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「中カツ!通信」は中華圏歴20年を超え、湖南省出身の妻と娘と上海で暮らす野村が「中国で勝ちたい人」のために、「日々ちょっと活力を得られる情報」を、お届けするブログです。
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こんにちは中カツ!通信の野村です。
今年で3回目となる中国国際輸入博覧会に7日(土)に行ってきました。

世界でコロナの感染者増加が収まらない中、世界各地の企業が中国に物を売り込むための超大規模展示会です。
第108回 W11と中国輸入博覧会、オンラインとオフラインの2大イベント(前編)
http://chuukatsu.blog.shinobi.jp/shichang/jinbohui
第二回目となる去年は181カ国と地域から3800社以上の出展があり、50万人を越える事前来場登録がありました。
今年は更に展示面積を3万㎡拡大したものの、コロナ対策のため入場量制限をし最大収容数の30%に入場を抑えると発表されています。
輸入博は去年までは中国の高官だけでなく、世界の高官も来てましたのでセキュリティも厳重です。
申し込み完了までに、身分証明書、自撮り写真、会社の営業許可書のアップロード、入場料の支払い(200元=約3100円)など8ステップあり、締め切りも1か月前の10月10日です。

さらに今年は参加者全員に入場7日前以内のPCR検査陰性結果の提出が求められており、その結果を事前にネットでアップロードしないと事前の来場予約ができません。(※来場予約は必須ではないが、人数制限時に優先的に入れる)
こうして、申し込みをした来場予測人数が40万人です。
米国テック展示会で有名なCESでも来場者数が17万人ですから、その倍以上の規模になります。
倍なのは人数だけでなく取り扱い範囲も非常に広いです。
輸入博ですから、輸入できるものならなんでも対象になります。

・サービス貿易エリア
・自動車エリア
・技術装備エリア
・消費品エリア
・医療機器、医薬保健エリア
・食品、農産品エリア
と多岐にわたっており、
GEのエンジン

NACHIのロボット

日立の陽子線、重粒子線ハイブリッドの放射線治療器の模型

と、最先端技術の大型展示品があったほかには、初出展となるユニクロも

進撃の巨人とコラボでもするのか?大型展示品で存在感をアピール

昨年同様、人気のブランドのいくつかで配布されるノベルティに大行列ができています。





1日中配り続けているわけではなく数量限定なので、ひとまず行列ができ始めたら並ぶ人もおり

女性に交じって並んでいる初老の男性人に、
「何のブランドで何がもらえるんですか?」
と聞いてたみたところ
「知らない!ただ、何かいいもんもらえるんだろ。ハハハ」
いくら事前登録、PCRが義務付けられているとはいえ、こういう展示会らしい雰囲気も残っており、他にも、その場で買える実演販売や物産展のようなブースもあります。


実は今回、出展している各国の出展社数(322)、商品数(1328)で日本は第一位です。
そして香港(239出展社)を除くと、第二位はアメリカです。
政治の問題があっても経済の結びつきは、そう簡単には切れませんし、経済の結びつきが友好に大きく寄与してくれると良いのですが…
さて我が日本に目を向けると、貿易といえば、やはりJETRO!

食品館、医療館、消費館にそれぞれブースが出展されており、多くの人を集めておりました。定時で阿波踊りや、和太鼓のパフォーマンスもありSNSで動画がたくさんアップされていそうですね。
食品館の目玉はJapanese Sake

全国各地の日本酒が上海で飲み比べできるという日本でもここまでの品揃えは難しいのではないかと思えるほど壮観でした。しかも無料!
ただ、このように物は移動できても人の移動は制限されております。
商品を味わって気に入ったとしても、どうやって購入してよいのかが分からなければ、輸入することは難しいわけです。
そんな課題を解決するために用意されていたのが、オンライン面談ブース


上海の展示会場と日本全国の出展者を繋ぐことにより、しっかりと商談できる体制が整っていました。
他にも消費品エリアでは、厨房用具などの雑貨がおかれているのですが、珍しいものだと、この商品

素人でもパラっとしたチャーハンができる中華鍋?!ではありません。
数々の食品サンプルまで展示されておりました。

そして横には拍照打卡点(写真スポット)というポップが。
見事に作戦にはまって写真を撮ってしまいました(笑)
現在中国の大食い自粛モードに対する忖度無しの、この大盛鉄火丼は食品サンプルとして引き合いがあったのかどうかは気になるところです。
ヘルスケアのJETROブースでひときわ人気があったのが、NIN株式会社のマッサージチェア。

日本の伊賀に住居を構える責任者の方にお話を聞くと、私が訪れる前日の金曜日には3台、9万元(約140万円)が売れたとのこと。

広い展示会場を歩き回り疲れた時に体験する本格マッサージ、中国人富裕層の方の筋肉と一緒に財布のヒモまでほぐしてしまったのかもしれませんね。
またJETRO以外のブースでも多くの日系企業のブースが人気を集めておりました。その中で目を引いたのが去年に引き続き、中国の国技である卓球の自動マシーンを売りにしていたOMRONのブース

