[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
「中カツ!通信」は中華圏歴20年を超え、湖南省出身の妻と娘と上海で暮らす野村が「中国で勝ちたい人」のために、「日々ちょっと活力を得られる情報」を、お届けするブログです。
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
こんにちは!中カツ!通信の野村です。
無事に自分が双11(ダブルイレブン)で頼んだ商品が届きました。
味も美味しく、偽物じゃなくて賞味期限もきちんと残っており一安心です。日本のカゴメ商品がこうして買えるのって、今となっては当たり前だけど、改めて考えてみるとすごいことですよねー。

中カツ!通信 第216号 双11、9.6兆円で過去最高だけど、個人的には過去最低
総流通額で最高記録のアリババが、
11月18日に発表した2021年7-9月期の決算は
売上高は前年同期比29%増の2,006億9,000万元(約3兆6,000億円)、に達し、純利益は285億2,400万元(約5100億円)
2022年度の売上高が前年度比20―23%増になるとの見通しを発表しました。
四半期の売上で3.6兆円、純利益5,100億円という数字だけみれば凄い決算のですがなんとアリババ株は19日の香港市場で11%急落したのです。
というのも純利益は前年比39%減と大幅に落ち込んでいるからです。
ネット上には「アリババで2万人のリストラがあるらしい」との噂まで流れています。(アリババ内部の人は「そんな通知は受け取ってない」とメディアに回答)
抖音(TikTok)などECのライバルは増え続け、光大証券のデータによると一人当たりの顧客獲得コストはアリババ系のECでは2018年278元/人から2020年には929元/人にまで上がっているとのこと。
各メーカーもアリババのTMLL、京東などと併用してWechat内に自社店舗を開き、そこへお客様を誘導する努力をしております。
2019年にはネットの10大用語にも選ばれた私域流量(プライベートトラフィック)は確実に各メーカーに広がってきています。
中国に住まれている皆さんの中でも、TMALLや京東でなくWechatの中のメーカー自営ショップで買うことが増えてきたのではないでしょうか?
弊社でもTMALL、京東以外のRED(小红书)、抖音(TikTok)のカスタマーサポートや、Wechat会員チャットグループ運営(社群运营)の案件が、増えてきています。 ※ご興味ある方は、ぜひ連絡ください!
アリババ系ECプラットフォームへの出店は、中国市場を攻略するうえで欠かせないものの、どんどん多様化していく流れが感じられますね。
また輸入博関連でも新しい取り組みが始まっています。
毎年、数日の展示のためにたくさんの商品が各国から持ち込まれ、返送されていたものを常設展示にしようという試みがスタートしています。

上海n虹橋空港に近い、保税区の横に「虹桥品汇」というスペースが今月オープンしました。
世界90の国と地域の5700ブランドの6万種類の商品が常設されているという毎日が展示会状態。

その中でもJAPANモールは、輸入博のJETROのブースを彷彿させる日本らしいデザインで、1,000平米以上の敷地に500を超えるブランドの2,000以上のSKUが展示されており定期的にイベントも開催されています。

ながらく日本に帰れていない自分としては見ているだけで、いろんな物が欲しくなってきます。ただ、ここにある展示品の多くは直接当日買って持って帰ることができません。(一部当日、その場で購入できる商品もあり)

JAPAN MALLの多くの商品は中国での代理店開拓、越境ECのために展示されており、一般貿易の手続きを踏んでおらず、その場で購入することができないのです。

なので試飲して商品に興味を持ったら備え付けのQRコードで連絡という具合です。
ただ、となりの保税倉庫に商品があるものも多いそうで、注文すれば明日にでも届くようなものもあるとのこと。

VERSACEの服や靴を試着してから越境ECで購入なんていうこともできるようにっています。

ここは上海虹橋駅、虹橋空港からも近いです。そのため、上海の消費者向けの窓口というよりは、中国全国のバイヤーが上海に来た時に、自分たちの仕入れたいものを見つけに来る場所という目的で作られています。
丁寧にご案内頂いた虹桥品汇の方によると、既に多くの上海以外の地域のビジネス団体の視察予定が組まれているとのこと。
虹桥品汇のキャッチコピー「6+365」(6日間の輸入博+365日の常設展)の通り、あくまでもBtoBチャネルの開拓が狙いなんですね。
土曜日にも関わらずスコットランドのグラスゴーの商工会の方が、虹桥品汇への出展について商談をしに来られていました。スコッチウイスキーの試飲会の時には、私も行きたいなあと思いながら聞いていました。
当日、試飲した中で印象的だったのがオーストラリアのコーヒーリキュール赤ワイン。


