第139回 マスクの次のバブル商品はコレだ!
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第139回 マスクの次のバブル商品はコレだ!
私の口を覆う青いマスクを指さし
「そのマスクを譲ってくれませんか?
いくらだったら売ってくれますか?」
青空と心地よい風、シェアサイクルに乗ろうとした平日の朝9時前にされた突然のお願い。
前回の中カツ!通信で地下アイドルくらいならと書いたのですが、
中カツ!通信 第138号 完全復帰カウントダウン?!ついに、あの職場まで再開通知
まさか、もう着用済み商品のコレクターまでファン層が広がっているのか?!
地下アイドルなら不合格の、ひきつった顔とのけぞり気味の姿勢で
「なんで私のマスクが欲しいんですか?」
と聞くと、ちょうど目の前にある人民法院(裁判所)にマスク未着用だと入れてくれないとのこと。
「開廷まで10分もなく、買いに行っている時間もない、新しいマスクがないなら、着用しているのを貸してくれるだけでもいいのでお願いしたい。私が着用して門番のところを通過したら、その横の柵から手渡しで返すから!」
その熱意に負けて、まだ温かさと湿気が残る私のマスクを渡しました。
「いくらお支払いすれば良いですか?お返ししたほうが良いですか?」
私:「返す必要はないし、お金もいりませんよ…」
「ありがとうございます!本当に助かりました!」
まだドキドキしながらシェアサイクルに乗ると良いこと?をしたせいか、マスクがなくなったせいか、より心地よい風を感じるも、モヤモヤ感が残ります。
アイスコーヒーを買いにコンビニによると
「マスク付けてから入店してください!」
と注意された時、さっきのモヤモヤ感の正体が分かりました。
「訴える側か?訴えられる側?かわからないけど、マスクの準備すらしてないようだと裁判もうまくいかないんだろうなぁ…あのオジサン…」
もうマスクが貴重品でなくなって久しいですが、公共交通機関、ビルなどに入る時はやはり必須アイテムです。
日本の家族に聞いてみるとアベノマスクは、届いていないものの店頭には既に並んでいるので特に困っていないとのこと。やはり政府より市場の見えざる手に任せたほうがうまくいくということなのでしょうか。
コロナ関連の物資の需給を見れるWechatミニプログラムによると
・普通マスク
・医療用マスク
・外科用マスク(サージカルマスク)
共に価格は暴落中で、この1か月でも30%以上値段が下がっています。
ただ世界でまだ蔓延をしているコロナですから需要がなくなったわけでなく、100万、200万という単位での購買希望がありますが、
値段が折り合っていないという状況ですね。それにしても最低ロットが2200万個ってものすごい数…
1月末のコロナの大流行から大量のマスクを必要としたため、現物だけでなく原材料の中には価格が40倍近く上昇するものもありました。そしてマスク製造への新規参入が始まるとマスク製造機が値上がりし、マスク製造機のパーツまで値上がりするという状況になっていたのです。
そうした挙国一致で生産されたマスクですが、なかには品質が基準に届かないものも多く、4月26日に国家市場監督管理総局の発表によると不適法なマスクの取り締まりによって
摘発されたマスクの数は8904.6万個!
アベノマスク(1億3000万枚)の70%近い不良品がすでに国内に溜まっているということですね。その昔、鉄鋼の大増産を目指して土法炉を用いて全国の農村で製鉄がされた時代がありましたが60%は使い物にならなかったということが思い出されます…
不良品を海外に輸出していては「救援物資をありがとう!」と感謝されるどころか逆に不評をかってしまいますから、政府としてもコロナ関連の輸出品に関しては厳しい制限を4月後半から設定し始めました。
・医療用品の製造許可書
・輸出相手国の品質基準をクリアしていること
・受け入れ先(買い方)が品質にして承諾していること
などがないと輸出手続きができなくなってしまったのです。
世界の品質試験所が探せるラボノモリというサイトのマスク防護具試験特集を見てみると
https://www.labnomori.com/introduce/sp-mask-protector-test/
マスクと言っても様々な規格があります。特に中国の規格が多いので、中国の規格ではOKでも日本やEUの規格には合致しないということもあるようです。
これにより通関には大量の輸出できないマスクが滞留してしまっているという話も聞きます。
マスクはコロナが終息しない限り一定のニーズはあるものの過剰な生産能力は淘汰されていくことになるでしょう。
それでは次にくる爆売れ商品とは?
ニーズが増えても供給量が一定数を超えないブランド品のようなものでしょうか?
先週5月20日に訪問の帰りに高級百貨店を通り過ぎると、名だたるショップの前に行列ができているじゃないですか!
リバウンド消費?それとも各ブランド揃ってコレクターアイテムの発売日?
5月20日の520を中国語読みすると我愛你(愛してます)という音に近いことから近年、新たな情人節(チャイニーズバレンタインデー)として「男性から女性にプレゼントを送ろう!」という商業キャンペーンが行われています。
それにしても2月14日、3月14日、5月20日、7月7日、旧暦の七夕の日、クリスマスと女性にプレゼントを贈る日は、どんどん増えていきますね…
プレゼントの定番といえば花!ということで街中でも花を持った男性(渡す前)や女性(もらった後)の姿をチラホラ見かけます。
花をもらった後は、さっそくSNS用にマスクを外して記念撮影。彼氏は撮るだけで一緒の写真にはいれないんですね…
この花束よりは息の長い次の爆売れとして注目されている商品があります!
それはヘルメット!
ヘルメットが急に売れ出すって、何か地震や暴動でもおきるのと?
6月1日から中国全土で電動を含めバイクを乗る時にはヘルメット未着用の取締りが強化されます。今はヘルメット着用していない人が多くいますので罰金を取られたら大変だと、急にヘルメット需要が起きていたのです。
かぶっていますが、二人とも罰金の対象にならないのでしょうか?
ネット上を見てみると
・5月初旬から値段が5倍以上になった…
・マスクの生産はやめて、ヘルメットの製造機を購入し10日でヘルメットで800万元(約1.2億円)稼いだ!
など既視感のある書き込みがあちらこちらに。
そして既にヘルメット詐欺なるものも出始めてバブル感がでてきます。でも今回は政府の対応も早かった。
5月20日に「電動バイクは罰金の対象から外す」と追加発表をしました。
そして21日にヘルメットの価格は急落…
・転売用にヘルメットを数十個買い込んでしまった…
・10個買ったヘルメットを届く前に全部返品手続きをした
この2日間は、つかの間のヘルメットバブルに踊らされた書き込みが急増化中です。しかも注目すべきはヘルメット売買に手を出した人は、マスクの売買にも手を出していた(もしくは乗り遅れて興味を持っていた人)が多いということ。
マーケットを注視してる人は業界を問わずに次の爆売れ商品を探しているので、今頃は次のアイテムを物色中でしょう。
そして、もう一つ注目しなければいけないのが政府の動向です。市場の風向きを一瞬で変える力があります。とうとう始まった全人代は、まさに様々な未来の爆売れ商品のヒント潮流がつまっており、多くの注目が集まっています。
中カツ!通信もバブル的な読者増加を夢見つつ、中国で活躍したい方がビジネスで大けがをしないようなヘルメット的な情報を今後もお届けしていきます!
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