少し嫌味かなぁ と思いつつも
「昨年も同じ卓球マシーンだしてましたよね?」
と聞いてみると予想外に
「去年と同じものは展示しませんよ!実はいろいろと新機能が付いているんです」
という答え。

去年のマシーンは画像識別機能を利用して、正確に球を打ち返してくるだけだったのが、今年は画像認識機能で相手の心拍数と表情を捉え、感情を分析することができるとのこと。
これにより相手が負けこんできてイライラしてきたら、わざと打ち返しやすい球をかえすなどゲームのモードを自動調整してくれる機能が付いていました。
接待ゴルフどころか接待ピンポンができるマシーンに進化していたのです!
もちろん実際の製造現場で使うことを想定した機能です。

人とロボットが同時に作業するような製造ラインで、画像識別によりヒトの感情や状態を見極めラインの流れるスピードを早めたり、緩めたりすることができるとのこと。
ヒト以上に融通が利くロボットと協働する時代は、もうすぐなのかもしれません。
このように世界各地の特産品どころか日本の現在が一か所で体験できると考えると、200元(約3100円)の入場料もコスパが良いと感じます。
そうしてワクワクと満足感に浸りながら休憩で座ってコーヒーを飲んでいる時に、隣に座られた中国地方政府の幹部の方から話しかけられました。
その内容は決して楽観的になれるものではありません。
簡単にまとめると
「昔は海外の製品は、非常に魅力的だった。また中国が成長発展していくうえで必要不可欠なものが多かった。ただ、その時は国民も地方政府もお金が潤沢でなく買うことができなかった」
「今日、輸入博に来てみて確かに各国の商品がでているが、残念ながら今回、地元に必ず導入しなければいけないというモノは見つからなかった。」
「欲しいと思うものは購入するだけの財力ができたのに、今は中国国内で買えるものが増えてきており、個人的な趣味や嗜好を除くと必ず外国のものを買わないと成長できないという商品が減ってしまった。それは嬉しい喜ばしいことではあるのだけど、少しさびしい感じもするんだよね…」
もちろん、この方の個人的な見解であり中国を代表する意見ではありませんが、同じく中国で長年暮らしている身としては一理あるなぁと感じます。
この巨大な市場の隣国であるということは貿易にとっては大きなメリットです。ただ近いだけで買ってもらえる時代は、とっくに終わっています。
中国の人から
「この日本の商品が無ければ、中国の成長が立ち行かない!」
「金に糸目はつけないから、お願いだから売ってください!」
というような、商品をいかに生み出して宣伝していくのか?
この答えは一つではないと思いますが、この問いは常に我々が考え続けていく必要がありますね。
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第161回 中国人のうち4億人は南極人だった?!
こんにちは。中カツ!通信の野村です。
前回、30名限定募集させて頂いたオンラインサロンですが、おかげさまで2日で33名のお申し込みを頂き満員となりました!
お申し込みを頂けた方、今回は間に合わなかった方、ご検討中の方ありがとうございます。テスト運営をしてみて順調であれば2021年の春節には拡大募集をしたいと考えておりますので、その時はまたどうぞ、よろしくお願いいたします。
10月も下旬になると、世間ではちらほらと
「今年は何を買うつもり?」
という話題が出始めてきます。
そう中国最大のECセール11月11日が近づいてきているのです。
10月20日にはアリババ系のTMALL(天猫)の会見が行われ、昨年の1.4倍の1400万商品がセールに参加すると発表されました。
またセール本番が11月11日だけから3日間(11月1日―3日)増えて)2つの部分に分かれた「独身の日(光棍節)からヌンチャク(双节棍)に変わる」と。
京東に関しては、そもそも11月1日からセール本番でしたし、TMALL(天猫)の発表により日本メディアの報道でみられた「独身の日ECセール」という表現方法も「いわゆるヌンチャクセール」に変わるかもしれないですね(笑)
これから11月11日にむけて街中の広告がW11体制になり購買心を煽られていき、私も今年も何か買うんだろうなぁ…
そして広告といえば最近気になっているものがあります。
会社のエレベーターホール、エレベーターの中でヘビーローテーションされている、その広告とは
南極人 4億人の選択 私のファミリーブランド
動画が載せられないので下の4枚の画像を見て何を売っている会社だかわかりますか?

数々の食品

数々の衣服

数々のホビー用品

そして数々の美容関連商品。
このCMと「4億人」というのだけみると南極人はECプラットフォームだと思われた方も多いのではないでしょうか?
「南極人」をECプラットフォームである、タオバオと京東で探してみるとそれぞれ旗艦店がみつかります。

京東旗艦店のカテゴリーをみてみると、靴下や下着といったものが並んでいます。

TMALL(天猫)の旗艦店の方は寝具がいろいろとならんでおります。
あれ?衣服関係と寝具しかないですね…
それではさっきのCMは誇大広告だったのでしょうか?
ところが、南極人で「店舗」を検索してみると

