第156回 新コロナ後も観光地は三密で大混雑
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第156回 新コロナ後も観光地は三密で大混雑
こんにちは。中カツ!通信の野村です。
上海も涼しくなり、すっかり秋らしくなってきました。
食欲の秋、運動の秋、読書の秋など聞くだけでウキウキしてくるいろんな楽しみ方がありますが、多くの方は今年は、コロナにすっかりアキアキというところでしょう。
前回、HIS安達さんへインタビューした
中カツ!通信 第155号 新コロナ大打撃!旅行業界の真相をトップが語る
は、いろいろと反響を頂きました。
その中で、
「中国国内旅行は、どうなっているのか?」
という質問がありました。
ちょうど9月13、14日に上海市内の海昌海洋公園(水族館+テーマパーク)に実際に行ってきたので一例として状況を紹介したいと思います。
旅行を取り巻く中国の現状を簡単におさらいしておくと
中カツ!通信 第148号 中国のGoToキャンペーンは成功しているのか?
で、紹介したように7月16日までは中国国内であっても省(日本でいう県)を跨ぐ旅行商品の販売が規制されていました。
旅行会社のツアーやチケット、ホテルを買わずにマイカーで自由旅行に行ったとしても、移動履歴が残ってしまい戻ってきた後の生活に制限がかかります。
ご存知の通り中国では携帯で移動履歴が管理されています。
一時期は、ほぼ全てのオフィスビル、ショッピングセンターで、今でも一部のビルでは健康码(QR)を提示しないと入ることができません。
直近14日間に感染リスク”高”、”中”地域に行っていなければ緑のQRが表示されるのですが、新型コロナが猛威を振るっていた頃は省を跨いだ移動をするとQRが黄色になります。
そうなると14日間の自宅隔離が必要になるため、省を超えた出張や旅行は、ほぼ無くなっておりました。
現時点(9月20日)では、すでに国内には高、中リスク地域はないそうなので移動後に黄色に変わることも自主隔離も必要ないはずなのですが、所属する組織によってはローカルで制限をしています。
例えば娘が通う幼稚園では
上海市を一度出たら、上海に戻ってきた後の14日間は通園禁止
です。この幼稚園だけでなく上海の多くの学校で同様の措置がされており
「生徒は8月16日以降は上海を離れないように(16日までに上海に戻るように」
という通知がされました。
新学期の9月1日から逆算して14日前からは上海市でじっとしていろということですね。
現在でも、省を跨いだ子連れ旅行は14日間の通園禁止を覚悟しないと行けませんので外地からの子連れ客が多かった観光地は厳しい状況が続いていると思います。
我が家も例に漏れず今年に入って省外への旅行に行けていませんでした。
上海市内からは出られないものの、家族2人が誕生日なので「記念に残るように」と泊りがけで楽しめるスポットとして誰も行ったことがない海昌海洋公园が選ばれました。
http://sh.haichangoceanpark.com/shhcop/index.htm
水族館をイメージしていたので到着してみると想像以上の広さ。調べてみると、総建築面積では日本最大の名古屋港水族館が4.2万㎡にたいして、海昌海洋公園は20.5万㎡と約5倍!
