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中カツ!通信

「中カツ!通信」は中華圏歴20年を超え、湖南省出身の妻と娘と上海で暮らす野村が「中国で勝ちたい人」のために、「日々ちょっと活力を得られる情報」を、お届けするブログです。

中カツ!通信399回 寝そべり族の次は腰かけ族が批判の的に?

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こんにちは!日中の相互理解促進を目指す
中カツ!通信の野村です。
元気ですかー!(少しアゴをしゃくって書いてます)
 
五月病とはゴールデンウィーク明け頃に
新年度の環境変化やストレスが原因で
心身に不調が現れる状態をさします。
 
あるアントニオは
 
「元気があれば何でもできる」
 
と言いました。
 
元気を保つためには、
栄養や趣味で活力補充とともに
心と身体のエネルギーを
減らさないことも大事ですよね!
 
「躺平族(寝そべり族)」という言葉が
流行語になったのが2021年。
 
第220号 あなたは何個知っている?2021年中国10大流行語
 
躺平族(寝そべり族)とは
社会の競争や過度な消費主義のために
連日の残業や休日出勤で
元気をすり減らすよりも、
 
自分らしい時間を過ごすために
物価の安い地方に引っ越したり、
外食、買い物を減らすなど支出を抑え
必要な分しか働かない人々のことです。
 
社会からは推奨されないものの
元気を消耗し燃え尽きないための
一つの生存方法といえますよね。
 
個人的には
 
「若いうちは疲れに負けず
 がむしゃらに働け!
 その先に輝かしい未来がある!」
 
という考え方は好きです。
そして私は今でも、若いつもりです(笑)
 
そんな寝そべり族に続いて
ここ最近では地下鉄内に出現する
 
「腰かけ族」(板凳族)が
 
話題になっています。
 
板凳とは背もたれのない椅子のこと
ちょっと腰かけて作業をする時や
屋台など屋外席の椅子としても
使われます。
 
ジャッキーチェンの映画の中での
アレも板凳ですね。
 
このように軽く、
簡単に持ち運べて便利な板凳
 
2010年の上海万博では、
長い行列の待ち時間の
必須アイテムとして活躍しました。
あれから15年、
地下鉄内の腰かけ族が増殖中です。
 
現在の大都市では地下鉄での
長距離通勤も珍しくありません。
 
上海の地下鉄9号線・11号線や、
広州21号線など長距離路線では、
3人に1人以上が、
毎日90分以上かけて通勤しています。
 
朝の時間帯は混雑していますので
途中乗車で限りある座席を
ゲットするのは、よほどの幸運でないと
難しい状況です。
 
「座席がないのなら、持ち込めばいい!」
 
というコロンブスの卵な発想で、
椅子の持ち込みが始まると
その後は模倣者が続出。
 
ネットショップでも
“地铁”と地下鉄をウリにする商品が増え
 
最初、一人だった時は、
周囲の人の目が気になっても、
仲間が増えれば
 
「赤信号みなで渡ればこわくない」
 
状態です。
私がこんな場面に遭遇したら、
 
「すいません、通ります…」
 
と映画館で人の前を通って、
トイレに行くときのような
申し訳ない気分になってしまいそう。
 
座りたい意志の強さは理解できるものの、
いろいろな問題をはらんでいます。
 
まず第一に安全の問題。
腰かけ族がドア近くや通路を
陣取っていると、ぶつかったり、
つまづいて転倒するリスクがあります。
とくに混雑時に低い位置にいると、
死角になってしまい気づけないことも。
 
実際に広州地下鉄では、
接触事故が複数発生しております。
 
次に運送効率の問題。
腰かけ族1人が占有する空間は、
平均1.5平方メートルとされ、
3、4人分の立っている人の面積に相当。
 
ラッシュ時に乗れない人も増えますし
避けて乗り降りするのも
効率を低下させますよね。
 
そして公平性やマナーの問題。
日本の電車内携帯使用にも通じる、
合理的かどうかだけでなく
見た目が悪い、気分が悪い、
秩序が乱れていると感じる人がいるのは
よく理解できます。
 
このような腰かけ族に対し、
主要都市の地下鉄では、
様々な注意喚起をしております。
上海では公式SNSで
「車内での折り畳みイス使用を自粛」を
繰り返し呼びかけていますが、
現在の「上海市軌道交通乘客守則」には
明文の禁止規定がないため、
法的な強制力はありません。
 
北京では車内安全員が
直接指導し使用を自粛するよう勧告。
 
混雑時には
「イス使用は他の客の安全に影響する」との
アナウンスを実施しています。
 
その他、広州、杭州、成都などでも
現状は明文規制がないため、
呼びかけや注意どまりとなっています。
 
ただ考えなければいけないのは、
ほとんどの人が
 
「なりたくて腰かけ族になっているわけではない」
 
ということ。
 
キャンプにもっていくような
座りやすそうな椅子の人は違うかも…
少し極論になりますが、
身体を支えるという意味では
杖や車いすと同じ。
 
足腰に不安があるご老人だったり
若者だって毎日3時間以上の通勤で
疲れて果てていれば補助具が必要というのも
議論の余地があると思います。
 
先ほど挙げた安全、効率の問題というのも
主に混雑時を想定してのことでしょう。
 
固定席は空いてない、
地べたに座らせるスペースがないなら
スペースを確保する、
広げる方法があれば、
よいですよね?
 
