第138回 完全復帰カウントダウン?!ついに、あの職場まで再開通知
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第138回 完全復帰カウントダウン?!ついに、あの職場まで再開通知
みなさん、こんにちは!
日本でも39県の緊急事態制限が解除されましたね。日本、中国だけでなく世界各地でもコロナの厳戒態勢から徐々に規制が緩和されてきています。
気持ち的には日常に戻った感すらある上海で週末に髪を切りに行ってきたのですが、彼らのチェーンは4月1日から再開して既に1か月半。
春節休みの1月末から2か月以上を休んでの再開であり、カットしてくれた美容師によると、その間は無給で自宅待機だったため離職する同僚も少なからずいたそうです。
同僚だけでなく近隣の同業でも閉店もあり、今は新規顧客も増えて大忙しと笑顔で話してくれました。
「この期間でも潰れなかったんだから、うちは安心。会員カードにお金をチャージしませんか?いろいろなサービスが割引になりますよ~」
と営業もされましたが、同情するほど悲惨な状況でないことに加え、すでに事前チャージは1件トラウマがあるので遠慮しておきました。(参照:第133回 武漢開放と心の開放)
また帰りに路上でチラシ配りをしているチェーン系の不動産屋の青年に話を聞いてみると、やはり2月、3月は内見も面談もできず一軒も契約ができずインセンティブがなく相当辛かったとのこと。
ところが4月にはその反動で契約が増加し、10人のチームで7000万元(約10億5千万円)近くの売買契約が成立し1人当たりのボーナスも20万元(約300万円)を超えたと、興奮気味の笑顔で話してくれました。
彼にも
「家を買いませんか?もしくは売りたい物件があれば!」
と営業されましたが
「20万元ボーナス出たら考えるわ」
と、こちらから話しかけたくせに大人げない態度で断ってしまいました…
他にも車の業界でも4月は売上がほぼ昨年水準まで戻ってきているなど喜ばしいニュースがあり、一部の市場では消費はコロナ前まで戻ってきているのか?と思えなくもありません。
ところが、このように復帰とV字回復が続く業界だけでなく、まだ稼働できていない業界も存在します。
例えば、映画館は新作が投入され一番の稼ぎ時である春節を逃したばかりでなく、今でも再開ができておりません。3月までで2200館が倒産したという情報もあり、影響は甚大です。
そして更に生活に密着していながら、今でも再開が許されていないのが幼稚園。ところが先週、上海では早ければ6月2日から再開を許可するとの発表がされました!
確かに幼稚園は義務教育でありませんし、幼児にマスクの長時間着用や、自主的に頻繁に手洗いを期待するのは無理があります。
ただ、この一番手がかかる年代だからこそ、面倒を見てくれる人がいないと共働きの親は完全に仕事に復帰するのが難しいです。
中国は共働きの比率も多いので幼稚園以外にも両親や親戚に預けたり、ベビーシッターさんに家に来てもらったりと幼児の面倒をみる選択肢が多く存在するのですが、接触自体がリスクとなるコロナの状況では、自身で面倒を見る以外の選択肢がかなり制限されています。
住民以外は居住区に入れない時期も最近までありましたので、ベビーシッターだけでなくお手伝いさんも入ってこれませんでした。
そして困るのは親だけではありません。幼稚園は一気に収入がなくなってしまいました。
日本でも数多く紹介されているオンライン授業も4歳児相手には相当困難で、そもそも授業中の教室でも走り回っているのに、画面越しにコントロールするなんて言うのは至難です。
私の長女(4歳)の幼稚園でも英語の先生による1対3のオンライン授業がありました。
邪魔にならないよう別の部屋で次女2歳を隔離しながら、のぞき見をしていた家内の話によると1人の友達はすぐに机の下に隠れてしまい、お母さんが引っ張り出しては、隠れるというのを数回繰り返した後にお仕置きをされ、画面の中に姿なきまま泣き声だけが響いていたそうです…
このようにオンライン化による収入源の獲得も難しい中で、思い切った新規事業に乗り出す幼稚園も出てきました!