文字通りの要素が詰まったコーヒー味の赤ワインで予想外に美味しかったものの、どういう時に飲んでいいのかイメージがつかず買いませんでした…
立派なライブコマーススペースもあり、ここで館内の商品のネット販売も行われているとのことなので、コーヒーリキュール赤ワインが欲しい方は観てみてください(笑)

食品以外にも、パキスタンの絨毯や1億円近い宝石などもあり、ウインドウショッピング好きの人にとっては各国の商品が手に取って体験できるだけでも楽しめる場所です。
実際に、自転車を楽しそうに試乗しているおじいちゃんもいましたし(笑)

この虹桥品汇を紹介してくれたのは以前に中カツ!通信でも紹介したことのある山崎さん。
中カツ!通信 第206回 (プレゼント有り)中国のコロナ対策グッズの現状と挑戦

木村拓哉、工藤静香も使っているということで、中国でも更に売れるといいですね!
それにしても、効果を示すパンとカビパンの食模型という展示は、なかなかシュールな感じがしました…

敷地内には国立競技場の設計も担当した有名建築家 隈研吾デザインの建物もあり上海に住んでいる人は、一度は行かれてみたらいかがでしょうか?
虹桥品汇 住所:上海市闵行区申昆路1988号


2階では、この日はコーヒーの上海バリスタ選手権が行われておりました。

SNSで超有名な熊爪コーヒーも出場しており、たまたま社員や創業者の方ともお話しすることができました。今度、機会をあらためて中カツ!通信で紹介したいと思います。



彼らのHINICHIJOUというメッセージは日本語の「非日常」から来ています。
アリババで家にいながら世界の商品が買えて、輸入博や虹桥品汇で世界の商品が手に取れるようになるなんて、一昔前だったら明らかに「非日常」な体験です。
多くの技術の発展や、多くの人が頑張っているおかげで、それが日常になっている上海の今。

そういう人たちに感謝をするとともに、今の「非日常」を次の「日常」にしていけるように自分も頑張っていきたいと思います。
本日も最後までお読み頂きありがとうございます。
*****************
【Wechatでも配信始めました!】
メールが迷惑メールに入る、
そもそも届かないという方、ぜひフォローお願いします!
第119回以降のログもご覧頂けます。
中活通信アカウント
野村個人Wechat ID
メルマガ無料登録URL
□■□■□■□■□■□■□■□■□■
中カツ!通信 214回 共同富裕とイカゲームと富豪ランキング
こんにちは、中カツ!通信の野村です。
10月27日に胡润百富(Hurun baifu)から、最新の中国富豪ランキングが発表されました。
今年2021年の3月に
紹介したミネラルウォーターのTOPメーカー農夫山泉の钟睒睒が、今回のランキングでも名だたるIT企業を抑えて1位に輝きました。

そして2位にはTikTokで有名なバイトダンスの張一鳴(38歳)が昨年から資産約三倍、2,300億元(約4.14兆円)!も資産を増やして、アリババの馬雲、テンセントの馬化騰よりも上にランキングされました。
米中貿易摩擦とも関連し、アメリカでTikTok禁止令が出された時には、まさかランキングが上がるとは思ってもみなかったですね。
3位の曽毓群は宁德时代(CATL)の創業者で、昨年から資産が2.67倍になりました。
CATLは、車載電池の最大手企業で、テスラをはじめ世界のEV車に商品を供給しています。各国が二酸化炭素の排出対策を行う中でEV車の需要が増え続けていますので、株価にも大きく反映され資産が伸びました。
4位にダウンした馬化騰のテンセントは稼ぎ頭であるゲームを国営メディアから「ゲームは精神的アヘン」と非難されたこともあり株価は軟調で昨年から19%も資産を減らしています。
そして5位にダウンした馬雲のアリババグループはECで独占禁止法違反による多額の罰金、アントフィナンシャルのIPO延期などかなりの逆風が吹いており昨年からは36%も資産を減らしております。
とはいえ、馬雲の家族で2,550億元(約4.6兆円)の資産ですから、私たちが心配するような必要は一切ありません(笑)
下がったのはアリババやテンセントだけではありません。
世界から債務不履行を心配される恒大グループの許家印は、今回のランキングで1620億元(約2.9兆円)と最も多くの資産を減らした富豪となりました。
2017年のランキングではトップ、昨年2020年は5位だった許家印は、今年は70位までランキングが下がったのです。
不動産業界は貸し出し規制、最近発表された固定資産税の試験導入などで、恒大グループ以外も影響を受け、その創始者たちもランキングを下げております。
1999年に調査を開始してから不動産業界の富豪がベストテンに入らなかったのは今回が初めてとのこと。そして、これから暫くはランキングを下げていく時代が続くのかもしれませんね。
最高下落額は不動産業界でしたが、最高下落率となったのは教育業界。
中国ネット教育大手で米国にも上場している好未来(TALエデュケーション・グループ)の創業者である張邦鑫の資産減少割合は94%!

