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中カツ!通信

「中カツ!通信」は中華圏歴20年を超え、湖南省出身の妻と娘と上海で暮らす野村が「中国で勝ちたい人」のために、「日々ちょっと活力を得られる情報」を、お届けするブログです。

中カツ!通信386回 アニメ映画世界No.1まで、もう少し!哪吒2大人気!

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春節明け、上海も寒く
最低気温はマイナスになりました。
 
こんな日は天気がよくても
外出をひかえたくなるもの、
週末の街中も人影まばらです。
 
一方で、こんな寒い時だからこそ
人が押し寄せている場所もあります。
 
2月7日には2017年以来、8年ぶりとなる
アジア冬季競技大会がハルビンで開幕し
史上最多の34の国や地域の選手が参加。
 
開会式には国家主席まで参加し
注目を集めています。
 
アジア冬季競技大会は
約40年前の1986年の初回、
第二回、第八回は札幌で開催
第五回は青森で開催と
日本にも縁の深い大会。
 
今回の哈尔滨も2回目の開催となります。
 
2016年に国家体育総局が発表した
冰雪运动发展规划(2016-2025年)では、
2025年氷雪スポーツに参加する人の数を
5000万人以上という計画をたて、
ウィンタースポーツの発展に力を
注いできました。
 
iiMedia Researchのデータによると、
中国ウィンタースポーツのコア市場の
全体規模は安定した成長を続けており
 
2024年には1,083億元(約2.3兆円)、
2029年に1,925.8億元(約4.0兆円)まで
増加すると予測されています。
 
そして凍える寒い場所は、
スポーツ愛好家だけでなく
旅行者にも人気になっております。
 
中国旅游研究院が発表した
「中国冰雪旅游发展报告(2025)」によると
2024年から2025年の氷雪シーズンにおける
氷雪レジャー観光客数は5.2億人に達し、
観光収入は6,300億元(約13.2兆円)に
伸びるとされています。
 
これらは「氷雪経済」と呼ばれ
各企業からも注目を浴びているのです。
 
その市場規模だけでなく、
成長率も雪だるま式に増えています。
 
例えば年間平均積雪期間150日以上の
新疆では2023~2024年の冬季、
観光収入か、前年比264%増加の
1,067億元に。
 
オンラインサロンメンバーのSさんも、
-25℃の新疆に旅行に行かれ、
写真を送ってくれました。
 
洋服にふった雪が結晶のまま残る
奇麗な写真だけでなく
置きっぱなしにしても
のびて柔らかくなるどころか
固くなってしまうラーメン
 
 
缶を叩き潰せるほど凍ったバナナは
オヤツには、はいらなくても、
凶器には、はいりますね(笑)
 
 
この倒れこんだ姿も、
自撮りされていたとのことで、
通りかかった人からすると
救急車を呼ぶべきか迷いそう(笑)
 
 
新疆以外に人気を集めている
氷雪の旅行地が東北三省と
呼ばれる遼寧省、吉林省、黒龍江省。
 
こちらも人気が高まっており
今年の元旦の休暇中に遼寧省だけでも
前年比16%増加267.2万人以上の
観光客を受け入れています。
 
そして、これらの東北の中でも
一番人気をほこるのがアジア冬季大会の
開催地でもある哈尔滨(ハルビン)!
 
その目玉は、冰雪大世界
 
全体の面積は100万平方メートルと
東京ディズニーランドの約2倍!
 
総使用氷雪量は30万立方メートルと
家庭用冷凍庫スペース(100リットル)の
300万家庭分に相当します!
 