2つめに南極人食品旗艦店が出てきます。
更に下の方に行くと便座カバーを販売している南極人居家日用旗艦店など続いていき、

結局、店舗の名称に「南極人」という名前が入っているECショップだけで3066店舗あることが分かりました。

オフラインの飲食チェーンではありません、EC店舗上に3066店舗です…
気になって南極人について調べていくと、私が想像していたのとは別の「南極人」のブランド像が浮かび上がってきます。
百度百科の情報によると
https://baike.baidu.com/item/%E5%8D%97%E6%9E%81%E4%BA%BA/10267804?fr=aladdin
南極人は1997年に売り出した保温下着で一世を風靡します。(2003年ユニクロのヒートテックよりも早いですね)冬の必需品として誰もが持っているブランドだったそうです。
ところが、その後の価格競争が厳しくなってきた中で2008年に思い切った決断をします。
なんと「南極人」というブランドだけを残し生産ラインと販売ラインの両方を売却してしまうのです。
中国新聞网のネット記事によると
10万元の保証金を支払えば、一つの南極人のブランドタグごとに約8元のブランド使用料を払うだけで1万元近いマッサージチェアから0.5元の使い捨てマスクまで南極人ファミリーに入れるとのこと。
提携サプライヤーは1113社で販売代理店は4513社、授権店舗は5800店舗にまで達するとのこと。
一つの商品あたり8元のブランド使用料というとアパレルなど単価の安い商品にとっては割高な気もしますが、知名度のない中小メーカーにとってはそれでも利益が増えるようです。
自社のEC店舗で2本で79元のジーンズが、南極人のブランドをつけると2本で129元の値段で売れるようになり(どちらにしても安いなぁ…)16元のブランド使用料を払ったとしても34元粗利が増えるというように。
幅広い商品領域でブランド使用権を渡していくのは良いのですが、南極人のブランドを使うにふさわしい商品かどうかの品質保証ができるのでしょうか?
実際には、やはり品質に対する担保は行き届いてないらしく、元々本業の下着とアパレルに関しても品質に対するクレームが少なくないようです。
ましてやこんなナイフとか、金庫とか元々、保温下着の技術と何の関係もなさそうものまで


「南極人の名前つけたら売上増えるんじゃない?」
と考えて申し込んだ社長がたくさんいるんだから不思議なもんです。
この社長達は、多分自社商品以外の南極人ブランドは買わないんでしょうね。だって最低でも8元以上の売価が添加されている自社ブランドでは販売できない商品なんですから。
南極人の本部としても、商品領域と商品数が増えればブランド使用料の収入は増えてきますし知名度も維持、もしくは向上するかもしれません。
ただ費用対満足度が低ければ、
「4億人に使われているが品質は、いまいちなブランドです」
という負のブランド認知、口コミが広がってしまい、ブランドを使用したくなる人も、南極人のタグがついた商品の売上もどんどん減少していってしまいます。
このタイミングでの広告費の投下は、
品質が上がってきたからゆえの再起のためなのか?
それとも良いブランド認知が残っているうちに刈り取ってしまおうという最終決戦なのか?
南極大陸の氷が急速に溶けて減少していく一方で、
南極人の5800店舗と4億人のユーザーの数がどうなっていくのかについても関心を持ってみていきたいと思います。
ちなみに南極人ブランドでのヌンチャク(双棍节)は、まだ売ってませんでした。
自社ブランドの知名度の低さに悩んでいるヌンチャク屋のあなた!
今ならまだ間に合うかもしれませんよ(笑)
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こんにちは。中カツ!通信の野村です。
中秋節、国慶節の大型8連休も、あっという間に終わってしまいました。
前回の中カツ!通信で書いた親戚の新居祝い旅行
の他にも
・「そば処紋兵衛」主催の親子運動会
・40人集まった天秤座の誕生日会
・帰任される方の送別ホームパーティー
など、連日なにかと外出していました。
上海も7年以上住んでいますが、この数日で10人以上も新しい日本人のお知り合いが増えたりと、改めて上海の日本人コミュニティの厚さを実感した連休でした。
10月で帰任される方のホームパーティーに家族でお伺いした時のこと、荷物の整理中ということで、たくさんのDVDがありました。
日本のTV番組、ミュージックビデオなど豊富(雑多?)なレパートリーに
「こんなのも観られるんですね~」
と思わず口にすると、過去に帰任された方が残されていったものがたくさん混じっているからとのこと。
2018年12月の中カツ!通信第62号で
渋谷タワレコ、Movieshops等で海賊版75,170枚を没収!
という記事を書きました。昔は海賊版のDVDショップが上海のあちこちにあり、安さにひかれて、ついつい買ってしまう人もおりました。
ただ日本に持って帰ると税関でひっかかるので、帰任の際は後任者や友人に残していき、もらった人も、捨てるに捨てられず次の誰かに引き継がれていくという繰り返しです。
ただ私自身はDVDを観る回数が減っております。
携帯や家のテレビでオンデマンドのネット配信にすっかり慣れてしまって最近ではDVDを入れ替える作業も煩わしく感じてしまいます。
結果、我が家のDVDは毎月送られてくる
”しまじろう”
の教材専用プレーヤーとなっております。
2000年代初頭の天津、日本では見たことのない宇多田ヒカルのベストアルバムには藤圭子の歌までボーナストラックで入っているというオリジナリティ溢れた海賊版CDがあった時代、留学生はVCDやCDを再生するために、わざわざノートPC立ち上げていました。
一度便利になると戻れないですね…
2000年代後半、深センではCDだけでなくラグジュアリーブランドの鞄、時計、洋服など「工場の流出品だから、ある意味”本物”」という偽物が街中にたくさんありました。
世界の工場と言われる中国だからこそ信憑性があるこのセールストークも軽工業製品の生産が労働力の安い第三国に移っていくと、使えなくなっていきますね。
偽物や模倣は海外ブランドだけが対象でなく、むしろ中国国内ブランドの偽物品の市場規模の方が圧倒的に大きいです。
代表的なものとしてタバコ、お酒があります。
「この酒(高級白酒)の空き瓶なら100元で売れるよ」(偽物業者が買う)
「この店のお酒は本物だから翌日、2日酔いしないよ」
「あそこのタバコ屋は直営じゃないから偽物が混ざっている」
などは、会食中によく出る話題です。それくらい偽物があるという認識で皆が生活しています。
中国国内で買える日本製品でも、わざわざ越境ECを通じて日本から、時には中国国内よりも高いお金を出して買う人が少なくないのも、この「中国は偽物が紛れているのが普通」という感覚があるからですね。
また法律的には偽物ではないものの、倫理的には黒に限りなく近いグレーな模倣品というのもチラホラ見かけます。
日本でも販売されているRED BULLは中国語名では紅牛という商品名なのですが紅午という模倣品があります。
「牛」と「午」の違いですね。
上が模倣品「紅午」、下が本物のREDBULL「紅牛」

