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「中カツ!通信」は中華圏歴20年を超え、湖南省出身の妻と娘と上海で暮らす野村が「中国で勝ちたい人」のために、「日々ちょっと活力を得られる情報」を、お届けするブログです。
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北京オリンピックが終わりましたね。
今まで、冬のオリンピックにそんなに興味がなかったものの、中国開催ということで、いくつかは観ちゃいました。
そんな 競技の一つが「氷壺」
日本語で言うと、日本チームが銀メダルを獲得したカーリングですね!
初めて競技を観た人は「ストーン」が氷製だと勘違いしてしまいそうですよね。ちなみにカーリングの語源は髪の毛の「カール」と同じで曲げることねじることです。
そしてメダル獲得に一喜一憂していたのは選手とファンだけではありません。
多くの企業も、自分達の予想が当たるかどうかをドキドキしながら観ていました。
中カツ!通信 第229号 帰化した美少女2人の天国と地獄。オリンピックは先進国の仲を悪化させる?
上記の谷爱凌選手のようにオリンピックでメダルをとった瞬間から、その選手の広告が一気に増えます。
もちろんオリンピック中に広告を撮っているわけでなく、オリンピック前から
「〇〇選手は金メダルをとって一気にスターになるから、今のうちに契約して、広告もとっておこう。メダル獲ったらCMバンバン流すぜ!」
と準備しているわけです。
ただ、もちろん試合が行われるまでは、何が起こるか分からないオリンピック。
広告契約をした選手が目立たなかったり、ファンを失望させるような結果になってしまえば、広告の放映自体を中止せざるえないようなリスクもあります。
2枚の金メダルと1枚の銀メダルを取得した谷爱凌選手は、元々金メダル候補として呼び声が高かったために、オリンピック前からルイヴィトン、Tiffany、中国銀行、Luckin coffee、元気森林など有名メーカーと広告契約をしておりました。

2021年のワールドカップでの金メダル獲得後の広告契約料は1社250万米ドルになるとも言われており、2021年でも数十億円の収入。
自分専用のスキーの山を何個も買えるくらいのお金が18歳の少女に入ったわけです。
そして中国は谷爱凌に中国国籍を付与したことにより2枚の金メダルと同時に多額の税金もゲットしたことになります(笑)
もちろん企業が金メダル候補にこれだけの広告料を支払うのは、それだけの金銭的な見返りが期待できるからです。
2021年秋に谷爱凌と広告契約をしたLuckin coffeeは、
店頭には等身大のパネルを設置し

紙袋、ホルダーにとどまらずストローにつけるホルダーまで作り

谷爱凌とコラボのメニューは一時期は売切れ続出でした。



オリンピックも終わり、在庫も補充されたようで試しに頼んでみると、実物はコンディションの悪いゲレンデどころか温暖化末期の流氷みたいな感じでした…

評価は好みによるものの、私は、まぁ一回飲めばよいかなぁという感想です。
このコラボ商品の売れ行きが好調だっただけでなく、Lucikin coffeeのCEOが2月15日に発表した社内文章によると昨年の同時期と比べ売上が3倍になったそうです!
もの凄い効果ですね!
ただ谷爱凌が最初の金メダルを獲得した時には、お祝いで4.8折(52%OFF)のクーポンを配ったのですが、普段から同じくらいの割引券を乱発しているLucikin coffeeなので
「金メダル獲ったのに、ケチすぎる」
と逆にSNS上でバズってしまいます(笑)
このケチでバズったのも含めて谷爱凌選手を広告に起用して得た宣伝効果や売上は非常に大きく、まさにLuckyだったと言えそうですね!
金メダルで金銭的にも売上が伸びていそうな2社目の企業は元気森林。

2021年に今回のオリンピックに出場する3人のアスリートと契約して、その3人ともが金メダルをとりました。
この3/3で金メダリストを当てたということ自体が明るみになると
「元気森林は、すごい運を持っている!」
「元気森林の飲料を買って金運にあやかろう!」
という話題がバズり、元気森林の飲料をもった写真が多くSNSに投稿されました。
0カロリーの炭酸飲料で若者に人気の元気森林。
元気だけでなく金運まで上がるなんていうジンクスが定着すれば、今後も売上が伸びていきそうです。
そして3社目は咪咕视频(Migu Video)
中国三大通信会社、中国移動の子会社であるMigu Videoは、CCTV(中央テレビ)からインターネットでの放映権を獲得し、全試合を生放送で中継することができました。
谷爱凌選手が最初の金メダルを獲得した翌日の2月9日には親会社の中国移動の株価も上昇し、同日の時価総額が1300億元も増加しました。
まさにオリンピックで金が動いているのを実感できる事例ですねー
そして、まだ分からないものの相当の金を儲けているであろう企業が冰墩墩(ビンドゥエンドウェン)グッズの製造販売権を持っている会社。

