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中カツ!通信

「中カツ!通信」は中華圏歴19年を超え、湖南省出身の妻と娘と上海で暮らす野村が「中国で勝ちたい人」のために、「日々ちょっと活力を得られる情報」を、お届けするブログです。

中カツ!通信 第290回 憧れの職業への夢はビリビリに破けるのか?

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こんにちは中カツ!通信の野村です。

あなたは、子供の頃、
どんな職業に憧れていましたか?

私は漫画やドラマの影響で、
サッカー選手、医者、弁護士などに
憧れてた頃があります。

13歳のハローワークというサイトで
人気職業ランキング
掲載されています。

私が子供の頃は無かった職業も
チラホラ見かけます。

56位インタープリター
64位コレペティトゥア

って、どんな仕事なんだろう??

そして1位はユーチューバー(Youtuber)

うーん、なんで1位になるのか
やっぱりピンときません…

こんな一般論を確かめたい時こそ

ChatGPT !!

聞いてみると、
以下の答えが返ってきました。

子供たちにとって、Youtuberが憧れの仕事になった理由にはいくつかの要因があります。

  1. 名声と認知度:Youtuberは、世界中の数百万人の視聴者から名声や認知度を得ることができるため、注目や承認を求める子供たちに魅力的です。

  2. 創造的表現:動画制作によって、Youtuberは自分自身の創造性を表現し、独自の個性を披露することができます。創造的な活動が好きな子供たちには、非常に充実した経験になるでしょう。

  3. 収入の可能性:成功したYoutuberは、広告収入、スポンサーシップ、商品販売などで多額の収入を得ることができます。子供たちにとっては、好きなことをして生計を立てる方法として魅力的に映るかもしれません。

  4. 柔軟性:Youtuberであれば、自由なスケジュールや自宅での作業が可能であるため、自由や独立性を重視する子供たちに魅力的です。

なるほど、整理すると
・やりたい時に(柔軟性)
・自分らしさで(創造的表現)
・有名になって(名声と認知度)
・金持ちになれる(収入の可能性)

のがYoutuberという職業だと
思われているんですね。

子供から、

「やりたい時に、自分らしく働いて
有名や金持ちになりたいなぁ」

と相談されたら、
どう答えるべきなんでしょう?

「そもそも、その考え方をだな・・

なんて説教モードに
入ってしまいそう(笑)

Youtuberのようなコンテンツ投稿者は
中国でも人気の職業!

Bilibili(ビリビリ)は

月に最低1回はみる人が3億人以上

・毎日観る人も9,300万人

・日次平均使用時間96分

という人気プラットフォーム。

動画投稿者はUP主と呼ばれており
業績発表会の資料によると



2022年第4四半期にbilibiliで
収入があったUP主は130万人

フォロワー数が100万人を超える
UP主も約1,200人いるそうです。

bilibiliというと
アニメ、漫画、ゲーム、音楽などの
オタク文化に強いイメージ。



「コスプレ」
「歌ってみた」
「踊ってみた」
「化粧で大変身」
「食レポ」

など素人のUP主のものでも
ついつい引き込まれるものが
たくさんあります!

「好きなことをして
 有名になって
 お金を稼げる!」

これはbilibiliの視聴者層である
Z世代にとっては、

「自分も将来は!」

と思う人がいても
不思議ではないですよね。

ところが、

この憧れの対象である
フォロワー100万人を超えるような
UP主が次々と動画更新を発表し
少し、ザワザワしております。

大きな要因と言われているのが

「稼げなくなってきたから」

具体的な報酬計算方法について、
bilibiliは公表をしていないものの、

ネット上では、
同じような視聴回数であっても、
収益が以前の3分の1から
半分に減少しているという
UP主の投稿もみかけました。

でも、なぜUP主への収入配分が
減っているのでしょうか?

理由としてbilibili自体の
広告収入の伸びが鈍化しており
bilibiliにとって費用となる
UP主への配分が減少している
可能性があります..