株価が下落しているので、当然なのですが、張邦鑫もこんな未来は予想していなかったでしょう…
それでは、中国の今後の経済はどうなっていくんでしょうか?
キーワードは今年の流行語にも入ってくるであろう
「共同富裕」
鄧小平時代から続いた「先富論」つまり「豊かになれる者が、先に豊かになってもよい」という政策は中国社会を豊かにしました。
今回のランキング内の富豪2,918人うち96%が一代で財を築いた人というのは、社会の躍動感があったよい証拠です。
ただ同時に大きな格差も生み出してしまいました。
「共同富裕」は、先に豊かになったものから第二次分配(税金の強化)や第三次分配(豊かになったものによる寄付など)を通じて社会全体の底上げをして貧富の格差縮小につなげようという考えです。
貧富の格差解消は、高所得者層からは、より多くをとり、低所得者にはより多くを分配する必要があります。
大手IT企業への規制強化、芸能人の脱税摘発強化、固定資産税の導入など第二次分配の強化は着実に進んでいることがわかります。
第三次分配(寄付)の奨励についても、アリババが中小企業支援に1,000億元(約1.8兆円)を投じることを発表するなど、大手企業は次々と寄付を強化しております。
中国の現状がバブルなのかどうかの判断は差し控えますが、昨日、行ったショッピングセンターの1階では高級携帯VERTUのブースがありました。

右の黒い携帯の価格122800は、円ではなく元です。
「iphoneが10万円を超えたね~」
どころではなく、日本円に換算したら200万円以上です!
なんで、こんなに高いのかを確認したら
左側のちょっと安い95,800元(約172万円)ものは、ヒマラヤ鰐?の皮だそうです。
右の200万円以上は何かの高い皮に加え18金が使われていて・・・(以下省略)
だそうです。
「ぶっちゃけ、どれくらい売れているんですか?」
と聞いてみると
「十数台は売れていますよ!」
というので、
「一年でそんなに売れるんですね!」とビックリしていると、
「1か月で十数台、この(200万円以上)タイプが売れるんです!もっと高いのもありますし!」
と自信満々の笑みで返してきます。
確かにネット上には

247万元(約4450万円)の商品もありました。
この蛇の形にちりばめられたダイヤや宝石が高いのだそうですけど、もうここまでくると電話というより、GPSと通話機能が付いたジュエリーですね。
耳にあてたら痛そうだし…
店頭で3歩くらい引いて、苦い顔をしながら私と店員さんのやり取りを、みていた妻が
「長女の通っているバレェ教室の友達のお母さんも携帯はVERTUだよ。」
と一言。
店員さんは、ますます勢いづいて
「でしょ!普段、あなた(野村)が意識してないだけで上海のお金持ちでVERTUを使っている人はたくさんいるんですよ!」
私も返す言葉がなくなり、一言御礼を伝えて、すごすごと店を後にしました。
この週末はちょうどハロウィーン。
ショッピングセンター内外にはイカゲームの仮想をした従業員がアメを配っていました。


韓国発で世界のNetflixで大ヒットした、このドラマも貧富の格差が感じられるドラマでした。
世界の各地で貧富の格差への不満があるから、大ヒットにつながったんだという分析記事もみかけます。
中国では、他の民主主義国家に比べて、社会に強い力で素早く関与することができる体制なので、統制のきかない形でのバブル崩壊は起きないと個人的には思っています。
ただ、管理側からのアメや、高所得者層へのムチだけで共同富裕への渇望、格差への不満がおさまることはないと思います。
イカゲームを観た中国の人たちが
「他の資本主義の国では、格差があって大変ねー」
と他人事のようにしか感じられないような共同富裕の状態が達成される日が、早く来なイカなぁ…
本日も最後までお読み頂きありがとうございます。
*****************
【Wechatでも配信始めました!】
メールが迷惑メールに入る、
そもそも届かないという方、ぜひフォローお願いします!
第119回以降のログもご覧頂けます。
中活通信アカウント
野村個人Wechat ID
□■□■□■□■□■□■□■□■□■
こんにちは、中カツ!通信の野村です。
今年も日中共同世論調査の結果が発表されました。
https://www.genron-npo.net/world/archives/11542-2.html