トレードマークの赤い牛は、赤い虎?のようなものに代わっており、模倣の意図が強く感じ取れます。
RED BULLを飲みたくなるような疲れている時には、なおさら見分けがつかなさそうです…
ところが英語表記は一気に雑な感じで「David」
デビッドも元気がでそうな名前ではありますが、紅い午だけにRED NOONでよかったのではないでしょうか…
漢字とマークの模倣で力尽きよい名前が思いつかなかったのか?
それとも模倣じゃないと言い逃れできるように、あえてRED BULLと全然関連のない商品名をつけたのか?
どのような紆余曲折をへて「もうDavidにしようよ」と決まったのか当時の会議の様子が気になるところです(笑)
話を偽物、海賊版に戻します。
現在では商標や版権に関しての取締りも厳しくなってきています。2018年12月の記事で紹介した海賊版DVD屋も閉店を余儀なくされましたし、オンラインでも同様に取締りが強化されました。
以前はジャンプの発売の2日前にはワンピース、NARUTO等の人気漫画が中国語に翻訳され読める無料サイトがいくつもありましたが、今では、ほぼ閉鎖されております。
ちなみにこれらを翻訳していたのは「字幕組」と呼ばれる日本語が堪能な人たちで、好きな漫画や動画のために無償で翻訳業務を行っています。
以前、履歴書に「字幕組×年」と書いている人と面接をしたことがあります。突っ込んで話を聞いてみると
「海賊版の作成という悪いことをしている」というより、
「自身の日本語能力で日本の良さを中国に広めています!」と、
ボランティアについて誇らしげに語るような雰囲気だったのに、さらに驚いたものです。
取り締まりが強化され違法サイトが閉鎖された今、日本の人気漫画が読めなくなったかというと、そうではありません。
テンセント等の大手企業がきちんと日本から版権を買って有料で配信をしております。
無料の海賊版が出回っていては中国企業もビジネスになりませんので、取り締まり本格化と中国企業による有料配信は密接な関係がありますね。

腾讯动漫のAPPを開くと多くの中国語漫画と一緒に
「日本漫画」
「韓国漫画」
といったカテゴリーが用意されています。

今年完結した鬼滅の刃ですと、19話までは無料で読めるようになっておりますが、

鍵のマークがついている20話以降は1枚で1話読めるチケットを買う必要があります。
1枚ずつですと50点(0.5元=約7.8円)ですが、50枚まとめ買いすると2083点(20.83元=約322.9円)と15%ディスカウントされ1話あたり約6.4円で購入することができます。

