[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
「中カツ!通信」は中華圏歴20年を超え、湖南省出身の妻と娘と上海で暮らす野村が「中国で勝ちたい人」のために、「日々ちょっと活力を得られる情報」を、お届けするブログです。
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
こんにちは。中カツ!通信の野村です。
安倍首相の辞任表明は中国でも話題に上りました。

この辞任発表インパクトが強すぎて1日前の安倍首相に関するニュースの印象が吹っ飛んでしまいました。
そのニュースとは
「安倍晋三首相は27日、レイモンド米 宇宙軍作戦部長と首相官邸で会談した。」
宇宙軍??
「わが村に隣の部族が槍を持って肉を奪いにくる」
という世界に1万年近く暮らしていた人類にとって、海や空まではギリギリ敵が目視できても宇宙やサイバーの領域となると、
どこで、何から、どのように、大切な何かを守るのか?
普通の人にはイメージがつきません。
以前に取り上げたTikTokも、アメリカの誰にとって、どのようなリスクがあるのか、しっかり説明できる人は多くないと思います。
中カツ!通信 第151号 TikTok、アリババ、小米創業者の最近の発言から思うこと
そして、このネット上での戦いは決して国同士だけではなく、中国国内でも日々、行われているのです。
日本初の商用インターネット接続サービスを始めた会社であり、互いにビジネスパートナーでもあるIIJさんの公式アカウント情報によると昨年2019年の
中国国内におけるWebサイト改ざん数は18.5万件となり、2018年(7,049件)から25倍以上の大幅増加です。
1日500件以上が発覚ってハッカーは何人いるんでしょう…

CNCERT|「2019年中国サイバーセキュリティーレポート」正式発表
(この他にも中国のセキュリティ関連で参考になる情報がたくさんなので、興味ある方は是非フォロー!)
このマスクの値上がり率にも匹敵するような増加の理由は記事本文にも書いてありますので割愛しますが、サイバーセキュリティ法に基づき取締りが強化されているのは間違いないです。
サイバーセキュリティ法については中国でビジネスをしている人は聞いたことがある人も多いと思います。
デジタル社会が拡大し、多くのお金と情報がネットでやり取りされる中で確かに関連規制の整備は超重要かつ緊急です。
そのため今回対象となるのはネット関連企業、通信企業だけに留まらず、ほぼ全業種にあてはまります。
もちろん外資企業であっても、また国外企業であっても、中国国内においてインターネットを利用して事業を行っている場合には、サイバーセキュリティ法が適用されることとなります。
その中でも最も重要と言われている「サイバーセキュリティ等級保護制度」が2019年12月から正式発効され中国各社のIT部門は大忙し。
実際、弊社グループでも等級認定を受けましたが、全79条にもおよぶ中国サイバーセキュリティ法のコンプライアンス実務を管理するのは一苦労・・・
ネット上にも日本語での情報が溢れているので万が一、まだ対応していない企業様があれば必ずチェックしておいたほうが良いです。
実際に「自社には関係ない」と思っていた知人の日系企業にも査察の電話があったとのことですので、決して他人事ではありません。
10年以上前に
「ウェブはバカと暇人のもの」
という書籍がありましたが、
今は「頭のよい、忙しいあなた」こそネットに気を付けてくださいね。
ここまで酸っぱく言うのは改ざんされたり、情報漏洩された被害者である側もサイバーセキュリティ法の罰則の対象になるからです。
もうすでに多くの方が対応されていると思うので、これ以上クドクドは書きませんが、まだの方はこっそりお問い合わせ頂ければ、分かる範囲で共有します(笑)
そして、ここからは中国で暮らしている多くの日本人の必須アイテムVPNについての情報です!
2020年7月28日に湖南省 常德津市の公安局によると
「VPNを使って、海外のアダルトサイトをみていた男性に行政処罰が下りました」
これはVPNが問題なのか?アダルトサイトが問題なのか?それとも両方とも問題なのか?気になるところです。
以前に
中カツ!通信 第149号 コロナで変わった中国ネット事情2020年上半期
でも書きましたが中国でも個人でVPNを使っている人は外人も含め少なくないのですが、ほとんどが違法です。
そして会社で使っているVPNも注意が必要です。
許可されているVPNを通じて日本の本社へアクセスしメールや社内DBを閲覧することは問題ないですが、その状態で外部のインターネットにアクセスすることは禁止です。

上記の図もIIJ上海さんから頂いたのですが、ほとんどの場合がNGです…
今までは
「赤信号、みんなで渡れば怖くない!」
といった感じで使用していたVPNや、放置していたセキュリティ管理が実際の法律に基づいて取り締まられることが増加してくるかもしれません…
新コロナで更に加速するデジタルシフト。そのスピードに合わせ私たちのセキュリティ意識もバージョンアップしていくことが大事ですね。
リモートワーク環境があるもののセキュリティ対策が不十分な方向けのサービス取り扱いも始めますので、是非お気軽にお問い合わせください!