ヌイグルミなどの製造販売を手掛けているのは3社とのことで、どれだけ売れているのか楽しみですね。
ライセンスは今年9月30日までとのことですので、まだ半年以上あるもののここから先は売れ残りリスクもあるしなぁ。
2か月後くらいに不良在庫の山なんていうニュースをみかけなければいいのですが…
このように金メダルによって、お金も動いた北京オリンピックが終わり、ロシア軍ウクライナへ侵攻が始まりました。
自国選手の金メダル獲得に一喜一憂していた雰囲気も吹っ飛び、
・天然資源は通常の値段で獲得できるのか?
・株価は大丈夫か?
と憂い事ばかりになったかに見えるものの
金(ゴールド)を持っている人の中には、1900ドルまで値段が上がり喜んでいる人もいるかもしれませんね。
ただ、金だけでなく、銀、銅そして「うまい棒」までが値上がりするインフレが加速すれば社会に与える影響は甚大です。
オリンピックの5つの輪よりも密接につながっている現在の世界での争いは世界全体に影響を与えます。
英雄はスポーツの戦いでのみ出現する世の中が続きますように!
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2月20日時点で中国は9種目で勝利し金メダルを獲得、SNSでもにわかに盛上っているのを感じます。
上の雪容融(シュエロンロン)は北京パラリンピックのマスコットです。
この正月飾りの提灯をモチーフにした紅白は中国っぽくて、個人的にはジャイアントパンダがモチーフの冰墩墩より好きです。
人気は冰墩墩に大きく差を開けられていますが、3月4日からのパラリンピックに向けて、こちらもにわかに盛上ってくるかもしれませんね。
今日の中カツ!通信の話題は北京オリンピック、パラリンピックのスポンサーでもあり同じく赤白が印象的な、あのジャイアントについて

上海にお住まいの方は、というより、この記事を読まれている人で知らない人はいないであろうKFC。
中国語では肯德基と書きます。チキンだから同じ発音の肯德“鸡”の方がしっくりきますけど、もし見かけたら、それは偽物です(笑)
このKFCは、百勝中国(Yum China)が展開するブランドで、KFC以外には
・Pizza Hut(必胜客)
・Taco Bell(塔可贝尔)
といった本家ヤムブランズの中国でのフランチャイズ権を持っているだけでなく、
・小肥羊(火鍋)
・東方既白(中華ファストフード)
・黄记煌(焖鍋)
・COFFii & JOY(ドリップコーヒー)
・Lavazza(コーヒー)
を展開しています。
中国大陸での2021年12月31日時点での店舗数は11,788店
KFCだけで8,168店とマクドナルドよりも多く、
中国の飲食業としてはトップの売上です。
2月9日に発表された百勝中国の決算報告書によると、

2021年の総収入は1兆円を超えており(98.5億米ドル)で、前年から約20%増加、日本の飲食業で売上げトップのゼンショーホールディングの約2倍です。
純利益は1,100億円を超えて(9.9億米ドル)、こちらは26%増加です。
しかし、2021年第4四半期だけをみると、調整後当期純利益は93%減少とコロナが繰り返し発生した影響を受けています。
このコロナの影響がある中で2021年は開店が加速し、過去最高の1,806店(純増1,282店)を出店。
一日に約5店舗を開いていることになります。
最近では中国の各地でもオミクロン株での感染が増えてきており、上海のお隣の蘇州市でも19日13時時点で50か所の中リスク地域が指定されています。
それに伴いKFCやピザハットも出店しているショッピングセンター自体が一時閉店となったりしております。
こんな状況を踏まえても、今年2022年もKFCをメインに1,000‐1,200店舗を増加させると発表されています。
でも、そんなに多くの店を、どこで開くというのでしょう?
中国広しと言えどもKFCで既に8,168店舗もあります。
実際、上海、北京などの大都市では、そこら中にあります。
フライドチキン好きの需要が増えているとも思えません。また地方部は所得格差もあり、KFCが儲かるような立地が多くあるかも疑問です。
でも、よく思い出してみるとKFCって、もうフライドチキンの店じゃないんですよね…
入り口の写真を見てみましょう。
左上にはお粥と野菜マン。
右上は野菜マン
実は昨年、杭州の小籠包老舗の「知味观」の親会社に16億元の出資をしKFCで小籠包も売り出しております。一度食べたことありますが、味と言うよりも雰囲気が合わなかったのを覚えております…