非営利団体「言論NPO」と中国国際出版集団が共同で行った世論調査で、日本側で1000、中国側で1547の有効回答をもとに結果が発表されています。

調査結果としては、残念ながら
日中ともに相手への印象が「良くない」(「どちらかといえば」を含む)と答えた人のポイントが昨年よりも増加してしまいました。
相手国への印象を「良くない」(「どちらかといえば」を含む)と答えた人の割合は
中国側の回答は
前年比13.2ポイント増の66.1%
日本側の回答は、
前年比1.2ポイント増の90.9%となり5年ぶりに90%を超えました。
言論NPOの工藤泰志代表は20日の記者会見で
「互いの軍事的な脅威だけが議論され、両国民の不安が放置されている」と分析
中国側の急激な対日感情悪化については
「新型コロナウイルスの流行で日本観光など交流の機会が失われた点も影響したのでは」
と指摘しております。
日本の89.7%から90.9%って、絶対値としては高いものの、増加率は誤差の範囲です。
ただ中国側の52.9%からの66.1%って、かなり急激に増えているわけです。
中国内に住んでいる日本人としては心配になりますよね…
ただ「コロナで日本旅行に行けないので数値が改善しない」くらいまでは納得できるものの、「交流しないと急激に悪化しちゃう」って、そこまでの影響力があるのか??と疑問に思ってしまいます。
昨年の調査の時にも、中国の対日印象は良くないものの、日本人街があったり和服(浴衣)のSNS投稿がされていることを中カツ!通信で紹介しました。
中カツ!通信 第166号 蘇州で和服を着た中国人に非難殺到?
その後1年間、上海の街ではディズニーランドでも見かけるほどJK(女子高生)ファッションが増え
アニメ、食品、日本料理屋といったものを見かけることも多くなりました。
実際に「良い印象を持っている」と答えた人の理由には

「日本製品の質は高いから」が13.6ポイントも増えていますし、「観光地が多いから」という項目も微増しています。
なので、対日本の印象は良くなっているのではと淡い期待をしていたのが大幅に裏切られた形になってしまいました。
確かにコロナのせいで日本観光には行けなくなったものの、そもそも日本に行ける人なんて、ほんの一部ですし、少なくとも上海の日常生活において日本のプレゼンスは増えている気がするので、やっぱり「日本旅行できないから、日本への良い印象下がった」の影響力には疑問です…
良くない印象の理由というアンケート項目をみてみてると

特に昨年2020年から目立って大きく増えた項目というのはなく、以前からの
「歴史についての謝罪」
がトップで前年比3ポイントの増加です。
「外交において米国に追随する行動が理解できないから」
という新設問も8.3%と高くはないので、13.2ポイントも「良くない」が増えた主要原因とは言えないと思います。
来年は日中の国交正常化から50年の記念となる年なのに心配だなぁ、、
と、思っていた時に、中国にとっては今年が大事な記念の年だったことを思い出しました!
今年2021年は中国共産党100周年という記念すべき年だったのです。
7月の中カツ!通信でも紹介したように、
中カツ!通信 第197号 100周年で感じた共産党へのリスペクト
今年1年は上記で紹介した数々の盛大なイベントだけに留まらずテレビをはじめとしたメディアでも、膨大な量の共産党の歴史を振り返る番組が放映されました。
娘の通う幼稚園では
「どこでもいいので共産党に関する施設に行って写真を撮ってくること」
という宿題がゴールデンウィークに出され、上海の中心地にある新天地と黄陂南路いう駅は、中国共産党第一回全国大会が開かれた記念碑があることから、駅名の前に、それぞれ「一大会址」(第一大会会議跡)が加えられ
「一大会址·黄陂南路駅」
「一大会址·新天地駅」
に変更されました。
上海だけではありません。中国共産党の史跡やゆかりのある地を巡る「紅色旅行」というキャンペーンが多く見られ、

http://www.redtourism.com.cn/
先日の国慶節で高速鉄道で降りた駅でも、紅色故事e站(紅色物語eステーション)という特設コーナーが設けられており、近くの共産党にまつわる施設の紹介がされていました。


