勝組みになる方法について
中カツ!通信を通じて、
少しでも理解が進み
 
勝ち組になるという人が
一人でも増えるように
2024年も頑張ってまいります!
 
 
2024年も何卒どうぞ、よろしくお願いします。
 

2023年も、最後までお読み頂きありがとうございます。

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