入場料は328元(約6,888円)と
安くはありませんが
 
今季開幕の2024年12月21日から
2025年2月4日まで営業46日、
累計来場者数は266万人超えで、
前年同期比35%増加。
 
2月1日には単日で10万人超えと
東京ディズニーランド以上。
 
リアル「アナと雪の女王」の
世界に多くの人が訪れているのですね。
 
春節前に私以外の家族もブームに乗って
ハルビンに行ってました。
 
送られてくる写真を見ると
冰雪大世界以外にも
いろいろ観光資源があるのがわかります。
 
あんな寒いところで、
大きなパンの中にはいった
アイスクリームが名物になるんですね。
活気があるとはいえ街中では
ダウンジャケットを着こんで
ニット帽に耳当てまでします。
 
半ズボンで闊歩する男性も
1人だけみかけたそうですが、
トラを背負っているくらいなので
かなりの猛者なのでしょう(笑)
 
 
そんなモコモコ着ぶくれしている
旅行者の姿から出て来たネット用語が
 
「南方小土豆」(南のジャガイモちゃん)
 
由来の一つとして
 
厚手のダウンジャケットを着て、
帽子や手袋などの防寒具を身につけ
北の人と比べ背が低い人が多いため
全体がふわふわと丸っこく見えます。
 
雪にはしゃぎ動き回る姿を、
遠くから見ると、まるで鍋の
ジャガイモみたい
 
とのことです。
 
確かに雪を見たことない
南の人からすれば雪と氷に囲まれた
ハルビンの街は神秘的で
はしゃぎたくなります。
 
「南方小土豆」という言葉も
侮蔑の呼び方というよりは
愛着を込めて使われており
 
観光地の注意喚起の放送では
 
“各位亲爱的‘小土豆’,请注意脚下安全”
(親愛なるジャガイモちゃん、
 足元には気を付けてください)
 
という感じで流れているそうです。
 
他にも地元住民のボランティアが
自家用車で無料送迎してあげたりと
南からの観光客への歓迎と親しみが
伝わってきますよね。
東北地方への観光客が増えてくると、
自然とその土地ならではの食べ物も
人気になってきます。
 
ハルビンといえば、
有名なソーセージ以外にも
 
昨年人気になりラッキンコーヒーの
フレーバーにも採用された東北凍梨
(ラッキンコーヒーの商品はフレーバーだけで、実物の凍梨はついてません)
 
これら伝統的な特産品だけでなく
白樺の樹液なんていう変わったものまで
 
 
100%白樺の樹液,
0カロリー、0脂質、大自然の味
 
って樹液ですからね(笑)
 
1日に1万オーダー以上なんて
ネット記事もありましたが、
個人的には飲まなくていいかなぁ…
 
 
モノ消費よりコト消費の傾向が
強まっていく中で、
温度というまさに体感できるものは
それ自体が貴重な観光資源。
 
中国国内だけでなく、
世界から観光客を誘致するために
240時間以内の渡航ビザ免除政策も
施行されました。
 
実際、Ctripのデータによると、
2024年の冬季、ハルビンへの海外からの
観光予約件数は前年比で220%以上
増加しています。
 
冬の人気観光地、ハルビンは
北海道の強力なライバルと
なってきそうですね。
 
今後も、
熱気を増していくであろう氷雪経済
 
心配なのは温暖化です…
 
気候温暖化が進むと、今世紀末には
「さっぽろ雪まつり」が開催される
冬の札幌の平均気温は、
現在より約5℃上昇するとの
予測もあります。
 
雪以上に冷たい温度が必要な氷となれば
更に温暖化の影響を受けます。
 
氷のお城が作れなくなるだけでなく
40年後には雪が足りなくて
アジア冬季大会なのに
アジアで開催できないなんて
ことにならないためにも、
温暖化を防ぐ必要がありますね。
 
最近、上海でもたまに、
手のカバーがついたシェアサイクルを
みかけるようになりました。
寒い冬でもタクシーをがまんして
歩いたり自転車に乗ってみるのは
如何でしょうか?
 
地球にやさしいだけじゃありません。
 
寒い環境での運動は、
体温を維持するために
より多くのエネルギーを消費します。
 
ダウンジャケットを脱いだ後でも
お腹がポコッと出てしまって
 
「中年小土豆」
なんて呼ばれないためにも、
冬こそ積極的に体を
動かしていきましょう!
今回も、最後までお読み頂きありがとうございます。
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