パーク内にはジェットコースター、メリーゴーラウンドなどのアトラクションもあるので確かに2日間楽しめるだけのボリュームです。
ちなみに世界で一番大きい水族館も中国にあります。
珠海の長隆海洋王国で総建築面積は120.4万㎡とのこと。
さすが王国と名乗るだけのことはあります…
中に入ると多種多様な海洋生物がいて心が癒されます。
ペンギン、ホッキョクグマ、北極狼などもいました。
そして見どころの数々の動物ショー
シャチ、イルカ、アシカなどショーがあり、それぞれに専用のホールやスタジアムが用意されております。
シャチのショーは5000人が入るスタジアムで、前面に大きなモニター付きです。奇跡的にスタジアムカメラで映された時の様子(ハートの中が私と長女)
そしてイルカのショーホール
曲名でしか聞いたことがなかった、「イルカに乗った少年(青年)」を初めてみることもできました。
ご覧の通り、どのショーも子供連れ家族やカップルで凄い盛況で、上海市内の観光が賑わっているのを感じます。
アトラクションに入る前の並ぶスペースの手すりには
「1m以上の距離を保ちましょう」
というシールが貼ってありましたが、
(多分、一度剥がれ落ちた後に上下を逆さまに貼られた1m以上を保ちましょうシール)
90分待ちのアトラクションに並んでいても横入りされないようにか、1人分のスペースさえないほど、互いに詰め寄っています。
マスクの着用率も10%というところで、ほとんどコロナ前の観光地の状況と変わらない光景です。
初日が日曜日だったとはいえ、さすがに混みすぎだと思っていたら
実は
「上海旅行節」(上海旅行週間)
でチケットが半額だったとのこと…
我々はホテルを予約した際にチケット込みだったので、半額は享受できなかったのですが、久しぶりに観光地ならではの人混みを倍以上享受することができました。
この上海旅行節ですが、新コロナ対策として始められたものではなく毎年行われており1週間限定で上海ディズニーランドなど有名なところも含めチケットが半額になるのだそうです。
上海にお住まいの人混みが平気な方は来年以降は要チェックです!
ちなみに翌日、月曜も人は減ったものの、巨大水槽での人魚ショーは、以下の写真のような人混みです。
魚よりも人間の方が多いんではないでしょうか…
間違いなく水槽の中より外の方が密ですね。
他の方がSNSにあげている情報をみるとディズニー,外滩(バンド)など各観光地も大賑わいだったようです。
少なくとも上海の観光地の状況だけをみると新コロナ前の行動様式が変化しないまま客数が戻ってきているようです。
10日後には大型8連休の国慶節がやってきます。子連れは難しくても、各地から上海に、そして上海から各地への旅行客が増えるはずです。
文化旅行部によると昨年2019年国慶節7日間で中国国内旅行施設へ訪れた人は
延べ7.82億人(全国共接待国内游客7.82億人次)
国内旅行收入は6497.1億元と10兆円以上でした。
http://www.gov.cn/xinwen/2019-10/08/content_5436800.htm
すでに新コロナから回復をとげていると言われている中国で、この数字がどうなるのかは楽しみですね!
ちなみに人に揉みくちゃにされ、併設されているホテルにたどり着くころには、4人とも疲れ果てていたものの人魚をテーマとした部屋に入ると娘2人は大喜びで、自分たち専用のベッドに大はしゃぎです。
ホテルのはからいでベッドの上には飾り付けがされておりました。
白いのはタオルで作られた動物で、海だけにイカやクラゲかと思われるかもしれませんがゾウです。長いののうち一本は足ではなく鼻です。
誕生日なのでホテルにケーキを届けてもらうことにしており、エントランスでケーキを待っているとデリバリーのバイクが次々とやってきます。
多くの人がホテルに泊まって夕食をデリバリーで頼んでいるのです。
・ホテル周辺にレストランが少ないこと
・この時期は殆どの人が上海市内からの宿泊であること
を考慮に入れたとしても10分程度で8組がデリバリーをとりにくるというのは相当な多さです。
さすがにホテルの部屋までは届けてくれないですが、もうホテルのルームサービスって需要がどんどん減っているのだろうということが予想付きます。
小さい子連れだったら旅行先でも、地域の名店の料理をデリバリーしてもらえばいいじゃんという人も増えていそうです。
新コロナを機にデリバリーを提供するお店の幅や商品が更に豊富になったことにより、デリバリーの便利さに依存してしまう人は増えていくばかり。
このデリバリーという行動様式こそが一番、新コロナ前には戻れない現象なのかもしれませんね。
日々、頑張って家庭を支えてくれている家内と、社会を支えて頂いているドライバーさんに感謝です。
本日も最後までお読み頂きありがとうございます。
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