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中カツ!通信

「中カツ!通信」は中華圏歴19年を超え、湖南省出身の妻と娘と上海で暮らす野村が「中国で勝ちたい人」のために、「日々ちょっと活力を得られる情報」を、お届けするブログです。

『自転車操業2.0』本当にお金が戻ってきました。Mobikeデポジット不要へ③

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『自転車操業2.0』本当にお金が戻ってきました。
Mobikeデポジット不要へ③

皆さん、こんにちは。
さて2回にわたって考察してきた
シェア自転車大手Mobikeの
『自転車操業2.0』についても
今回が最後です。


【前回の記事は以下のリンクから】
1回目 Mobike1兆円以上のデポジットを返却


2回目 Mobikeのデポジット資金運用以外の収入源
    そして謎の「三文魚(サーモン)」の商標登録


 
まずは前回、引っ張った

謎の「三文魚(サーモン)」の商標登録

についてです。

実は1回目の記事でネタバレしておりました。

ドイツのデザインred dot 賞も受賞した
最新のMobikeの写真をもう一度見てみましょう。
緑の枠のあたりに特にご注目ください。


そうです!
「三文魚(サーモン)」

red dot 賞を受賞した新車両の愛称を
「三文魚(サーモン)」として登録していたのですね(笑)


古いタイプの自転車の回収と同時に
このサーモンが5万台上海に投入されます。

まさに上海という”海”を5万台のサーモンが
回遊するわけです。

サーモン自体はいろいろな意味で
画期的ですが、やはりあくまでも自転車ですから
こぎ続けなければいけないことに変わりありません。


さて、みなさんここで2018年Mobikeの
一番反響があったニュースを思い出してみてください。


美団によるMobikeの買収(2018年4月10日)
http://chuukatsu.blog.shinobi.jp/shichang/mobikebuyout

実は既に経営上は次々と投資家を探さなければいけない
自転車操業から脱却し美団による買収という
新しい原動力を手に入れております。

そうこの「新しい原動力」がキーワードです!

Mobikeの次なる商品は

「電動アシスト付自転車」
(电动助力车)




下記の記事によると
http://www.sohu.com/a/240404228_518561


時速20kmまででるようで
現状は四川で実験段階ですが、
当然全国での展開を予定しております。

でも何故完全な電動自転車でなく、
電動アシスト付自転車なのでしょうか?

そこには政策上の問題もあるようです。
北京では昨年の時点でシェア電動自転車を
禁止しており上海、深セン等地方政府でも
不支持表明が出ております。

この電動自転車の規制に引っ掛からないよう
アシスト車(助力车)と敢えて命名しているわけですね。

シェア電動自転車のメーカーもいくつもありますが
この規制があるため、まだ競争が激化していない
市場を取りにいこうという戦略です。

つまり
『自転車操業1.0』の次は
『自転車操業2.0』ではなく

『アシスト付自転車操業』

ということでしょうか?

まだ、正式発表されておりませんが
ネット上には
デポジット999元が必要
との記事もありました。
(結局デポジット取るのか…)


美団という巨大グループによる
買収というアシストをうけてから
3か月後に電動アシスト付自転車の
発表がなされたわけですね。


中国のスタートアップは
ユニコーン企業(企業価値10億ドル以上)でも
アリババ、百度、テンセント、美団といった
更に大きな企業への売却という

イグジットが珍しくありません。

【スタートアップ企業サイクル例】

必死に規模拡大のために
自転車をこぎ続ける
   ↓
自力で漕ぐ限界が見えてくる
   ↓
アシストをもらえる環境で
更にシナジーを発揮しながら
サービスを強化していく。
   ↓
より高い顧客満足を提供し
結果的に企業を末永く続けていける

   ↓
一部の創始者は、他の事業で再起業
   ↓
自転車操業2週目…

このようなサイクルを見ていくと
中国という市場で勝ち残っていくためには
大部分のリソースを拡大のために投入し
(≒必死で漕ぎ)続ける自転車操業が
経済の牽引力になっているのを感じますね。

資金繰りを気にしながらギリギリまで
投資していくのはタフな精神が求められます。

でも中国では自転車操業から脱却して
止まっても倒れない電車操業を
目指そうというのはダメですよ。

なぜかというと、
中国語で電車は火车(火の車)と言いますからね(笑)

本日も最後まで読んで頂き
ありがとうございます。

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