(↓詳細はこちらの記事)
本日も最後までお読み頂きありがとうございます。
*****************
【Wechatでも配信始めました!】
メールが迷惑メールに入る、
そもそも届かないという方、ぜひフォローお願いします!
第119回以降のログもご覧頂けます。
中活通信アカウント

野村個人Wechat ID

こんにちは。中カツ!通信の野村です。
あなたは、みついでますか?
昔バブルの日本で流行った言葉で「アッシー君」「メッシ―君」「ミツグ君」というのがあります。
アッシー君:足になってくれる、つまり車で送迎してくれる男性
メッシー君:いつでもメシ(ご飯)をご馳走してくれる男性
ミツグ君:金に糸目をつけず、プレゼントをしてくれる男性
これらを女性に対しておこなうのは国、時代、程度は違えどいつでもみられる現象ですよね。
8月25日は旧暦の七夕ということで奥様や彼女にバラやお金をみついだ方も多いのではないでしょうか?
うちでも家庭がバラバラにならないように、庶民的な値段と量のバラはみつぎました(笑)
毎年「彼氏から520元もらった!」というような成果自慢の投稿がSNSにされるのですが、今年は新コロナの影響か相場が下がっているようで、「0.52元だけ送ってきた(怒)」という投稿もありました。
※520は我爱你と発音が似ていることから象徴として使われる。4649(夜露死苦よろしく)みたいなもんですね~
さて今日とりあげるのは昨今多くの人がみついでいる「盲盒」(Blind Box)について

中国ではキャッシュレス決済、オサイフ携帯の浸透に伴って多くの自動販売機が出現しました。
飲料、お菓子といった即使用する利便性を提供するものから福袋のように何が入っているかわからないものまで、ショッピングセンターなど人が集まるところにはいくつも並んでいます。

2019年1月に取り上げた福袋自動販売機の中カツ!通信記事
この福袋系は最近ではすたれてきているのですが、どんどんと増えているのが今回とりあげるキャラクター系の盲盒(BlindBox)。

業界最大手の北京泡泡玛特文化创意有限公司(2010年設立)は2020年6月1日に香港証券取引所に上場申請書を提出しました。

2016年にMollyの盲盒(BlindBox)をリリースした後、売上・利益とも高成長を続け2019年には
売上高:16.83億元(約257.5億円)
純利益:4.51送源(約69億円)
まで成長しIPO申請となりました。
2019年と2017年で売上10倍以上、利益22倍以上なので、その驚異的な成長速度がわかります。
元々は自社のオフラインショップで盲盒(BlindBox)を販売していたのですが人気に火が付き今では自動販売機の方が圧倒的に多く商品の補充頻度も高いとのこと。

なぜ、ここまで火がついたかというと
「開けるまで何が入っているか分からない射幸心(しゃこうしん)」
「シリーズを揃えたくなるディドロ効果」
があったからに他なりません。
オフラインショップ、自動販売機、ECどこで買っても開けてみるまで何が入っているかわかりません。オフラインショップでも重さで中身が判別されないようにランダムでプラスチックの板を入れる徹底ぶり。

ECでは開けてから返品されるのを防ぐため、品質不良以外の返品返金不可とされております。
通常1シリーズ12体で構成されていて、更に一つHidden Editionという隠れレアキャラが設定されています。

これが出る確率が1/144とか1/720とかに設定されているので、
「12体全部揃えたい」
「レアキャラもゲットしたい」
と次々と買い続けてしまうのですね…
値段は一つ59元(約900円)ですから安くありません。
ただ一度、火がついた射幸心は人を盲目にさせます。大人買いが続出しています。
元々は20代の女性をターゲットとしていたと思いますが、中には1年間で70万元(約1070万円)を使う60代など射幸心に年齢の壁がないことを物語っています。
POPMART(泡泡玛特)では上記の写真のMollyシリーズ以外にも多くのIPを獲得しており、

まさにバブル(泡)状態で売上、利益が伸びているわけです。
やはり自分の手に取って箱を選びたいというニーズもあるのかショッピングセンターに実店舗の出店も続いています。

