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中カツ!通信

「中カツ!通信」は中華圏歴19年を超え、湖南省出身の妻と娘と上海で暮らす野村が「中国で勝ちたい人」のために、「日々ちょっと活力を得られる情報」を、お届けするブログです。

中カツ!通信 312回 海はなくても豊漁?!新境地の開拓にトライ中

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こんにちは中カツ!通信の野村です。こんにちは中カツ!通信の野村です。

 
前回紹介した白酒トップブランド
貴州茅台とラッキンコーヒーのコラボ
近くの店では、まだ品切れ状態です…
 

中カツ!通信 311回 白昼夢?茅台×Luckinのコラボで初日542万杯を販売

そんな中、今週はチョコメーカーの
DOVE(徳芙)とのコラボが発表されます。
 
この「酒心チョコレート」は
2個、6個、12個などのサイズがあり、
2個入りで35元(約700円)
12個入りで179元(約3,600円)と
酱香ラテの実質19元と比べても
なかなかのお値段。

ただ16日15時30分に
両ブランドのEC店舗で発売されると
一瞬で売り切れに。

 
まだ注目が醒めないうちに
新コラボ商品を打ち出し
SNS上では茅台の話題に
ほろ酔い、二日酔い気味。
 
株主も祝杯を上げているのではと
株価の推移を見てみると
意外にもラッキンの
最高記録発表の後でも下落傾向です。
(株式市場全体の影響が大きい)
 

批評家(批判家?)的には
 
「ほら!みたことか!」
「ラッキンコーヒーなんかと組むから
 ブランドイメージが傷ついた」
 
と得意げになってしまいそうです。
 
ただオンラインサロン内では、
 
「新しい取り組みは、
 やってみなけりゃわからない。
 批判も良いけど、やった人が偉い。
 Nice Try!
 
という意見も頂き、
そうだよなぁと反省しました。
 
周りを見回してみると
そんなNice Try!は、
海鮮業界でも起きています。
 
皆様もご存知の通り
現在、日本産の海鮮品は
表舞台から、ほぼ消えております。
 

 

スーパーや日本料理屋では、
 
「海鮮品は日本産ではありません」
 
という表示が強調されています。
 
消費者にとって
 
「生食の海鮮=日本」
 
 
というイメージがあっただけに
政策が発表された直後は、
今のうちに寿司や刺身を食べておこうと
日本料理屋でかけ込み需要が起きました。
 
ただ、ふたを開けてみると、
日本料理屋で扱われている
多くの食材は日本産でなく
今までと変わらないことが分かります。
 
例えば中国でも大人気のサーモン。
 
ノルウェー水産局の発表によると
2023年1-7月期サーモン輸出先は
中国が前年同期比65%増となり
日本や韓国を超えてアジア最大の
輸出先国になったとのこと。
 
実際にスーパーでも
冷蔵ノルウェーサーモンが
たくさん並んでいます。
 
 
 

ちなみに中国語では
 
挪威→ノルウェー
三文魚→サーモン
 
と表記します。
 
日本食が世界に広がるにつれ
サーモンの人気と共に
価格も上がってきており
とても二束三文では
買えない魚になっております。
 
そうなってくると、
自分達でも養殖をしようと
考える人も増えてきますよね。
 
実際に以前紹介したドリアンや
ココナッツは一気に需要が増え
 
中カツ!通信 第298回 「臭い!痛い!」のに若者に人気上昇中の王様
 
海南省でのドリアン本格生産など
作付面積が増えてきています。
 
当然サーモンに関しても
中国内の養殖は始まっているのですが
最近、意外な地域での
 
豊漁がニュースになりました。
 
その場所とは
 
新疆(しんきょう)
伊犂地区の尼勒克県

新疆は中国北西部に位置し
ユーラシア大陸の内陸部で、
 
「海から最も遠い場所」
 
とも称されます。
 
上記の地図をみれば、
北京や上海から新疆に行くより
日本に行く方が近いのが分かります。
 
 
ところがこれだけ
海から離れているものの
意外にも同地区は
サーモンの養殖条件が整っています。
 
サーモンは冷水魚であり、
飼育時の最適な温度は13〜15℃であり
新疆の気候にも適しています。
 
2014年に建設された繁殖センターでは、
デンマークからやってきた
160万粒のサーモンの卵を孵化し、
 
現在で約6,000トン、
再来年には12,000トンの
サーモンを生産できる見込みです。
 
 
 