広告を出稿する企業側としては、
コロナの影響もあり予算が限られれば
そもそもの広告費自体が減ります。

更に、短期的な売上を期待すれば、
直接、インフルエンサーに
ライブコマースを依頼したり、

効果測定がしやすい抖音(TikTok)に
広告費が流れていってしまいます。

毎日、1億人近い若者が
視聴しているとはいえ
売上につながなければ
広告を出す意味がありません。


そもそもbilibiliって
オタク文化のコンテンツから
発展してきているので
UP主の商業的な行為に対して
好意的じゃない雰囲気があります。


bilibili自体もYoutubeのような
動画前後の広告を入れないと
公言していますし

UP主の商品広告の動画を

恰饭视频(ご飯を食べる動画)

と揶揄する言葉があります。


ライフワークの投稿でなく、
お金のためのライスワークの
投稿というネガティブな意味です。

その点、抖音(TikTok)って
広告という点では企業にとって
使いやすい体制が用意されています。

・どんな動画を観ていた人の注文なのか?

・どの場面で最も注文されたのか?


など細分化されたデータがあるので
広告を出す企業は細かく分析し
出稿戦略を改善することができます。

ただbilibiliの視聴者側が
広告に反応しない人達という
意味ではありません。

同じ人がライブコマースで購買したり
TikTokやREDをみている時に
広告リンクから買っているはずです。

多分bilibiliの時は、
お買い物モードになりにくいのかも。

ある人が、bilibiliとTikTokで
動画視聴するという行為は
同じであっても、状況が違うので
例え同じ広告を見ても
購買への反応率が変わってきます。
(ジョブ理論的にいうと
 発生しているジョブが違う)


bilibiliとしてはUP主の投稿内容が、
広告がもっと売れやすく変化し、
収入を増やしていくよりも、


自社が版権を持つ
漫画、動画、ゲームといった
コンテンツへのユーザー課金で
経営が安定していく方が
嬉しいんでしょうね。


UP主が稼げなくなってきた理由が
より広告効果が求められていることなら
直接ライブコマースをする
インフルエンサーは、
以前よりも儲かっているのでしょうか?


たしかに、
トップクラスのインフルエンサーの
影響力も収入も、けた違い!

トップのインフルエンサーとなれば、
フォロワー数7,318万人、
セール期間中のライブコマースで
100億元以上と2,000億円も
売り上げるなんてことも。


中カツ!通信 第261回 予想外のスター帰還でアリババに女性の興味は

ただ、こちらも以前に比べると
稼げなくなってきているようです。

2023年になって新人だけでなく、
トップのライバーの中にも
年収が千万元級から百万元級に
落ちてきている人が
続出しています。


人気のインフルエンサーに
商品を売ってもらうためには、
坑位费という基本料金が必要です。


ただ、今ではインフルエンサーの
競争も激しくなってきており
有名なインフルエンサーでも
完全売上歩合で引受けてくれる人が
増えてきています。


一部のインフルエンサーにとっての
儲かりすぎるバブル期は過ぎ、
正常な状態になったとも言えますね。


UP主にしても、ライバーにしても
今以上に

・やりたい時に(柔軟性)
・自分らしさで(創造的表現)
・有名になって(名声と認知度)
・金持ちになれる(収入の可能性)

という職業では、
なくなっていくでしょう。

ただ現時点で、
将来金持ちになれそうな職業を予測して
子供に教育していっても
当たらない可能性が高いです。

どうせ当たらないなら
子供たちが熱中できることを
自分で探求させてあげる方が
AIとは違い自主性が育って
良いのかもしれません。


ちなみに5歳の次女は
大きくなったら、

「パパのお嫁さんになりたい」


そうです!

次女が20年後にも
同じ発言をできる独創性を
伸ばしていく自信はないので

気が変わらないうちに
発言の証拠を残すために
動画投稿させようかな(笑)


その際は、私も過去最高額の
投げ銭をしようと思います!

本日も、最後までお読み頂きありがとうございます。


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