写真左下はデリバリーやテイクアウトのステーキ冷凍食品など。
右にやっと鶏を使った北京風ラップ、小酥肉(本来は豚肉唐揚げだがKFCはチキンを使用)、鶏卵のエッグタルトが出てきます。
私が小さい頃のKFCといったらフライドチキンの強烈なイメージでしたが、今のKFCは、当時のドムドムくらいの雑多感があります。
都市部でのKFCは店頭商品だけでなくコーヒーから冷凍商品のデリバリーもしてくれる便利な存在であり、もうフライドチキンの需要に直接的に売上が左右されたりしない体制なんですね。
むしろ需要がありそうなものは積極的に取り組んでいくので、近くの店内の一番目立つところの壁面はコーヒーのアピールでした。
もう香ばしいフライドチキンの雰囲気は感じられません。

ただ最近KFCのパーティーバレルが売切れ続出になりニュースになりました。

POPMARTの人気キャラとのコラボ企画。
中カツ!通信 第219号 悪用禁止?!の盲盒商法とクリスマス
猫も杓子も盲盒(Blind Box)...
そうなるのは、やはり効果があるからなんです。
店舗によっては売切れているため、人形欲しさに、まだ売り切れていない店で買って食べてもらう代行が出たりしています。

「5日で48人分の二人用セットを食べることを頼まれている」とか

106セットを購入して1万元を超える(約19万円)伝票があったりと、子供のころの「お金持ちになったら100個買う!」を叶えたかった人がいたんでしょうね。
しかも持ち帰りじゃなくて「堂食(イートイン)」ってことは、友達100人集めて誕生パーティーだったのかもしれません(笑)
そして、中古売買サイトでは人形が600‐800元で取引されるなど過熱しすぎていき、1月12日には中国消費者協会から
「"ブラインドボックス "を使って過剰な食品摂取を誘導している。買うな!」
と名指しで批判されるという状況に。
中国でのKFCのイメージはフライドチキンの専門店より
「売れそうなものなら何でも売る」
というイメージが近い気がします。
そうなると都市部においても特定の需要があるところにピンポイントで出店していくというよりも、どこに出しても、そこそこの需要を取り込める業態に変化し続けているんですね。
しかもコロナの影響で撤退する店が出て家賃が下がったタイミングで、テイクアウト、デリバリーも強いKFCはコロナ前よりも有利な条件で出店することができます。
一店舗当たりの出店コストも2016年に比べると約半分になっているだけでなく、店舗でのの省人力化も進んでおり、実際オーダーは基本的にスマホやタッチパネルで行うように催促してきてます。