 
サーモンの他にもティラピア、
バナメイエビなどの水産物が豊漁で
既に中国国内だけでなく、
ロシアやシンガポールなど海外にも
販売されているそうです。
 
もしや上海のスーパーでも
新疆産の水産物を買えるかも?!と
水産コーナーをみてみますが
ノルウェー産のサーモンや
サウジやアルゼンチンの海老しかなく、


お店の人に新疆の海鮮は
売っているかと聞いてみると
 
「あっちにあるかも」
 
といわれて行った先には、
新疆産の乾物が並んでいました。


 
 
干しエビでもあるかと思いきや
お馴染みのナツメ、桑の実、アンズ等の
乾物しか見当たりません。
 
海産物って言ったんだけど
中国語の発音悪かったかなぁ…
 
内陸地での海産物養殖は
新疆以外でも行われており
それも探してみましたが、
この日は見つかりませんでした。
 
日本に目を向けると
マグロ養殖で有名な近畿大学など
先進技術もありますので、
 
今後は実際の魚だけでなく
養殖技術やプラントの輸出も
増えていくかもしれませんね。
 
ちなみに近代マグロは
レストランで食べることができます。
 
それにしても
 
『近大卒』の魚って
 
就職率100%の卒業生ですけど
かなりシュールな呼称ですよね(笑)

 
同じく内陸地方での養殖だと
信州サーモンというのもあり
長野県内の養殖用の稚魚として
提供されているそうです。
 
技術が発展し、品質の良い魚が
安定した量を育てられるようになれば、
 
新疆サーモンが
上海の日本料理屋にならぶ日が
くるかもしれません。
 
日本料理だけにとどまらず
今は羊肉串などが名物の
新疆料理屋の看板メニューが
 
「新疆サーモン刺身」
 
になる未来がこないとは限りません(笑)
 

最近、貴州茅台の丁雄軍董事長は、
茅台アイスクリーム、醤香ラテ、
酒心チョコレートの他にも、
 
茅台宴(コース料理?)などの
異なる種類、価格、特徴を
クロスオーバーさせた
製品マトリクスを確立すると
発言しました。
 
技術の発達により、
 
・今まででは考えられなかった生産地
・今まででは開発できないメニューが
 
どんどんと可能になってきます。
 
そう考えると、
 
「サーモンは海で獲れるもの」
「茅台といえば白酒」
 
というイメージも10年後には、
 
「任天堂は花札の企業」というくらい
 
過去のものとなっているかもしれません。
 
今のような変化の激しい時代で
未来を正確に予想して
百発百中で新商品、新事業を
成功させることは不可能です。
 
それでもTryをしていかなければ
近大の養殖マグロのように百発百中で
『卒業』させられてしまいます。
 
Nice tryの日本語訳は
 
「惜しかったね」
 
「惜」という字は残念に思うという
ネガティブなニュアンスが含まれています。
 
ピンチの時こそ、
批評家的なスタンスの人からは
 
「その案は見込みナイッスね…」
 
といわれるものも含めて
Tryをしていかなければいけません。
 
そういえば前回の記事の最後で
 
中カツ!通信 311回 白昼夢?茅台×Luckinのコラボで初日542万杯を販売
 
中カツ!通信とコラボしませんか?
 
若い女性読者が増える
ワクワクするような中国ならではの
ダブルネーム企画、
心よりお待ちしております!
 
と書いたところ一件も反応なく
とても「惜しい!」とは表現できない
状況でした。
 
でも、なんだか「Nice try!」とは
言ってもよい気がしています(笑)
 
ということで引き続き、
いろいろと新境地にもTryしていきますので
 
「今回の記事は面白くナイッスね…」
 
とあきらめず次回もよろしくお願いします!
 
本日も、最後までお読み頂きありがとうございます。

本日も最後までお読み頂きありがとうございます。

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