第129回 新型肺炎9 中国にいる人ができること
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第129回 新型肺炎9 中国にいる人ができること
みなさん、こんにちは。
14日には東京で、21日には福岡、大阪、京都、名古屋など多くの地域で桜が開花したようです。
そしてコロナ前線は、まだその勢いを止めず世界各地に蔓延しています。
2か月前の1月23日に武漢が封鎖された時には中国全土が武漢を心配しているこんな漫画がSNS上で拡散されました。
武漢の名物料理である熱干面が病室で隔離されており、中国全土の名物料理が応援するという構図。その後、中国全土で新型コロナウイルスが蔓延してくると世界中が中国を応援する漫画が登場します。ちなみに病室で寄り添っているのは日本。
ところが、ここから病室内で応援される側が次々と増えてきます。
そしてアメリカもとうとう隔離室の中に入ってきてしまいます。
統計数値によると中国全土での3月21日の患者増加数は46例。
ただ、そのうち45例は海外から中国にきた人によるものであり国内での抑え込みは、確実に成果がでております。
発信源と言われる武漢を含む湖北省でも、4日間連続で0増加となっております。
そして中国以外の累計感染者数、累計死亡者数は既に中国国内の累計を超え、まだ終息傾向が見えておりませんので、漫画自体もこのように中国だけが元気でというものに変わってきています。
あくまでも諷刺画ですので、事実を正確に反映しているわけではありませんが。今後の経済状況を考えると全部の国が病室入りになっている絵がでてきてもおかしくありません…
中国の状況が落ち着ていてきたこと、いい加減に経済活動を本格稼働させなければいけないということもあり、私の周辺でも先週は日本から中国に戻ってこられる方が多くおりました。
そして中国国内での新増加数が、ほぼ全員が海外から入国した人であることから今のタイミングになって中国の空港にて水際作戦が強化されております。
複数の日本人の中国入国時のレポートをシェア頂きましたので一例を紹介すると
・飛行機が着陸してから3時間半の機内待機
・検疫場での数々の書類記入し入国検査
・行き先は各区ごとに振り分けられ各区の検査場まで用意されたバスで移動。バスは換気のため窓全開!
・各区指定の検査場でPCR検査(30秒くらい)の実施。
・その後、8時間の検査結果待ち。(待合室は各区によって違っているようで、エリアに対して外国人が多いつまり検査対象者が多い长宁区や徐汇区は場所が足りないのかもしれませんね…)
・同じグループに陽性者がいなければパスポートを返却され、用意されたバスが巡回し各自宅まで送迎。
知合いの方は16時に上海浦東空港に到着し、結局自宅に戻れたのは翌日朝の9時!上海の空港についてから17時間です…そしてここから14日間の自宅隔離
まだ自宅に帰れる人は良いほうで、上海の賃貸しているマンションがサービスアパートメントなど居委会(管理組合)がないところだと14日間指定のホテルで隔離となります。
これまで無料だったホテル代も自費になり200元か400元のどちらかを選ぶようになっており、食事は用意されたものが非接触式で部屋の前に置かれるようです。友人のホテルでは食事デリバリーも週に2回までの申請制となっており好きなものを好きな時に食べるというライフスタイルは難しいようですね。
先ほどの各区の検査待機場所の待遇が違うように、受け入れ・隔離ルールも、日々刻々と変化しており、政府としても状況に応じて応急措置を行っていることがわかります。
このように日々の変化がわかるのもSNSの発展のおかげですが、SNSは良い情報だけでなく、見なくてもいい情報も見えてしまうもの
トランプが「中国ウイルス」と発言したのに対し、中国国内では反感が盛り上がっております。
前回の中カツ!通信
でも紹介した外交スポークスマンの耿爽は会見の中である記者が
「一部の欧米の学者が中国から購入した製品に新コロナウイルスがついていると発言し中国製品の不買運動の論調がありますが、どう思われますか?」
と質問したのに対して
「そんな荒唐無稽な話は聞いたことないが、もし中国で製造されたものにウイルスがあるというなら」
「中国で生産したマスクを使わなければいい」
「中国で生産した防護服を使わなければいい」
「中国から輸出した呼吸器を使わなければいい」
「(中国)ウイルスに感染しないためにね」
と、またやり返します。
(最後の写真は少しドヤ顔にみえる…)
このように前回書いたような
「思いやりの国際相互貿易」は、まだ更なる促進が必要ですが、中国国内では春の到来ムードが日増しに濃くなってきています。
武漢市の文化旅行局からは中国国内の支援をしてくれた各都市の医療チームに対して感謝のメッセージが送られました。武漢の名所や名物の写真を使ったそのメッセージは見ていて本当に心が温かくなります。
https://mp.weixin.qq.com/s/NOGHWnGkqkT19zr6G7uhig
例えば上海には、
武漢の長江ライトショーの写真に添えて
「千里離れていても、一つの川で心は繋がっています。上海医療チーム、武漢はあなたがいてくれたことに感謝します。」
北京には
武漢名物の熱干面の写真とともに
「熱干面はジャージャー麺(北京の名物)に感謝します」
私が住む上海でも終息ムードが色濃くなってきてレストランで外食する人も増えてきました。金曜日には友人が経営する焼肉チェーン店に久しぶりに食べに行ったのですが、店内は中国人の客で満席。
日曜日には春節後初めて中国人の年配の友人から一緒に外食しようというお誘いも入りました。
そして、どこに行くにも必需品のマスクが不要になる日も遠くなさそうです。
上海市内では20日新規患者がでていない(海外からの流入者除く)ことを踏まえて、3月20日に上海副市長がJPモルガンを含む外資5社のオンライン業務の開業式典にて自身がマスクを外しただけでなく列席者にもマスクを外してもよい(もちろんつけたままでもよい)との発言がありました。
中国国内は、日常生活に戻り始めたといっても大きなマイナスから0に戻り始めただけ。先ほどの満席の焼肉屋の横のすし屋は回転どころから開店すらしておりませんでした。(焼肉は火を通すから比較的安全だと思われている)
また世界を見渡せば、まだまだこれから日常生活がマイナスに向かって動いていく地域もあります。
今回の新型コロナウイルスで一躍有名になった復旦大学華山医院の張文弘医師は言いました。
「他国の病状の蔓延を嘲り、自国を褒めたたえるのは、災難と逝去された方への侮辱」
だと。本当にその通りで、中国でも多大な犠牲を強いてここまで来たわけですから現在進行形で被害が出ている国と互いに責め合ったりするのではなく、有益な経験をシェアすることによって一刻も早い世界の正常化へむけ一致団結していく必要があります。
私自身も微力ながら一助となれるよう記事発信以外も引き続き取り組んでいきたいと思います。
先ほどの武漢市の文化観光局が海南医療チームにあてた感謝メッセージでは桜で有名な武漢大学の写真が使われております。
「桜がまた咲くとき、天涯海角(きわめて遠い地の意味であり、海南の有名な観光名所のビーチ名でもある)であっても見に来てください。」
そして、この武漢大学の桜は1970年代に当時の首相田中角栄が周恩来総理に日中友好の証として贈られたものの一部です。
今回の件をつうじて奇しくも世界が密接に繋がっていることが再認識されました。この繋がりを感じられる今だからこそ、各国の善意や思いやりの根が更に世界に広がることを望みます。
桜がパッと咲いて散りゆく様に、満開になってしまった新型コロナウイルスが早く終息したあとも、世界各国の友好の根はしっかりと残りますように。
本日も最後までお読み頂きありがとうございます。
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