このチャンスを他の企業が見逃すはずもなく、多くの盲盒(BlindBox)が参入しております。

コンビニ等、他社の売場でもコラボ商品が販売されていました。


私の同僚も娘にせがまれ買い続けているうちに重複したものをオフィスに1つ1つと持ってきて今ではユニコーン牧場ができあがっています。

色とりどりのユニコーンや猫が無造作に置かれているのはみて乗り捨てられたシェアサイクルを思い出してしまうのは私だけでしょうか…
グループ会社のIT部門の同僚は元からのアニメ好きからワンピースの盲盒(BlindBox)を買い始め、彼のオフィスに行くたびにフィギュアが増えています。

この記事を書くためにいろいろと聞いていたら、
「どのキャラクターが好き?」
と聞かれたので「同じ趣味で語り合いたいのかなぁ」と思いながらキャラクターを答えると
「ちょっと待ってて」
と裏で箱をゴソゴソしているのでのぞき込んでみると、
2ケース(24個)大人買いしていました(笑)

そこから袋を開けることなく(外箱は空いている)手で形を探りながら
「チョッパーはこれだ!」といってプレゼントしてくれました。
麻雀の盲牌(モウパイ)ならる盲フィギュアですね(笑)
2箱買ったけどシークレットキャラは引けなかったらしく、引き続けるかネットの中古サイトで買うかは少し迷っているとのことです。
そうです。この時代は自分で引けなくてもネット上のサイトでレアキャラを高値で買うこともできるのです!
Mollyのあるシリーズのレアキャラは220元と定価の約4倍で取引されています。


少し前のニュースでは2000元(約30600円)を超えて取引されているレアキャラもあるとのこと。確かに1/144の確率を考えれば5倍や50倍の値段を払っても確実に入手できるほうが経済合理性があるように感じます。
ただ、そもそもレアキャラといっても運が良ければ59元で買える同じ素材のモノ。経済合理性で考えたら、レアキャラのために買い続けること自体が不合理です。
実際、多くの人が
「何が入っているかドキドキ、ワクワクするあの瞬間がたまらない」
と言います。
「可愛らしいし眺めていて癒される」という機能もありますが、大量に出品されているレアキャラでないものは、半額以下の値段で取引されていますので、やはりモノではなくコト消費なのかと。
もし現実的な機能で比較して欲しいものを選べるなら、ここまでの人気にはなっていなかったと思います。
買えば充足される機能に対してのニーズではなく「遊び」であり、「オモチャ(TOY)」であるからこそ盲目的な人気がでたのではないでしょうか。
ただ恋は盲目”でみついでいた時から目が覚めて、お見合い(今だとマッチングアプリ?)をするように機能重視になるのと同じように、本当に欲しい質の良い将来的にも値下がりしないフィギュアだけを買うように、またブームが変化していくのかもしれません。
今は訪日インバウンド消費が期待できない時期ですが日本各地のゆるキャラ(ある意味くまモン以外は全部レアキャラ)を広め将来の観光客誘致の種をまくチャンスかもしれません!
盲目的に便乗するのも中国ビジネスでの成功パターンの一つです。ただしタイミングを見誤ると「恋のやけど」では済まなくなる可能性もありますので、あくまでも判断は自己責任でお願いします!
本日も最後までお読み頂きありがとうございます。
*****************
【Wechatでも配信始めました!】
メールが迷惑メールに入る、
そもそも届かないという方、ぜひフォローお願いします!
第119回以降のログもご覧頂けます。
中活通信アカウント

野村個人Wechat ID

こんにちは。中カツ!通信の野村です。
新コロナによる重症者の増加、世界的な政治対立、自社の目標進捗など気が晴れないことは多いままですが、最近上海は気持ちのよい青空が多いです。