これらの成果が投資回収期間はKFCで2年、ピザハットでも2‐3年との改善であり、大量出店攻勢への自信にもつながっているのでしょう。
この投資回収期間が短くなったことにより、3級都市、4級都市でも勝負できる体制になり、KFC で昨年は160都市に新規進出したとのこと。
都市部では新店と既存店とで売上を取り合ってしまいますが、地方一号店であればそういうこともありません。
しかも、最初は
「とうとう自分たちの街にもKFCがきた!」
と、人気がでます。
また競合が多い1級都市、2級都市と違って定番メニューへの絞り込みをしてコスト効率を良くし、超级劲辣充电鸡腿堡(激辛充電チキンバーガー)など現地の好みに合わせたオリジナルメニューをだしているとのことです。
この3、4級都市向けは小镇模式(小都市モデル)として3年間で1,000店を開店していくとのこと。
妻の実家は辛い食文化なのでKFCができたら超级劲辣充电鸡腿堡(激辛充電チキンバーガー)は、どれくらいの辛さなのか、ちょっと食べてみたい。
このように様々な業態で、様々な市場で勝負を仕掛ける百勝集団。
社名のように百戦百勝となるのか?
勝ちすぎて社名を万勝と変えるほど発展するのか?
万勝となったときには、更なる業態の拡大でとんかつチェーンも始めていそうなので、その時は是非、激辛充電カツ丼を食べてみます(笑)
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北京オリンピック見てますか?
冰墩墩(ビンドゥエンドゥエン)は各地で品切れが続いており
「買えないものは余計ほしくなる」
と更に人気が高まっています。
中カツ!通信 第228号 北京オリンピックでわかる虎の威とパンダの衣
ただ意図的なハングリーマーケティングというわけではないようです。
今までの売れ行きは、そこそこだったことから、在庫を多く用意していなかったのでしょう。
オリンピックが近くなり急に人気に火が付きましたので、一気に品不足になり、春節で工場が稼働していなかったことなどから供給が追い付かず現状のような品切れ状態になっているのだと思います。
供給が追い付けば、UFOキャッチャーの景品で大量に敷き詰められている冰墩墩(ビンドゥエンドゥエン)を見かける日も遠くないだろうと個人的には思っています。
そして人気と言えばクマのプーさんファンでも有名な羽生結弦選手。
演技の後にファンからアイスリンクに大量のぬいぐるみが投げ込まれる光景はアスリートというよりアイドルのような羽生選手の人気の象徴でもあります。

北京でクマのプーさんはセンシティブな存在でもあるので、どうなるのかと思っていました。
現地でオリンピックを取材している記者の方に聞いてみると、ヌイグルミ自体の持ち込みが禁止されていたそうで、そもそも、オリンピック自体がキャラクターなどの露出に厳しいので特にプーさんを心配して、どうこうということではないようです。
羽生選手は中国でも大人気で、10日のホットトピックスのランキングにも上がっていました。

11 #羽生結弦为什么这么火#
羽生結弦は、なぜこんなに人気
というトピックを見てみると下記のような理由がでてきます。
・かっこいい(少女漫画に出てくる男の子みたい)
・演技がすごい
・挑戦する姿勢がすごい
今回は3連続大会金メダルとはならず4位という結果だったものの、4回転アクセルに挑戦する姿は、更にファンの心をつかんだようです。
挑戦する美男子を応援する気持ちに国境はないのですね!
そんな男子フィギュアスケートで金メダルを取ったネイサン・チェン(陳巍)は、両親が中国人のアメリカ国籍の華僑です。
実は今回のフィギュアスケートのアメリカ代表8人のうち4人は華僑なんですね。
そして、中国では元アメリカ人だった2人の女性選手への注目が集まっています。
ただ1人は30分で9万通の祝福をうける大スター、
もう一人はSNSで批判の的と大きく明暗を分けています。
大スターとなっているのは谷愛凌選手。
スキーフリースタイル女子ビッグエアで金メダルを取った彼女はアスリートとしてトップレベルなだけでなく
・スタンフォードに史上初飛び級入学(今秋入学)
・モデルとしても活躍
と、どれをとっても一流の人物です。
アメリカ人の父、中国人の母からアメリカで生まれたハーフです。
彼女は15歳でワールドカップ初優勝、金メダル候補として元から有名でした。
2019年にアメリカ国籍を放棄し中国代表として今回のオリンピックに参加し見事に金メダルを取得しました。
金メダル獲得時は彼女のSNS微博への祝福メッセージが30分で9万通、閲覧は1時間で3億回を超え、微博全体が一時、ダウンする事態にまでなりました。
金メダル候補だった彼女は、オリンピック前から広告にも引っ張りだこで2日前のネットニュースによると既に30近い広告に出演しているとのこと



金メダルを取った今、オリンピック後のメディアへの露出は5もっと増えてくると思います。
同じように2018年にアメリカ国籍を放棄して中国代表としてオリンピックに参加したのがフィギュアスケートの朱易選手。

ただ団体戦女子ショートプログラムでの朱易選手は転倒や失敗が続き中国は最下位になってしまいインタビュー時には泣いてしまいました。
翌日のフリープログラムでもジャンプで転倒が続き、またも最下位に沈み、演技後にはこらえきれず、また涙を流してしまいます。