日本のアマゾンで電子書籍を買うと1冊418円です。

だいたい9話分が収録されていると仮定すると1話あたり46円と7倍の値段ですから中国で読んだほうが、かなりお得ですね!(中国語ですが…)
値段が安いとはいえ、今まで無料だったものにお金を払うというのは消費者的には大きな心理的抵抗がありうまくいかないのではと思っていましたが、実際に情報や知識にお金を払うことはどんどん当たり前になってきています。
それは漫画、音楽といったエンタメだけではなく、オンライン教育コンテンツも同様です。
子供用の教育コンテンツ、成人用のキャリアアップ講座、教養講座などの各市場が拡大を続けています。
リサーチ会社のiiMediaのレポート
「2020年中国知识付费行业运行发展及用户行为调研分析报告」
によると知識付費とよばれる市場の2019年ユーザーは3.6億人、市場規模は278億元(約4263億円)であり2020年には40%以上伸び392億元(約6076億円)に達すると予測されています。
このレポートは今年の2月に発表されたものですのでコロナで実際の2020年は予測以上に拡大していると思われます。
これからは日本企業にとっても物理的な商品だけでなく、周辺の情報コンテンツも有料で販売するチャンスかもしれませんね。
「ノートのプロ!コクヨが教えるノーベル賞を取る人のノート術」
という動画コンテンツとか売れそうじゃないですか?
日系企業は長らく中国での偽物、模倣品に悩まされてきました。
3Dプリンターの品質が向上し普及すれば自社が苦労して開発した商品を真似をされる間もなく情報商品として一気にユーザーに届けられる時代が来るかもしれません。
そのためにも自身の価値あるオリジナルのコンテンツを頑張って磨き続けていきましょう!
来週で「中カツ!通信」は3周年を迎えます!
3周年記念企画も考えていますので、是非次回もお読みください!
この機会に皆様からの中カツ!通信に対するメッセージ、ご感想も頂ければ幸いです。
Wechat ID :nomura-yoshiki

Email:yoshiki_nomura@inet-support.cn
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こんにちは。中カツ!通信の野村です。
10月1日から中国は8連休!
今年は中秋節と国慶節が重なったこともあり例年よりも1日多くなっています。
この季節、中秋節の食べ物といったらなんと言っても月餅。

この伝統の食べ物ですが、今では老舗の中国食品メーカーだけでなく各種レストラン、ホテル等の各種企業、そして、スターバックス、ハーゲンダッツといった欧米企業も参入している一大市場です。
もちろんスーパーでは年中買うことができますが、この中秋節の季節にしか食べない人がほとんどです。
この時期にしかとれない旬の素材を使っているわけではなく、お互いに月餅を贈るため食べる頻度が急上昇し、それ以外の時期は
「まぁ、わざわざ食べる必要ないかなぁ…中秋節の時、何個も食べたし」
という感じになっております。
日本でいうと普段は自分で買わないけどお中元の時期には水ようかんをよく食べるのに近いイメージでしょうか?
お中元の贈り物はいろいろな種類があると思いますが、それが水ようかんで統一されているようなのが中秋節の月餅です。その市場規模があるからこそスターバックス、ハーゲンダッツといった企業までも参入してきているのです。
今年のスタバの月餅ですと3種類あり、


2段重ね8個入りのギフトセットで458元(約7099円)です。
1個あたり887円(57.25元)とかなりのお値段です。
実際にスーパーで売っている月餅は上海で有名な老舗飲食、食品メーカーの杏花楼のものでも10元程度で買えます。

立派なギフト用の包装が追加されスタバ、ハーゲンダッツというブランドが付くと5倍以上の値段で取引されるということです。
もちろん、味や中身の素材によって原価の差はあるものの、価格差がここまで開くことは説明できません。
他の食品で他社との差別化をするために、よく見かける
「〇〇産の厳選小豆100%使用」
という説明も私はみたことありません。
主に月餅の価格差要因は
・ブランド
・包装の立派さ
・ギフト全体の大きさ、重さ
・味
という順序のような感じがします。
ブランドが大事なので各高級ホテルも立派な包装の月餅をこの時期だけ売り出します。
立派な包装で小鳥のオブジェまでついているグランドハイアットの月餅

組み立て箱を外して

二段重ねの箱に6個の月餅がはいっています。
一段でも十分なスペースがあります…

ネットで調べてみると338元なので、1つあたり1000円以上です。
原材料はどうなのかと商品表示ラベルをみていると

受託生産企業:宁波思维特食品有限公司
とあります。そもそも自社で生産したものでもないのですね。
確かに銀の紙箱をあけて、月餅を直接包んでいる袋や月餅自体にはハイアット独自のものとわかる表示はありません。
全く同じ月餅が他の包装で別の値段で売られている可能性ありますね…
ハーゲンダッツの月餅にいたっては、形が月餅なだけで中身はアイスですが贈り物用の月餅としては長年の人気です。

これらの例からブランドや包装が味よりも大事だというのがお分かりいただけると思います。
ただ月餅を持参し顧客回りをするという伝統的なスタイルではハーゲンダッツの月餅は溶けてしまうので引換券を贈り受け取った人が、交換しに行きます。
また、その他のブランドの月餅もこのように引換券で発行しているところは多いです。
それは持参、郵送するほうにとってかさばらないから楽という理由もありますが、受け取り側にとっても
「人前で大きな箱の月餅を受け取って目立ちたくない」
という理由がある職業というか業界の人は少なからずいますので…
また、この引換券で渡すのは、もう一つの効能があります。
ずばり換金がしやすい!
下の写真はあるパン屋の入り口です