約20年前に天津に留学した際にはPM2.5 という言葉も知らず、灰色は環境汚染ではなく農業の時代からの地域固有の空の色なのかと思っていました。(恥ずかしい…)
2014年の北京マラソンはPM2.5を含む汚染指数が最悪基準(危険)である400台となり、数百メートル先のビルがかすむ状況で不参加者が続出し、参加した人の中にもマスクをつけて走る人がいたというニュースがありました。
当時勤めていた会社でもN95 マスクの支給と空気清浄機購入資金の補助があるくらい問題視されていましたが、上海の街中はPM2.5 の値が5分の1以下の東京でマスクをつけている人の5分の1もいなかったはずです。
どれくらい身体に悪いのかと当時ネットで調べて
「北京の大気汚染をタバコに換算すると1日で1/6本に相当」
(40本という数値もあったそうです)
引用レコードチャイナHP:https://www.recordchina.co.jp/b118457-s0-c30-d0054.html
という記事にタバコ6本や60本の間違いではないのかと驚きました。
当時の友人には1日1箱(20本)以上タバコを吸う人も珍しくなく、
「タバコを吸う人どうしのPM2.5 の怖さと自分がどれだけ気を付けているかを語ることの滑稽さ」
をよく覚えています。
日本ではマスク警察など「何をおいても新コロナ防止が最優先される」という主張をする人もいるそうです。
もちろん軽んじることはいけませんが、他の疾病や景気落ち込みからくる重症者数・死亡者数と比較しながら議論や対策をしないと
「タバコを吸いながらPM2.5 対策自慢」
「デザートビュッフェ食べながら、最近ランチのお米を半分残すようにしている自慢」
のように大きな自己矛盾を抱えてしまいそうですね。
ちなみに北京の大気は2013年から毎年継続的に改善されており、特に新コロナ時には移動制限、企業活動制限があったため新コロナ前と比べて約20%大気汚染が改善されたとのこと。
(参考: 国際環境経済研究所の以下のページ
http://ieei.or.jp/2020/05/special201705016/)
大気汚染だけでなくタバコに対する規制や健康意識も変化しております。北京、上海などではホテル、レストラン、オフィス等の屋内でタバコを吸うことは禁止され、各オフィスビルの外には喫煙所が設置されております。
タバコ自体は相変わらずバラエティに富んでおりタバコ屋に行くと1箱5元(約80円)から100元(約1530円)するものまで何十種類もみることができます。

ここ2年は中国では販売されていないIQOS(アイコス)を吸う人も増えてきました。
定期的に日本で買った(買ってきてもらった)ものの新コロナで行き来できなくなりストックが切れた中国人の友人から
「IQOS(アイコス)のカートリッジ(煙草が入っている部分)を買える場所を知らないか?」
という問い合わせが何件も来ました。
中国でIQOSを吸う友人によると日本で1カートン4500円のカートリッジが一時期3倍近い1000元まで値上がりしたそうです。
今は日本から戻ってくる方もチラホラでてきたためハンドキャリー中国流入が復活し2倍近い600元でやりとりされているとのこと。
新コロナ時期、マスクなどの健康関連グッズだけでなく不健康グッズも高騰をしていたのですね…
中国でもIQOSのように比較的健康に悪くない?タバコの代替品市場は急拡大しておりました。
大部分がニコチンかタールが無い(少ない)というものなのですが、中には合成大麻成分(合法)が含まれるものまであり、もう煙草(タバコ)の定義が何の草なのか、そもそも原料が草由来なのか普通の人にはわかりません。
モクモクと増えていく電子タバコ業界に数多くの投資も集まっていたのですが、そこは不健康ビジネス、もちろん国としても火消しの規制に乗り出します。
2019年11月にECでの販売、広告が禁止されアリババ、京東など大手から自社サイトまでECサイト上の電子タバコ店舗が全部閉鎖され一気に焼け野原になると思っていました。
昨年の政策に加え今年のコロナで更に淘汰が進んだものの企業情報調査サイトで「電子タバコ」を見てみると、まだ100もの企業がヒットします。

煙だけに政府の一吹きでバブルが飛んでしまったかと思われていたのですが、最近では逆にオフラインでの販売網整備が進み、ショッピングセンター、ブランドによってはコンビニでも買えるようになってきています。
上海虹橋駅に併設されるショッピングセンターには、電子タバコの主流ブランドの一つであるYOOS(柚子)の販売店があります。
公式サイトをみても商品写真すらみあたりませんし
https://www.yoozworld.cn/gywm

電子タバコに興味がない人が通りかかってもいろんな色のUSBを売っている店と勘違いしてしまいそうです。
右の長い棒に、左の小さいカートリッジを差し込んで使うのですが

一つのカートリッジ(34.5元)で、たばこ三箱分くらいに相当する喫煙体験ができるとのこと。(機械は300元くらい)
ちょうど他のメーカーの電子タバコを持っていた友人のと比較すると、ほぼ同じ形、大きさで、価格も似たり寄ったりです。

面白いのが、その味の豊富さ。

「クラシック煙草フレーバー」
「清涼ミント」
のような想像つきやすい味から
「メロン」
「ライチ」
「マンゴー」
といったガムのような味に加え
「緑豆」という、日本でいうと小豆のように甘くして食べる豆の味まであります。(中国では小豆バーと緑豆バーがアイスで並んで売られるくらいメジャーです)

