中カツ!通信 第198回 のび太の足跡?四川で1億年以上前の恐竜の化石に命名
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こんにちは、中カツ!通信の野村です。
前回は100年の歴史についてでしたが、
中カツ!通信 第197号 100周年で感じた共産党へのリスペクト
今回は1億2500万年のお話し。
中国の四川省古蔺県 原林村で発見されていた恐竜の足跡は新種の恐竜だということがわかり、中国地質大学(北京)の研究チームは
野比氏 実雷竜(Eubrontes nobitai)と命名しました。
そう! あのドラえもんののび太です!
この化石が発見されたのは一年前の2020年7月。四川省を襲った集中豪雨の後に、ひっくり返った板状の岩石の上に4つの足跡が刻まれているのが見つかり邢立達准教授らが詳しく調査した結果、肉食の恐竜エウブロンテス類の新種であることがわかり、国際的な学術誌で認められたことで今回の命名に至りました。
邢准教授は、自身のSNS(微博)で命名した理由をドラえもんの一場面の画像もつけて説明しています。。
野比氏 実雷竜(Eubrontes nobitai)と命名したのは1980年の「のび太の恐竜」、2020年の「のび太の新恐竜」が優れた恐竜映画であり、多くの子供たちを恐竜好きにしたからです。
画像の解説には「のび太と獣脚類の恐竜の足跡、夢が現実になった…」
他にもコメント欄には
邢准教授から
”たしか、のび太が「いつか、自分の名前がついた恐竜がでてきたらいいなぁ」と言っていた。恐竜は両国の友好の懸け橋であり、四川の博物館の恐竜も何度も日本で展示されて大人気だった。のび太の新恐竜にも、多くの中国の恐竜が登場しているよ”
とのコメントが。
様々な事象について意見が交わされるSNS知乎でも多くのコメントが投稿されています。
https://www.zhihu.com/question/470470078
「私も小さい頃からドラえもんが好きで、想像力をかきたてられました」
といった肯定的な反応が多くみられるものの、中には日本の漫画の人物の名前が使われたことに否定的なコメントもあります。
「発掘地の地名でなく、日本の漫画から命名するなんて現地の人の気持ちを考えたのか?自分の知り合いが発掘地の地元にいてプロジェクトにも関わっていたが、地元の人はこの「のび太」という命名についてよく思っていなかった。」
とか、
「大学の研究チームは政府の経費をもらっているはずだから、成果が出た後に日本人の名前をつけるのはふさわしくない。各種の報告会で名前の由来を発表する時に社会的に死亡するぞ」
など。
もっとふさわしい名前を提案しているものもありました(笑)
「みんな分かっているだろう。のび太の物はジャイアンの物だから、ジャイアン竜と呼ぶべきだ」
意見の多様性が有るのは当然ですし、否定派の言いたいことも理解はできます。私個人としてはドラえもんという優れたコンテンツを通じて、時代と場所を超えて繋がっていることが嬉しいです。
実は邢准教授は、研究だけでなく恐竜の知識を皆に広めようという活動に積極的でネット上でも人気者です。
抖音(TikTok)上では4.9万人のフォロワーがおり
動画サイトbilibiliでも「恐竜ハンター」というチャンネルに1.1万人のファンがいます。
邢准教授自身も別のインタビューで
「ドラえもんは好奇心、想像力に溢れた作品で、自身にとってもかけがえのない楽しい子供時代の思い出です」
と話しており、今回についてもドラえもんの作品や日本に対するリスペクトというよりも、
「もっと多くの子供に、恐竜に興味を持ってほしい」
という願いを込めて命名されたのだと思います。
世界中で多くの子供が知っている「のび太」という名前を付けたからこそ、ここまでのニュースになり、これを機に四川省古蔺県 原林村の知名度も一気に上がったはず。
そして『のび太の恐竜』の足跡を見に来る観光客も増えるかもしれません。
古代生物学者という悠久の時代を扱う仕事だからこその未来につながる命名だなぁと。
次に私が期待しているのは、新種の青みのある太っちょタヌキが見つかった時に「ドラえもん」と命名されること!
本日も最後までお読み頂きありがとうございます。
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