中カツ!通信 第219号 悪用禁止?!の盲盒商法とクリスマス
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中カツ!通信 第219号 悪用禁止?!の盲盒商法とクリスマス
こんにちは!中カツ!通信の野村です。
12月になり街中にはクリスマスの飾りつけが出始めました。
まだ幼い娘たちも、どこから聞きつけたのか
「クリスマスはサンタさんからプレゼントをもらえる日」
という噂を、認識しはじめています。
そもそも、なんでサンタさんは子供にプレゼントを配るんですかね?
由来は諸説あるものの、代表的なのは
東ローマ帝国のニコラウス司教が、貧しさの為に身売りをしなければならなくなった三人の娘がいる家族に、真夜中に、窓から金貨を投げ入れた。
その金貨が靴下に入ったことから始まった。
と、言われていいます。
つまり子供が欲しがるオモチャをあげる筋合いはなく、むしろ、そのお金で恵まれない子達に募金をしてあげる方が由来に沿っているわけです!
と、理屈をこねてみても、可愛い娘たちにせがまれるとね…
「パパ大好き!」
なんて言われると、もうダメなわけですよ(笑)
アニメキャラのヌイグルミ、シール、人形などでなく、知育玩具、勉強用の文具だったら、もっと前向きに買ってあげられるのになぁ、なんて小さな葛藤をしています。
ところが、最近のニュースを見て
「勉強用の文具だから買って!」といわれても気を付けなければと、思い直しました。
上海市消费者権益保護委員会が発表した報告書によると、
ある小学生が24本セットのペンを20セット、2000元(約3.4万円)も買ってしまったりする例があるとのとこと。
決して、猛勉強するためにペンを大量に買い込んでおきたかったわけではありません。
そうなると、子供向けの新たな詐欺??
いいえ、そうではありません。
昨年2020年8月30日の下記の中カツ!通信の記事を覚えていらっしゃいますか?
そう!あの盲盒(blind box)商法が、子供用の文具にまで拡大しているのです。
盲盒(blind box)の主流は、手のひらに乗るような可愛らしい人形で、1000円を超える、そこそこの値段というものです。
上の記事を書いた後に、妻も流行りにのって一時期買っていました。
人形どころか、それを入れるケースも買っていました。
ちなみにLEDのライトアップ機能までついていることは、先ほど初めて知りました。
狭い家が幸いし、ケースから溢れ出し置き場所がなくなってきてからは衝動がおさまったようで安心しております。
もちろん子供にも人気です。うちの子も、たまに、まだ、ねだっているようですが、母親の興味がなくなれば、そう簡単に財布は開きません。
子供用の文具盲盒(blind box)は、この人気キャラをペンのデザインにして、どのキャラが出るかは開けてみるまで分からないという設定にしてあります。
もちろん、レアもの隠れキャラ設定もあり!
左の7点セットだと、下記のような内容で確かに1セット買ってあげることに抵抗はありません。
ただ、14種類あるから全部を揃えたいと言われたら、
「そんなに使わないでしょ!」
と突っ込みたくなるはずです
販売する方も、したたかで箱買い(13個)をすれば、隠れキャラが1つは入っていることを約束しています。 13セットも、買ってもね…
レアもの隠れキャラを引き当てたら翌日、学校に持っていって自慢するんでしょうね。
隠れキャラのペンを持っているというだけで、しばらくは人気者になれたり、人気のペンを友達と交換してあげたりといった光景が目に浮かびます。
確かに人形だと、学校に持っていって見せびらかしていると先生に没収されるリスクがありますが、文具であれば、その心配もないので学校で心置きなく見せびらかすことができます。
実は上海市消费者権益保護委員会が問題視しているのも、この点なのです。
大人のように射幸心を刺激されて、コレクション欲を満たし、SNSで自慢するだけでなく、子供の世界ではこれらのペンが社交上のステータスを示すツールとなってしまう、持つ者と、持たざる者での格差が生まれてしまうことに懸念を示しています。
ネット上の記事から上海市消费者権益保護委員会の意見を以下に抜粋します。
https://m.gmw.cn/baijia/2021-11/30/35349642.html
未成年の盲盒(blind box)をもとにした社交行為は、未成年の競争意識を刺激し、未成年の健康な成長に不利である。 盲盒(blind box)は普通のゲームではなく、盲盒(blind box)商法はクセ(中毒)になるリスクがある。
また、未成年は消費判断力に欠けており、あるメーカーが盲盒(blind box)商法により過分な利益を得ることは同業者にとっても不公平な競争環境である。
未成年への盲盒(blind box)商法は制限と規範化が必要である。
クセ(中毒)に関しては60代の男性が1年で70万元(約1240万円)というニュースもありましたので、子供だけの問題ではありませんね。
私の子供時代ですと、ビックリマンチョコのヘッドのキラキラしたシールを持っていると勉強や運動のできとは関係なく、一目おかれたのと同じですね。
また第何弾のシールを揃えたいがために重複した天使のシールを交換したりもしていました。
結局どこかに貼ることは、何枚も重複した悪魔以外にはなく、タンスや冷蔵庫に貼っても親に怒られるだけだなので別にシールでなくてもよかった気もします。
誕生日かクリスマスにビックリマンチョコを箱買いをしてもらった時は、先にシールだけ全部取り出して、お菓子の部分は湿気てしまうので冷凍庫に入れていました。あれだけ集めたシールは、どこにいったんだろう…
文具も、シャープペンシルの芯を買うと「かみつきばあちゃん」という消しゴムがもらえるというのもあり、シャープペンシルなんて、普段使わないのに買っている友人もいました(笑)
今、メルカリで見たら結構な数が出品されていました。なんで、これを持っている友達を、うらやましく思ったのだろう…
この盲盒(blind box)商法、他にどんなのがあるかECの拼多多で検索してみました。
そうすると全種類を集めたくなるというよりも、何が当たるかわからない福袋のようなコンセプトの商品が多く見つかりました。
一つ当たりの値段は3.7元(約60円)で、量を多く買うと割引がされるというものです。写真にはモバイル充電器、卓上扇風機、ヘッドフォンなど最低500円くらいはしそうなものが並んでいます。確かにお得!
他にも時計の福袋は300種類の中から何かが当たるらしいです。子供用のものは6.8元と100円ちょっとですが、ちゃんと動くのかなぁ…
そして、もう福袋というより、ゴミ袋みたいなものもありました(笑)
とりあえず、この200円ちょっとで、15個の何か(90%の確率で電気製品が含まれる)が当たるのを2セット買ってみました。
さて、30個のどんなものが来るのか、楽しみでしかたありません(笑)
一体、何が届いたのかは、いつかの中カツ!通信で報告したいと思います。
また、上海市消费者権益保護委員会が指摘した社交のツールとして盲盒(blind box)はリスクを含んでいるのかを実験したいと思います。
2週間あれば、商品が揃うと思うのでクリスマス前後にお会いする方には、中カツ!サンタからのプレゼントということで、1つずつお配りしていきたいと思います。
くつ下を用意して待っていてくださいね!
これでアポが増えたり、面談の良いアイスブレイクになって商談が進むのか?
それとも提案内容までゴミみたいなものだと思われて商談がダメになるのか?
ダメになった場合は、娘がいるのに恵まれない家庭の私に、きっとサンタクロースのように金貨を投げ込んでくれる人がいるに違いないと信じております!
本日も最後までお読み頂きありがとうございます。
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