ネット上では「朱易の転倒」というハッシュタグがついた投稿が2億回以上のアクセス数を記録するなど批判の声がやまない事態になり、「父親のコネでオリンピックに出場した」など行き過ぎた誹謗中傷に投稿やアカウント約300が規制、削除されたとのこと。
朱選手は中国人の両親を持つアメリカ生まれの選手です。2018年に国籍を中国に変更して、今回のオリンピックに参加しました。
父親は世界的に有名なAI科学者で、朱選手が中国国籍にした後の2020年に父もカリフォルニア大学から北京大学に移っております。
ここから
「優秀な学者を中国国内に呼び戻すために娘がオリンピック選手にえらばれた」
という根拠のない誹謗中傷がSNSに書き込まれたのです。
この朱選手にたいして谷愛凌選手は自身のSNSでファンに対して朱選手のことを思いやるよう呼び掛けています。
二人とも中国から帰化するように誘いがあって国籍を移した選手ですが、オリンピックを経て世間からの評価は、大きく明暗を分けました。
また中国では大スターの谷愛凌選手もアメリカのSNSでは、
「アメリカで育ち、選手として育成されたのに裏切者」
との批判を一部から浴びております。
谷愛凌選手は
「私はここで最高の人生を送っている。私の使命は分裂ではなく、スポーツを活用して団結の力を生み出すこと。国籍は関係ありません」
と素晴らしい返答をしています。
ちなみにオリンピック憲章の第1章の6にも
「オリンピック競技大会は、 個人種目または団体種目での選手間の競争であり、国家間の競争ではない。」
また5章の57「入賞者名簿 」には
「IOCとOCOG は国ごとの世界ランキングを作成してはならない。 OCOG は各種目のメダル獲得者と…(略)」
と明確に宣言されております。(※各国のメディアが自主作成されるのはオリンピック憲章違反ではない。)
オリンピックは平和の祭典と言われるものの、それは理念と開幕式までで、実際には今回のように、むしろ各国間、国内での対立を煽る方に作用しているのではないでしょうか。
国家的宣伝・国威発揚の場として国家のお金が投資され、国籍をかえる選手もでてきます。
勝敗・メダル獲得が重要視される中で、国家間競争でナショナリズムが煽られ、韓国の政治家のように審判の裁定に対してもコメントをする。
政治対立の背景を受け、SNS上で各国のネット民も他国の選手、自国の選手に暴言を浴びせる。
スポーツも才能だけではなく育成が必要であり、お金をかけられる先進国が有利です。特に冬のオリンピックはマラソンなど陸上競技に比べて道具も高そうですし。
そう考えると、オリンピックは平和の祭典と言うより、先進国間での戦場の一つというほうが近い気がしてきます。
国家戦争の縮図オリンピック
羽生選手のように、国籍ではなく個人の実力、魅力で賞賛をうける選手が増えてくるといいですね。
我々、視聴者も国籍ではなく、選手個人に注目して応援するようになればと思ったものの、多くの人は自国選手が参加するオリンピックの試合だからこそ見ているわけで、ナショナリズムというスパイスが無くなればオリンピックを見なくなるんだろうなぁ…
逆に、その見ない人が増える時こそ、オリンピックは平和の祭典と言えるようになるかもしれませんね!もちろん商業的な理由で、すでにオリンピックが開催されなくなっていなければの話ですが…
日本、中国だけでなく全選手!
オリンピックがあるうちに国家ではなく、自分や自分のファンのために頑張ってください!
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新年好!虎虎生威!
ということで、旧正月でも虎年が始まりました!
大晦日にあたる1月31日の夜は友人と自宅で春晩(紅白みたいな番組)を観ながら食事をし、飲みすぎて途中で寝るという、いつもながらの年越しでした。
正月初日は、せっかくなので上海の有名な観光地である南京東路の歩行者天国に行ってみます。
予想通りの大混雑。

