中カツ!通信 第261回 予想外のスター帰還でアリババに女性の興味は
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こんにちは。中カツ!通信の野村です。
彼が忽然と消えてしまってから109日。
あんなに元気だったのに、一切の音沙汰無し。
約6,400万人のファンの中には、彼のライブを見れないなんて、まさに生きている感じがしないと、喪失感を表明する人も多くいました。
様々な憶測がささやかれ、
あれだけ景気に貢献していたのに、ケーキを契機に刑期か…
M78星雲より遠いところに行ってしまったかのように、日々の話題から消えていきていたところに、とうとう彼が光の星から帰ってきたのです!
そう!
日本のメディアでは口紅王子などと紹介されている
李佳琦(Austin)です!
9月20日の復帰は、事前予告や広告もされないまま、ゲリラライブでスタートします。
それにもかかわらず、ライブコマースがされているのに気づいた人がSNSに投稿し、わずか10分で視聴者数は15万超え!
1時間後には2200万、終了時には6000万回を突破します。
その後も、今までの109日間の空白がなかったのように連日のライブコマースが行われています。
再開初日は27商品のみだったのが、日を追うごとに紹介商品数も増えてきました。
視聴数は初日には及ばないものの24日(土)でも約4,000万回の視聴がされています。
李佳琦(Austin)のフォロワー数は約6,500万人
(※タオバオのライバーとしてのフォロワー数)
ジャパネットたかた のツイッターフォロワー数が9.5万ですから約682倍、日中の人口差を考えても李佳琦の凄さが、意外なようで意外じゃないなのが分かると思います。
この李佳琦の意外な復活に、様々なところから歓喜の声が、
「とうとう会えた」
「感動で泣けてきた」
「今日は、商品が例えウ〇コであっても絶対かう」
という視聴者(消費者)からの熱烈なメッセ―だけでなく、業界関係者からも
「希望の星が、戻ってきた」
と歓迎をする声が多くみられました。
それもそのはず。
2021年の双11(ダブルイレブン)で、
李佳琦のライブコマース売上は106億元(約2,120億円)
販売依頼していたメーカーからすると、李佳琦は間違いなく販売の起爆剤なのです。
李佳琦の復活は、メーカーだけでなく、3名のTOPインフルエンサーが次々と脱落していたアリババにとっても消費者に再注目してもらう大きなきっかけとなります。
「TOPインフルエンサーに頼る時代ではなくなった」
という声は増えていたものの、李佳琦の圧倒的な集客力と販売力をみせつけられると、今年の双11(ダブルイレブン)も、変わらぬ爆発的な成果を期待せざるえません。
なぜ、あの日、放送中にライブコマースが停止されたのか?
この109日間もの停止の理由は何だったのか?
ということには触れられないものの、以前の李佳琦のライブコマースからは変化がみられます。
「理性的な消費、楽しい買い物」
买买买!(買買買!)
という煽り文句がトレードマークであったのに、理性消費?!
今回、復帰後は衝動的消費を扇動するようなトーンは抑え目になり、商品も中国メーカー優先、生活用品優先という方針がうちだされているとのことで、より優等生的になろうとしているのが分かります。
優等生といえば李佳琦が欠席の間に偏差値を上げてきたのが新東方の东方甄选
中カツ!通信 第247号 大人気!カリスマ元塾講師のライブ授業料は米?! EC618
李佳琦が口紅王子と称されいたのに対して,东方甄选の人気配信者の
董宇輝は兵馬俑とも称される優等生顔(笑)
ライブコマースにありがちな煽りはないものの、含蓄があるライブコマースは好調で、最近は専用のアプリも出しました。
これはプラットフォームが与えてくれるトラフィックが無くても、目的的に、自社の商品を買ってくれる顧客を囲い込もう&囲い込めるという思いがあるということ。
アプリには东方甄选が得意とする食品系の商品の他に
东方甄选のロゴが入ったオリジナルTシャツまで販売されていました。農産物に比べると安いですね(笑)
ネット人口の増加というボーナス時期が終わり、成長率も頭打ちといわれるEC市場の中で、ライブコマース業界は怒涛の伸びを記録しております。
2018年の1354億元(約2.7兆円)が2022年の予測では34,879億元(約70兆円)と4年で25倍以上の成長。
その中でも抖音(TikTok)の伸びは際立っております。
2018年の100億元(約2,000億円)が2022年の予測は21,000億元(約42兆円)と200倍以上の伸び!
抖音(TikTok)の818という3日間のセールイベントではライブコマースの総時間が3180万時間と、人々のお金も時間も惹きつけていることが分かります。
コロナでのステイホームは、様々なオフラインの消費を制限するとともに、多くの人々がショート動画にハマりだしました。
興味EC(兴趣电商)という言葉があります。
抖音(TikTok)の康沢宇総裁が打ち出した概念で、ショート動画を観ているうちに、ユーザーが自身の潜在ニーズに気づくような提案がされてきて買い物をしてしまう。
つまりユーザーが自分の欲しいものを検索して探すのでなく、物自体が人を検索していく。
今までのECのレコメンド違うのは、そのECでビールを買ったから、ずっとビールがお薦めされたり、他のアルコール類がお薦めされるのではありません。
自身が、視聴したショート動画の種類などが機械学習され、その集団が買いそうなものをお薦めするという感じで、自分の興味あるものを通じて、興味が似通っている人の買ったものがお薦めされるので、
自分が購入も検索したことののないような商品がお薦めされ、見てみたら欲しいものだと気づき、ついつい買ってしまったということが起きるとのこと。
ショート動画という自身の興味、趣味が反映されるビッグデータを持っているからこそ、購買行動の更に一段階深い層でAIが分析しているんですね。
いろいろなサービスが消費者の時間を奪い合っている今の時代。
調べきれないくらいの多くの情報があることより、自身の興味あるもの、興味はなかったけど観てみたら非常に興味深いものが、効率よく推薦されることの価値は高いと思います。
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