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中カツ!通信

「中カツ!通信」は中華圏歴19年を超え、湖南省出身の妻と娘と上海で暮らす野村が「中国で勝ちたい人」のために、「日々ちょっと活力を得られる情報」を、お届けするブログです。

中カツ!通信 211回 国慶節の帰省とキャンプで感じた自然と不自然

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こんにちは、中カツ!通信の野村です。

中国は10月1日から7日まで国慶節の長期休暇でした。

今回は子供の幼稚園からも特に市外への移動に関しての規制がなかったため、1年8か月ぶりに妻の実家に帰省してきました。

妻のいとこが今月に結婚式をあげるものの、日程があわないため前祝いかつ先月内装が終わった新居のお祝いをするのが目的です。

第119回 在中日本人からみる新型肺炎の状況1

前回の帰省は2020年1月末の春節(旧正月)休み。

コロナの規制が次々と出る中で、帰省したものの正月の挨拶回りも禁止されていたので多くの親戚とも会うことができませんでしたので久しぶりの家族団らんとなります。

10月1日の早朝の上海虹橋駅は朝8時でも大混雑。

もちろん、駅構内に入る時に健康コードやマスクの着用などは、きちんとチェックされます。

第119回 在中日本人からみる新型肺炎の状況1

前回の記事を見てみると、すでにコロナが出始めていた2020年1月21日の上海虹橋駅でのマスク着用率が構内で約15%、列車内でも25%。

それが今では、上海での発生が0であっても着用率はほぼ100%、すっかりマスクが習慣化されたことを感じます。

健康コードは、各地方で管理しており、今回は湖南省の健康コードも事前にスマホ内で取得して見せる準備をしておきます。

ただワクチン接種情報は共有されていないのか、右上に赤字で「早くワクチンを接種してください」との表示が出てしまっております。

今回の国慶節では私たち家族以外にも多くの人が上海から飛び出て国内旅行に行ったようで、Wechatのモーメンツ上では、中国各地の風光明媚な景色や、地方の特色ある料理の写真が飛び交っていました。

子供たちも久々に祖父母に会えるということで気分も高揚しており新幹線の中でも流れる景色を見ながら大はしゃぎ。

新幹線から降りた後は、迎えに来てくれた親戚の車で更に数時間の道のり。途中の小さいサービスエリアでも、健康コードとマスクのチェックがあり、管理体制は地方にいっても緩んでないことを感じさせます。

久々に帰省すると、そこには以前とかわらない風景と鶏たちがお出迎えをしてくれます。

もちろん、変化している部分もあります。

少し坂を上がって公道にでてみると、習近平主席?が微笑する大きな看板。

商品数が限られていた雑貨屋では、最近10月8日に約600億円近くの罰金を言い渡された美団の張り紙が張られておりました。

この村からスーパーがある町までは車で30分近くかかります。バスも1日2便ほどしかないので、毎日生鮮品や食品の買い物に行くのは難しかったのですが、美団を通じて頼めば翌日には、この雑貨屋まで届けてくれるので、非常に便利になりました。

さすが独禁法にひっかかる美団です。このような農村までサービス範囲を広げているのですね。

買い物にいけないと普段はどのように食料を調達しているのかというと、豚肉や牛肉は大きな冷蔵庫に買いだめしてあります。

鶏やカモは育てているのを、頃合いをみて自分たちでシメます。

「鶏モモ大好き!」

と、はしゃいでいた娘たちも、いざ、その場面になると神妙な顔で

「おじいちゃん、可哀そうだから鶏を殺さないで」

と頼んでいました。

その数時間後に、食卓に並んだ時には、何事もなかったかのように笑顔で鶏モモをほおばっていましたが…

また野菜やコメは基本的に自分達で育てたものが中心です。

今回は庭にある枯草のようなものを義父が長いヌンチャク?で叩いていたので、ひとまず体験させてもらいます。思った以上に力仕事です。
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しゃがみこんで、よく見てみると大豆でした。

この形をみると、枝豆って大豆なんだということが改めてよくわかります。

この乾燥した豆は、節分に鬼を追い払うのに使うわけでなく、ここからすり潰してきな粉にします。それをこのようにお餅の具にして食べたりするんですね。

他にも川沿いには家庭菜園と呼ぶにはダイナミックなカボチャがあったり、畑に行けば更に豊富な季節の野菜を収穫することができます。

カボチャも子供たちにとっては、ゴロゴロ回す遊び道具です。私が同じことをやればれますが、孫には、あまい祖父母。目を細めて笑顔で眺めています。

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このように妻方の実家の農村生活は今でも基本的には自給自足。