収售 (買取、販売)月餅券という看板を出しているおばちゃんが座っていますがパン屋の人ではなく、ダフ屋です。
月餅の引換券を、この人達が買い取ってくれます。
今ではネット上での中古取引も盛んで、減ってはきていますが、まだ街中には健在です。
このダフ屋というのは各メーカーにとっては排除したい対象なのかと思っていたら、一部のメーカーにとっては実はありがたいグレーな繋がりがあるとのネット情報が…
例えば、このような循環ができているそうです。
1)メーカーが100元の月餅ギフト引換券を60元で卸業者に販売
2)卸業者から企業贈り物担当のAさんが80元引換券を購入します。
3)Aさんは普段からお世話になっている顧客先のBさんに贈ります。
4)月餅を食べ飽きていたBさんはダフ屋に50元で引換券を売ります。
5)メーカーはダフ屋からまとめて55元で買い上げます。
メーカー、卸業者、贈ったAさん、もらったBさん、ダフ屋のすべてが月餅を通じて得をしています。
ここで注目すべきなのは、月餅は実際には動いていないということ。
季節性の商品である月餅は生産予測が外れると売れ残ってしまうか、機会損失が発生します。
そして月餅を贈る人も、受け取る人も「食べる」のを主目的でやり取りしているわけでなく心とメンツが満たされれば実物が手に入らなくても問題ありません。
スターバックスをはじめ引換券の使用期限は決められていますので、実際に引換券の販売数と同じだけ作っていたとしても、一定の取りに来ない人がおりロスが発生します。
そう考えれば食材と過剰な包装のロスを発生させずに、皆の目的を達せいしているので地球環境にも優しいですね(笑)
月餅エコシステム
賄賂や贈り物に対しての規制が強くなってきて月餅市場も縮小傾向なのかとおもいきやファミリーマートでは去年から、KFCでも今年からオリジナルの月餅ギフト販売を開始しました。
そんなに儲かるのでしょうか?
確かに有名ブランドが販売する月餅は価格が高いため粗利が50%ととも言われていますが、ファミマやKFCでは知名度はあるものの贈り物という意味でのブランドとしては高級ホテルやスタバのような価格設定はできません。
中商产业研究院の2020年中国月餅業界の現状及びトレンド分析によると
(中文原題:2020年中国月饼行业发展现状及发展趋势分析)
2019年の月餅販売数は13.8億個、売上額196.7億元(約3049億円)と2015年から比べて50%近く伸びているとのこと。
実際に月餅を生産する企業の登録数も増えてきているとのことです。
確かに月餅を取引先へ贈る企業は減ってきているのですが、各企業で社員に福利厚生の一環として配布を続けている企業は多いです。
IT企業をはじめとした成長企業では社員向けにオリジナルの月餅を特注で作る企業も増えています。
例えばユニクロだと社員とその家族むけのメッセージが書かれた箱に

月餅と一緒に満月をイメージした形の旗艦店のイラストが描かれたライトが入っています。

そして月餅上の文字もオリジナルで
「世界第一」
という言葉も。
中秋節は中国では大事な節句の一つ。
満月は円満を意味しますのでメッセージ性のあるオリジナル月餅ギフトを配ることで社員の帰属感を上げるためのコミュニケーションになっています。
工夫を凝らした月餅ギフトは、社員がSNSで拡散することによって従業員採用にもプラスに働いているのかもしれません。
アリババ、テンセント、バイトダンスなどの注目企業が、どんな月餅ギフトを社員に配ったのか興味がある人は以下のリンクの中の写真をご覧ください。
2020中秋,十六家互联网公司月饼大比拼,猜猜谁更胜一筹?
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1678699237385452885&wfr=spider&for=pc
でも、このように高級ブランドや各社特注品という差別化がされてきた中でKFCやファミマは、どのような目的で始めたのでしょうか?

粗利率が高い、既存商品とバッティングしないなどに加えてやはりブランドとしてのコミュニケーション強化なのだと思います。
KFCは欧米のブランドというイメージがある中で、中秋節の月餅という中国色が非常に濃いイベント向けの商品をだすことで、より中国市場に根差したブランドですよというメッセージの強化なのかと。
今回第一弾の月餅のパッケージは故宮という中国文化の象徴をモチーフにしたデザインにしています。
ファミマも以前紹介したことがありますが自社商品、自社キャラクターなどブランディングに力を入れております。
皆が注目する中秋節の月餅という露出が増えるところだからこそ、あえて自社オリジナル月餅ギフトを打ち出したのではないでしょうか。