タバコというと映画やTVのなかで俳優が苦い煙をくゆらせながら渋い顔をしているイメージでしたが
今は、
「男らしさ、かっこつけ、大人ぶるためのアイテムとしてのタバコ」
というイメージからはかけ離れてしまっているようです。
紙煙草から電子タバコに変えた友人に、理由を聞いてみると、
・紙タバコより健康被害が少ないと言われている
ということよりも、
「短時間で、3秒あれば一口だけ吸える、臭いが残らない」
というのが決め手だったそうです。
紙煙草の吸える場所が少なくなり、非喫煙者も増えてきており家族や同僚と一緒の時にタバコを吸いたくても
・吸える場所を探して
・火をつけて3分くらい喫煙する
というのがあわただしく「3秒あればポケットから出して一口でも吸える」というのが非常に便利に感じるそうです。(中国は基本、屋外は喫煙可能)
でも、吸うのは便利であっても、買うのは不便そうですよね?
各電子タバコメーカーごとに数十種類もの味がありますし、カートリッジの形も異なりますので、街のタバコ屋やコンビニで各商品の多くのフレーバーを取り置くのは難しいですから、決まった場所まで買いに行くこと自体が手間になりそうです。
そこはOMOの発達した中国、ちゃんと方法が存在します。
最初に電子タバコを買う際にお店側の店員とWechatを交換しておくと、二回目以降はWechatで支払いを済ませれば、カートリッジを指定住所まで郵送してくれるとのこと。
実際にお店の人にWechatを見せてもらうと開店約1年で1000人以上の顧客リストがあり、購入した味と日付がきちんと記録されていました。
今では
平均で1日300カートリッジ1万元強(約16万円)の売上
があるそうです。
確かに銘柄は固定していても、コンビニなど買う場所は固定しないことが多い紙タバコよりも、最初に買った店でWechat交換した人以外からまず買わないWechat電子タバコの方が顧客の囲い込みによる安定的な収益が見込めそうです。
どの味を、どれくらいの頻度で買うかのデータが蓄積していき、そろそろ再購入されそうなタイミングでメールを送ったり、同系統の新しい味(緑豆派に黒豆味)のお薦めなどのマーケティング活動もされているのかも。
新規客を獲得するべく、家賃が高くても流動客の多いショッピングセンター内に店を開くというのもリピーターで元が取れる証拠です。
オンラインだけ見ていると既に消えてしまったように思えた電子タバコ、オフラインでしっかりと煙を立て続けていたのですね。
もちろん、この後に更なる規制がでオフライン販売さえ難しくなる可能性もありますが、このビジネスで溜めた顧客データは次の何らかのビジネス(禁煙グッズとか)にも活用できそうです。
皆、健康を望んでいる(はず)なのに、不健康な物が売れる
ECがなきゃダメだと思われた業界がオフラインを起点に盛り返す
世間の常識のような他人の意見も全部うのみにせずに、もう少し深堀りしたり、ずらしてみてみることで新たな商機の火種が見つかるかもしれませんね!
本日も最後までお読み頂きありがとうございます。
*****************
【Wechatでも配信始めました!】
メールが迷惑メールに入る、
そもそも届かないという方、ぜひフォローお願いします!
第119回以降のログもご覧頂けます。
中活通信アカウント