そして、TVでは共産党に献上するという言葉が添えられた番組が多く作られたり、過去の再放送がされました


http://news.xmnn.cn/xwzt/2021/jdybzn/index.shtml
今回の世論調査のアンケート項目にて
「相手国や日中関係についての情報源」
という項目があり、「中国のテレビドラマ、情報番組、映画作品」を選んだ人は、中国側では57.2%に達しますので影響が小さくないのが分かります。

共産党ができてから、中華人民共和国ができるまでの歴史の中で抗日戦争は、必ずと言っていいほど出てくるテーマなので、それで対日感情が悪化しているのではないかというのが私の仮説です。
100周年イベントが終わり、日中国交正常化50周年のイベントが各地で行われ、メディアでも大々的に放映されれば、来年のアンケートの対日感情もかなり改善するのではないかと。
(可能性が高いというより、低いと思うからこその希望ですが…)
両国のネット掲示板には、このニュースに関して過激なコメントが多く並んでいます。それを見ていて最初は腹立たしい気持ちになったものの、だんだん冷静になってきて人間の想像力って凄いなぁと思ってきました。
世界的ベストセラー「サピエンス全史」の著者であるイスラエルの歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリは人類の飛躍は
「虚構(フィクション)を信じる力」(認知革命)
にあるとしました。
行ったこともない場所に住む、会ったこともない、名前も知らない人達の集団の印象をめぐって、感情的になったりできるのって、この想像力があるからに他ならないですよね。
もちろん相手国への憎しみだけではなく、下記の投稿者のように相手国の誰かのコメントに心が救われたりする人もいるわけです。

https://news.yahoo.co.jp/profile/comments/16347958466935.0edd.26358
では、虚構(フィクション)かも知れないメディアの放送や他人のコメントではなく
この一年、自身が上海で実際に暮らしてきて、どうだっただろう?
と、振り返ってみました。
昨年以上に対日本に対する悪い印象を聞いたり、私が日本人だからという理由で嫌な思いをすることが増えたのかというと全く思いつきませんでした。
念のため、妻や娘にも聞いてみましたが特に思い当たらないとのことでした。
もちろん、私が日本人を代表しているわけでもなければ、上海が中国を代表しているわけでもないので、今回の調査数字に意味がないというわけではありません。
ただ、「印象の統計」という実像のつかみどころのないものを、過度に心配したりするよりも、個人のリアルな実感に応じて生活していくほうが健康的だなと、自分の中で腑に落ちました。
先日、朝の幼稚園で通学路の見守りをボランティアで行いました。

別に日本人だからとか、国のためなんて、これっぽちも考えてません。
顔の見える人間関係の中で、役に立っておけば、幼稚園の先生の娘への印象がよくなかるかなぁ、という打算はありましたが(笑)
ダンバー数(人間が安定的な社会関係を維持できるとされる人数の認知的な上限)は150人とも言われているので、まずは、この身の回りの規模で、しっかりと良い印象を持ってもらえるように頑張って行きたいと思います。
日本在住の中国人の読者の方も、90%を超える印象悪いという数値に過剰反応することなく、自分のリアルな身の回りの人の印象が良くなるように一緒に頑張っていきましょう!
本日も最後までお読み頂きありがとうございます。
*****************
【Wechatでも配信始めました!】
メールが迷惑メールに入る、
そもそも届かないという方、ぜひフォローお願いします!
第119回以降のログもご覧頂けます。
中活通信アカウント
野村個人Wechat ID
こんにちは、中カツ!通信の野村です。
前回は国慶節7連休について私個人のミクロな経験を紹介いたしました。
中カツ!通信 211回 国慶節の帰省とキャンプで感じた自然と不自然
一方で日本の方から
「旅行全般的に景気回復しているのか?」
「感染は再拡大していないのか?」
という質問がありましたので調べてみました。日本と中国では様々な諸条件が違いますので、「日本が将来的にこうなる」というわけではないことをご了承下さい。
文化旅行部の発表によると10月1日から7日までの国内旅行延べ数は5.15億人となり、コロナ前の国慶節と比べると約70%、収入は3890.61億元とコロナ前の約60%にとどまりました。
トレンドとしては、地場旅行、周辺・近郊旅行となっており、近くのリゾート型ホテル、高品質の民宿、マイカー旅行、モーターホームでのキャンプ等が人気だったようです。
この省を超えない旅行が主流というのには、個人のマインドだけでなく外部要因もあります。
上海の多くの公立幼稚園、学校では
「上海市の外に出た場合は、10月8日に通学する48時間以内のPCR検査の陰性証明をだすか、14日間自宅隔離」
という通知がでておりました。
ちなみに中国国内の最近の新規感染者数状況はというと