ただブランド強化と売れるかどうかは別の話で、会社近くのファミマ店舗では発売開始から1か月でまだ4つしか売れていないとのこと…
中秋節が過ぎギフト用の包装から中身だけ出されてパン コーナーで売り始められることがあれば買ってみたいと思います!
本日も最後までお読み頂きありがとうございます。
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こんにちは。中カツ!通信の野村です。
中国でも通常より短い夏休みが終わり、新学期が始まりました。上海の日本人学校も中等部は9月2日から登校が始まったようです。
ところが今回のコロナの影響で外国人へのビザの発給条件が厳しくなったことから戻れていない学生や保護者も多く、クラスメートが激減、これを機に単身赴任になる家族も増え、春節休み前がお別れの挨拶になってしまったという子供達も増えそうです。
そもそも子供だけでなく、中国で仕事をしているお父さん自体が戻れていない状況が続いています。
上海日本商工倶楽部ではチャーター便の第二弾を9月30日に飛ばすという朗報がありましたが、すでに満席になったとのこと
【上海商工倶楽部HP:成田→浦東のチャーター便(第2便)の運航について】
https://www.jpcic-sh.org/news/article/newsid/3108
このように国を跨いだ移動が大きく制限される中で大きく打撃を受けているのが旅行会社。
7月26日の中カツ!通信でも紹介した
中カツ!通信 第148号 中国のGoToキャンペーンは成功しているのか?
は日本同様に国内旅行を促進するもの。
中国に進出している日系旅行会社は、
・日本から中国への旅行や出張といったインバウンド
・中国から日本への旅行や出張といったアウトバウンド
と海外を絡めたビジネスがメインなので中国国内旅行促進策の恩恵を十分に享受することはできません。
打つ手が限られている中で普段はライバルの上海の日系旅行会社3社も、一緒に上海滞在者向けに上海内旅行を販売するという奇跡のコラボも行われました。

7月16日に中国国内で省を超えた旅行が許可されたとはいえ海外渡航の厚い壁は閉ざされたまま。
そのような状況を突破するためにどんなチャレンジをされているのか、友人でありHISの中国全土を統括する安達総経理のお話を紹介させて頂きたいと思います。

野村:改めて御社の中国の事業について簡単に教えてください。
安達さん:
現在、中国に5拠点を展開しております。
日本のHISを通じた中国旅行、ビジネストリップ等の飛行機チケット、ホテル、ツアーの手配をしたり、中国のお客様が日本に行かれる時にはチケット、ホテルだけでなく様々な日本現地のツアーを案内しております。
HISは総じて個人向けビジネスが強いですが、近年は中国現地の日系企業むけ社員旅行や出張手配にも力を入れています。
旅行業以外にも日本自治体の中国におけるPR支援を行っております。例えば、グループ企業ハウステンボスのご縁で佐世保市の中国国内でのSNS運営代行などです。
野村:新コロナの影響と行政からの補助はどのような状況でしたか?
安達さん:
新コロナの影響はとても大きいです。中国でもステイホームの期間が続きましたし、その後も7月中旬まで省を跨ぐ旅行商品の販売は許可されず少なくない旅行社が事業撤退をしました。その中には日系企業も含まれます。
新コロナ発生当初は既に購入されたお客様のキャンセル処理などが忙しかったのですが、その後は従業員は週2日の出勤で我慢してもらう日々が続き全員がほぼ毎日出勤をするようになったのは8月に入ってからになります。
中国だけでなくHISグループ全世界の拠点259か所と日本国内の240拠点がほぼステイホームの状態でしたし…
野村:そのような状況下で「がんばろう上海!!」プロジェクトについて取り組まれたのは、どういう意図があったのでしょうか?
安達さん:
「がんばろう上海!!」プロジェクトは実は非営利事業なのです。
上海日本領事館に後援していただき、上海在住の在留邦人を対象として上海市内の隠れた観光スポットを訪れる企画で、上海市文化和旅遊局の特別支援により、3社合同で3週連続で実施されました。営利事業では領事館に後援いただくのは難しかったと思います。
我々、旅行社としても苦しい立場ではあるのですが、上海に残って自粛している日本人の中には家族に会えず、旅行にも行けずストレスを溜めてらっしゃるかたも多くおりました。
互いに苦しい時こそ、旅行の力で日本人を元気にしよう!という理念があったからこそ、普段はライバルの3社が結束できたのだと思います。
6月中旬に広告を出してお陰様で全3回とも、たくさんのお客様にご参加頂きました。
野村:今後の旅行マーケットの回復の見込みはいかがですか?
安達さん:
家族が戻ってこられない日本人駐在員の方の一人旅行、少人数旅行などはニーズが増えています。今年の国慶節は皆さん日本に帰れないので、ここ数日で国内旅行のお申し込みが増えております。

ただ例年ですと海外(主に日本)行きの社員旅行の受注が増えていく季節なのですが、今年は海外に行けないので国内旅行になったり、企業業績の悪化を受けて予算削減から旅行日程が減る可能性が高いです。
中国人が訪日する際のビザ発行窓口業務も行っていたのですが、日本も新コロナが収まっていない状態ですので、こちらも回復には時間がかかりそうです。
野村:なるほど…このような状況で、どのような打開策を取られていますか?
安達さん:
1つは今後、海外との往来が復活した時のための準備の活動です。主には日本の観光地の情報発信になります。
Wechat、微博でそれぞれ約1万人のフォロワーがおり、「日本好き」の方が多いです。日本と中国を行き来できるようになったら「すぐに日本に行きたい!」という声もたくさん寄せられています。
またオフィスでもパンフレットだけでなく各地のゆるキャラや特産品を並べて、日本を感じてもらえるよう工夫しております。



他にも上海の企業様とコラボし様々な活動を行っております。
上海の有名な中国語教室 早文舎 さんとコラボで、中国国内旅行のアドバイスと旅行中必要になる中国語の授業をおこなったり