野村個人Wechat ID

こんにちは。中カツ!通信の野村です。
上海でも真夏日が続いており外に出て2分もすると息苦しくなってきます。さすがに今日の暑さの中、マスクをつけて外を歩いている人は見かけませんでした。
今回は中国だけでなく世界からも熱い注目を浴びている3人の有名企業の創業者の最近の発言について取り上げたいと思います。
1、TikTok(バイトダンス)創業者の張一鳴の「中国従業員への手紙」
2、アリババ創業者の馬雲「若者が見栄をすてて配達員をするのは素晴らしい」発言
3、小米(シャオミ―)の雷軍「小米10周年での講演」
1、TikTok(バイトダンス)創業者の張一鳴の「従業員への手紙」
まさに世界が注目している企業であるバイトダンス(字节跳动)の創業者 張一鳴が、この騒動の渦中で従業員にあてた2つの手紙の内容がSNSに拡散し議論をよんでいます。
概要が知りたい方は以下のリンクをご参考ください
+++++++++++++++++++++++++++++
1通目の翻訳が掲載されているBUSINESS INSEIDERの浦上早苗さんの記事のリンク
2通目の概略が書かれている36KrJapanJapanの記事リンク
2通目の社員向け手紙(中国語)が掲載されている中国经济网のリンク
+++++++++++++++++++++++++++++
この話題を取り上げたのは2つ言葉が印象的だったから
ひとつは2通目の手紙の中で3回使われている
「格局大,ego小」(器を大きく、エゴは小さく)
egoは日本語でも使われるエゴイズム利己主義のことです。格局は翻訳するのが難しいのですが「器」とか「視座」とかのイメージで、ここでは「エゴ」の反対語として使われております。
実際の文中では
「希望大家也不要在意短期的损誉,耐心做好正确的事。这也是格局大,ego小。」
(訳文)
従業員の皆が短期の非難を気にせずに、根気強く正しいことをやり遂げて欲しい。これも器を大きく、エゴを小さくだ」
という感じで使われています。
ふたつめは同じく2通目の手紙で2回でてくる「火星視覚」(火星からの視座)という言葉。
コロナで世界が協調しなければいけないと総論(建前?)で分かっていても、各国とも実際の行動がついてこないのが現実。
対立構造の渦中のグローバル企業CEOが自国の従業員向けに発したメッセージ、「火星から見たら」という表現は「格局」の大きさを感じました。
2、アリババ創業者の馬雲の「若者が見栄をすてて配達員をするのは素晴らしい」発言
2つ目はアリババ創業者の馬雲(ジャックマー)が8月10日のCCTVの番組の中での
「若者が見栄を捨てて快递(配達)業界に入るのは素晴らしいことだ。この業界に意義が出てくる。問題はない。数年前、北京大学を卒業して豚肉を売っている人が話題になったが、見栄を捨てて、自分を変革し、豚肉を売ることから学ぶことが、本当の北京大学精神だ」
という発言について
SNS上では、
「新コロナの影響で、失業を余儀なくされてしまった高学歴の人へのエールである」
という肯定的な見方から
「見栄を捨てて?デリバリー業や豚肉販売を見下しているのか?」
「そもそも捨てる見栄じたいがない。多くの若者の現状を理解していない」
という否定的な見方まで。
TikTokの張一鳴CEOの発言に対してもそうですが、中国のSNSを見ていると経営者が世論に与えるインパクトの大きさと受け取り方の多様さが分かって面白いですね。
3、小米(シャオミ―)の雷軍「小米10周年での講演」
最後は昨年2019年に日本にも進出した小米の10周年に際して、中国のスティーブ・ジョブズともいわれる雷軍の講演
主に過去の10年の節目となる出来事を回顧する構成で、本当は全部訳したいのですが時間がないので印象に残った点を3つだけ紹介します。
①「最初の1年の80%の時間は人材探しに使った」
携帯を作ったこともない雷軍が掲げた
「世界で一番よい携帯を、半額で販売し、誰でも買えるようにする」
“做全球最好的手机,只卖一半的价钱,让每个人都能买得起”。
という目標を達成するためには人材が欠かせません。
"三顾茅庐",找人要"三十次顾茅庐"!
「三顧の礼ではなく、三十顧の礼!」
「決心があり、時間さえかければ、良いチームを組成できる。」
ちなみに小米の2人目の社員である林斌は当時のグーグル中国の研究院 副院長です。
人材が見つからないと嘆く前に、自身が十分な時間と労力をかけているかを見直す必要がありますね…
②優秀な企業は利潤を稼ぐ、偉大な企業は人の心をとらえる
IPOを目前としていた武漢大学での講演の中で、雷軍は
「小米はハード製品のトータル純利は永遠に5%以上にしない。もし超えた時はユーザーに還元する」
という取締役会の決議内容を公開します。
多くの株主からは
「上場する直前に気が狂ったのか?」
「そんな話は聞いてない!知ってたら投資しなかった!」
と非難がよせられたそうです。
何回も開かれた緊急株主電話会議の中で、雷軍の
「優秀な企業は利潤を稼ぐ、偉大な企業は人の心をとらえる」
という一言で最終決着がついたそうです。
小米はアップルと同様に熱烈なファンが多く、携帯だけに留まらずテレビ、炊飯器、空気清浄機など多くの小米ブランドのIoT家電に囲まれて生活している人がいます。
コスパが良いというだけでなく、ブランド全体に流れる思想やストーリーが共感を得てこそ10年でFortuneのグローバル500企業(422位)になるまでの発展がされたのですね。
③技術、コスパ、クールが今後とも堅持していく三大鉄則
講演の中で小米ブランドで開発した炊飯器の話が紹介されています。多くの中国人がこぞって日本で高級炊飯器を爆買いしているのをみて
「中国は世界の工場と呼ばれているのに、なぜ良い炊飯器が作れないんだろう?」
というところから開発がスタートし同性能の日本炊飯器の5分の1の価格の商品ができあがります。
日本のTV番組の企画で
「小米の炊飯器と日本の炊飯器のどちらが美味しいか?」
というブラインドテストをしたところ6:4で小米の炊飯器が勝ったそうです。
私は実際に食べたことがないので何とも言えませんが、炊飯器も小米の日本進出商品第一弾の一つですから、かなりの自信がうかがえます。
まさに"米"関連商品ですしね(笑)
(でも、日本語の紹介文がいまいち…)
格安携帯や炊飯器の例からも分かるように商品に対する「技術」と「コスパ」について小米は本当に徹底しています。
クールに関しては今回発表された
世界初の透明な量産型OELD TV(49999元 約77万円)

