中カツ!通信384回 Deep seekは既にパクられていた?! 中国マーケット情報 2025年02月02日 0 新年快乐! 中カツ!通信の中川ケミカル(中川隆)ではなく野村です。 皆様、春節は如何お過ごしですか? 私は除夕(大晦日)は自宅で 春晩をみながら過ごしました。 妻の実家から送られてきた 地鶏、肉団子、蛋饺などに加え 妻が新年らしい、ご馳走を用意。 私の一番のお気に入りは、 このキュウリで作った蛇の冷菜(笑) 以前紹介した演劇の道具作りで 料理の発想力や製作能力まで 上がっているのを感じます(笑) 頭脳オリンピック目指し過酷な小学校生活 子供たちは、2025年2回目の お年玉(红包)でご機嫌です。 お年玉といえば前回の記事に 多くのプレゼント(反応)を頂きました。 383回「プレゼントするので住所、教えてください」は時代遅れ?! メールをくださった方も数名おり、 とても励みになりました! ありがとうございます! 今年の春晚は例年と比べても 盛り上がっています。 1月29日2時までに春晩の全メディアでの 延べ視聴数は168億に達し昨年比18%増。 延べ視聴数とはいえ世界人口の2倍以上… その注目度の高さがわかります。 そして今週、世界で90兆円くらい 注目を浴びたのは蛇ではなく クジラのマークのDeepSeek 中国発AIであるDeepSeekの 最新の言語モデル「R1」は 1月20日にリリースされた後、 Appleの無料アプリ部門で ダウンロード数トップになります。 特に注目を浴びた理由は、 OpenAI製のトップ製品と ほぼ同じ性能のLLMだったことに加え、 そのコストが圧倒的に安かったこと。 DeepSeekはアメリカの輸出規制により 最高性能ではないH800を たった2048台つかい、 2か月で学習を完了し、 コストを約1/20にまで削減したと発表 これをうけエヌビディアの株価が 一時は17%約90兆円分も急落しました。 ・OpenAIのデータを利用規約に反し使用したのでは? ・コストの計算がおかしいのではないか? などの疑問も呈されているものの 実際の作成過程の正当性や 機能評価については素人の私では 判断できません。 ただDeepSeekはメタのLlamaと同様に 自由に使用、研究、改変、共有できる オープンソースなので、 DeepSeekを元に、 今後も次々と安くて高性能のAIが 中国を始め世界から出てきそうですね! そういえば春晚で登場した 二足歩行の踊って伝統芸までこなす 宇樹科技の二足歩行ロボットUnitree H1 こちらは1台 9万米ドル(约 65万元) 高いなぁと思ったら、 ボストン・ダイナミクスの Atlas人型ロボットの推定価格は 約 14万ドル(約 100万元)と いわれておりこちらも安いんですね。 DeepSeekに興味はあるけど 中国のAIということで使ってみるのは 何だか怖いという人は 抖音のDeepSeekのアカウントで 様々なデモを見てみてください。 我是一个 360个月大的宝宝,如何正确且不失礼貌的跟长辈讨要红包呢?(私は360ヶ月目の赤ちゃんなのですが、どうすれば正しくかつ失礼なく目上の人にお年玉を頼むことができるでしょうか?) それに対しての回答も、 「私はまだ360ヶ月目の赤ちゃんなので、今年もお年玉をお願いします!大人になったら返しますから(笑)」 「今年も赤ちゃん代表として、お年玉をいただけると嬉しいです!心はいつまでも子供ですから!」 「お年玉がないと、赤ちゃんの成長が止まっちゃいます!助けてください!」 個人的に好きなセンスです(笑) 現在ネット上で、敏感な質問をして 回答比較した結果が公開されていますが 個人で使用する分には 特に問題ないと思っています。 というのも自身の用途に合わせて 複数のAIモデルを使い分ければよいと 考えているからです。 例えば私の使用事例だと 中国語の文章の要約は、 バイトダンスの豆包や DeepSeekを使い、 その要約した文章を日本語にする場合は ChatGPTを使ったりします。 また回答がどのWebページを 根拠としているのかしりたい 検索目的であればPerplexityを使います。 またDeepSeekは言語モデルなのに対し 豆包はマルチメディア対応なので 画像や音楽の生成は豆包を使います。 このDeepSeekは中国国内では 昨年からAIの性能以外でも 話題になっていました。 昨年末にはDeepSeekの 開発メンバーで95年後生まれの 天才AI少女といわれる罗福莉さんが 小米から1000万元(2.1億円)以上で オファーをされたとニュースに。 実際に現時点で小米に 移ったのかは不明なものの、 中国のAI企業での人材移動は 頻繁に起こっており、 中国AI業界全体のレベルの 向上につながっていると思います。 生き馬の目を抜くような競争は AIの開発だけではありません。 最近、DeepSeekは 米国特許商標局に商標を申請しました。 ところが、 DeepSeekが申請を行う36時間前に、 別の会社がDeepSeekの商標を 申請していたことがわかります。 デラウェア州に本社をおく Delson Group Inc.という会社で、 2020年初頭からDeepSeekブランドの AI製品を販売していると主張。 同社は住所が住宅として記載され、 CEO兼創業者はWillie Luという人物。 この人物は、DeepSeekの創業者である 梁文鋒と同じ浙江大学を卒業しております。 Willie LuはDeepSeekだけでなく、 アメリカにおいて吉利自動車や 中国移動の商標も保有しており、 テンセントなどと20件以上の訴訟を 抱えており、悪意を持って、 先に商標をパクったことが 疑われています。 先に商標を取得しておいて 後から本物に高値で売りつけるのを 狙っているんでしょうね。 ふと自分の中カツ!通信という 商標は取られていないのか、 気になってきます。 最初に始めたときは、 商標に引っかからないことを 一応チェックしましたが、 もう時間もたっているので 念のため調べて見ると 全然大丈夫でした(笑) ただ一度火が付いた 過剰な自意識はとまりません。 各AIに 「中カツ!通信ってブログを知っていますか?」 と聞いてみます。 まずはChatGPT 知らないけど、丁寧ですね。 そして最近DeepSeekを使いだした Perplexityはさすがです。 一部記事を掲載させて頂いている 営業人.comさんに書かれた紹介文を元に 回答してくれています。 そして期待のDeepSeek! 内容も違うけど、運営者の 中川ケミカル(中川隆)って誰?? 現在はネットから情報を持ってくる 方法が一時的に使えなくなっており 2023年までのデータですし、 仕方ないから訂正してあげようとおもい 「運営者違いますよね?」 と送ってみると、 一切ぶれることなく、 中川ケミカルをねじ込んできます(笑) あれっ?もしかして私を操って 毎週、中カツ!通信を書かせている 中川ケミカルさんがいるのかも?と 検索してみたら、 中川ケミカルという企業はあったものの、 中川隆さんという社員の方も記載されておらず DeepSeekらしいボケだったのですね。 ちなみに中川ケミカルは、 たくさんの商標や特許も持たれており 私のペンネームを「中川ケミカル」に するのもやめておいた方がよさそう。 1月28日、最近DeepSeekのシステムが 大規模な悪意ある攻撃を受けた という理由で新規ユーザー登録を 中国本土の電話番号を持つ人のみに 制限すると発表しました。 普段は制限されることが多いものの まれにみる中国にいるからこそ サービスを利用できるチャンです。 この機会にDeepSeek等の AIをいろいろ使ってみてください! 今回も、最後まで野村の中カツ!通信を お読み頂きありがとうございます。 [0回]PR