まさにヒト、ヒト、トラ、ヒト!
ガンダムも虎年バージョンでお出迎え。
盾の模様が中国結びになっているところをみると中華圏向けの特別デザインなんでしょうね。

ガンダムだけではありません。
串焼きのテイクアウト店の行列にはタイガーペアルックのカップルも。
やっぱり肉食なんですね。

阪神タイガースの帽子をかぶったオッサンがいても溶け込めそうな雰囲気です。
そして阪神タイガースが優勝した以上に世間から注目を浴びているのが、北京冬季オリンピック!
昨年の東京オリンピックと同様にコロナが続く中での開催となり、開幕式も一般客への開放なく行われました。
開幕式と言えば、東京オリンピックの時は、日本国内だけでなく世界で賛否両論が巻き起こったのも記憶に新しいですね…
中カツ!通信 第200号 開幕式は中国で、どう理解されたのか?
今回の開幕式について、日本のネットの反応を見ていると
「北京の演出技術レベルが高かった!」
「一貫性があって理解がしやすかった!」
など東京オリンピックと比較して評価する感想が多い中で、
「もっと中国の国威発揚的な内容だと思ったらあっさりしていた」
という書き込みもチラホラと。
今回の開幕式の演出総監督は、2008年夏の北京オリンピックと同じく張芸謀監督。
当然、相当な期待が集まる中で、事前に
点火有望成为最大亮点,“百年奥运史上还没有出现过”
(聖火の)点火が一番の見どころになるはず、”100年のオリンピック史上でいまだ、みたことないもの”
なんて、更に期待を上げてくるものですから、私自身もどうなるのか固唾を飲んで見守っていました。
結果としては、最後の聖火ランナーが持っていたトーチが、各国の名前が記されている雪の結晶のオブジェに備え付けられて、それがそのまま聖火台になるという演出でした。


正直、生放送で見てた時は
「ここからドローンで、どこかの聖火台に飛んで点火?」
「まさか、この雪の結晶自体に火がつくの??」
とか、ド派手な演出が起こるかと思っていたので観終わった時は、少しモヤモヤ感がありました…
翌朝、残るモヤモヤを解消しようと掲示板サイト「知乎」を開いてみるとピッタリの話題が上がっていました。
2022年北京冬季オリンピック開幕式の見どころは?あなたに深い印象を与えた場面は?
そしてトップに上がっていた回答を見て、とても驚きました!
内容ではなく、回答者にです。

https://www.zhihu.com/question/514745943/answer/2335075168
なんと総監督をした張芸謀監督自身が答えているじゃないですか!
前半の気になったところを抄訳すると
開幕式を一言で表すと
「世界のさまざまな雪が北京に集まり、人類共通の雪となる」
このアイデアは、2年以上前から温めていたものです。
雪の結晶は伏線のようなもので、どの場面をとっても、誰もが「美しい」「分かりやすい」と感じさせならが、ずっとそこにあった雪の結晶が最後は聖火のトーチが収まる雪の結晶になります。
聖火の点火と聖火台についての最大のイノベーションの1つとなるはずだと考えていました。
オリンピック100年の歴史で初めて、すべての参加国・地域の名前が記された聖火の点火になった。
聖火台は全世界からなるもので、火の大小は関係なく、私たちの心の火である。
中国の物語を語るだけではなく、「I」から「we」への飛躍を目指し、すべての人の物語を語っているのです。
北京冬季オリンピックの開幕式も、昔のように
「お家芸を披露しよう」
「自己アピールをしよう」
という気持ちが強くなくなった。
今回は「全世界の私たち」と声を大にして言っているのです。開幕式はもはや自己満足のためのものではなく、あなたや、みんなのものであり、そこには文化的な自信があるのです。
この後も、「なるほど~」と腑に落ちる解説が続きます。
点火の話も
「環境にやさしいエコの演出」
というだけでなく、大きく燃え盛る火の派手な演出をする必要がなくなるだけの自信がついたということなんですね。
でも、こんな解説をされると、次回の開幕式の監督はやりにくいだろうなぁ…
前回の北京オリンピックが行われた2008年。
その時は、まだGDPの世界第二位は日本でした。
そこから14年間で中国のGDPは日本の3倍以上になりました。
ついているのは文化的な自信だけではないでしょうね。
この張芸謀監督の回答の他にも、最初の開幕式の二十四節気をテーマにしたカウントダウン動画の責任者でもある李志偉監督のコメント
あの二十四節気のところに添えられていたコメントって有名な詩や諺から引用されていたんですね!