が良い例だと思います。
「ハードウェア業界の無印良品」とも称される小米のデザインは白を基調としていて安っぽさを感じさせません。
これらの技術、コスパ、クールを今後も守り続けながら今後10年も
「時間をかけ長期的に価値のある事を行い、戦略上も地道で冒険をしない」
としめくくっています。
今回の雷軍の講演議事録をみていてソニーの設立趣意書を思い出しました。
(以下、ソニーHPから抜粋)
++++++++++++++++++++++++++
経営方針
一、不当なる儲け主義を廃し、あくまで内容の充実、実質的な活動に重点を置き、いたずらに規模の大を追わず
一、経営規模としては、むしろ小なるを望み、大経営企業の大経営なるがために進み得ざる分野に、技術の進路と経営活動を期する
一、極力製品の選択に努め、技術上の困難はむしろこれを歓迎、量の多少に関せず最も社会的に利用度の高い高級技術製品を対象とす。また、単に電気、機械等の形式的分類は避け、その両者を統合せるがごとき、他社の追随を絶対許さざる境地に独自なる製品化を行う
一、技術界・業界に多くの知己(ちき)関係と、絶大なる信用を有するわが社の特長を最高度に活用。以(もっ)て大資本に充分匹敵するに足る生産活動、販路の開拓、資材の獲得等を相互扶助的に行う
一、従来の下請工場を独立自主的経営の方向へ指導・育成し、相互扶助の陣営の拡大強化を図る
一、従業員は厳選されたる、かなり小員数をもって構成し、形式的職階制を避け、一切の秩序を実力本位、人格主義の上に置き個人の技能を最大限に発揮せしむ
一、会社の余剰利益は、適切なる方法をもって全従業員に配分、また生活安定の道も実質的面より充分考慮・援助し、会社の仕事すなわち自己の仕事の観念を徹底せしむ。
++++++++++++++++++++++++++++++
今回、3人の中国大手企業創業者の最近の発言をみながら
中国製品・サービスの機能や革新性だけでなく、その創業者の想いからも、もっと学ぶべきだ
と改めて思いました。
今回の記事が好評であれば今後とも商品・サービスの時事ネタ以外に中国企業家について紹介していこうと思います。
本日も最後までお読み頂きありがとうございます。
*****************
【Wechatでも配信始めました!】
メールが迷惑メールに入る、
そもそも届かないという方、ぜひフォローお願いします!
第119回以降のログもご覧頂けます。
中活通信アカウント

野村個人Wechat ID

こんにちは。中カツ!通信の野村です。
新型コロナは当初の予想に反し、いまだに世界中で我々の生活に影響を与え続けています。
私が影響を受けだした2020年1月下旬からも半年以上が経ちました。

強制休業が続く中で、そのまま倒産してしまう光景から、今では続々と飲食店の新店がオープンしだしており、コロナ前に戻ったような錯覚すらおぼえます。
ただ地下鉄内でのマスクや検温は昨年あきらかに存在しなかった景色であり、"戻ったのではなく我々が既に慣れてしまっている”のかもしれません。
今回は7 月 29 日にモバイルビッグデータのモニタリングプラットフォームである Trustdata が発表した《2020 年上半年中国移动互联网行业发展分析报告》の情報を中心にコロナが中国で生活にどんな行動変容を起こしたのかをみていきたいと思います。
まず、EC化率ですが2019年6月時点で29.9%と昨年対比で5.2ポイント上昇しております。赤矢印(野村追記)の部分がコロナが一気に蔓延し外出制限がされた時ですので、EC化率が伸びたのもうなずけます。

