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中カツ!通信

「中カツ!通信」は中華圏歴19年を超え、湖南省出身の妻と娘と上海で暮らす野村が「中国で勝ちたい人」のために、「日々ちょっと活力を得られる情報」を、お届けするブログです。

第128回 新型肺炎状況8 今、日中欧美で必要な貿易とは?

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第128回 新型肺炎状況8 今、日中欧美で必要な貿易とは?


 みなさん、こんにちは。

中国語でアメリカは米国でなく美国と書きます。日中欧美とは「昼間のヨーロッパは美しいなぁ」という意味ではなく、「日本」「中国」「ヨーロッパ」「アメリカ」のそれぞれの頭文字。

 

今、世界各地でウイルスが蔓延する中で一番貿易が必要なものは何でしょうか?

 

マスク?検査キット?

 

昔、聖徳太子は中国の隋の皇帝にあてた手紙の冒頭を下記の文章から始めました。

 

「日出處天子致書日沒處天子無恙云云」(日出ずる処の天子、書を日没する処の天子に致す。恙無しや、云々) 

 

当時の隋の皇帝であった煬帝は今後このような無礼な手紙は自分に見せるなと怒ったとのこと。

 

ちなみに「恙無し」は「つつがなし」と読み「お変わりありませんか?」という意味だそうです。

 

今まさに世界中で「恙無しや」(そちらは大丈夫ですか?)が挨拶で使われている状況です。

 

私が暮らしている上海はどうかというと、かなり大丈夫になってきて警戒態勢は少しづつ解けてきています。今までは居住エリアの敷地の中には入れなかった出前や宅配についてもマンションの各棟の下までは届けてきてくれるようになり、1か月以上お世話になった臨時の荷物預かり棚も撤去されました。

第125回 新型肺炎状況6 やっと出勤できました!で紹介した写真


 

また開店禁止とされていた10以上の業種(映画館、ネットカフェ、クラブ、カラオケ、公共浴場、足マッサージ、室内プール、サウナ、美容院、文化館、ゲームセンター、雀荘等)についても徐々に緩和されてきております。

 

最後まで許可されないのではと言われていたネットカフェ、カラオケ、将棋室(雀荘みたいなもの)についても3月13日から第一陣の開店が許可されたようです。ただネットカフェでも4人用のボックス席は対角線上に2人まで、6人用のボックス席では四つ角に4人までなど細かい規制がされています。

 

また上海の文化施設の代表とも言える上海博物館についても3月13日から実名予約制で開館されました。もちろんマスクは必須で入館の際には検温をしたうえで1日の入場者制限2000人、館内の人数が300人を超えないようにという措置付きです。

 

我が家の近くでもジムの営業が始まり、この1か月以上の運動不足解消のためにか、そこそこ客が入っているようです。

美容院もほとんど営業を始めているのですが、私が会員カードにお金をチャージしてある店は、まだ再開しておらず(このまま、チャージしたお金ごと潰れちゃうのかなぁ…)しかたなく、家の近くで髪を切ってきました。

 

美容院でも、やはりマスクは必須で、髪を切る時だけでなく髪を洗う時も含め店内では外させてくれません。おかげでマスクの紐がビショビショです。

 

もみあげを切る時もゴム紐を持ち上げたり、下げたりしながらやるので美容師さんの手が何回か滑った際には軽くパシッと耳をゴム紐で打たれたりするわけで、普段のようにウトウトもできません。

 

でもこの店の髪切っているときも携帯がみられるようになっている胸からお腹のあたりが透明なシートは便利かも(私は眼鏡かけてないので字は見えないけど、おかげで写真は撮れました)

終わって店を出る時にはマスクの表にも裏にも切った髪の毛の細かいのが入り込んでおりチクチクして、なかなか不快です。

 

しかもマスクに付着した髪の毛をはらい落そうにも、ウイルスを通さないためのマスクですから髪の毛も一度捕まえたら中々、放しません。

本当は買い物してから帰りたかったのに、くしゃみが出るのでやむをえず直帰です。

 

帰路の公園でも人が増えてきて、8人ほどでサッカーをやっているのですが、どう見ても40歳は超えた大人達です。

多分まだサッカー場は再開していないんでしょうね…
子供の遊ぶスペースを確保するためにも早く再開してほしいものです。

 

 

今回、ここまで中カツ!通信を読んで頂いて今までの2回と比べてかなり内容が明るくなってきたと、お感じの方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

第126回 新型肺炎状況7 不自由なのは中国?それとも日本?

 

第128回 新型肺炎8 活きるための欲とは?

