パクリ業態?!のMINISOが5年で79カ国3500店舗年商2805億円の謎(3店舗目)
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パクリ業態?!のMINISOが5年で79カ国3500店舗年商2805億円の謎(3店舗目)
皆さん、こんにちは。
これまで2回にわたって
MINISOを取り上げてきましたが
今回は5年で3500店舗開店を
支えた
お金の仕組み
について
説明していきます。
前回までの記事は過去の
リンクからご確認ください。
うわべの日本っぽさに必死
MINISO記事1回目
有名になり模倣する側からされる側へ
MINISO記事2回目
この世界79カ国の
3500店舗ですが全部が
直営店というわけでは
ありません。
中国での爆発的な増加は
この加盟店に支えられての
ものなのですが、
オーナーは加盟に際して
①年間8万元のライセンス使用費
②商品保証金75万元
を用意する必要があります。
(上記表はMINISOのHPから転載)
http://www.miniso.cn/Shop/Stroe
ここからがコンビ二などの
フランチャイズとは違ってきます。
オーナーは店舗を見つけてきて
お金を出しますが、日々の管理は
行いません。(≒行えません)
内装設計、施工
従業員の採用、研修から
発注、在庫管理、レジ管理まで
Minisoが全部やってくれます。
そうして翌日には
商品原価+管理費として
Minisoから売上の62%
(食品は67%)を引かれた
金額が加盟店オーナーに
振り込まれます。
前日の店舗売上が1万元だと
翌日自身の口座に
3300~3800元が
振り込まれるというわけです。
運営と言うより
先ほどの表にもあったように
投資ですね。
オーナーはそこから家賃や
人件費、水道光熱費を払い
手元に残る金額が利益となります。
この加盟店オーナーが
出店資金を負担する仕組みにより
MINISOは手元資金がなくても
どんどんと出店ができます。
ここまでは多くの
フランチャイズと同じなのですが
MINISOには更に出店を
加速する仕組みがありました。
それが加盟店オーナーへの
出店、運転資金の貸付支援!
ライセンス使用料8万元
保証金75万元の他に
その他の出店費用を足せば
1店舗ごとにかかる資金は
100万元を超えていきます。
加盟店オーナーとしては
どんどん店を増やしたいとしても
自己資金だけでは
新店舗出店速度に
限りがありますよね。
中国ではP2P(個人間)の
資金貸し借りを仲介する
プラットフォームが多くあります。
(そして問題になっている…)
実はMINISOは
分利宝をはじめP2Pの
事業資金の貸付の
プラットフォームを複数
実質的に運営しております。
そのプラットフォームを使って
出店意欲のある加盟店オーナーに
お金を貸し付け出店して
もらうわけですね。
P2Pのプラットフォームでは
個人から集めたお金を
仲介役である自社のために
使ったり、関連企業へ融資する
ことが禁止されております。
その点ではMINISOのケースも
グレーなので今後、借主である
MINISO加盟店オーナーの
店舗収益状況が悪化し
融資が焦げ付いたりしてくると
店舗数が多いだけに
社会問題になる可能性も…
P2Pからのローンは
加盟店オーナーだけでなく
MINISOへのサプライヤーにも
行われていたようです。
つまりMINISO自体は、
ネットを通じ広く
個人から集めたお金で
加盟店オーナーを増やし
サプライヤーを増やし
自社は保証金と加盟金に加え
日々の売上の62%を
確保していくというように
低投資、低リスクのモデルを
確立していることになります。
前回の中カツ!通信でも
書いたとおり現在の中国で
人気ブランドの模倣品を
売ること自体は難しくないです。
実際にMINISOを模倣した
チェーンも中国国内外で
多く出現しております。
ただ、上記の金融の仕組みが
あったからこそMINISOが
圧倒的に店舗を増やし
5年間で3500店舗という
驚異的なスピードを
成しえたのだと思います。
「オフラインの小売でしょ」
なんて思ってたらP2P金融という
フィンテックをフル活用して
レバレッジを効かせていたのですね。
ただ昨今では多くのP2P
プラットフォームの資金用途不明、
夜逃げなどの問題が起きたことにより
政府も規制を強めております。
MINISO自体も
多くの競合の出現を受け
昔のように売上を上げていく
ことも良い場所を確保するのも
簡単でなくなってきており
出店ペースを
維持加速できるのか意見がわかれます。
しかし5年前とは違い
3500店舗の購買
ビッグデータ、
強化している
独自のデザイン力、
3500店舗という
バイイングパワー、
巨大なチェーンを
支える物流力、
などMINISOの足腰は
相当強くなっております。
以前、目標に掲げている
2019年
100カ国10000店舗
に届くのか?
はたまた3500店舗から
減ってしまうのか?
今後とも「日本発?」の企業に
注目していきたいと思います。
本日も最後まで
お読み頂きありがとうございます。
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