ちなみに日本は2019年までのデータしかありませんが6.76%です。

(グラフは経済産業省のHPから転載)
今回の新型コロナの影響を受けて2020年のEC化率は、どれくらい上昇するのでしょうか。
次に中国のモバイルで使われているアプリのTOP10(6月のMAU)のカテゴリーならびに昨年比をみてみると
(※MAUはMonthly Active Usersの略で、月あたりで実際に使用しているユーザー数を示す。DAUだと日次)

・SNSが1位、
・ECが昨年比12.8%上昇で2位、
・ショートムービーは20.8%上昇で3位
そして7位には同じく12.8%上昇でビジネスオフィスがランクインしています。
ECとビジネス用のアプリ約13%の伸びは巣ごもり生活・在宅勤務を経て6月になった今でも生活に根付いている人が増えたことが考えられます。
ビジネス用のオフィスアプリは日次の使用時間でも185.7%の大幅上昇です。

アリババ系のOAアプリである釘釘(DingDing)の日次使用者数も2月の休み明け(ただ出勤が制限されていた)から4月まで増え続け、6月の今でも昨年の倍5000万人以上が日常的に使用していることが分かります。

次に11-20位を見てみましょう。

こちらは、のきなみ昨年対比を割れています。
”地図ナビ”、”交通関連”、”旅行”、”車”というのは激減する理由が理解できます。
写真加工アプリの減少率はも外出して写真を撮る機会が減り美白や顔を細く見せる加工をする必要が減ったからでしょうか…
母婴(ベビー、マタニティ)が大きく減っているのは、理由が分からないのですが、巣ごもり期間が長くなり今年の後半から来年にかけてベビーブームが来るという予測もありますので来年は高い上昇率になっているかもしれません。
外出が制限されると活発化するのがSNS。下記は主要SNSのMAUと伸び率の表です。

「あれ?!Facebook、WhatsApp、インスタって中国では見られないんじゃないの?」
と疑問に思われた方もいらっしゃるのでは。ユーザー数はWechatやQQの足元くらいですが、まぁ絶対数としてはそれなりの数。みなさん、いろいろ工夫して使っていらっしゃるんですね…
Trustdata以外では财经の記者による交通運輸部科学研究院城市中心への取材によるとコロナが発生してから
シェアサイクルの1回あたりの平均走行距離が
1.4-1.7kmだったのが3-3.7kmと2倍以上に伸びた
とのことでシェアサイクル業界には追い風と言えます。日本でもシマノやアサヒといった自転車関連株は好調です。
やはりバス、地下鉄の密を避けようという心理だと思うのですが、3月から5月はともかく上海で今この暑い季節に3㎞も自転車だと汗だくですから夏の間は走行距離は下がってくると思います。
完全に個人の想像として、実は本当は地下鉄、バスに乗りたかったけどマスクを忘れて乗車できず、やむをえず自転車で長距離を移動した人が平均距離を伸ばしているのでないかなぁ。(出先にマスク置き忘れてタクシーにも乗車拒否されました…)
コロナの前と後で変わったこと、これから更に変わっていくことは他にもたくさんあると思います。
そのような変化に適応していくためには信頼できる情報が大事です。
そして有力な情報源である信頼できる友人、知人、家族の大事さはコロナ前も後も変わらないですよね。
オンラインでの飲み会やビデオ通話が普及してきたおかげで私自身、日本に帰国して数年会えていない友人と久々にオンラインで顔を見て話しをすることができました。
自由に移動できるようになれば、ぜひ直接会いに行きたいと思っています。
ライフネット生命の創業者であり、立命館アジア太平洋大学(APU)学長である出口さんが8月1日のオンラインセミナーの中で接線思考というお話をされました。
円が少し回転すれば接線は大きく傾くのだが、人間は大事件が起こると、そのままの状態が永遠に続くような錯覚に陥りやすいということです。
コロナを機に人が移動をしなくなる動物になることもなければ、今までのオフライン活動が全てオンラインに置き換えられる可能性も極めて低いわけです。
どんな変化も悲観的に不安になりすぎず、信頼できる仲間を増やして頑張っていきましょう!
本日も最後までお読み頂きありがとうございます。
*****************
【Wechatでも配信始めました!】
メールが迷惑メールに入る、
そもそも届かないという方、ぜひフォローお願いします!
第119回以降のログもご覧頂けます。
中活通信アカウント

野村個人Wechat ID
