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中カツ!通信

「中カツ!通信」は中華圏歴19年を超え、湖南省出身の妻と娘と上海で暮らす野村が「中国で勝ちたい人」のために、「日々ちょっと活力を得られる情報」を、お届けするブログです。

第150回 なぜ、この小さな店に若者が夜な夜な群がるのか?

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第150回 なぜ、この小さな店に若者が夜な夜な群がるのか?

こんにちは。中カツ!通信の野村です。

「新コロナで何が変化し、何が変化しないのか?」

皆が注目していることだと思います。

2020年8月の現時点で

「テレワークが一般的になり」

「海外旅行・出張はなくなり」

ました。

それまでは知らなかった

「PCR検査」

「ソーシャルディスタンス」

等の言葉もすっかり定着し、東京オリンピック関連が並ぶと思われていた、
2020年の流行語大賞はコロナ関連に占拠されてしまうのかと気が重くなります。

最近、冬から始まるグローバル企業の多言語カスタマーサポート業務の
募集で日本語人材の面接を行っています。

数十枚の履歴書の「離職理由」をながめていると

「コロナの影響で給与未払い」

「業績不振で倒産」

というものが少なくありません。

日系メーカー、商社、飲食業など業種を超えて
新しい変化を選択しなければならない人も増えているのですね。

飲食といえば、上海での運営方法はコロナ前にもどり、
アクリル板を立てたり椅子を1つ空けて座るという対策は見かけません。

そして私的にはコロナという理由で外食を断られることは

無くなってきております。(会合は、まだ少し自粛モード)

週末に行った焼き鳥屋も予約していたのに前のお客さんが

まだいるから30分待ってくれというほど大盛況。

19時半を過ぎても30度を超える夏の夜に

4名の大人が揃ってしまったし

「とりあえず先に一杯飲みますか?」

ということで、あたりを見回すと外でビールを飲んでいる人がいる

「公路商店」という小さな店が。

中に入ると、店の名前からうける街の小さい食料品店という印象とは
違い壁一面に見たことないビールをはじめお酒がぎっしり並んでおります。

そして壁や天井にはポラロイドカメラで撮られた顧客の写真が
隙間なく貼られており、独特の空間です。


以前に第77回と第88回で紹介した啤酒阿姨(ビールおばさん)を
ギューっと小さくしたイメージに近いです。

67.5%のビール?!5000種類が味わえる「ビールおばちゃん」

とりあえず、売れているコロナビールを飲みながらオーナーの方に
お話を聞くと元々は果物屋だったのを2013年に
このスタイルのお店に改装し今では、お酒は1000種類以上あるそうです。

ビールが主体なのですが確かに白酒、洋酒、日本酒まで揃っています。

ところが、これだけ豊富なお酒がありボトルキープもできるというのに
店内にはハイテーブルと4つの椅子のみ。

では皆どこで飲んでいるのかというと、お店の名前の通り「道路」

20時前には数人が店の前で飲んでいたのが、1時間後に
気になって焼き鳥の合間に見にくると凄いことになっています。



更に1時間後になると、もう公路商店に近づくのも難しいほどの若者の人だかり。

そして道路への座り込みはお店の向かいにまで広がっています。少なく見積もっても100人以上はいます。

若い男女がこれだけ集まっていますが、何か主張を訴えているわけではないので、それほど騒がしくもありません。

では、なぜ集まっているのでしょうか?

日記帳アプリの小红书(RED)にある、たくさんの投稿のいくつかをみていると

公路商店は

「社畜のためのストレス発散の場」

「都市の癒しの場」

など書かれております。

友達と開放的な場所でおしゃべりをしながら飲むのはリラックスできますし、

同時に

「同世代のストレスを抱えた若者がこれだけいるのかと」

視覚的にかくにんできると、一種の安心感があるのかもしれません。

ヒツジではありますが実際に群れは安心をもたらすという研究結果もあります。

群れ生活のヒツジを群れから離すと、群れに戻るまで鳴きながら動き回り、心拍数が増加しストレスホルモンも上昇するが、戻ったとたんにこのようなストレス応答が消失するという内容です。

ヒツジとは違うもののヒトにとっても物理的に群れることは効果がありそうです。

ストレスはあっても、さすがにあの若者の輪にはとけこめない私は、9日の日曜日に上海では老舗のそば屋さん紋兵衛で行われた夏祭りに家族で行ってきました。

店舗の二階からやってくる流し蕎麦。

竹の周りには現在の上海に取り残された日本人コミュニティの大人から子供までが群がります。

日本に帰れなくても美味しいそばが食べられる喜び以上に、知合いでなくても日本人がこれだけ多くいることに安心感をおぼえます。


安心感だけでは解消できないストレスはスイカにぶつけて発散。

オナカが満たされた後には日本全国から選抜されたゆるキャラと群れながらダンス。


36度という炎天下での2020応援ソングのパプリカ、もっともムレているであろう中の人が一番安心できません。

「群れている」というと自主的な考えが無いなどネガティブなイメージが多い気がします。

ただ実際に不安な時に一人で考え込んでしまい考えや行動が極端になってしまうこともあります。

コロナの前と後で公路商店の群れ人数が増えたのかは分かりませんが、座っている若者たちは笑顔が多かった気がします。

人材募集には役立たないかもしれませんが、グループインタビュー候補者を発掘する場としては使えるかも?しれませんので、夜に近くに行かれたら自身が酔っぱらう前にぜひ何人いるかカウントして教えて下さい!

本日も最後までお読み頂きありがとうございます。本日も最後までお読み頂きありがとうございます。

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