他にも花火の責任者の蔡灿煌総監

他にも音楽の担当者による曲リストなど掲示板の書き込みだけで、特集の雑誌が一冊できるような豪華な内容です。
開幕式が終わって間もない時間に質問も回答もアップされているので、もちろん事前の準備がされていたんでしょうけど、それにしても、こういう細かいところまでサービスというか演出が行き届いているって、改めて凄いなぁと感じました。
そして北京冬季オリンピックで、もう一つ注目を集めているのが冰墩墩(ビンドゥエンドゥエン)

日本の特派員記者がすっかりハマっているという情報が中国のSNSでもバズっています(笑)
この中国を代表するパンダのマスコット、外側のわらび餅ような透明の膜が気になりますよね?
パンダの色を奇麗に見せるためのシースルー?
それとも別の深い意味があるのかと思い調べてみると、ここにも文化との関係があることが分かってきました。
なんと、この冰墩墩(ビンドゥエンドゥエン)のモチーフはパンダと

冰糖葫芦(サンザシ飴)!
この北京を始め北方の冬の風物詩ともいえるお菓子からインスピレーションを受けて冰墩墩(ビンドゥエンドゥエン)がデザインされていたんですね。
以前は街中で、冰糖葫芦を指して自転車で売っているのが一般的だったのですが最近では上海のショッピングセンター内にもお店をチラホラ見かけます。
今ではサンザシの中に餡子を挟んだり、サンザシのかわりにイチゴで作ったものも売られています。

娘たちが、あまりにねだるので買ってあげた後に、この冰墩墩との関係性が分かり食べ終わる前に写真だけ撮らせてもらいました。(紙袋に入れるときにくっつかないようにオブラートでくるまれています)

そうして、この状態を見て、上海を代表する建物を思い出しました。
東方明珠塔ですね!

確かに、色もちょっと似てるかも。
ただ、さすがに糖葫芦からインスピレーションを受けてという証拠は見つかりませんでした…
開幕式当日の夜に、東方明珠塔が、なんとか見える場所へ移動してみると、糖葫芦の色は見えなかったものの、オリンピックの5色にライトアップされているのを見ることができました。

冬季オリンピックは始まったばかりですが、家族と過ごした楽しい7連休は間もなく閉幕です。
この休みの期間で、すっかり冰墩墩のように、更に丸みを増した顔やお腹を、オリンピック・パラリンピックが閉幕するまでには連休前までに戻せるよう頑張っていきたいと思います。
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中カツ!通信 第227号 無感染でも強制隔離?!中国内帰省の規制に5つのダメ!
こんにちは。中カツ!通信の野村です。
今年の中国では旧正月が2月1日となっており、1月31日から2月6日までが7連休の長期休暇となります。
ただ元々、7日とも祝日ではなく、祝日3日+土日+代休2日=合わせ技7連休という構成です。
今年は代休2日分は前週の土日に振替なので、今日は7連休前の7連勤目です…
そして春節には国民大移動と言われる実家への帰省となるはずでしたが、今年も妻の実家への帰省をあきらめました。
というのも、昨年と同じく「就地过年」(就業地での年越し)が推奨され
「あまり、省を跨いでの移動はしないでねー」
という方針が各地の政府から発表されているからです。
もちろん理由はコロナの感染対策です。
思い起こせば、私にとってのコロナの始まりも春節でした。
2年前の春節帰省時。
行きの高鉄(新幹線)では、15%程度のマスク着用率だったのが、一気に中国国内で感染が拡大し、実家に帰省したものの
「新年の挨拶訪問禁止、家族のみで過ごすこと!」
と対策も急展開し、急遽、春節休みが延期されるまでの大事態となりました。
そして、この時は日本から見れば対岸の火事だったんですよね…
日本の知人、友人から心配と同情のメッセージ、たまに上から目線のあわれみとも似た偏見のようなメッセージも頂き、下記の記事を書きました。
第126回 新型肺炎状況7 不自由なのは中国?それとも日本?
昨年2021年の春節の際には、すでにワクチン接種も開始され感染者もおさまってきたものの、やはり「就地过年」(就業地での年越し)が推奨され帰省できませんでした。
中カツ!通信 第177号 ウシなわれた正月に犇めいていたもの
そして、今年2022年。
ワクチンのブースター接種、3歳以上の未成年者への接種も推進され
ワクチン接種回数は、もうすぐ30億回に迫る世界一。
1人当たりの接種回数も2回を超えています。