・デリバリーの宅配?
・知育玩具のライブコマース?
・臨時のホスピタリティ溢れるスーパーの店員?
・育児情報教材の販売?
でも、これらの領域はライバルも相当多いですし組織というよりは個人のスキルを活かした副業か転職ですよね…
河北省や山東省の幼稚園で開始された幼稚園という資産をも活用した画期的な新規事業とは
「幼稚園の庭を使った屋外炉端焼き屋」
確かに、中国の幼稚園は給食も出しますので、元から飲食許可書も取得しておりますし数十人分の料理を提供する厨房を備えている園も多いです。
幼稚園の先生も子供に接触するという職業のため健康証という飲食に従事するのにも必要な資格を取得しております。
そして何よりも開放的な子供が遊びまわっても大丈夫な安全、清潔に配慮された庭があります!
飲食業の再開が許された後、給与や家賃の支払いに困窮した園長先生のアイデアで始まった炉端焼き新規事業ですが、児童を預けていた親だけでなく、近隣住民の支持もありどちらも盛況とのこと。
ただ安い販売価格で、人員(幼稚園の先生全員)も過剰配置なので、なんとか幼稚園の先生をはじめ元からいた従業員の給与が支払えるくらいの稼ぎにしかなっていないようです。
ちなみに山東省の幼稚園 炉端焼きの店名は「森系焼烤」
自分が保育園の頃、お店ごっこで肉屋やレストランをやったことがありますが、幼稚園でビールを飲みながら食べる炉端焼きって、個人的には少しワクワクしてきます。
そこで現役の幼稚園の先生が接客してくれるわけですから、数十年前に「はい、あーんして」とされたことを思い出したりしてしまうのでしょうかね。間違って先生を「お母さん!」と呼んでしまった羞恥心の初体験まで思い出してしまったりして(笑)
そうなると、できることならば娘達が通っていない幼稚園で飲んだ方が良い気もします…
個人的な妄想の範囲ではありますが、夜の幼稚園は新しいビジネスチャンスの先駆けのような気もしてきました。
とはいえ、多くの先生が炉端焼き屋を本業にしたいとは思っていないでしょうから6月2日以降の本業復帰は彼女たちにとっても私達、幼児を持つ親としても非常に喜ばしいことです。
幼稚園の先生以外にも今回のコロナで多くの人が転職や副業を余儀なくされています。隣の芝生は青く見えるという言葉がありますが、他の職業をやってみてこそ、自身の適性や元の職業や職場の良さがわかるというもの。
幼稚園の先生の中には今回のコロナで、今まで以上に子供たちの愛おしさや、子供に会えない切なさ、幼稚園という自身の舞台の心強さを感じた方も多いのではないかと。
Withコロナの時代って様々な制限がかかるからこそ各自や会社が多様化することを加速させる契機になっていると思います。
ある社員は幼稚園の先生であり、知育玩具のセールスマンでもあり、癒し系の炉端焼きスタッフでもあるというような一人で複数の職業を行うことが許されたり、幼稚園という1つの組織が先生とセールスマンとホールスタッフなど多様な人材が活躍するプラットフォームになっていくというような。
先週、感銘を受けたサイボウズさんのセミナーの感想を書かせて頂きましたが、
売上をあきらめたら、逆に売上UP?!今だからこそ社員の幸せを考えよう!
今回の幼稚園の話とも関連して、組織で活躍できる採用対象者もどんどん範囲を拡大させていくことが、生き残り戦略の重要条件になるのかもしれません。
皆さんも「中カツ!通信や野村にこんなことをやらせてみたら面白いんじゃないか?」というアイデアがあれば是非、ご連絡ください。
トップアイドルは無理でも、地元の地下アイドルくらいだったら今からでもなれるかな(笑)
本日も最後までお読み頂きありがとうございます。
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