加熱調理もガスが通っていないので自分で山から調達してきた薪でおこないます。

ちなみに、お風呂は大きなガスボンベから湯沸かし器にガスを通して熱いお湯を出しています。

ただ街に出ると、生活スタイルは都市部と大きな違いはなく、親戚の新居も奇麗なマンションでした。

中カツ!通信 第158号 新居に入る際の注意点

以前、紹介した新居を祝うラッキーアイテムもちゃんとありました。

美団や饿了吗(Elema)のバイクが走り回り、上場間近と噂されるミルクティーのチェーン店 蜜雪冰城には行列ができております。

スーパーもキレイになりました。

ただ品ぞろえは、その地方の個性がでており、さすが湖南省、唐辛子の売り場面積が多いです(笑)

また私が帰省時にスーパーで、いつもチェックしているのが日系企業の商品があるかどうか。

3年前までは見かけたことがなかったのですが、今回とうとうグリコのpejoyと不二家のキャンディーを発見しました!!すごく嬉しい。

また、なんちゃって日本語の商品も明らかに増えています。

おもちボール

「甘いはめ込み」が少し気になりますね。

お酒コーナーには

カラフルな「ジュリア」がみつかりました。

ジュリアって、日本のカタカナで書かれていますが、そもそもヨーロッパ系の女性の名前ですよね…

テレビでスナックの名前かなんかを見かけて気に入ってしまったのでしょうか?

他にも「鮨屋」というお酒も
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鮨屋の下の段は「大人の味」と書かれていますがヨーグルト味のリキュールです。

また上の段のゆず味のほうは火山瓶とかかれており、オシャレな底上げがされております。しかも鮨屋の横に居酒屋って書いてあるし(笑)

透明でないことから分かるように、どれもリキュール系で、日本酒でも焼酎ベースでもありません。

やはり先週の中カツ!通信でとりあげたように、カラフルでないとアピール力が足りないのかもしれません。

中カツ!通信 210回  アメリカの魔法に騙されるな?!

自然に囲まれた農村と、不自然な日本語商品が増えだした小さな町は今後とも注目していきたいと思います。

そして休みの後半は、友人たちと2回目となるモーターホームのキャンプに行ってきました。

上海市の湖畔にある、このキャンプ場はヨットやサバイバルゲームも楽しめ、家族グループ客で満員。
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そこでは、蚊に刺されながら自分たちで料理をつくり、





お酒を飲み、夜になれば星空を眺めながら、そこに今しかない時間と自然な空間をたのしんでいきます。



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初めてお会いする人、今まであまり話したことない人であっても、共同作業をして、一緒にテーブルを囲んで同じものを食べていると一気に心の距離感が縮まり、帰属感、安心感もあり精神的にリラックスしていきます。

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また普段の生活と違って、自分の時間をコントロールできているように感じますし、料理を作ることによる達成感もあります。

普段の生活では、食事もコミュニケーションも効率的に、ほとんど待つことなく欲しい結果が得られます。携帯でボタンを何回か押すだけで届くコーヒーも、キャンプだと一杯飲むのにコンロでゆっくりと沸かさなければいけません。

キャンプにいくと”ゆっくりできる”といいますが、実際には普段より体を動かしています。ただ、一つ一つの過程にある間(ま)を、しっかりと感じることができるというのが、キャンプのだいご味かもしれませんね。

児童書のモモ~ 時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語~

の話を思い出しました。

普段は効率至上主義の物差しで生活しているからこそ、時間的にも空間的にも本来の自然な流れを五感で感じられるキャンプが心に”ゆっくりできた”と感じさせるのでしょう。

妻の実家の農村とキャンプで、それぞれ自然に触れてきて思うことは、同じ自然であっても感じ方が全然違うということ。

農村にとっての自然は日常的であり生活の必需品であるのに対して、

キャンプに行く人にとっての自然は非日常的であり嗜好品です。

農村では生活していくために自然に対して労働(薪割り、農作業、養鶏等)をしますが、キャンプでは労働で得たお金を払って自然を消費しに行きます。

農村の義父母からしたら、何が楽しいんだか分からないですよね(笑)

我々の都市部の生活が”不自然”なのかもしれません。

ロボットとAIが発達し、肉体労働だけでなく、デスクワークからも人間が解放されていく未来では、お金を払ってデスクワークを消費しにいく時代が来るかも知れません。

「1泊2日で鉛筆とそろばんを使った経費精算の旅行に行くんだ!」

「週末は平成キッザニアでカセットテープから議事録を起こしてきたよ~。あのストレスがたまらなく心地いいよね」

なんて会話がされる、労働はお金をもらうものでなく、お金を払うものである”不自然”な日がやって来るのでしょうか?

「光を見るためには目があり、音を聞くためには耳があるのとおなじに、人間には時間を感じとるために心というものがある。そして、もしその心が時間を感じ取らないようなときには、その時間はないもおなじだ。」

~ミヒャエル・エンデ『モモ』より~

2021年も、残すところ2か月弱。しっかりと心で時間を感じて仕事も遊びも充実させていきましょう!

本日も最後までお読み頂きありがとうございます。

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