(NHK特設サイト 新型コロナウイルス 世界のワクチン接種状況より)
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/vaccine/world_progress/
「久々に実家の親戚と春節に白酒かなぁ~」
などと思ったら、ここ最近のオミクロンもあり
29日には全国で国内新規感染者が54例と、また増えてきてしまいました。
2月4日から冬季オリンピックが開かれる北京でも20例の新規感染となっています。
1月30日発表の東京都の新規感染者数1万5895人と比較すると北京の20人なんて誤差の範囲にも思えますが、ゼロコロナ政策の中国としては、”0”か、それ以外なわけです。
実際に中国国内でも感染者が出た地域を中・高リスク地域と指定し隔離や移動制限の措置をとっております。

https://ncov.dxy.cn/ncovh5/view/pneumonia
例えば北京や大連では、直近14日以内に感染者が1人でも発生した地域から入る人に対して、PCR検査や2週間の隔離や健康観察などを義務づけることが公表されています。
そして、やっかいなのが省や市のレベルでなく、その以下の行政単位でも公表されていない外地からの来訪者への規制が存在していることです。
ネット上の記事によると
https://xw.qq.com/cmsid/20220130A04M2Q00
上海から陕西に自家用車で帰省した男性が高速道路から下道に降りようとしたところスマホ上で上海に滞在していたことが分かると、
「この出口では降りれない、次の出口まで行きなさい」
と複数の出口でたらいまわしにされ、結局地元付近についてから1日もの間、高速から降りれなかったとのこと。
他にも、北京からハルビンに帰省した女性は家に到着して1日後に行政(社区)から電話がかかってきて
「7日間の自宅隔離」
を命じられます。家のドアは外から封鎖され、実家の両親も外に出れなくなってしまいます。
その自宅隔離が始まった翌日の夜に再度、かかってきた電話にでると、
「14日間の集団隔離の準備をしてください。しかもホテル代は自費です」
と言われてしまいます。
48時間以内のPCR検査の陰性証明を持っていても、このように公表されていないルールで自宅隔離や集団隔離を強制されてしまいます。
国、省、市、区と行政単位が下に行くにつれルールが厳格化の方向に追加されてしまうという現象が起きているのです。
”言われてもいないことまで、厳格なルールを追加するって、どういうこと?”
と、不思議に思いますよね?
ただ、そこには自分の管轄範囲から感染を発生させたくない切実な理由があるわけです。
例えば、昨年2021年の感染拡大時には南京市、張家界市、大連市でも感染拡大への対応の遅れで幹部らが処分されています。
昨日には、江蘇省規律検査委員会が、東部空港グループの元党書記兼会長、元党副書記兼総経理などに対して、コロナ対策の不足等の理由で党の除籍、公職から解雇等の処分を行ったとのニュースがありました。
このようにコロナの感染拡大への対応しだいでは自身のクビが飛びかねないので、外地からの帰省者というリスク要因は、なるべく入れたくないという動機があるわけです。
ただ、家族と過ごす正月を楽しみにして、せっかく所定の手続きをして帰省した人にとっては公表されていないルールで隔離というのは、やるせないですよね…
もちろんSNN上には、不満の声が溜まっていきます。
それを見かねた国家衛生委員会(国家卫健委)から29日に
「5つのダメ!」(5个不得)
が発表されます。
内容としては以下の通り。
1,外地から正月の帰省を恣意的に禁止してはダメ。
2,外出制限の範囲を勝手に拡大してはダメ。
3,外出制限の範囲を中高リスク地域から、その所在する市および省全域に拡大するのはダメ。
4,低リスク地域から帰省した人に対して、強制帰還や集中隔離などの措置をとってはダメ。
5,集中観察隔離および自宅観察隔離の期間を恣意的に延長してはダメ。
この5つのダメが1月初めに発表されていれば帰省していただろうなぁ…
今となっては、移動のチケットも取れませんので春節中は上海で大人しく家族や友人と過ごしていたいと思います。
この記事に2年前に書いたように、外出できなくても楽しく時間を過ごせる事例を示してくれた先人がたくさんいますので(笑)
第126回 新型肺炎状況7 不自由なのは中国?それとも日本?
中国のコロナの権威の一人である张文宏医師も
「コロナの大流行は今年で終わるかもしれない」
と発言しております。
「モー、嫌だなぁ」
「モー、またかよ」
という愚痴は旧暦の牛年で終わりにし、北京オリンピックでの各選手の活躍を観ながら、自分も虎年の新年にトライする気持ちを養っていきたいと思います。
それでは、皆さん 新年快乐!!
本日も最後までお読み頂きありがとうございます。
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