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中カツ!通信

「中カツ!通信」は中華圏歴19年を超え、湖南省出身の妻と娘と上海で暮らす野村が「中国で勝ちたい人」のために、「日々ちょっと活力を得られる情報」を、お届けするブログです。

中カツ!通信 第188号 猫も杓子もゴールド値上がりウィーク

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こんにちは中カツ!通信の野村です。

 

中国もゴールデンウィーク(GW)5連休中です。

 

GW前の交通部の発表によると連休中の旅客数は延べ2.65億人と、

 

コロナ禍の影響残る2020年と比較して42%増、

 

コロナ前の2019年と比較しても増えGW史上、過去最高となるだろう

 

と予測されています。

 

昨年のGWの中カツ!通信の記事を読み返してみると

 

第136回 5連休、上海の街に人は戻ったのか?

 

全国のA級旅行観光地は約70%にあたる8498か所がオープンしているものの、事前予約制かつ最大収容数の30%程度に入場制限を行う”

 

行政からも各地で省を超えた旅行は慎むようにとの方針が出ており、連休中に省の外に出る場合は事前申請を課している会社も多く、個人も社会もブレーキを踏みながらの様子見は暫く続きそうです。

(2020年5月2日の記事から引用)

 

等、外出はできたものの自由に観光できる状態ではありませんでした。

 

最近まで多くの小学校、幼稚園で生徒が省を超えた外出後は14日間通学、通園せずに自主隔離というルールがあったのも家族旅行をできなくしておりました。

 

今年は本格的なワクチン接種もスタートし、多くの教育機関で自主隔離がなくなったのもGW中の旅行を後押ししております。

 

先週、紹介した

中カツ!通信 第187号 一緒にニャンニャン?アメとムチのワクチン大作戦

 

では4月24日で2.11億回だったのが9日後の5月3日時点でワクチン接種累計回数が2.7億回と6000万近い接種がされ、累計接種回数では世界一になりました。



https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/vaccine/world_progress/

 

ワクチン接種が増えてきたとはいえ海外旅行には行けませんので、国内旅客数がGW史上過去最高になるのも納得です。

 

我が家も5月1日から近郊へ泊りがけの旅行に行ってきました。

下の写真は多くの高鉄(新幹線)が発着する上海虹橋5月1日の朝7時前の状況です。

图片

もちろん切符は完売で、車内は家族連れやカップルも多く、連休のワクワク感が漂っていました。

 

ホテル予約も好調だったようです。私たちが泊ったホテルは直前予約だったこともあり値段が4月30日宿泊と比較して60%も高くなっていました…

 

チェックインするとルームサービスのおばちゃんが

 

「5月連休の特別プレゼントです!普段は、こんなプレゼントないので特別ですよー」

 

と満面の笑みでフルーツ、お菓子、ジュース、牛乳等の差し入れを持ってきてくれました。

 

「でも、昨日と今日からでホテル代が数百元も違うのも特別ですよね」

 

と笑いながら聞いたら、

 

嫌味にひるむことなく、おばちゃんらしく爆笑した後に大きな声で

 

「その分、サービスもいいですよ。水もたくさんあるので欲しいだけ言ってください!」

 

と気持ちのいい接客でした。

 

妻からは、元気に働いている人に変な嫌味を言うなと叱られ、少し不和の空気が流れたものの、旅先の子供のハイテンションですぐにリカバリーです。
 

海南島 三亜では988元の部屋が3738元まで4倍弱の値上がり、他にも北京、蘇州、杭州、アモイなど人気観光地では2倍から5倍の値上がりというニュースもありましたので、60%は、かなり良心的だったんですね… 

おばちゃん、ごめんなさい…

 

ところで交通部の延べ2.6億人、ホテルの値段のどちらも需給予測に基づいたものですが、実際にそんなに多くの人が旅行に出かけているのでしょうか?

 

コロナからの復活の演出、今までの損を取り戻すための強気のあらわれで実態がともなっていないということはないのでしょうか?

 

その疑念は5月1日の夜のニュースで打ち消されます。

 

上海の有名な観光地の外滩(バンド)では、1日20時半までの観光客がGW史上過去最高の42万人、瞬間最大客数は6.1万人まで達したそうです。

また河南省洛陽の人気の食べ歩きができる観光地では、路上のゴミ箱がすぐにいっぱいになってしまい、ゴミ収集の清掃員が夜中の2時まで残業をしなければいけないほどの盛況ぶりとのこと。

実際に各地が観光客でにぎわい消費に繋がっているのが感じられます。

 

運輸、宿泊、飲食など観光に密接な職業の人が、長時間働いてくれているからこそ旅行が楽しめます。改めて感謝です。

 

また最近では、観光地以外でも旅行中に大忙しの職業があります。

 

犬や猫などペットを飼う人が増えてくるなかで、旅行中にペットを預かるペットホテルも、GWは大忙しのようです。

 

こちらもGW中は値上がりしており、通常80元/日のゲージが、GW中は300元/日など安い人間のホテル以上の値段です。

ペットホテルも多様化が進んでおります。

通常のゲージだと「狭くて可哀そう」という飼い主のために、

 

ペット専用の民宿も登場しています。

 

100平米ほどの部屋に10数匹の猫、20数匹の犬を預かり両親と3人で世話をするとのことで、1回の連休で3-5万元の収入になるそうです。

 

このオーナーは本業はカメラマンで、宿泊中のペットを撮影してあげることも人気の理由とのこと。

 

確かに、100平米の空間はゲージに比べると自由に動き回ることはできますが、縄張り争いなどで揉めたりはしないんですかね…

 

やっぱり住み慣れた自分の家が一番ということで、ペットが留守番している家に餌をデリバリーしてくれるサービスも1回100-200元であるとのこと。

 

こうしてみてみると旅行って本当に消費のすそ野が広いですよね。Go to Travelの経済効果が期待される理由がよく分かります。

 

そうは言われても

 

「仕事は休めない、でも旅行に行きたい…」

 

という苦悩している人もすくなくないはず。

 

その苦悩の末に

 

「仕事を抱えてでも、旅行に行っちゃおう!」

 

と決断した女性がSNSで注目を集めています。

 

観光地でよく見かける漢服に身を包み、髪もオシャレにした若い女性。

 

ただ異様なのは、ノートPCを抱え歩きながらコーディングをしていること…

この女性は

 

「もし上司に私が遊びに出かけているなんてバレたら終わりだわ…」

 

と答えたらしく、メディアの配慮で顔にはモザイクがかけれらていました(笑)

ワーケーション(Workation)というよりも、楽しそうな人に周りを囲まれ余計にストレスたまってしまいそうです。

 

労働節の起源はアメリカで1日12-14時間という長時間労働に不満を持った労働者達が「8時間労働」を要求した1886年5月1日のストライキです。

 

その日に、このような光景がSNSをにぎわすのも、なんだか皮肉的…

 

ただ、こうまでして過ごしたかけがえのない彼氏との旅行は彼女にとってゴールデンな思い出になるんじゃないでしょうかね。ただ上司の前で自慢することはできませんが(笑)

 

休みでも、仕事でも、外出できても、できなくても、過ごし方はそれぞれ。

 

今年の大型連休も皆さんにとって良いゴールデンウィークでありますように!

 今回も最後までお読み頂きありがとうございます。

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