(出典:NHK特設サイト https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/world-data/)
上記のように、ほぼ0もしくは多くても全国で二けたの感染者という落ち着いた状態が続いています。
このような状態であっても、子供にPCR検査の実施をさせているわけです。
大人はワクチンの接種も進んでおり、スマホのGPSで行動履歴が把握できているのに対して、子供はスマホもワクチンもない人が多いからの措置なのでしょうか。

この通知のせいで、連休後半、上海の病院では子供にPCR検査を受けさせるための大行列。
私の自宅近くの病院でも、一時間待ちでした。

上海の空港や新幹線の駅に近い同仁病院では、上海の自宅に帰る前に直接病院に来る人も多かったらしく、スーツケースを持ったまま並ぶ人も含めて予約がないと2時間以上の待ち時間。

PCR検査実施数は午前中だけで4000人以上とのこと。処理能力の増強だけでなく、一部の病院では対応時間も延長しており24時間対応する病院や、通常よりも早く6時間、3時間(+140元)で検査結果を出してくれる病院もあるそうです。この6時間で報告を出してくれるところは、今後も急な出張で必要になった場合などに活用できそうですね。

スマホを持っている大人の場合はPCR検査の結果は、スマホで管理されている健康コード(リスク地域への14日以内の渡航記録)の画面でワクチン同様に見ることができます。
ただ子供の場合は24時間後以降に病院にある自動プリンターに結果を取りに行く必要があるため連休の最終日でなく、その1日前に早めに上海に戻ってきて検査を受けに行く家庭が多かったようです。
私も一緒に検査をしてきましたが、周囲に聞いていると大人の提出義務がない会社の方が多かったようです。
このように面倒くさいPCR検査を覚悟で省外にでる人気の観光地となると、どこなのでしょうか?

左の棒グラフが受入れ人数で右の折れ線が昨年からの伸び率になります。
トップはコロナで一躍有名になった武漢、
そして成都、杭州と続き4位は昨年から103%伸びて2倍以上になった上海です。
旅行者だけでなく、どれくらいの観光収入をもたらしたのかという統計もありました。

左が観光の収入総額で、右が一人当たりの単価となります。
上海は観光収入総額、一人当たり単価も1440元でトップとなります。
この表で一番単価が低い合肥と比べると10倍以上の差です。上海はディズニーを例にしても高い理由がすぐに思いつくものの、合肥の141.9元って…
また海外旅行が自由にできなくなってから注目を集める海南島の海口市も一人当たり単価が1381元と高くなっています。
でも、この金額だと免税店での買い物額は含まれていないんでしょうね。
特別措置で10万元までは免税ですので、もっと爆買いされてぶっちぎりで単価トップになっていてもおかしくありませんので。
地元で過ごす国慶節として上海でも国慶節期間中に注目を集めた場所がありました。
それは
「野菜市場」
もちろん、ただの野菜市場ではありません。ラグジュアリーブランドPRADAとの期間限定のコラボイベントで、野菜市場の入り口は、いつもとは違う様相に


内装だけでなく、商品もPRADAのラッピングがされ、

20元以上購入すると限定品の紙袋がもらえるということで、普段は野菜市場なんかには寄り付かない、たくさんのSNS好きが殺到し大盛況。

ただ、普段この野菜市場を利用している近郊の住民にとっては、わけもわからず大混雑で、しぶしぶ遠い市場に買いに行かざる得なかった人がでたそうです。
他にも問題視されたのが、SNS用の写真を撮り終わったら、買った野菜をそのまま捨ててしまう人がいたこと。