(ちなみに前回本当は第127回なのに間違えてサバ読んでしまいました…

一度付けたタイトルは修正できないようなので、この場を借りて訂正させて頂きます。)

 

というのも、現在上海をはじめとする中国では新型コロナウイルス肺炎の患者の増加がほぼ止まっております。

上海の場合、例外として増えているのは赤線を引いた境外輸入人員。つまり外国から中国に入ってきた感染者です。

 

まさに逆輸入…

 

「中国は感染が怖いから」と日本に行った中国の知人も、今度は「日本の方が危ないかも…」と戻ってきたりしています。そして私の小区では湖北省を除く中国国内は上海に着いた後の隔離命令がなくなりましが、日本から帰ってきたら14日間隔離と1か月前とは扱いが逆になりました。

 

欧米でマスクをつけた中国人が街中で急に罵倒されたり、襲われたり、中国人だけでなく見た目が同じアジア人まで被害にあうという痛ましいニュースがありましたが、これは逆にならないことを祈ります。

 

パンデミックの語源は「全ての人々」という意味らしいですが、ウイルスだけでなくパニックも世界中の多くの人に感染してしまったのか世界中の株価も大暴落しており、日本だけでなくあちこちでトイレットペーパーの買占めが起きています。

 

欧米でも中国や日本のパニックの様子を見ているときは「冷静になれば」と思っていても人間はそこまで冷静でないことは歴史が証明しています。

 

アメリカで仕事をしている留学時代の友人からも「恙無しや?なんで、そっちはパニックなの?」というメッセージがFBでも来ましたしね。

 

そして冷静でなくなってくると責任を他人に転嫁したくなるの人間かもしれません。

 

アメリカが新型コロナウイルスは中国の責任だと非難したのに対して、中国のスポークスマンが3月12日の会見で皮肉を込めて孟子の言葉である「行有不得,反求諸己」(期待した効果が得られない時は、他人に原因を求めるのではなく、自分自身を反省しなければいけない)を引用したりと、映画でよくある宇宙人や巨大隕石が地球に迫った時など人類共通の敵には各国の垣根を越えて協力し合うのが人類というイメージも疑いたくなります。

 

人類とは共感し協力し合う本能があったからこそ、哺乳類の中でも一番の繁栄をとげてきたのではなかったのか?と不安になりそうですが

 

私は自信をもってYESと言いたい!

 

ちょっと調べただけでも、中国から日本にむけて数々の贈り物が始まっています。ちなみに中国国内でも、まだまだマスクは供給不足で足りません。

 

「新型コロナマスク2万5000枚中国からお礼届く 札幌市に医療用 /北海道」

https://mainichi.jp/articles/20200313/ddl/k01/010/066000c

 

「瀋陽から川崎に防護服 マスクのお礼で提供」

https://www.sankei.com/life/news/200311/lif2003110041-n1.html

「中国から羽咋へお礼のマスク届く」https://www3.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/20200311/3020004181.html

 

100万枚のマスクを日本に。ジャック・マー(马云)氏 「かつて助けてくれた友が困難に...」https://www.huffingtonpost.jp/entry/jackmamusk_jp_5e5caf31c5b6450a30c12421

 

アリババの創始者であるジャック・マー(马云)は日本だけでなく韓国、イラン、ヨーロッパ、そしてアメリカにも100万枚単位でのマスクや検査キットなどを送っており個人資産ならびに自身の基金を通じて現時点でも11億元(約165億円)の寄付をしております。

 

そして支援は物資だけではありません。

 

治療の最前線で働いていた医療チームも、休むことなく今度は武漢でなく世界の支援に飛び立っております。

 

3月11日、四川大学や四川疾病センターの専門家は31トンの救援物資とともにイタリアに飛び立ちました。

 

ローマへ向かう飛行機の中で機長から医療チームに対して、以下のようなアナウンスがあったそうです。

「在你们的护佑下,家乡人民安全了,但你们却不能脱下战袍,还要继续无畏地逆行……我们等你们的捷报,接你们回家!”」

 

「皆さんが守ってくれたおかげで、故郷は安全になりました。なのにあなた達は白衣を脱ぎ戦線から帰るどころか、更に恐れずに病気との戦いへと逆行していく…勝利の知らせを待って、あなた達を迎えに来ます!」

 

四川以外にも

上海の専門家チームはイラン

江蘇省のチームはパキスタン

広東省のチームはイラク

とそれぞれ専門医療チームを派遣しています。

 

中国から世界にコロナウイルスが輸出されて今となっては逆輸入、

世界各国からみればマスクを輸出したり援助したのが今となっては逆輸入。

 

でも本当に大事なのは、これらの過程で「共感」と「思いやり」の相互貿易が活性化されたこと。人とモノの流れはブロックしても、心の貿易は止めずに増やさないといけない。

 

「世界は思うほど悪くない」と子供達に自信をもって言えるよう、私たち皆で頑張っていきましょう!

 

そしてマスクの値段が暴落する時期も遠くない!

 

本日も最後までお読み頂きありがとうございます。

 

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