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中カツ!通信

「中カツ!通信」は中華圏歴19年を超え、湖南省出身の妻と娘と上海で暮らす野村が「中国で勝ちたい人」のために、「日々ちょっと活力を得られる情報」を、お届けするブログです。

中カツ!通信 第177号 ウシなわれた正月に犇めいていたもの

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こんにちは中カツ!通信の野村です。

そして、2021年二回目の

 

Happy 牛(niu) Year!

 

 

ウシ年が正式に始まったということで、大みそか恒例の番組、CCTVが放送する春晩でも、ウシ年の歌手が一緒に合唱したり、牛のロボットが一緒にダンスしたりとモーこれでもかというウシ推しでした。

この60体のウシのロボットなのですが、200の動作を学習しており舞台で踊れるだけでなく、休憩時間は衣装を脱いでお弁当を出演者に届ける仕事も担っていたとのこと

芸能界ではメイクをとったら本人と見分けがつかなくなるといいますが衣装を脱いだらモー、ウシ?と種族自体が見分けがつかなくなります。

来年は同じ4足歩行の寅年でありますので、芸名と衣装を変えて再登場している可能性も高いですね。

 

この可愛らしいロボットたちの名前は「犇」といいます。

 

牛が3つで音読みではホン、訓読みでは「犇(ひし)めく」と使い

 

押し合ってさわぎたてる

 

様子を表します。ギュウギュウの状態と覚えるとテストの時にすぐに思い出せそうですね。

 

訓読みは他にも犇(はし)るとあり、奔走の「奔」が類似語だそうです。

 

春晩以外の春節の風物詩といえば民族大移動です。

 

中カツ!通信 第172号 ワクチン無料で、あの正月に戻れるのか?

 

で、紹介したように今年の春節はなるべく省を超えた移動をしないようにとの方針が発表されました。

 

ワクチンも接種が進んでるとはいえ、2月10日時点での拉美社の発表によると接種者は4052万人。通常年のような数億人の犇めきをカバーすることは到底できません。

 

そうなると本来は実家に帰省するはずだった人も、職場のある都市でお正月を過ごすことなります。

 

通常ですと田舎の家族や親戚に、たくさんの年貨(お正月用のお年賀)を買って凱旋するのですが、今年はそれもかないません。

 

ただ今の中国では帰省しなくても犇(奔走)しってくれる心強い人達がいます!

 

快递(デリバリー)です。

 

京東ビッグデータによると、去年の旧正月の同時期,腊月初八から初二十(1/20-2/1)と比べ異地注文(購入したものを普段、登録していない住所に送る注文)が55%増え、同期間で4級から6級都市への個人荷物の配達量が324%を超えたそうです。

 

本来であれば手渡したいところを帰省できずにECで購入して送った人が増えたことが予想できますね。

 

異地注文の売上額は2倍、新年のギフトセットの売上個数は3倍となっただけでなくトランプ、麻雀といった在宅グッズの売上額も2倍になったそうです。

 

多くの人が帰省して家族団らんはできないとはいえ、やはり大晦日の夜からの年夜飯は欠かせません。

 

日本のおせちと違って中国の年夜飯は熱々でなければいけないので、ネットで注文というわけにもいかないと思いきや、半製品が多く売り出されていました。

 

 

食材が既に加工してあり届いた後に炒めるだけ、加熱するだけで食べれるものが並んでいます。

 

「洗わなくていい」

「切らなくていい」

「味付け不要」

最後の「炒める」も、技術が必要そうですけどね…

 

お正月用に豪勢な蟹やアワビを使った3万円をこえるセットもあります。


分量はマチマチですけど売れ筋をみているとやはり2人分くらいの少ない量が人気のようです。

 

こちらの年夜飯も昨年の同時期と比べて96%の伸びで、半製品に関しては380%ともの凄い伸び率です!

 

実は、この伸び率の背景には政府の後押しもあります。

 

政府がTMALL、京東、拼多多、美团などのEC大手に加え、蘇寧、盒馬、国美などのOMOプラットフォームに呼びかけ様々なプロモーション活動を促進していたのですね。

 

単なる需要サイドへの呼びかけだけでなく、供給サイドにも働きかけて帰省を規制してコロナを抑えようという強い意志が感じられます。

 

各企業も物流をとめないように配達員にたいして京東で2億元、アリババ系の菜鳥でも2億元のボーナスを支給することで従業員を確保しようと懸命です。

 

それでも各配達員にかかるプレッシャーは大きく、配達が通常200件くらいの小区で800件にまで増えているところもあり、配送品質が落ちてしまいお酒など割れモノに関して、途中で割ってしまい1月で4000元も弁償させられたという配達員の悲痛の声も紹介されていました。

 

多くの日本人が考える以上に春節を大事にする人が多い中国で、コロナに翻弄される二度目の正月。

 

CCTVの春晚の中は何がCGで何がリアルかわからなくなってきても楽しめます。

ただ暖かいお弁当をウシのロボットが届けてくれるようになっても、家族団らんの温かさはリアルで感じたいものです。

 

来年こそは多くの人が犇めく移動の後に暖かい家族団らんの中、熱々の料理を食べれるようになると良いですね。

 

 

最後までお読み頂きありがとうございます。

 

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