このキャンペーンに殺到する人は、そもそも野菜を買いたいわけでもなく、PRADAのファンでもないんだと思います。
ただ国慶節のSNS上での話題作りが欲しいだけで、これが野菜市場でなく、釘やネジの市場でも、ブランドがGUCCIでも同じようなことが起きたのではないでしょうか。
PRADAで包装された商品の写真を撮って、中身の野菜を捨てるっていう人は、
「外見は有名ブランドの服を着ているけど、中身の私は捨てられてもいいゴミみたいなもの」
っていう価値観を暴露しちゃっているようで非常に恥ずかしいと思うのですが気づかないのかなぁ…
せっかくの7日間という長期休暇だから、普段はいけない遠いところに行こうというよりも、SNS上での存在感が示せれば別に場所はどこでも構わないという人もいます。
今後、メタバースなど仮想世界での経験や人間関係の比重が自分の中に占める割合が増えてくると、そもそも時間をかけて遠いところに移動してこそ味わえる体験の相対的魅力が落ちていってしまうのかなぁ…
すでに、食べ物に関していえば物流の発達で上海にいたまま世界中のいろんなものが味わえますし、越境ECで世界各地の品物も購入できます。ビデオチャットでのコミュニケーションも、ほぼ無料でできます。
コロナが世界的に落ち着いて、世界中を自由に旅行できるようになるまで、あと何年かかるのかはわかりませんが、それまでの間に
「自分で行くのではなく、物や(仮想)体験が来てくれる」
というのは今後も進んでいきそうですね。
そんな中、私自身のPCR検査の結果はスマホには1週間たっても来てくれません…
まぁ、もし陽性だったら24時間を待たずにスマホへの通知どころか、誰かが自宅まで来ているはずなので、
「便りがないのは、よい便り」
ということで、あえて自分からは取りに行かなくてもいいのかと。
ブログに読みに来て頂いている皆様!
メルマガやWechatでの登録をして頂くと、わざわざ来ていただかなくても、中カツ!通信が皆様のところに行きますので、この機会に登録をお願いいたします(笑)
本日も最後までお読み頂きありがとうございます。
*****************
【Wechatでも配信始めました!】
メールが迷惑メールに入る、
そもそも届かないという方、ぜひフォローお願いします!
第119回以降のログもご覧頂けます。
中活通信アカウント
野村個人Wechat ID
こんにちは、中カツ!通信の野村です。
妻方の親戚の男性が今年結婚するとの知らせが来ました。
結婚の必需品である新しく購入したマンションの内装も無事に終わって、お披露目会もあるので、どちらも参加してほしいとのこと。
以前から中カツ!通信をご覧頂いている方は、覚えているかもしれません、新居のお披露目会といっても妻方の家系は、儀式的なものもあるので遠くても親戚は参加するのが習わしなのです。コロナもあって現場に行けるかは微妙ですが、ライブで見てみたいですね…

以前に子供の数は減っているという記事を書いたことがあります。
中カツ!通信 第190号 10年ぶりの国勢調査から見えてくる中国の未來
それでは、結婚する人の数はどうなっているのでしょうか?

2013年の1347万組をピークに2020年は813万組と、だいぶ減ってきております。コロナの影響もあったとはいえ、減少傾向自体は間違いなさそうです。
この記事の中でも書いたように、
中カツ!通信 第190号 10年ぶりの国勢調査から見えてくる中国の未來
教育費などの負担が高く、子供を産まない、生んでも1人までというのは理解できるのですが、結婚する人が減っているのには、どのような原因があるのでしょうか?

https://www.zhihu.com/question/284528244
現代社会で見られる傾向:増々、多くの若者が結婚したくないのはなぜか?
という知乎の書き込みを見ていると、いくつかの共通点がでてきます。
1、ふさわしい相手を見つけるのが難しい。
2、結婚にかかる費用(新居、車、結納金)が高すぎる。(男性)
3、養育費が高く、自分の生活の質を落とさなければいけない。
4、経済的に幸せにする自信がない。(男性)
5、二人とも仕事をしていると家事分担など口喧嘩の種が尽きない。
3、については結婚したら子供を産むというのが前提の考えですので生まなければいいですよね。
2、については結婚するには男性側が「新居、車、結納金」を準備しなければいけないという風習が残っているため若くして結婚するハードルを上げています。
この結納金について、ネット上に各地方の相場表が載っていました。

もちろん、ただの目安なので必ずこの金額を男性側が準備するというわけではありません。上海の20万元だと約340万円です。日本の相場はネット上では100万円らしいので、給与水準を考慮すると中国の結納金は高いです…
この結納金の高さについては政府としても問題視しており、
昨年2020年には民生部から
《关于开展婚俗改革试点工作的指导意见》
(結婚の風習改革実験業務の指導意見)
にて、高額な結納金や結婚披露宴での低俗などんちゃん騒ぎは改革していこうという発表がなされています。
では今後、結納金や住居がなきゃダメという意識が変われば結婚する数は増えていくのでしょうか?
それは結婚に何を求めているかによると思います。
まだ労働の多くが体力に頼っていた時代、家計を男性に頼っていた時代であれば結婚は経済的安定を得るための手段の一つであったでしょう。
実際に街中の結婚相談所の結婚相手募集の張り紙を見ていると、