一番に思いつくのは、
列車の車両数を増やすか、
列車の運行数を増便すること。
 
ただ予算の問題もありますし、
既に朝のラッシュ時であれば、
キツキツ運行スケジュールですので
難しいと思います。
 
であれば、
網棚の設置をし、
立っている人の荷物を
置けるようにしたらどうでしょう?
 
中国でも通常の都市間列車には
網棚がついていますが、
都市内の地下鉄には
網棚はありません。
 
最近はリュックの人も多いので
地下鉄の中でも、よくぶつかります。
立つスペースも減っています。
 
網棚の上に荷物置いたら
盗まれるんじゃないの?
 
と思うかもしれません。
 
たしかに10数年前の深センでは
 
リュックは体の前に背負う!
 
 
ズボンの後ろポケットに
携帯電話も財布を入れない!
 
香港から入ってきた後ろポケットに
入れている外人なんて、
「盗ってください」といっているカモと同じ
なんて言われてしまいた。
 
ちなみに私も上着のポケットから
携帯2回、財布2回を盗られているので
網棚があっても使わなかったでしょう。
 
ところが現在の上海では、
ポケットからはみ出すスマホも
リュックを背負うのも、
口の開いたトートバッグも
普通の光景になってきました。
 
モバイルペイの発達で、
そもそも財布に
多くの現金をいれる人も減り
 
スマホのロック体制は強固になり、
機体だけ盗んでも
転売は難しくなりました。
 
更に現在の地下鉄の天井には
多くの監視カメラがありますし
いざとなれば、すぐばれてしまいます。
 
スリや置き引きにとっては、
盗むうまみが減っています。
 
そんな今であれば、網棚を設置しても
盗難はそれほど心配ないと思います。
 
座れなくても、
文字通り肩の荷を下ろし
網棚に置けるとラクですしね。
 
もう一つは立っている人の
スマホの画面視聴の規制。
 
混雑時でもスマホでゲームしたり
動画視聴をしている人って
まっすぐ立っている人に比べ
スペースをとります。
 
腰かけ椅子は非固定のため
急ブレーキの時は
倒れて危ないと言われてます。
 
ただ立って両手でゲームしている人は、
腰かけ椅子に座っている人より
先に倒れていきそうですけど…
 
そして揺れる地下鉄の中で、
長時間スマホを見ていれば、
出勤前から眼も首も疲れてしまいます。
 
監視カメラがあれだけあり
入場記録で人物も紐づいてるので
AIで識別し罰金を科すのは
技術的には可能ですし、
乗客の健康のためですから!
 
また一人一人ができることとして
心のスペースを広げるために
リラックスできる音楽を
イヤフォンで聴きながら
直立不動で瞑想なんてどうでしょう?
 
ラッシュ時は、
持ち込み椅子の使用禁止し、
なるべく押し合いにならないよう
スペースの有効活用対策をし、
 
少し混んではいないけど、
席はないという時間帯であれば、
持ち込みイスの使用には
目をつぶっても良いんじゃないかなぁ。
 
これらの腰かけ族の人って
決して躺平(ねそべり)や
摆烂(あきらめ)じゃないですよね。
 
むしろ次の戦いに飛び立つための
準備をしているとも言えます。
 
ノーベル賞を受賞した山中教授も
 
「高く飛ぶためには思いっきり、
 低くかがむ必要があるのです。」
 
と仰っています。
 
陸上競技で、
かがんだ足元の台の名前は
スターティングブロックと言います。
中国語だと、起跑器というそうです。
 
そこで腰かけ族(板凳族)から名を改めて
 
駆け出す族(起跑族)
 
という前向き感がある名前はどうでしょう?
 
「1、2、3 ダーッ!」
 
とドアが開くと同時に
元気に飛び出していきそうですよね。
 
疲れ、疑問を感じる時もありますが
 
「迷わず行けよ。行けばわかるさ」
 
という気持ちを大事に、
頑張っていきましょう!
 
それでも誰かに聞いてほしい時は、
オンラインサロンもご検討ください!
 
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上海や東京でのオフ会は
人生の悩みも前むきに、
熱く相談されています(笑)
今回も、最後までお読み頂きありがとうございます。
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