上海の高島屋さんと ちびまる子ちゃんのコラボイベントをおこなったりしています。


(顔が一番小さいのが安達さん)
もう1つは旅行以外の売上を作るための取り組みでして
「日本商品の物販」をオフラインとオンラインで
行っています。
最初はMade in Japanのものだけを販売していたのですが、今は日本に関係するものまで範囲を広げて販売しています。
(HISの公式Wechat内のショップへのリンクがある記事)
https://mp.weixin.qq.com/s/Q6kN6QYtZMi1eLELKMEeoA
オフライン(HISオフィス内)では地域の特色があるものが多いですが、


オンラインでは幅広い商品を販売しております。


他にも
野村:オンラインは予想以上にかなり幅広いですね(笑)でも御社独自の商品ではないなか売上は如何でしょうか?
安達さん:
確かに全ECで一番安いという価格競争力はないのですが、2か月で訪問者が1万人、1500人以上が購入して頂けました。
日本の大手企業が日本製品だけを販売しているのだから偽物はないだろうという安心感と、弊社のフォロワーからの応援のメッセージも込められた消費なのではと理解しています。
物販以外にもリモート出張のサービスを全世界的に開始しました。


https://www.his-j.com/corp/contents/rentalhis/
出張で中国に来たくても来れないという人が続出しており日本の約1万社の会員企業様から日本の支店を通じて様々なオーダーが来ています。
中国では既に再開されている展示会の会場をライブ放送する企画も行ったのですが予想以上に多くの方に観て頂けました。
野村:物販にしろ展示会のライブ放送にしろ、旅行業本業と離れたところで次々とスピーディーに企画実行されるのは凄いですね。そのパワーはどこから来るのですか?
安達さん:
前提として「中国人マーケットはチャンスしかない」という信念があります。苦境の中で自分が落ち込んでしまっていたら、会社の仲間も影響を受けてしまいます。
自分自身では苦境の中だからこそ
新しいチャレンジを
”面白いと思ってやるしかない”
”勉強と思って楽しんでやるしかない”
と決めたらアイデアはどんどん出てくるようになりました。

自分が言い出しっぺになってアイデアを出して、メンバーを巻き込み、スケジュール管理をしていった結果、7割近くは実行されています。
地理的には離れている中国各拠点の間で、今回の危機を経て一枚岩になれたのでオンライン物販の素早い立ち上げと一定の成果が残せたのだと感じています。
今年は上海拠点の移転10周年ということもあり、今後もいろいろな新しい企画を中国全拠点が一丸となって出していく予定です。

野村:ついつい「新コロナの影響で…」と思考と行動がストップしそうな時があるので、本当に勇気づけれらます。最後に今後の訪日旅行業は、どうなっていくのか安達さんのお考えをお聞かせ頂けますか?
安達さん:
まず大前提として旅行自体は絶対になくならないと思います。
多くの中国人の方が既に日本の各地に行かれていますが、旅行の目的は観光地や食べ物だけではありませんし、リピート率も高く行ったことがあるところには行かないということもありません。
好きなアーティストのライブを生で見るために日本にいく中国人も増えてきていますし、逆に日本のアーティストが上海ツアーをする際にファンの方が来られるということもありました。
日本のコンサートでは遠くでしか見られない憧れのアーティストが海外では相対的に会場が小さくなり、近くで見られるということで100名限定の旅行ツアーがすぐに売切れました。
有名な観光地の写真を撮りに行くための旅行ではなく、貴重な体験やエンターテイメントのための旅行が中国からもどんどん増えていくと思います。
富士山登頂ツアーとか、HISだからこそできる貴重なライブチケット付きツアーなど特色のある旅行を提供していきたいと思います。
コロナ後にはたくさんの中国人が日本に行っていただき、逆にたくさんの日本人に中国にきていただきたいと思います。日本と中国の間で旅行業に携わる人間として、日中両国の相互交流、相互理解の一助になれればと思っています。
野村:私も、日中に関わる人間の一人として旅行をきっかけとした相互理解は是非、加速して欲しいと思います。本日は貴重なお話ありがとうございます!
【インタビュー後の感想】
ご覧の通り安達さんは爽やかイケメンで笑顔が絶えません。
この新コロナの発生から今まで、もちろんプレッシャーとストレスがないわけがありません。自分が同じ立場だったらと想像するだけ胃が痛くなってきます。
逆境にこそ人(企業)の真価が問われるとは古今東西いわれる言葉です。
折れずに新しいことにチャレンジし続けるリーダーがいてこそ、組織のメンバーもついてくるのだと思います。
「旅はどこへ行くかでなく、誰と行くかが大事」
企業活動も旅行と同じかもしれませんね。
まだ新コロナの影響は続き、悲観的な予測も収束しません。
逆風に負けず、各自が仲間と前進していった先に辿り着いたところこそが、行きたかったところへの旅なのだと信じ、楽しむしかない!
頑張ろう上海!!
頑張ろう日中!!
頑張ろう世界!!
本日も最後までお読み頂きありがとうございます。
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