給与、持ち家状況という情報は必須記入項目です。

メルボルンの大学を卒業した29歳、身長は172㎝
民間企業の管理職で年収は300万元(約5100万円)、
婚房(結婚後の住居)状況は176㎡の夫婦専用の家
求める条件は、「可愛くて、分別がある。仕事が忙しい職業の人はダメ」
「サクラではないの?」と疑ってしまうような好条件ですが、経済的な目的であったら、とっくに結婚できていそうなものです。
ただ実際、現在は女性が活躍し、男性より稼ぐ女性も珍しくない時代ですし金持ちと結婚しないと「餓死してしまう」という状況でもありません。
最大の楽しみはゲームだという若者が増えていますし、幸せの形も人それぞれで経済力と正比例はしないと思います。
なので
4、経済的に幸せにする自信がない。(男性)
というのも徐々に結婚しない理由の中で重要でなくなっていくのではないでしょうか。
そうすると残っているのは、
1、ふさわしい相手を見つけるのが難しい。
5、二人とも仕事をしていると家事分担など口喧嘩の種が尽きない。
の2つです。
5は別に結婚しようがしまいが、あまり関係ないですかね…
口喧嘩が絶えない人は結婚していなくても、親、友人、同僚と家事分担以外の種で口論しますので。
1、ふさわしい相手を見つけるのが難しい。
については、
「忙しくて出会いの時間がない」
「今の相手がベストなのかわからないので結婚を躊躇する」
というような書き込みが複数見られました。
そんな中、最近、注目を集めている成都で独り身の若者向けのサービスがあります。
その名も、「脱独カプセル」(脱独り身)
年代(80后、90后)や趣味などで区分された棚にならぶカラフルなボトル。

3元を払うとボトルの中に入っている相手の情報が見れます。その中には名前やWechatの連絡先が入っていて後は自分で連絡をとるというもの。
買う人だけでなく情報を書く人も29.9元をはらって棚に並べるのだそうです。
この凄いアナログなマッチングサービスですが、開店1か月の時点ですでに1000人以上が書き込んでボトルにいれて、実際には5組のカップル(成立は6組だけど、現時点では分かれた)ができているとのこと。
マッチングアプリなどAIの正確な予測よりも、アナログの「運命の出会い」を感じられるこの行為に、盲盒(ガチャガチャ)と同じようなドキドキ感があるのかもしれないですね。
心理学の有名な吊り橋実験で、怖いドキドキも、恋のドキドキと勘違いしてしまうことが事例としてあるように、
「私はこんな棚の多くのボトルから運命的に選んだ(選ばれた)!」
というのが視覚的にわかりますので。
少し気になったのは情報提供する側が29.9元で買う側が3元という値段のアンバランス感。多分、ボトルの内容を見たら、また棚に戻す仕組みなんですかね?
そうすると次に3元払った人からも連絡が来て、どっちともデートしてと目移りしちゃいますよね…
それともカップルが成立したら別途お金を払って撤去できるのでしょうか?
そうでないと付き合っていても3元払って情報を買った方は、安心できません(笑)
以前のお見合いが主体だった時代には、ふさわしい相手を選ぶ権利なんてなかったのが、自主的に選べるようになると、それはそれでアレコレ考えて選べなくなってしまう。
「結婚はしなければいけないものだ」
という社会通念が徐々に薄れていくなか若者の結婚数を増加させるのに必要なのは、経済的なハードルの引き下げと、「運命かも?!」と勘違いさせる出会いの場を増やすことなのかもしれないですね(笑)
ただ、昨今は結婚数が下がっているだけでなく、離婚率も上がっていますので「勘違い」を「受け入れられる現実」に変えていくためには結婚後も夫婦双方の努力が必要ですね。
中国では21日(日)から23日(火)まで3連休です。
しっかりと家事をして、明日、明後日は口喧嘩のない結婚生活を送りたいと思います!
本日も最後までお読み頂きありがとうございます。
*****************
【Wechatでも配信始めました!】
メールが迷惑メールに入る、
そもそも届かないという方、ぜひフォローお願いします!
第119回以降のログもご覧頂けます。
中活通信アカウント
野村個人Wechat ID